「街のデッサン(202)」ホロコーストの「負の遺産」を訪ねて 「人類の永遠の課題」

2018年2月4日(日) 配信

記憶の場・ビルケナウ強制収容所

 団体旅行の楽しみは、個人では行けない場所を訪ねたり、コストを等分することで費用を抑えたりすることもあるが、思いがけない同行者に出会えることもそれである。

 チェコ・ポーランドを巡る旅には、若く清楚な姉弟が参加していた。たまたまワルシャワのピアノコンサートの後の夕食で、その2人と同席になったので、参加の動機を尋ねてみた。北海道の帯広出身という姉のKさんは「弘前大学で平和学を専攻しています。そこで卒論指導のドイツ人の先生からアウシュヴィッツを在学中に訪ねるように勧められ、ツアーに参加しました。テーマはハンナ・アーレントの著作を下敷きに〈平和の思想〉について少しでも書き込めれば、と思っています」と答えてくれた。私は、その答えだけで感心してしまった。弟のY君は、にこにこと姉を見てから「僕は、姉が1人では心配だからと両親が用心棒で付けてくれたんですよ。海外は初めてで得した気持ちです」とのこと。大学4年生の姉と、1年生の弟の旅の成果を祈って、2人に白ワインを御馳走した。

 旅の目的は、楽しく愉快な思い出を残すことだけではない。時には、人類の負の遺産が抱える重いテーマにも直面し、体験することも大切だと思う。今回の旅では、ショパンの生きた演奏やワルシャワの旧市街地再生・復活事業の現場から、何を学ぶかが楽しい期待であったが、人類の歴史上永続しているユダヤ人迫害の事実や、第2次大戦におけるナチス・ドイツのホロコースト(ユダヤ人やロマ族への大量虐殺)の現場を見ることも、重苦しいが重要なテーマであった。それは、Kさんが取り上げたハンナ・アーレントの思想から、私も大きな影響を受けていたからである。アーレントは、ハイデッガーやヤスパースから学び、現代思想の中でも強靭な哲学を持つ女性であるが、彼女の著作でいえば、南米で捕らえられたホロコーストの首謀者アイヒマンの裁判傍聴記録「エルサレムのアイヒマン」は衝撃的であった。裁判を取材したアーレントが感じ取ったものは、100万人を超える犠牲者を出したホロコーストの本質とは、鬼や悪魔の仕業ではなく、ごく普通の暮らしをしていた、ただし凡庸で無思考な人間という「悪の陳腐さ」であった。それは、ひょっとしたら誰もがアイヒマンになり得るという指摘ではないか。

 数日前、私たちは晴れた平原の、収容所に吹く秋風の中にいた。「負の遺産」を「富の遺産」にしたいと願うKさんの心の風に、耳をそばだてていた。 

 

(エッセイスト 望月 照彦)

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(85)真のおもてなしで効率的な創客を ロイヤルリピーターを創造する

2018年2月4日(日) 配信

真のおもてなし行動を(画像はイメージ)

 東京オリンピック・パラリンピック誘致の際、滝川クリステルさんが日本はおもてなしの国であると、世界に向けて発信しました。それ以前からメディアでは、日本社会はサービスが過剰だといわれていました。

 私たちはサービス、おもてなしを提供する側であると同時に、いち消費者でもあります。消費者として、日々受けているサービスに、あなたは満足していますか。

 私は、逆にサービスが低下しているのではないかと強い危機感を持っています。

 あなたが、あるいは信頼するスタッフが、お客様に最幸のサービスを提供できたとします。喜んだお客様が満面の笑顔でこうおっしゃいました。「非常に満足しました。機会があれば、また来ますね」。

 こんなに嬉しいことはありませんが、本当にこれで良いのでしょうか。私もクライアント企業のお客様から、同様の声を聞いたりします。

 そのときは「このお客様の言葉に違和感を持ちませんか」と尋ねます。

 気になるのは「機会があれば」というセンテンスです。お客様にとって、もしその機会がなければ、今日の仕事は未来を創り出さないということのです。

 おもてなしとは、ただ単に今日のお客様の満足を創り出すだけの行動であってはならないのです。ロイヤルリピーターという造語を、多くの機会で語っています。その意味は、売りたい商品を、売りたいときに、販売者の能動的な働きかけによって、喜んで買っていただけるお客様と定義づけしました。

 ビジネスとは、いつか機会があれば来てくださるお客様ではなく、このロイヤルリピーターと呼ばれるお客様を日々の営業活動で創り続けることをいいます。そのために必要なことが、真のおもてなし行動なのです。

 苦情が来たら、深く考えることなく、その対象となる行動を無くしていく。そしてでき上がった特徴のないサービスは、どこにでもある違いのないサービスです。

 そんなサービスを積み重ね、過剰だといわれるものを提供しても、満足は創造できても、次も必ずここに来たいと感じてもらうサービスにはならないのです。

 効率的に仕事をすることは、とても大切なことです。しかし、仕事の目的を考えたとき、手間を惜しまずに一見非効率に見える行動を取ることにより、帰り際に次の予約を入れてもらえることが真の効率的なビジネスといえるのではないでしょうか。

 そして、その一人ひとりのお客様に手間をかけることがロイヤルリピーターを創造する、最も効率的にビジネスの目的を達成できる真のおもてなし行動なのです。

 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

「観光革命」地球規模の構造的変化(195)五輪と観光と平和

2018年2月3日(土) 配信

防衛力強化は不可欠だが、観光による文化的安全保障に尽力を

 2月9日から平昌(ピョンチャン)冬季五輪が開幕する。国際オリンピック委員会は、平昌五輪への北朝鮮の参加を正式決定し、スキー、アイスホッケー、スケートの3競技に出場すると発表した。五輪初の南北合同チームをアイスホッケー女子で結成や開会式で統一旗を掲げた合同入場行進も承認された。

 昨年北朝鮮は米国到達を可能にする大陸間弾道ミサイルの発射実験に成功し、軍事的緊張が極度に高まった。そういう情勢の中での平昌五輪開催なので北朝鮮の出方が注目されたが、南北対話の進展で北朝鮮の五輪参加が実現した。

 オリンピックは「平和の祭典」と呼ばれ、五輪運動の大きな目的の一つは「スポーツによる平和な世界の構築」だ。そういう意味で平昌五輪は開幕前にそれなりの成果を挙げたといえる。

 一方、日本政府は昨年末に2018年度予算案を閣議決定した。一般会計の総額は97兆7128億円で、当初予算としては過去最大規模。とくに防衛予算は6年連続増加の5兆1911億円で、過去最大を更新した。

 20年にインバウンド4千万人実現のための観光予算は前年度比18%増の248億円であるが、防衛予算との比較では、あまりにも少ない予算であることが明白だ。防衛省は来年度にオスプレイ(垂直離着陸機)4機を購入予定で457億円の予算を組んでおり、1機当たり114億円だ。政府の観光予算はオスプレイ2機分程度である。観光消費による税収効果は国税と地方税を合わせて4兆円以上であり、観光予算が少額過ぎると言わざるを得ない。

 北朝鮮や中国の脅威に対抗して日本の防衛力強化は不可欠だが、緊張緩和の外交努力や観光交流による相互理解の促進も必要不可欠だ。

 オリンピックが「平和の祭典」と呼ばれるのと同様に、「観光は平和へのパスポート」と言われ、観光産業は「平和産業」とも呼ばれている。北海道大学メディア・ツーリズム研究センターは昨年12月にソウル大学平和統一研究院や広島大学平和科学研究センターなどと連携して、「平和観光研究の可能性」と題する国際シンポジウムを開催した。民産官学の協働によって観光による文化的安全保障の強化にも尽力すべきであろう。

 

(北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授 石森 秀三)

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石森秀三氏

北海道博物館長 石森 秀三 氏

1945年生まれ。北海道大学観光学高等研究センター特別招聘教授、北海道博物館長、北洋銀行地域産業支援部顧問。観光文明学、文化人類学専攻。政府の観光立国懇談会委員、アイヌ政策推進会議委員などを歴任。編著書に『観光の二〇世紀』『エコツーリズムを学ぶ人のために』『観光創造学へのチャレンジ』など。

「味のある街」「嬬恋キャベツ酢」――妻の手しごと(群馬県・嬬恋村)

2018年2月3日(土) 配信

嬬恋キャベツ酢 プレーン/パープル 各120ミリットル700円(税別)▽問い合わせ=妻の手しごと 電話:0279(82)1015。

 

 群馬県・嬬恋村の特産品の1つがキャベツだ。夏秋キャベツの出荷時期には、嬬恋村産のキャベツの売上は全国の総出荷量の半分を占めるという。

 同村で販売しているのが「嬬恋キャベツ酢」だ。もともとは県農業技術センターや嬬恋村、農産物加工会社が共同開発し、「キャベ酢」として販売していたが、村のキャベツ農家、松本もとみさんが「妻の手しごと」というブランドを立ち上げ、事業を受け継いだ。松本さんは、農家の女性の手作り品で土産物を作りたいと考えていたのだ。

 搾汁したキャベツを、2カ月間、昔ながらの製法でじっくりと熟成させることにより、グルタミン酸、アスパラギン酸といったうまみ成分が生まれる。さらにフルクトース、グルコースといった甘みも引き出される。17種類のアミノ酸や、ビタミンUも含まれている。プレーン(高原キャベツ)に加え、新たに開発されたパープル(紫キャベツ)には、ポリフェノールも含まれている。

 プレーンの蓋を開けてスプーンにとると、酸っぱい匂いはするが、つんと鼻につくものではない。どこか野菜の甘みが感じられ、それから酸っぱさがやってくる。べたべたした感じはなく、温野菜のサラダにかけてみても、酸っぱさはあまり気にならず、さっぱりと美味しい。購入者がもらえるレシピブックやホームページでは、ニンジンサラダやキャベツの即席漬けなど、さまざまなレシピを紹介している。パッケージは細いビンにキャベツ酢の色が映り、蓋を柔らかい布で覆ったおしゃれなものだ。これは「愛妻家の聖地」の観光プロモーションなどと同じ会社が手掛けており、2017年には「グッドデザインぐんま」優秀賞も受賞した。

 「愛妻の日」の今年1月31日には、この酢とサイダーを掛け合わせた「愛妻ダー」も、「妻の手しごと」を販売元として発売された。村資源の掘り起こしを目的に発足した「嬬恋村愛妻ブランド会議」から生まれた商品第1号だ。試飲を重ねる中で嬬恋キャベツ酢を使うことが決まった。嬬恋キャベツ酢は村内のホテル、観光協会などで販売している。

コラムニスト紹介

トラベルキャスター 津田令子氏

社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

「登録有形文化財 浪漫の宿めぐり(82)」(静岡県伊豆の国市)三養荘≪広大な庭と瀟洒な建物は旧三菱財閥の別邸≫

2018年2月3日(土) 配信

独立した一軒家のような老松の間。前面の大きなガラス戸には建築当初の古ガラスもある

 敷地4万2千坪。刈り込まれた庭木の茂る中に、ゆったりと木造平屋建ての建物が配置されている。池があり、散策路がめぐり、わずかな起伏の付いた芝生地が続く日本庭園は、1軒の旅館とは思えないほど広い。

 もともとは旧三菱財閥3代目総帥の岩崎久彌が建てた岩崎家別邸だった。竣工は1929(昭和4)年。庭園の背後に伊豆の山々を望む眺めを、京都東山の風景になぞらえた。庭木の様子や庭石の配置も京風に整え、庭づくりは京の庭師である7代目小川治兵衛にかかわりがあったともいう。久彌は別邸に「神を養い精を養い気を養う」として「三養荘」と名称を付けた。

 岩崎家の所有を離れたのは太平洋戦後のことで、堤康次郎が率いる西武グループが入手。1947(昭和22)年に三養荘の名のまま客室15室の旅館としてオープンした。後に離れや新館を増築し、現在は全36室で営業。その中で客室5室や茶室がある本館と、庭にある待合などが登録有形文化財になっている。

 本館は岩崎久彌が建てた当初の建物が中心で、木造平屋一部2階建て。全館数寄屋造りである。屋根を人造スレートと銅板で葺き、各室が南北に連なるようすは庭の中に置かれたバランスがまことにいい。

 南側にある本館の玄関から入ると、広めの沓脱は天井が屋久杉と思われる板の市松張り。白磁の照明傘は久彌が使用していた時代のものという。

 館内の廊下はすべて畳敷きで、5つの客室は独立性が高い。客間として使われていた老松の間は三方を畳の広縁に囲まれて開放感があり、12畳の本間に10畳と6畳の和室が続く。本間の床の間は床柱が杉の四方柾の角柱で書院付き。面皮柱と二重の廻り縁がしゃれている。良材を使いながらどことなく柔らかく、それでいて力強さも感じるのは建物全体に通じる印象だ。

 久彌が居間に使ったのは松風の間。やはり三方が畳の広縁で明るく、庭と借景の伊豆の山々の展望がいい。床の間は床脇までつながる長さ4㍍以上の松の地板が敷かれ、洞口のある仕切り壁は錆丸太の床柱付き。小督の間という別室もあり、くつろぎ豊かなこの客室を好む常連客がいるのもうなずける。

 長い廊下の先にある御幸の間は、昭和天皇・皇后の行幸啓に際し1957(昭和32)年に新築された。12畳半の本間のほか次の間、三の間、化粧の間があり、庭に向けた間口は15㍍以上。広々した間取りをすっきりとまとめ、三の間の舟底天井や畳廊下の傾斜天井が変化をつける。本間、次の間の猿頬面竿縁天井は他の客室にはない。奥まった一層の静けさが魅力だろう。

 さて三養荘の建物の大半は1988年に建てられた新館である。文化財に登録されてはいないが、設計は建築家の村野藤吾。三養荘では宿泊客対象に庭園散策ツアーを実施している。新館にも興味を向けたいものだ。

(旅のルポライター 土井 正和)

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旅のルポライター 土井 正和氏

旅のルポライター。全国各地を取材し、フリーで旅の雑誌や新聞、旅行図書などに執筆活動をする。温泉、町並み、食べもの、山歩きといった旅全般を紹介するが、とくに現代日本を作る力となった「近代化遺産」や、それらを保全した「登録有形文化財」に関心が強い。著書に「温泉名山1日トレッキング」ほか。

北陸・飛騨・信州3つ星街道が首都圏初セミナー&商談会開く

2018年2月2日(金) 配信 

首都圏で初の開催

 

「北陸・飛騨・信州3つ星街道観光協議会」は2月2日に首都圏で初めて、欧米豪市場向けセミナー&商談会を開いた。基調講演と5市村(金沢・南砺・高山・松本市、白川村)プレゼンテーションのほか、商談会を実施。地域の特色ある観光素材を、首都圏の旅行会社のインバウンド担当者らにアピールした。5市村の事業者と旅行会社ら計100人ほどが集まった。

 同協議会は2013年に発足。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで3つ星として、紹介された観光資源を生かした広域観光取り組んでいる。金沢市観光協会の八田誠副理事長は「金沢・高山・松本・白川の外国人宿泊者数は16年で102万人。15年比37%ほど増加した」と好調さを伝えた。

 今年度の取り組みとして、同日からWebサイト「3つ星街道コンシェルジュ」を開設した。好きな観光地をいくつか選ぶと、自動で最適なコースを地図上に表示する。コースはスマホに送ることもできる。日本語・英語に対応。5市村合計150個ほどの観光スポットを掲載する。

 「トラベルコンシェルジュ」ページでは芸術や文化、買い物など、自分が興味ある種類の傾向を入力すると、これらに合ったコースを作成できる。今はコース出発地点が限定されるなど課題はあるが、引き続きサイトのバージョンアップやコンテンツの充実をはかる。訪日中の着地型商品の案内などをし、旅ナカの情報発信力を強化する考えだ。

 さらに欧米豪向けの新モデルコースを同セミナーのために造成。個人向け1コースと、団体向け2コースを用意。白川郷やどぶろく祭りの館、五箇山合掌造り集落など、インバウンドから評価の高い観光スポットをつなげたコース。先ほどのサイトにモデルコースとして掲載している。

ルース氏が基調講演

 基調講演ではNHK教育テレビ「しごとの基礎英語」などに出演するルース・マリー・ジャーマン氏が登壇。「外国人目線で紹介する3つ星街道と広域観光の事例について」をテーマに講演した。

 まずグローバル層を知ることが重要だという。年収1500万円以上で、国籍は関係なく英語を話し、非日常や自己啓発を求めている。「この層は一過性のブームではなく、リピーターとなる可能性は高い」(ルース氏)。長期休暇を取る文化があり、連泊や長期滞在が期待できるのもメリットの1つ。

 ルース氏は、3つ星街道は特色ある観光資源が多く、リピーターを獲得できる基盤は整っていると太鼓判を押す。重要な点は「3つ星街道の既存のストーリーを徹底的に整備すること」だとする。「一言で表せる〝唯一の観光素材は何なのか〟を追求してほしい」と力を込めた。

 情報発信には「口コミ」を重要視する。参加者に対して、「自分達が予約する際にも、他の人の評価などは必ず確認するはず」と述べ、「ウェブ上でまずどう認知されているかを把握すべき」と呼び掛けた。

 その後、SNS(交流サイト)や自社ホームページ、OTAなど多様なチャネルでの情報発信が必要だとした。さらに「今後は自社HPがウェブページにトップにあるのでなく、口コミ情報ページなどがトップにある状況が主流になる」と持論を展開した。

 講演のあとにプレゼンテーションは5市村がそれぞれの観光資源などを紹介。その後に行われた商談会では、各テーブルで話し声が飛び交い、活況を呈していた。

商談会のようす

トリップアド、口コミで人気のデートスポットランキング発表

2018年2月2日(金) 配信 

横浜港大さん橋 国際客船ターミナル

トリップアドバイザーはこのほど、「口コミで人気のデートスポットランキング」を発表した。訪れた人が「デートに最適」、「デートにおすすめ」などと評する、カップルで小旅行や出かける際の参考になる観光スポットのランキング。同ランキングの実施は今年が初めて。

トリップアドバイザーの口コミで人気のデートスポットランキング

 神奈川県横浜市からは「横浜港大さん橋 国際客船ターミナル」、「横浜ランドマークタワー 展望フロア スカイガーデン」、「山下公園」、「汽車道」、「横浜赤レンガ倉庫」の5カ所がランクイン。横浜のベイエリアがデートスポットとして人気を集めている。

 そのほかの特徴では、「横浜ランドマークタワー 展望フロア スカイガーデン」をはじめ、「東京シティビュー(六本木ヒルズ展望台)」、「展望台 シーサイド・トップ」、「江の島シーキャンドル (江の島展望灯台)」、「東山スカイタワー」などの展望台や、「HEP FIVE観覧車」、「天保山大観覧車」など、夜景がとくに綺麗に見える高所が順位入りした。

 ランキングを見てみると、総じて夜景が綺麗に見える高所とベイエリアがカップルに人気のようだ。

「トリップアドバイザーの口コミで人気のデートスポットランキング」

※評価方法:2015年1月1日から2017年12月31日までの期間内に、デートで利用した、またはデートでオススメなど、「デート」についてトリップアドバイザー上に一定割合以上の口コミ投稿があった観光スポットを対象に、口コミ評価点(5点満点)や、口コミ投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計した

1位は横浜の街並みが一望できる「横浜港大さん橋 国際客船ターミナル」 

 デートにオススメの場所として、横浜から多くランクイン。1位を獲得した「大さん橋」は、国内外の客船が入出港する大型客船ターミナル。横浜の主要観光地としても好評で、屋上広場は24時間開放され、横浜の街並みが一望できるビュースポットとなっている。

 「絶好の写真スポットです。大型客船が停泊していて昼間見る景色も綺麗ですしライトアップされた夜の景色も絵になります。初デートでは必ず訪れるべきでしょう」という口コミが投稿されていた。

会社帰りのデートは「大井競馬場」

 年配の男性が多いイメージがあるが、フードコートも充実し、ファミリーやカップルも楽しく過ごせると大井競馬場が6位に。夜間競馬「トゥインクルレース」も、仕事帰りに気軽に立ち寄れるエンタメスポットとして、人気を博している。

 10年ぶりに行った人が「まず、あまりに綺麗になっていたのにビックリ!昔は、はずれ馬券やマークシートカードが散乱していて、いかにもオヤジの賭博場風でしたが、今はゴミひとつ落ちていません。また客層が圧倒的に若い!子供連れも多く見られて、一大レジャースポットに変わっていました」との口コミも。「中央競馬もよいですが、地方競馬はやっぱり面白い。地方競馬にしてはお洒落なお店もあり、カップルで行くのも最高です!」という口コミもあった。 

神戸の大パノラマが堪能できる「六甲ガーデンテラス」

 異国情緒溢れる神戸もデートスポットとして人気。「神戸布引ハーブ園」、「メリケンパーク」、「六甲ガーデンテラス」の3カ所がトップ20にランクインした。「六甲ガーデンテラス」は、神戸市灘区の六甲山の眺望スポットに位置。飲食店やショップも入っているレジャースポットだ。

 明石海峡から大阪平野、関西空港まで広がる大パノラマを堪能できるが、同時に口コミで絶賛されていたのは「夏の涼しさ」。標高880㍍にあり、平地よりも5度ほど低く、夏の関西の隠れた避暑地としても評価が高かった。

 「こじんまりしているけど、おしゃれな神戸やなぁ。天気がいいと、見晴台からは神戸の街から、大阪、関空あたりまでが見渡せます。 夜ともなれば、光の洪水です。ロマンチックな時間を過ごせます」という口コミが投稿されていた。

※下記URLからランキングを閲覧可能

JTB、RWC日本大会観戦券付ツアー第1弾発売中

2018年2月2日(金) 配信

試合後の余韻も堪能できるよう心配り(写真はイメージ)

JTBは2018年2月12日(月)午後6:00まで、「ラグビーワールドカップ 2019TM( RWC)日本大会」の観戦券付ツアー第1弾を売り出している。観戦後の宿泊や試合会場までの往路送迎バスを含めたプランとし、試合終了後の交通混雑回避や試合終了後の余韻も含め心ゆくまで試合を満喫できるようにした。

 RWC日本大会は、2019 年 9 月 20 日(金)~11 日 2 日(土)に開かれる。第1弾商品では、世界中のラグビーファンが熱望する開幕戦(東京スタジアム)と決勝戦(横浜総合国際競技場)の観戦券(カテゴリーB)をセットにしたパッケージツアーを 20 人限定で発売。あわせて日本代表予選 4 戦(東京スタジアム・小笠原総合運動公園スタジアム・豊田スタジアム・横浜総合国際競技場)の観戦券(カテゴリーB)をセットにしたパ ッケージツアーも、19人限定で発売する。

㈱良地良宿を設立、天竜峡の宿「峡泉」を経営 宿泊予約経営研究所

2018年2月2日(金) 配信 

宿泊予約経営研究所、良地良宿社長の末吉秀典社長

宿泊予約経営研究所(末吉秀典社長)は2018年1月11日(木)、同社100%子会社の㈱良地良宿を設立。長野県飯田市の「静かな渓谷の隠れ宿峡泉」の経営を中心に、周辺地域との連携をはかり、「宿から地域活性化」に取り組む。

 新会社「良地良宿」の社名には、「良い町には良い宿がある」という宿研の理念を込めた。「宿は、その土地の文化に活かされ活かすことで、旅人がより多く集まり、地域が栄える」(末吉社長)との考えに基づき、運営事業の第1弾として同宿の経営を再生し、地域活性化に貢献していく。

 静かな渓谷の隠れ宿峡泉は、天竜奥三河国定公園に立地し、名勝「天竜峡」の渓谷の岬に佇む。客室数は8室。露天風呂は天然ラドンを含む天然の療養泉(低張性弱アルカリ性泉)。和の情緒あふれる日本庭園を眺めながら、ジャズを楽しむ空間もある。JR飯田線天竜峡駅から徒歩5分。なお、宿は3月20日にリニューアルオープンの予定。

【株式会社良地良宿(りょうちりょうしゅく)】代表取締役社長 末吉秀典▽神奈川県横浜市西区みなとみらい2―2―1 横浜ランドマークタワー20階▽資本金1000万円▽主な事業内容は、宿泊施設の経営、コンサルティング業、システム開発や保守業務など多岐にわたる。

渡辺直美さんが「トラピ宣伝部長」に就任

2018年2月2日(金) 配信

渡辺直美さんとトラピックスのイメージキャラクター「トラピッグ」

阪急交通社は創業70周年キャンペーンのイメージキャラクターとして、タレントの渡辺直美さんを起用した。出演しているテレビCMの第1弾を2018年2月3日(土)から、東京、大阪、名古屋、福岡で放映する。
 渡辺直美さんは、多才で明るく親しみやすいタレントとして老若男女を問わず人気が高い。インスタグラムのフォロワー数は730万人以上で日本一を誇る。また、日々の活躍ぶりから「旅」との親和性も高く、今後さらなる活躍が期待されることから今回の起用が決定した。

 テレビCMは海外旅行、国内旅行の「トラピックス」ブランドを訴求するもので、3文字で覚えやすい愛称「トラピ」を使用することで、幅広い層に70周年記念商品を告知していく。今回、渡辺直美さんは「トラピ宣伝部長」として就任し、テレビCM以外にも、新聞広告、旅行ウェブサイト、旅行情報誌などさまざまなメディアを通じて、トラピックス商品の魅力をPRしていくという。

テレビCMストーリー
~渡辺直美の“豪勢”ならぬ「合成な」旅~

 

テレビCMカット

 パリ、台湾、ハワイ、沖縄、札幌。人気タレントの渡辺直美さんが国内外の観光地を歩く、踊る、飛ぶ!
 しかし、多忙な渡辺直美さんを各地で撮るには時間が足りず、制作予算も限られているCMの撮影現場は、実は
”豪勢”ならぬ「合成な」旅だった……。スタジオの中で身体を張って体当たりで撮影に臨む渡辺直美さんの姿に期待。

 

明かされるCM撮影の舞台裏!? WEB動画にも注目!!

スピンオフ動画公開

 特設Webサイトでは、CMの制作現場に潜入したカメラが捉えたスピンオフ・ムービーを公開!! 今回の「合成な」テレビCMの企画意図や、演出プランを説明する阪急交通社の広報担当者、そして渡辺さんに絡むトラピックスのイメージキャラクター「トラピッグ」への担当者の異常な愛情。CM本編同様、普段あまり見ることのできないCM制作現場の裏側を見せる。