NPO法人ふるさとオンリーワンのまちが2023年度総会開く 新たに2件の認定を目指す

2023年4月3日(月) 配信

津田令子理事長があいさつ

 NPO法人ふるさとオンリーワンのまち(津田令子理事長、24会員)は3月29日(水)、東京都内で2023年度定期総会を開いた。今年度は事業の柱である「ふるさとオンリーワンのまち」において、新たに2件の認定を目指す。

 また、これまでの認定先地域との交流を深め、PR活動も積極的に行うことで地域活性化にも貢献していくことを確認した。

 津田理事長は「コロナ禍で思うように活動できなかったが、今年度は認定事業や、地域支援活動の再開に積極的に取り組んでいく」と語った。新たな試みとして、NPO法人の会員である観光やまちづくりの専門家を地域に派遣することも視野に入れる。

 広報活動については、FMチャオ! 熱海・湯河原の番組「津田令子の土曜旅カフェ」や、観光業界の専門紙「旬刊旅行新聞」を通じて情報発信を強化していく。

JATO、アドベンチャーツーリズムアカデミーを創設 JAL、JTBと共同で

2023年4月3日(月)配信

JATOシンポジウム(過去開催時)

 日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO、大西雅之代表理事)は4月1日(土)、日本航空(JAL、赤坂祐二社長)、JTB(山北栄二郎社長)と共同で「アドベンチャーツーリズムアカデミー」を創設した。国内でアドベンチャーツーリズム(AT)を観光産業での主要な事業領域に育て上げ、地域への新たな人流創出を目指す。

 ATとは、「アクティビティ」「自然」「異文化体験」の要素のうち、2つ以上を組み合わせた旅行形態のこと。JATO、JAL、JTBの3者は、それぞれATの推進に向けて商品の開発・販売に取り組んできた。しかし、国内での認知度の低さ、商品化へのフィールドなど受入環境の整備が不十分、ガイドなどの人材不足という課題を抱えている。こうした課題解決に取り組むことを目的に、アカデミーを創設した。

 アカデミーでは、シンポジウムなどのイベント開催や国際的なイベントへの参画、国内外のメディアへの情報発信など普及活動を行う。受け入れ環境を整備するために、地域協議会の運営支援をはじめ、自治体や企業研修、条例整備の支援、環境整備のガイドライン策定なども行う。

 また、ATを推進する人材の養成にも力を入れる。体験価値を提供する商品づくりや受入環境の整備ができるようなプログラムの策定、実技講習も取り入れたガイドトレーニングや体験価値の高いATツアープランナー向けの研修も行う。国際的な機関の協力を得ながら、ATの認証資格制度の制定も検討をはかる。

 取り組みの第1弾として、2023年上期に同アカデミー創設を記念したシンポジウムを開催する。詳細は決まり次第、ATアカデミーから発信するとした。

はとバス 新社長に武市玲子氏が就任

2022年4月3日(月) 配信

武市玲子氏

 はとバス(塩見清仁社長、東京都大田区)は3月30日(木)に開いた株主総会、取締役会で、前東京都交通局長の武市玲子氏が4月1日付で代表取締役社長に就任することを決めた。なお、塩見社長は退任した。

武市 玲子(たけいち ・れいこ)氏

 一橋大学 商学部卒業後、1986 年4月東京都入都(労働経済局)。2015年 7 月生活文化局総務部長、20年7月人事委員会事務局長、21年10月生活文化局長、22 年4月交通局長などを歴任。

マイナビグローバル、特定技能の展望説明 報道ブリーフィング開く

2023年4月3日(月) 配信

企業側の求める日本語レベルの高い中国人人材などは家族が帯同できないため、敬遠するという(写真はイメージ)

 マイナビグローバル(杠元樹社長、東京都千代田区)はこのほど、報道向けに「特定技能制度の課題と展望」をテーマにブリーフィングを開いた。政府が特定技能実習制度の在り方に関する有識者会議をスタートしたことを受け、同社は外国人による労働力確保に対する期待について説明した。

 登壇した杠社長は、不足する人材の見込数から分野別に設定した受入見込上限数に対する充足率について、最も低い分野は宿泊の1・6%であることを説明した。

 宿泊の需要が急速に高まるなか、改善しない理由として、「企業側が求める日本語レベルの高い人材は中国や韓国に多いが、在留期間が短く、家族も帯同できないため、敬遠する傾向にある。入社意欲の高い東南アジアは企業側が求める語学水準に達していない人材が多い」とした。

 一方、昨年1~9月に最も合格者数が多かったインドネシアでは、「採用企業が現地の言葉で条件交渉や、入社後の事務調整を行うことが法で定められており、大変な手間が掛かる」とした。さらに、「日本または現地の人材会社がサポートすることも原則禁止されている」と説明した。

 2位のフィリピンでは、現地機関POLOから雇用条件の審査を受けて、合格した場合に雇用できる。一方、審査基準は明らかにされておらず、他国よりも給与基準が高く求められる傾向にあることから、「手間が掛かるうえに、雇用できないリスクがある」とした。

 これらを踏まえ、杠氏は「移民問題・参政権への議論と結び付けることで否定的な意見もあるが、現状の制度では限界がある」として、在留期限と家族の帯同を解決することを提言した。

 人材会社などの民間の活力を生かすため、「政府が求職者に事務費用を一部負担してもらうなど、制度面・運用面で一歩踏み込んだ対応が欠かせない」とまとめた。

日本政府観光局(JNTO)新理事長に蒲生篤実氏(前観光庁長官)

2023年4月3日(月) 配信

JNTO新理事長の蒲生篤実氏

 日本政府観光局(JNTO)の新理事長に、4月1日付で前観光庁長官の蒲生篤実氏が就任した。清野智理事長は3月31日付で退任した。

 合わせて、蜷川彰理事が退任し、後任理事に伊与田美歴(いよだ・みゆき)氏(JNTO市場横断プロモーション部長)が就任した。

 蒲生理事長は「コロナ禍からの回復の兆しが見え始めてきた訪日インバウンド市場において、観光立国を復活させることが急務。戦略的かつ効果的にインバウンド回復・拡大に向けた取り組みを推進していきたい」とコメントしている。

  蒲生 篤実(がもう・あつみ)氏 1985 年 3 月東京大学法学部卒業、同年 4 月に運輸省(現国土交通省)に入省。国土交通省海事局長、鉄道局長及び総合政策局長を経て、2020 年観光庁長官に就任。21年 7 月に退官後、同年 10 月から東京海上日動火災保険株式会社顧問を務め、2023 年 3 月 31 日退任。

高千穂町旅館業組合、業態・目的別の予約サイトオープン エリアにおける宿泊予約の入口目指す

2023年4月3日(月) 配信

高千穂に泊まるのWeb

  高千穂町旅館業組合(佐藤雄二郎組合長、宮崎県・高千穂町) は4月3日(月)午後1時に、 業態別・目的別に所属する26施設を予約できるWebサイト「高千穂に泊まる」をオープンする。高千穂エリアの宿の詳細情報や魅力を発信することで、宿泊予約の入口になることを目指す。

 同事業は、昨年8月に高千穂町とJRシステム、 高千穂町旅館業組合の3者で締結した包括連携協定の一環で実施。「高千穂に泊まる」では、ホテルや旅館、ゲストハウス、キャンプ場、民宿などの業態別のほか、観光やビジネス利用、スポーツ合宿、教育旅行、アウトドアなど目的別に検索できる。宿泊予約も可能とすることで、「地域版宿泊予約サイト」として運用していく。

 また、専用バナーで地域内の観光施設「高千穂貸しボート」と「観光夜神楽」に誘導し、予約を促すことで、地域内循環型の観光地を目指す。宿泊者の利便性向上もはかる。

 サイトの開設で、宿泊統計が毎月、集計できるようになった。今後は、ターゲットを絞ったプロモーションにも活用していく。

松江武者行列が開催へ 松江城周辺を練り歩く

2023年4月3日(月) 配信

過去の松江武者行列

 島根県松江市で4月8日(土)、春の恒例行事「松江武者行列」(主催=同実行委員会と松江市)が行われる。松江開府の祖である堀尾吉晴公とその一行が松江城に入城するようすを再現する絢爛豪華な時代絵巻で、オーディションで選ばれた主役の堀尾家の6人ほか、総勢170人が勇壮な武者や色鮮やかな姫などに扮し、市内を練り歩く。

 コロナ禍で2年間中止し、昨年は規模を縮小して開催した。今年は4年ぶりの本格開催となる。

 松江城馬溜ステージで午後1時に出発式典があり、その後行列がスタート。周辺を約90分掛けて1周し松江城に戻るコースで、途中では各隊演舞披露や掛け声とともに勇ましく進むゾーン、武者が笑顔で手を振るエリアなど見どころが多い。島根県民会館西側付近で行われる「口上・勝ち鬨」が最大の見せ場で、盛り上がりは最高潮を迎える。

 なお、松江城では4月9日まで「国宝松江城お城まつり」を開催中。本丸広場の夜間開放や桜ライトアップが行われる。

袋田温泉 思い出浪漫館 “出来立て”約70種の料理 和洋バイキングを一新

2023年4月2日(日) 配信

約70種類に及ぶ和洋料理のバイキングイメージ

 茨城県・大子町の袋田温泉「思い出浪漫館」は、今春から和洋バイキング料理をリニューアルした。定番の鮎の塩焼きや調理人によるライブキッチンコーナーでは出来立ての本格ビーフステーキが楽しめる。美人の湯としても有名な渓流露天風呂で心身ともにリフレッシュできる。

 自由なスタイルで食を楽しめるバイキングコーナーには、約70種類に及ぶ和洋の料理をラインナップ。調理人によるライブキッチンコーナーでは出来立ての「本格ビーフステーキ」を提供。茨城の恵みを取り入れた料理や素朴な里山料理も楽しめるラインナップで「選んでたのしい・食べておいしい・体にやさしい」バイキングと好評だ。

 予約・問い合わせ=☎0570(200)418(午前10時―午後7時)。

「思い出浪漫館」渓流側からの外観

〈観光最前線〉渋温泉の一泊住民

2023年4月1日(土) 配信

宿で外湯のカギを借りて湯めぐりへ

 先日、長野県の渋温泉に泊まり「一泊住民」を体験した。

 温泉街には地元住民が利用・管理する9つの外湯がある。この外湯の扉を開けるカギを宿泊客に貸し出し、住民同様に湯めぐりを楽しんでもらう。「一泊住民」とは、渋独自のもてなしを表した言葉だ。

 地域の宝、外湯の扉を開けるカギ。手にすると、大切なものを借り受けたという、よい意味での緊張感と、ほんのわずか、自分の立ち位置が地域の側に近づいた感覚を、同時に覚えた。到着から数時間後、湯に浸かりながら「居心地のよさ」を感じていた。

 私事で恐縮だか、「美味しい」「楽しい」には容易に手が届くが、この「居心地いい」を旅先で経験するのは稀だ。ただ「あっち側」と「こっち側」の垣根が低くなった時、そう感じることだけは分かっている。

【鈴木 克範】

鬼怒川温泉あさや 「プレシャス和洋室」誕生 秀峰館7室を眺望風呂付に

2023年4月1日(土) 配信

プレシャス和洋室

 栃木県日光市の鬼怒川温泉「あさや」(八木澤哲男社長)は3月3日、多様化する利用者のニーズに応えるため、和室7室を「秀峰館眺望風呂付プレシャス和洋室」にリニューアルオープンした。

 プレシャスとは、英語で「貴重な」や「尊い」「大切な」などの意味がある。

 秀峰館11階の広さ約52平方㍍の客室内には、バルコニー側に温泉を引いた眺望風呂を備え、シモンズ社製ベッドを2台と畳スペースを用意。滞在中いつでもプライベートな温泉を楽しむことができる。

渓谷側に面した温泉眺望風呂

 プレシャス和洋室は備品にもこだわっており、シャワーヘッド、ドライヤー、ヘアアイロンには、美容ブランド「ReFa」のものを採用した。

 このほか、部屋の中にはナノケアスチーマーやコーヒーマシン、ブルーレイプレイヤーなどの備品をそろえた。

 プレシャス和洋室は全7室。夫婦やカップル、ファミリーや女子旅など、さまざまな旅のシーンで利用可能だ。定員4人で、3人からは畳スペースに布団を用意してくれる。

 全室禁煙、Wi―Fi完備。

 問い合わせ=☎0288(77)1111(午前9時―午後6時まで)。