富士急グループ、「We Chat Pay」(微信支付)本格導入へ

2018年2月7日(水) 配信 

「We Chat Pay」で会計もスムーズに

富士急行(山梨県富士吉田市)はこのほど、中国で高いシェアを誇るモバイル決済サービス「We Chat Pay」(微信支付)を、富士急ハイランドなどグループ29施設に本格導入する。

 「We Chat Pay」は、中国版LINE といわれるコミュニケーションアプリ「We Chat」を用いたモバイル決済サービス。富士山周辺を訪れる外国人観光客は年々増加しており、富士五湖観光の玄関口である富士急行線河口湖駅では「とくに中国人の割合が多い」(同社)という。富士五湖周辺エリアのエンターテインメント施設や遊覧船、鉄道、バス、タクシーなど交通機関も「We Chat Pay」を導入することで、会計のストレスをなくし、旅を楽める環境を整備する。

 2017年11 月から富士急ハイランド園内のショップや、カチカチ山ロープウェイ、富士急山梨ハイヤーなど、富士急グループの一部で「We Chat Pay」を試験導入すると、「想定を超える利用があった」(同社)という。このため、中国人観光客のさらなる増加が予想される春節(2 月16日)までに、「We Chat Pay」導入施設を大幅に拡大し、利便性の向上をはかる。

川崎火力発電所で仕事体験 JTBがプログラム発売中

2018年2月7日(水) 配信

自主的に、楽しみながら学べる機会を提供(写真はイメージ)

JTB コーポレートセールスと東京電力ホールディングスは現在、小学生向けに川崎火力発電所で1日発電所員の仕事が体験できるプログラムを JTB「旅いく」サイトで売り出している。 

 同プログラムは、小学5・6年生を対象とし た親子向け体験プログラムで、 JTB「旅いく」と東京電力ホールディングスのタイアップ第 1弾になる。次世代を担う子供たちにエネルギーを身近なものとして学んでもらうことを目的にする。子供たちはツアー中 1 日発電所員として、「電気が発電されてから身近なところに届くまでの流れ」や「川崎火力発電所の特徴」 などの学習、ミッションを伴う「構内パトロール」での発電所構内観察や実際に働く発電所員への仕事 インタビューを体験。最後は体験したことを言葉としてまとめ、チームで考え、発表する機会も設ける。

「川崎火力発電所で1日発電所員体験」 概要

開催場所:東京電力フュエル&パワー 川崎火力発電所 

販売価格:大人 1千円、小学生 2千円

対象年齢:小学 5・6 年生および保護者

プログラム内容:

・電気の流れ、発電、環境にやさしく効率の良い発電を実現する川崎火力発電所に関する学習 ・ミッションを伴う構内パトロール ・仕事に関する所員へのインタビュー ・グループでまとめと発表

プログラムに関する申込み先、詳細は JTB「旅いく」サイトから。

 

プラチナフィッシュグループ20店で「宮崎県フェア」

2018年2月7日(水) 配信

東京都内を中心に飲食店を運営しているプラチナフィッシュグループは、2018年3月16日(金)まで、20の店舗で宮崎県の食材を多種多様なメニューで紹介する「日本のひなた 宮崎県フェア!」を開催している。

 地方のかくれた食材を使ったメニューを創作・提供し、地方の生産者にスポットを当てる取り組み「地方創生プロジェクト」の一環。今回は、東京より一足早く春が訪れ、食材も豊富で美味しい季節を迎える「宮崎県」とタッグを組んだ。

 フェアでは、旬を迎えた「日向夏」や「完熟きんかん“たまたま”」などに加え、関東ではまだ知られていない「チョウザメ」「まるみ豚」「チーズ」などを使用したメニューを展開。期間中に行われる、1日限定のイベントも見逃せない。

日本のひなた宮崎県フェア!

 期間:開催中~3月16日(金)

 場所:プラチナフィッシュグループ 20店舗

    (各店が趣向を凝らして実施するフェアは下のリンクから)

 

1日限定のイベント

1)Karada Good Miyazaki ナイト@新橋

 宮崎県をこよなく愛する宮崎ファンのための特別イベント。ひなたフルーツ(完熟きんかんたまたま、日向夏)はもちろん、太陽の恵をたっぷり受けて育った宮崎食材の魅力があふれる、カラダにグッドなイベント。

参加費 :2千円(税込み) ドリンク・フード付き

開催日時 :2月15日(木)午後7:00~9:00

開催店舗 :プラチナフィッシュ新橋鉄板バル

     東京都港区新橋2-9-17 第2常磐ビル B1F

問い合わせ・予約 TEL:03(3581)1121

2)めぐるめぐみ 森と食と旨みの授業

 味の基本となる5味(塩味・酸味・苦み・甘味・うまみ)についての知識を学び、食べることをもっと楽しむ企画。うまみはダシの塊である「乾しいたけ」を軸に、「プラチナフィッシュ 鈴木シェフ」と、「しいたけに恋した男 黒木さん」が、旨みの秘密を紹介する。

参加費 :2千円(税込)

開催日時:3月10日(土)午前 11:00~午後3:00

開催店舗 :プラチナフィッシュEx

     東京都港区新橋2-11-8 セントランス2ビル B2F

問い合わせ・予約TEL: 03(3581)0090

札幌スタイル雪まつり会場に出展 限定品などそろえる

2018年2月7日(水) 配信

札幌らしさ、揃えています

札幌スタイル機構は現在、2月12日(月)まで行われている「第69回さっぽろ雪まつり」の会場に「札幌スタイル」特別ブースを出店中。札幌生まれのクラフト雑貨を販売している。

 「札幌スタイル」は、デザイン性と品質、商品力に優れた札幌生まれの「札幌らしさ」を札幌市が認証する制度。札幌から全国、全世界に通用するブランドを創出することを目的とする。会場では、認証製品をはじめとした札幌生まれのクラフト雑貨を販売、雪まつり会場ブース限定商品も取り扱う。同機構は今回の取り組みを通じ、より大勢の人に札幌スタイルへの理解・共感を深めてもらうとともに、札幌発の製品の素晴らしさを全国・全世界に広める契機としたい考え。

「札幌スタイル」特別ブース情報

さっぽろ雪まつり「札幌スタイル」ブース限定発売の準公式グッズ

 今年、札幌スタイルの新規認証製品となったワンピースを製造販売するカスタネット社(札幌市)が、限定100個の「さっぽろ雪まつり準公式品トートバッグ」を会場限定で販売。同社の人気キャラクター「カスタネットちゃん」が雪像になり、「なまら きれいだべさ さっぽろ雪まつり」と北海道弁で表現したオリジナルデザインを採用した。土産用として、会場を訪れた人の記念に購入してほしいという願いが込められている。価格は、税込2千円。

さっぽろ雪まつり札幌スタイルブース限定販売の商品

 フェルトの雪だるま人形や、ポストカード、折り紙、タオルマフラー限定色など

さっぽろ雪まつり札幌スタイルブースで販売される主な商品紹介

 札幌らしいお土産として利用できる、札幌スタイル認証製品を中心(一部、認証外の製品含む)とした札幌発の商品100点以上(価格は税込160円~5万4千円)を販売。さっぽろ雪まつり準公式グッズ、会場限定商品も用意しており、メーカー担当者や作家みずからが販売ブースに立ち、お客に商品のこだわりや良さを直接アピールできる機会としている。

出店ブランド一覧

SAVON de SIESTA:肌に優しい手作り石鹸など

The St Monica:お母さんと赤ちゃんが一緒に使える白樺樹液と馬油を使ったスキンクリームなど

チエモク:北海道産木材を使った木雑貨など

黒羽陶工房:うさぎと雪景色の手描き食器、雪まつり限定陶製ブローチなど

ハピネスロード:着物をリメイクし、札幌の風景を表現したさき織り小物など

北の紙工房 紙びより:札幌で唯一の手すき和紙工房でつくる和紙ハガキなど

Progressive Candle:雪の結晶や霜柱をモチーフにした手作りキャンドル

maaberry:北海道産の羊毛を使ったフェルト雑貨など

K’s factory:札幌をイメージしたアロマとアロマグッズ

i.d.o(初):牛革でつくった花バサミケースやキーケースなど

upas(初・新):北海道に伝わる物語や雪、風などにインスパイアされたジュエリー

北海道カラーデザイン研究室(初・新):札幌の景観色のカードゲーム「さぽら」

カスタネット(初・新):雪まつり準公式トートバッグや北海道素材だしパックなど(非認証製品)

プレゼント企画

 税込3千円以上の買い物をした人先着600人に、札幌市内のカフェ特製のクッキーやスイーツのいずれかをプレゼントする。(協力店:cafe Dolphin、カフェチセミナミナ、自休自足、スバコ、a petits pas.)。

札幌スタイルマップ配布

 観光客向けに「新しい札幌と出会える」をコンセプトにした、札幌の街巡りを楽しめる、割引やプレゼントの特典付「札幌スタイルマップ」を2万部制作。さっぽろ雪まつり観光案内所やさっぽろ雪まつり会場、ホテル、掲載店などで配布している。またホテル「センチュリーロイヤルホテル札幌」では、期間中全客室で同マップの配布を予定している。

札幌スタイル2018年版新カタログ配布スタート

 札幌スタイル認証製品136製品(43社)を紹介する札幌スタイル2018年度版新カタログ(日本語・英語・中国語)を、さっぽろ雪まつり札幌スタイルブースで無償配布中。

札幌スタイルショーケースでの展示

 会場にほど近い、札幌スタイルショーケース(地下鉄東西線大通駅コンコース・定期券売り場並び)で、2月12日までさっぽろ雪まつりで販売される商品の展示が行われる。

エースJTB18年度の商品概要発表、新ブランドでニーズに対応

2018年2月7日(水) 配信 

17年販売見込みを発表する大谷社長

 

JTB国内旅行企画(大谷恭久社長)は1月17日に、エースJTBの2018年度の商品説明や概要を発表した。目玉は新ブランドの〝ダイナミックJTB〟。旅行形態変化が著しいなか、顧客ニーズに対応していく。エースJTBの販売目標は年間3100億円(前年比3・1%増)に据えた。

 18年上期の注目方面は「日本の旬 瀬戸内、山陰」の広島、岡山、鳥取、島根、山口の5県。例えば瀬戸大橋30周年を記念して、橋のてっぺんに登る登頂ツアーを実施する。下期は北関東3県の栃木、群馬、茨城で展開していく。

 JTBの強みであるテーマパークも力を入れていく。独自のサービスとして、開園前や、閉園後に入場できるプランを用意。レゴランド®・ジャパン・ホテルの4月28日の開業に先駆け、4月1日からの宿泊もできるようにした。

 新ブランドのダイナミックJTBは、既存の価格変動型プランを拡充した。これまでは造成担当者が間際対策として廉価商品の提供が軸だった。今後は登録施設らが需給バランスを考慮し、価格変更できる。自動的にツアープラン全体の価格が変わるようにした。

 最新価格を追求するために、紙のパンフレットは作らない。オンラインの普及に合わせ、Web中心で販売していく考え。エースJTBは店舗販売が主流だったが、取りこぼしてきたWebからの集客を狙う。ただコールセンターや店舗販売も行い、コンサルティング面などの強みは残しておく。

 さらに宿泊施設側のプランを導入することで、4月末の販売分からは4~5倍ほどのプラン数となる。高付加価値商品も展開し、多様化するニーズに応えていく方向だ。

 なお、エースJTBの17年年間販売額見込みは3010億円(同0・1%増)。自然災害などが多発したが、新たな寝台・観光列車の登場や新商品開発で微増の見通し。

深川ワイナリーとコラボ、グランドニッコー東京 台場

2018年2月7日(水) 配信

グランドニッコー東京 台場と深川ワイナリーがコラボレーション。プライベートワイン「山形我孫子シャルドネ2017」が誕生した

グランドニッコー東京 台場(東京都港区)が、プライベートワイン「山形我孫子シャルドネ2017」の提供を始めた。深川ワイナリーとのコラボレーション企画で、レストラン「The Grill on 30th」のグリル料理とともに楽しんでほしいという。

 深川ワイナリー(中本徹代表)のワイン年間生産数は2万本ほど。丁寧な仕事を重んじるため、少数生産しかできない。東京都江東区にある醸造所では発酵から瓶詰めまで、一貫したワイン造りを行う。ワインバルを併設しており、時期によっては食事ついでに醸造工程の見学も可能だ。

 「山形我孫子シャルドネ2017」造りには、グランドニッコー東京 台場のスタッフも有志で参加した。ホテルのソムリエを中心にスタッフ一同が、発酵から瓶詰め、ラベル貼りまでの作業に取り組んだ。3月には、「山形我孫子シャルドネ2017〈樽熟成〉」の提供も開始する。材質の異なる2種類の樽で熟成された味わいは絶品とのこと。

 志摩地中海村に新エリア登場 3月16日(金)に新装オープン

2018年2月7日(水) 配信 

メインイメージ

三重県志摩市の宿泊施設「志摩地中海村」(大西晶社長)は2018年3月16日(金)、「ミコノルカゾーン」と「アルハンブラゾーン」の2つのエリアを新設し、リニューアルオープンする。

 志摩地中海村は、まるで地中海にいるかのようなフォトジェニックで非日常感あふれる地中海ステイが楽しめると、女性や若者を中心に人気となっている。このたびのリニューアルで、ミコノス島やメノルカ島のにぎやかな街並みをイメージした「ミコノルカゾーン」、アルハンブラ宮殿のハマムをイメージした「アルハンブラゾーン」が新たに誕生する。

ミコノルカゾーン

 にぎやかな街並みをイメージしたミコノルカゾーンには、街のにぎわいを感じながらカジュアルステイを楽しめるワンルームタイプの客室「スーペリアツイン・ダブル」、バルコニーから絶景が楽しめる「デラックスツイン」の客室を新設した。

ミコノルカゾーン
ミコノルカ客室1
ミコノルカ客室2

 また、カジュアルレストラン「タベルナアスール」も新設し、創作料理でおもてなしをする。バンケットルームを備えているため、ウエディングパーティーや小会議など多目的な利用が可能。

カジュアルレストラン「タベルナアスール」

アルハンブラゾーン

 アルハンブラ宮殿のハマムをイメージしたアルハンブラゾーンには、高台に位置する絶景のラグジュアリーな客室「ラグジュアリースイート」、「ラグジュアリースイート ビューバス付」を新設した。ビューバス付の部屋は、ベランダに露天風呂がついており、冬場には暖炉も楽しめる2部屋限定の特別ルームとなっている。

アルハンブラゾーン
アルハンブラ客室1
アルハンブラ客室2

 宿泊者限定で入浴できる天然温泉「スパ・アルハンブラ」も新設し、地下1,430㍍から湧き出る天然温泉と、アラビックスタイルの特徴あるデザインの内湯と外湯を楽しむことができる。

スパ・アルハンブラ(内湯)
スパ・アルハンブラ(外湯)

施設情報

施設名:志摩地中海村

リニューアルオープン日:2018年3月16日(金)

所在地:〒517-0403 三重県志摩市浜島町迫子2619番地1

tel0599-52-1226(ホテル代表)

宿泊予約専用tel0599-52-1336

客室数:53室

公式Instagram@shima_chichuukaimura_official

公式Webページ:

            

シンガポール政観、写真展に協賛

2018年2月7日(水) 配信

レスリー・キー氏

シンガポール政府観光局は、  2月 8日(木)から から 13日(火)まで、ファッションブラド 「ヨウジヤマモト(  YOHJI YAMAMOTO)」青山本店(東京都港区)で開かれる、シンガポール 出身の写真家レスリー・キー氏の写真展「 Singapura」(シンガプーラ)に協賛する。

 本写真展では、レスリー・キー氏がシンガポールを象徴するさまざまなロケーションで「ヨウジヤマモト(オム)」の2018年春夏コレクションを撮影したフォトワークを展示する。昨年シンガポール観光大使に就任した俳優の斎藤工氏の写真などを通して、シンガポールの魅力が表現されている。

レスリー・キー氏の経歴

 シンガポール生まれ。東京ビジュアツ専門学校を卒業後、フォトグラファーとしてファッション広告の撮影、映像監督などを中心に世界各国で活動。東日本大震災
チャリティー写真集 「LOVE & HOPE」( 2012年)が40回 APA経済産業大臣賞。彼が手掛ける写真とアートマガジンのシリーズ「 SUPER」は、世界の企業や LADY GAGA、YOHJI YAMAMOTOをはじめとするファッションデザイナーらと積極的にコラボレーションを仕掛ける。 2015年 9月に発表した初監督ショートムービー「 THE INDEPENDENTS 」が 2015ASVOFFのコンペディショ作品にノミネートされ、  BEAUTYPRIZE AWARDを受賞。日本の LGBTのポートレートを撮影するプロジェクト「 OUT IN JAPAN」、第 19回文化庁メディア芸術祭エンタテイト部門審査委員推薦作品に選出。また、国連が掲げる「持続可能な開発目標( SDGs)」のテーマソングとなる早見優さんの「恋のブギウギトレイン」の PVを製作。  国連広報センターと SDGsの啓発活動も精力的に行う。  2016年より、NHKと共に日本中の人々が夢や目標を共有し、 よりよい未来を目指す2020年のオリンピック・ パラリンピックの応援をテーマに「→ 2020 レスリー・キがつなぐポートレート・メッセージ」を本格的にスタート。オフィシャル写真として1500人以上のポートレート撮影とプロモーション映像を監督している。

「Enjoy my Japan」 楽しい国 日本を世界に発信

2018年2月6日(火)配信 

Enjoy my Japanのロゴ ©日本政府観光局(JNTO)

Enjoy my Japan――。観光庁と日本政府観光局(JNTO)は2月6日から、新たな「楽しい国 日本」の魅力を全世界に発信するグローバルキャンペーン「Enjoy my Japan」を展開する。

 キャンペーンメッセージの「Enjoy my Japan」には2つの意味が込められている。「外国人旅行者自身が、自分にぴったりの日本の魅力を発見し、お気に入りの『My Japan』を満喫する」。もう一つは、「私の大好きな日本(My Japan)を楽しんでください」という、日本側の親しみを込めた“歓迎”の気持ちが含まれている。コンセプトムービーは、外国人を監督に起用。モデルも外国人と、“外国人目線”を重視した。

 メインターゲットは、欧米豪だ。海外旅行には頻繁に行くが、日本を旅行先として認知・意識していない層に、「長期滞在でも、家族でバケーションに訪れても日本が魅力満載の旅行目的地」であることを強く発信する。富士山や桜、寺社仏閣など典型的な日本のPRにとどまらず、豊かな自然やアウトドアアクティビティ、日本食に限らない食の魅力など7つのパッション(興味関心)をアピールしていく。

田村明比古観光庁長官

 観光庁の田村明比古長官は、「2017年に日本を訪れた外国人旅行者は2869万人。このうち中国と韓国からの旅行者が約50%を占め、近隣のアジア諸国からが全体の85%を占める」と報告。一方、「欧州、北米、豪州からの旅行者は17年に初めて300万人を超えたが、まだまだ満足できるものではない。欧米豪市場から日本が選ばれる割合はタイや中国などと比べても少ない」と強調した。このうえで、「所得水準が高く、旅慣れて目の肥えた成熟した観光市場である欧州、北米、豪州から選ばれる、質の高い観光先進国を目指していきたい」と語った。長期滞在する旅行者を呼び込み、2020年の訪日外国人旅行者4000万人、訪日外国人の消費額8兆円(17年は4・4兆円)に近づけていく姿勢を示した。

(左から)マイク・ハリス氏、デービッド・アトキンソン氏、JNTO理事長の松山良一氏、観光庁長官の田村明比古氏、ナタリー・エモンズ氏、デーブ・スペクター氏

 2月6日に東京・銀座の銀座シックスで行われた新CP発表会では、トークショーも行われた。JNTO特別顧問のデービッド・アトキンソン氏、キャニオンズ社長のマイク・ハリス氏、女優・歌手のナタリー・エモンズ氏、放送プロデューサー・タレントのデーブ・スペクター氏が登壇し、「外国人から見た日本の多様な観光魅力」について語り合った。

3者の視点で民泊の安全性を紹介 パソナセミナー開く

2018年2月6日(火) 配信

会場には多くの参加者が集まり、民泊に関し見識を深めた

パソナは2018年2月5日(月)、民泊ホスト、民泊プラットホーム運営会社、民泊を推進してる自治体、3者の目線から民泊を学ぶイベントをパソナトラベルハブミックス(東京都千代田区)で開いた。同日提供を開始した「シェアリングワークカレッジ」のオープニングイベントで、民泊の安全性や活用事例を紹介した。

 淡路島で民泊施設を運営する中川暎子さんは、3年間で200組を受け入れた経験から、民泊は難しいことではないと強調した。懸念されるごみ出しなどのトラブルに関しては、事前にゲストと綿密に打ち合わせを行うことで、トラブルは回避できると説明した。

 Airbnb Japanの山本美香公共政策本部長は、「民泊の運営では、信頼構築がカギ」と断言。同社ではゲストとホストがお互いを評価、公開することで、事前に人となりを確認できるようにしている。そのほかにも、24時間27言語対応のカスタマーサポートやトラブル解決センター、近隣住民の相談窓口などサポート体制を充実させ、信頼に基づくホームシェアリングができる体制を整備している。

 徳島県政策創造部地方創生局地方創生推進課発信戦略担当の加藤貴弘係長が登壇し、取り組みを紹介。県は民泊推進会議を設置。空き家問題や人口減少などの課題に対し、イベント民泊などさまざまな民泊を活用して地域創生をはかっていく。既存の宿泊施設をフル活用することを前提に、足りない部分を民泊でカバーすることで、相乗効果を生み出すことも狙い。6月に予定される住宅宿泊事業法の施行での、品質の維持が前提であるが、民泊参入の敷居が低くなり、より多くの人に民泊参入の機会が提供できると考えている。

 パソナは現在、「シェアリングワーク」を通じ地域活性化と地方での就労機会の拡大を目指している。シェアリングワークとは、個人が保有する知識やスキル、資産をシェアすることによってサービスを提供する新しい働き方。今後同社では自治体向けに「シェアリングワークカレッジ」を提供。地域でシェアリングサービスを提供する個人、中間支援・コーディネート組織、自治体の 3 者に対して、それぞ れ住宅宿泊事業法などの関連法制度や各種手続きの方法、サービスプラットフォームの活用、また顧客 満足度向上に向けた知識などを学ぶ研修を実施する。現時点では、徳島県と岩手県、東京都、千葉県での開催が決定しており、今後、全国でも実施する。