みさき公園、入園料が100円に 8月にはナイトズーも開催

2019年7月2日(火) 配信

夏の「水いらず」キャンペーン

 南海電気鉄道は9月1日(日)まで、経営する「みさき公園」で夏の「水いらず」キャンペーンを行っている。期間中プールの営業を行わない代わりに、入園料が100円になる。

 みさき公園は、動物園と遊園地、イルカショーが楽しめる総合レジャーランド。動物園では、約70種類の動物を見ることができる。

 同社は期間中、夕方の比較的涼しい時間帯に園内を楽しめるよう、開園時間を延長するほか、イルカショーの時間も変更。8月の4日間は、ナイトズーも開催する。担当者は、「今夏、プール営業はいたしませんが、多くのお客様にみさき公園へお越しいただき、プール以外の動物園やイルカショー、アトラクションを楽しんでほしい」とPRする。

ナイトズーのようす(写真はイメージ)

夏の「水いらず」キャンペーン 概要

夏季営業期間:6月28日(金)~9月1日(日)

※7月3日(水)~5日(金)と、10日(水)~12日(金)は休園日

割引後入園料:100円(大人・子供一律)

※通常料金は大人(中学生以上) 1350円、子供(2歳以上) 700円。夏季営業期間後、休園日を挟み営業再開となる9月7日(土)以降は、通常料金での営業となる。

開園時間

平日:午前9:30~午後6:00(例年午後5:00まで)

土日祝と、8月13日(火)~16日(金):午前9:30~午後6:40(例年、午後5:00まで)

※アトラクションとレストランは午前10:30~午後18:00まで、動物園は午前9:30~午後5:00までの営業。

イルカショー公演時間

平日: (1)午前11:30 (2)午後1:30 (3)午後4:00

土日祝と、8月13日(火)~16日(金):(1)午前11:30 (2)午後3:00 (3)午後6:00

ナイトズー 概要

開催日:8月10日(土)、8月17日(土)、8月24日(土)、8月31日(土)

※小雨決行、荒天中止。中止は、当日午後12:00までに判断する。

時間:午後6:40~午後8:00

内容:夜の動物園めぐり、イルミネーション

参加方法:

入園料とは別にメインゲート、サービスセンター、マリンゲートで観覧券を購入。販売は、午後12:00から

料金:大人700円、子供500円

※16才未満は、保護者の同伴参加が必要。

定員:なし

みさき公園|南海電鉄
http://www.nankai.co.jp/misaki.html
みさき公園は、イルカショー、動物園、遊園地が楽しめる総合レジャーランド。海をバックに繰り広げられるイルカショーは迫力満点です。

HIS、“本と人と旅をつなぐ” たまプラーザ営業所オープン 地域コミュニティを育む店舗に

2019年7月2日(火) 配信

地域コミュニティ育む場に

 エイチ・アイ・エス(HIS)は6月28日(金)、神奈川県横浜市で「たまプラーザ営業所」をオープンした。小さな子供連れのファミリー層や子育て世代などに向け、日常的に足を運んでもらえるような地域コミュニティを育む場を目指す。

 「昨今、インターネットの普及に伴い、実店舗にも変化が起きている」(同)とし、非日常である旅との距離を近づけるコミュケーションの場としての店舗のあり方が必要だとする。

 「たまプラーザ営業所」では、まちライブラリー(礒井純充代表)が運営する「まちライブラリー」を店舗内に設置した。まちライブラリーとは、メッセージカードをつけた本を本棚に置き、本を介して人々が出会い、交流するコミュニティ型ライブラリーだという。全国に700カ所以上展開し、各地域の「まちライブラリー」オーナーの個性あふれる本棚を囲みながらさまざまなイベントが行われている。

まちライブラリーイメージ

 地域の人が持ち寄った思いの詰まった本をそろえて、誰でも自由に、その本を見ることができる。持ち寄った本には提供者からのおすすめのメッセージが書かれており、次に読んだ人が感想を連ねていく。

 今後は同店では、本をきっかけとしたコミュケーションが生まれていくなかで、週末を中心に「絵本のよみきかせの会」や親子で参加できる旅にちなんだワークショップといったイベントを、地域と連携し開催していく。これらのなかで、世代別ファミリー層のニーズを細かく引き出して把握し、ファミリー向けのトレンドを組み込んだ新たな旅行商品企画にもつなげる狙いだ。

 なお、店内はキッズルームをはじめ、授乳室やまちライブラリー&フリースペースを用意している。旅の相談のときは、時間なしで案内できるように事前予約制を取り入れた。

店舗イメージ

HISたまプラーザ営業所 店舗情報

住所:〒225-0002 神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-1-4 City palたまプラーザ1階1号室

営業時間:毎日11:00-19:00

電話番号:050-1745-4411

E-mailhisb10a☆his-world.com(☆を@に変えて送信)

店舗アクセス

JTB「今夏行きたい旅先」ランキング 夏祭りや花火なども

2019年7月1日(月) 配信

JTBロゴマーク

 JTB(髙橋広行社長)はこのほど、JTB旅のアンケートで「今年の夏行きたい旅先」に関するWEBアンケートを実施し、まとめたランキングを発表した。今夏に行きたい国内外の旅行先や祭り、花火大会などの発表された調査結果は次の通り。

今年の夏行きたい!国内旅行ランキング

「温泉」「山」「海」がある都道府県が人気

今年の夏行きたい!国内旅行ランキング

 訪れてみたい方面で人気だったのは、北海道、沖縄県、長野県だった。訪れたい理由としては、1位の北海道は約30%が「温泉」と回答。次いで「山」「世界遺産」という回答が多く、北海道の雄大な自然を満喫したいという人が多いような調査結果となった。そのほか、北海道ならではの「食を楽しみたい」という回答も多かった。

 2位の沖縄県は、約90%が「海」という回答。3位の長野県は、約65%が「山」と回答し、次いで「温泉」という回答が多かった。今年の夏休みは自然を満喫し、暑い夏も温泉にゆっくりと浸かってリフレッシュしたいと考える人が多いようだ。

今年の夏行きたい!海外旅行ランキング

「ビーチ」「自然」を満喫できる国が人気

今年の夏行きたい!海外旅行ランキング

 海外旅行は毎年人気のハワイが1位だった。訪れたい理由としては、約65%が「ビーチ」、次いで「自然」「食」という回答が多かった。街中に新店が次々にオープンするなど、日々変化をするハワイだが、海や自然など「以前と変わらないハワイ」を求めている人も多いと推察される。

 2位、3位にランクインした、北欧、スイスでは、それぞれ約85%が「自然」と回答し、北欧のフィヨルドやスイスでのハイキングなど、夏のヨーロッパならではの自然を楽しみたいという人が多いようだ。4位の台湾は、約75%が「食」を楽しみたいという回答。日本からの行きやすさも、人気の理由の1つかもしれない。

 5位のグアム・サイパンは「自然」「ビーチ」という回答が約70%を占めた。海外ならではの自然を満喫できる観光地に行きたいという人が多いようだ。

今年の夏行きたい!祭りランキング

青森ねぶたが大人気!

今年の夏行きたい!祭りランキング

 約45%が「行きたい」と回答し、1位にランクインしたのは「青森ねぶた」だった。歌舞伎や武者絵をモチーフにした巨大ねぶたが、約3・1㌔を運行する様は迫力満点だ。観光客が気軽に「跳人(はねと)」として参加ができるところも、人気の1つかもしれない。

 また、2位は夏の京を彩る「京都祇園祭」。7月1~31日の1カ月間に渡る祇園祭の中でも、14~16日の宵々山・宵山や、17日の山鉾巡業などには多くの人が集まり、京都の街は活気にあふれる。

 3位は、風にたなびく幾重にも重なる和紙飾りが印象的な「仙台七夕まつり」。4位は300余年の歴史を持ち、愁を誘う音色と優美な踊りが見る人を幽玄の世界へ誘う「越中八尾おわら風の盆」だった。そして、夏の京都の風物詩でもある「京都五山送り火」が5位にランクインした。

今年の夏行きたい!花火ランキング

長岡まつり大花火大会、大曲の花火が人気

今年の夏行きたい!花火ランキング

 1位にランクインしたのは、約30%が「行きたい」と回答をした「長岡まつり大花火大会」。正三尺玉など、他ではなかなか見られない大型花火が魅力のようだ。

 2位は、花火師らが腕を競い合う花火の競技大会「大曲の花火」だった。花火を作った本人が花火を打ち上げるため、色彩や高度などの花火の技術だけでなく、花火をあげるリズムなどにもこだわりを感じられる花火大会。

 3位は打ち上げ数、規模ともに全国屈指を誇る「諏訪湖祭湖上花火大会」のほか、4位「びわ湖大花火大会」、5位「熱海海上花火大会」と、湖上・海上花火がランクインをした。

星野リゾート 21年春、別府に“界” 起工式に隈研吾氏ら出席

2019年7月1日(月) 配信

星野代表(左)と建築家の隈氏

 星野リゾート(星野佳路代表)は6月14日、大分県別府市北浜で建設する「星野リゾート界 別府」の起工式を行った。星野代表、デザインを担当する建築家・隈研吾氏、建設関係者らが出席し、工事の安全を祈願した。

 建設場所は、別府湾に面する旧花菱ホテルの跡地で、敷地面積は2778平方㍍。建築面積は1456平方㍍で、建物の規模は地上12階、70室。2021年春の開業を予定する。

 「星野リゾート 界」は、同社が「王道なのにあたらしい」をテーマに全国展開する温泉旅館ブランドで、全国で15施設が点在している。九州では「界 阿蘇」(大分県玖珠郡九重町)に続いて2店目となる。

ロビー&テラスイメージ

 界別府では、別府温泉の歴史や文化、温泉街の活気を体験できるようなもてなしを提供する。ロビーに続く別府湾を見下ろすテラスには、足湯を設置。ロビー奥に和紙提灯が照らす石畳の路地が続き、その先に木目の壁が特徴的な湯小屋を設け内湯と露天風呂で温泉を楽しめるようにする。

 星野代表は「有名温泉地で界を造ることは重要な使命で、別府で界を持つことは大きな喜び。歴史、知名度、インフラなど整っている」と別府のポテンシャルの高さを強調した。

 隈氏は「別府には竹細工以外に、別府石や絞り染め、焼き物の技術もある。海の近さを生かしたテラスや、良質な温泉旅館の温かい質感にしたい」と意気込みを述べた。

 開業後の料金は1泊2食で2万5千円から4万円を想定している。連泊の場合、市内の飲食店で2日目の食事も検討する考えだ。

〈旬刊旅行新聞7月1日号コラム〉地元文化を育てる旅館  人は“文化の力”に惹きつれられる

2019年6月30日(日) 配信

指宿白水館の文化力を感じる庭園

  第30回全国旅館おかみの集い(全国女将サミット)が7月1日に東京・新宿の京王プラザホテルで開かれる。

 
 昨年の第29回は鹿児島県で開催され、指宿シーサイドホテルの有村青子女将と、指宿白水館の下竹原成美女将が運営委員長を務め、盛大に行われた。

 
 先日、日本温泉協会(笹本森雄会長)の創立90周年の記念式典と総会が指宿白水館で行われ、ちょうど1年ぶりに鹿児島の地を訪れた。

 
 指宿白水館の玄関には、下竹原女将をはじめ、有村女将、いぶすき秀水園の湯通堂温社長ら地元観光関係者が総出で、全国からのお客を笑顔で出迎えていた。式典では豊留悦男指宿市長や、同市出身の三反園訓鹿児島県知事も来賓として出席し、祝辞を述べた。

 

 
 指宿温泉を訪れるのは、実はまだ2回目だった。5、6歳のころ、両親に連れられて指宿のリゾートホテルに宿泊したことは鮮明に覚えている。家のアルバムにも写真が残っている。

 
 指宿は南国というイメージが強い。同じ九州の別府や宮崎も南国ムードが漂っているが、指宿はさらにその度合いが強まる。古いアルバムの写真も、幼い私と両親が南国リゾートを強烈に押し出したレストランで夕食を楽しんでいるシーンである。ホテルのスタッフに撮影してもらったのだろう。

 

 
 もう40年以上も訪れていない指宿だったが、幼いころの自分の記憶を確かめるためにも、指宿訪問はとても楽しみにしていた。

 
 今回宿泊した指宿白水館には、敬服するばかりだった。広大な敷地の樹木や芝生の庭園は綺麗に整備され、離宮の客室からは錦江湾を望む絶景が広がっていた。客室は自動ドアで調度品の質も高い。日本のお風呂の歴史を再現した約1千坪の元禄風呂は広さ、種類の多さも圧巻で、砂むし風呂も備え、自分好みの風呂を選ぶことができる。

 
 露天風呂は植物に囲まれ、夜の植物の濃密な香りと、6月の潮風が心地よく吹き抜け、あづまや式休憩所で涼むと、いつまでも立ち上がることができなかった。まさに日本最高峰の温泉リゾートだと感じた。

 
 日本温泉協会の90周年記念パーティーは指宿白水館が大切にする薩摩文化の集大成である「薩摩伝承館」で行われた。そこに展示されている3千点を超える数々の壺や骨董品、美術品などからは、本物が放つ異様な力を感じ取った。

 

 
 幼いころのきらびやかな記憶は、大人になって訪れたときにその輝きを失うケースが多い。しかし、今回訪れた指宿温泉のエリアは活気に溢れていた。指宿白水館においては、知識人や文化人、政財界のトップが訪れても感嘆するほど、力強い文化力を漂わせていた。人は文化の力に惹きつけられるものだと確信した。

 
 今年、第30回全国女将サミットの運営委員長を務める小田真弓女将の加賀屋(石川県・和倉温泉)もそうだが、高価な器や調度品も含め、地元の文化を継承しながら、宿がリアルタイムで新しい文化を育て、日本中、世界中に発信しているのだ。

 
 「旅館経営は難しい」という声をしばしば耳にするが、首都・東京から遠く離れた全国各地で、文化力の高い旅館が頑張っている姿を見ると元気になる。宿の持つエネルギーが宿泊客にも自然に補充されていくのだろう。

 (編集長・増田 剛)

 

女将セレクション 「美」「食」それぞれ4品表彰

2019年6月29日(土) 配信

「美」部門(右)、「食」部門ロゴ

 全国旅館おかみの集い30周年記念として、旅館女将100人による評価制度「女将セレクション」を創設した。食と美の2部門で、市販品を「こころが伝わる逸品」など、女将ならではの視点で審査し、7月1日の全国女将サミットで最優秀賞を発表する。

 全国旅館おかみの集い実行委員会、旅行新聞新社などでつくる女将セレクション実行委員会の主催。今年2月から募集し、食部門7品、美部門10品のエントリーがあった。書類審査と全国旅館おかみの集い実行委員会による1次審査を経て、両部門4品を優秀賞として選出した。選ばれた商品は次の通り。

【「食」部門】大麦若葉粉末100%(山本漢方製薬)▽甜茶ルイボスティー(同)▽ルレクチェのお酒(ミヤトウ野草研究所)▽リキュール「雪りんご」(桃川)

【「美」部門】三角ようじ「富士山柄」(広栄社)▽タネビ保湿化粧水(美と健康・開発研究所)▽スリッパ「GUEST IT」(オクムラ)▽スリッパ「MUSEE 3Dコンフォート(同)

富士山静岡空港~JR金谷・大鉄新金谷駅間 路線バス実証運行

2019年6月28日(金)配信

新バス路線からの車窓イメージ(写真提供:大井川鐵道)

 富士山静岡空港(静岡県牧之原市)と大井川鐵道(静岡県島田市)は2019年6月26日(水)、富士山静岡空港からJR金谷駅、大井川鐵道・新金谷駅を直接結ぶバス路線の実証運行を7月20日(土)に開始すると発表した。

 実証運行する新バス路線の目的は、富士山静岡空港から大井川鐵道をはじめとする静岡県の観光施設間との往来の活発化。同空港から一番近いJR金谷駅と大井川鐵道・新金谷駅が1つの路線で結ばれることで、同区間のアクセス向上が期待できるほか、運行ルートの車窓から茶畑が広がる牧之原台地や、好天であれば世界遺産「富士山」も望め、静岡旅行に対する期待感や満足感を得られると予想している。

大井川鐡道(写真提供:大井川鐵道)

 富士山静岡空港と大井川鐵道は、新バス路線で大井川流域をはじめ、とくに静岡県中部地方の観光地へのアクセス向上効果も見込まれ、同地域への交流人口の増加に寄与できるものと確信すると発表している。

実証運行の概要

名称:(仮称)空港・金谷線

運行期間:2019年7月20日(土)~2020年7月19日(日)まで

 ※利用実績によっては期間終了以降も運転の可能性あり

 ※非予約制

運行区間:富士山静岡空港~JR金谷駅~大井川鉄道 新金谷駅 ※営業距離9・7㌔

片道運賃:

 富士山静岡空港→大井川鉄道 新金谷駅 大人1人500円

 富士山静岡空港→JR金谷駅 大人1人400円

  ※小児(6歳以上12歳未満)は大人の半額、6歳未満は無料

  ※JR金谷駅~新金谷駅のみの乗車はできない

運転本数:1日14便(空港発6便、新金谷駅発8便)

所要時間:

 富士山静岡空港~大井川鉄道 新金谷駅 18分

 富士山静岡空港~JR金谷駅 13分

  ※道路事情により変動の可能性あり

車両:

 定員27人

 車内は映像で静岡県中部を中心とした観光地情報と観光関連パンフレットを配架

運転についての問い合わせ:

 大鉄アドバンス タクシー・乗合バス事業部(TEL:0547-45-2121)

ピーチ・アビエーション 6期連続で増収 統合費用計上で純損失1・9億円

2019年6月27日(金) 配信

6期連続で増収を達成した

 ピーチ・アビエーション(井上慎一CEO)がこのほど発表した2019年度3月期決算によると、当期純損失は1億9300万円となった。バニラエアとの統合係わる費用を前倒しで計上したためで、営業収入は6期連続で増収となった。また、平均搭乗率は87.8%と就航以来、過去最高を記録した。

 営業収入は前年同期比10・4%増の604億900万円。営業利益は同28・6%減の41億3600万円、経常利益は同35・9%減の36億4100万円となった。営業利益率は6・8%で有償ベースの平均搭乗率は87.8%、有償旅客数は約551万人だった。

 井上CEOは「今年度末を目途に完了する統合に向けたプロセスを着実に進めている。6月1日には、バニラエアからの初移管線である成田(千葉)-那覇(沖縄)線の運航を開始した。バニラエアが培ってきた首都圏を中心とするネットワークを生かし、国内線と国際線で路線を拡大する。20年には中距離のLCC(格安航空会社)事業に参入し、さらなる事業成長を推進する。安全運航を最優先に、健全な経営を維持し、独自性もさらに磨きをかけることにより、アジアのかけ橋への歩みを進める」とコメントした。

 同社はバニラエアとの統合完了後、運行品質、事業規模、経営の安定性においてトップレベルとなる、アジアのリーディングLCCを目指すとしていく。

静岡県伊東市7月から17回もの花火大会を開催

2019年6月28日(金) 配信

按針祭 海の花火大会

 静岡県伊東市(小野達也市長)は、7月20日(土)から8月24日(土)の間に、伊豆最多となる17回の花火大会を開く。

 1千発以上の花火が打ち上がり、最多の10回開かれる伊東温泉「夢花火」や、町の中央を流れる松川で、灯籠が幻想的に水面に浮かぶ「松川―海上灯籠流し」のラストに花火を打ち上げる「灯籠の流れ」打上花火、伊豆の夏最大のイベントで1時間に約1万発の花火が海上5カ所から同時に打ち上がる「按針祭 海の花火大会」などバラエティに富んだ花火大会が行われる。

花火大会スケジュール

開催日時/打ち上げ本数/場所/タイトル

7月20日(土)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part1

7月28日(日)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part2

7月30日(火)午後8:30~午後9:00/約1500発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part3

7月31日(水)午後8:30~午後9:00/約1500発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part4

8月1日(木)午後8:00~午後8:30/約1500発/宇佐美海岸/宇佐美夏まつり海上花火大会

8月2日(金)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part5

8月3日(土)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part6

8月6日(火)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part7

8月7日(水)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part8

8月8日(木)午後8:50~午後9:00/約800発/伊東海岸/「灯籠の流れ」打上花火

8月9日(金)午後8:50~午後9:00/約800発/伊東海岸/「太鼓の響き」打上花火

8月10日(土)午後8:00~午後9:00/約1万発/伊東海岸一帯/按針祭 海の花火大会

8月14日(水)午後8:00~午後8:30/約3千発/八幡野海岸/やんもの里花火大会

8月15日(木)午後8:00~午後8:30/約2千発/いるか浜公園/川奈港いるか浜花火大会

8月17日(土)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part9

8月22日(木)午後8:30~午後9:00/約1500発/伊東海岸/伊東温泉 箸まつり花火大会

8月24日(土)午後8:30~午後8:50/約1千発/伊東海岸/伊東温泉「夢花火」Part10

農家が観光公害対策へ 美瑛町の誇る農業景観守れ 畑看板プロジェクト

2019年6月28日(金) 配信

畑看板プロジェクトのメンバー。トラクターの運転席(中央)に座るのが
PJリーダーの大西智貴氏(同PJを支援する写真家の中西敏貴氏提供)

 北海道・美瑛町の農家が、観光公害対策に乗り出した。5月24日から「畑看板プロジェクト」の資金調達を目的としたクラウドファンディングを行っている。訪日外国人旅行者らが私有地である農地に侵入しないよう、看板や撮影場所などを整備するためだ。目標の100万円は3日間で達成。10日間のうちには2倍の200万円を超える支援が集まった。地域にもPJのうねりが広がっている。PJを通して美瑛町が誇る農業景観の保全や、農家と観光客の相互理解、マナー啓発をはかる。 

【平綿 裕一】

 □農家主導で取り組みを

 「観光客と接触が少ない地区の農家から『何かあったら手伝うから声を掛けて』など、地域からも温かい声をいただいている」。PJリーダーの大西智貴氏は、取り組みに手応えを感じている。

 北海道のほぼ中央に位置する美瑛町の農業景観は、観光客に人気だ。3千枚もの四角い畑が広がる丘。同じ作物を続けて作らない輪作体系によって、毎年異なる風景を織り成す。

 現在では年間160万人もの観光客が訪れている。一般的な観光地とは異なり、農家の営みそのものが観光資源という珍しい場所だ。

 一方、農家と観光客の間には溝が横たわっていた。写真を撮るために無断で農地に入るなどの観光公害に頭を抱えていた。靴底についた病原菌を農地に持ち込まれると、作物が枯れるといった重大な問題を引き起こす危険性がある。

 「急増する外国人観光客やアマチュアの写真家らのマナー違反行為が多発し、自体は悪化するばかりだった」(事務局の小林孝司氏)。 

近年は外国人旅行者が急増している(事務局の小林孝司氏提供)

 PJでは観光客を排斥するのではなく、共存する道を探った。「美瑛町としても観光は重要な産業。否定的な情報発信や立入禁止看板で阻害するだけではいけないと考えていた。我われ農家の率直な想いや考え、意見を伝えたかった」(大西氏)。PJには被害者である農家が自ら立ち上がり、「農家主導」で取り組んだ。

畑看板PJ実施に至るまで長い道のり

 構想は5年前からあった。小林氏が美瑛町の町づくり組織に属していたとき、役場に予算要求をしたことがあった事業だった。その時は予算が通らなかったため、実行には至らなかった。

 昨年には組織を離れ、民間として実施することを目指した。観光庁のオーバーツーリズム対策実証実験事業にエントリーしようとしたが、前段階の北海道の選考で落選。そして、クラウドファンディングに望みを託した。

 小林氏は「(観光公害のような)社会問題的な要素の案件でクラウドファンディングを活用する例は珍しい。支援を集めることは難しいと予想していた」と振り返る。

 しかし反響は予想以上だった。6月27日時点で約270万円の支援が集まり、支援者数は280人ほどとなった。

 地元では役場や観光協会、農協などから支援や協力の声が掛かった。これまであまり積極的ではなかった組織や団体、町民もPJがきっかけとなり、少しずつ前に進もうと動き出したという。

 「我われの取り組みが地域全体を巻き込んで大きなムーブメントになり、同じ方向に進むことができれば、目的の1つは達成したといえる」(小林氏)。

 成功への一助となったのは、SNS(フェイスブック)の活用だ。PJ開始前から戦略的な情報発信を心掛けた。小林氏は「サイトへ訪れる支援者の9割は、我われが立ち上げたフェイスブックページから。情報発信が大きく貢献した」と語る。

 想いは伝わった。「全国に美瑛町のファンがいて、自分のことのように真剣に考えてもらっていると実感した。とてもありがたい」(小林氏)。

 資金調達後は大きく3つの事業を展開する。

 1つは資金を元手に、PJなどを紹介するウェブサイトを構築・運営する。このほか、農業景観を背景にして写真が撮れるスペースを3カ所設け、農地所有者の名前を明記した看板などを設置する。

畑看板イメージ(事務局より提供)

 畑看板から農家の想い伝える

 ただの看板ではない。看板にはQRコードがあり、農家のメッセージ動画やSNS、ECサイト、PJの協力金を募るサイトなどにリンクするようになっている。協力金はQRコード決済ができるようにする。

 ここから、農家の営みによって生まれる農業景観に対する理解を深めてもらう。景色を眺め楽しむ側も、農業景観を守っていくという意識が芽生えるようにする。

 看板は景観を損なわないように工夫し、来訪への感謝の言葉も添える。農家の想いを、観光客に直接伝える。「美しい農業景観の、その裏にいる農家の『物語』も理解してほしい」(大西氏)。

 当初目標を大きく超えたことで、看板デザインをプロに依頼し、畑看板の設置箇所を増やせないかも検討している。また来年以降に、看板設置を希望する農家が増えたときの費用にもしていきたい考え。

 ただ、課題もみえた。今回は外国人旅行者にも取り組みを知ってもらえるよう、越境型のクラウドファンディングサイトを使った。日・中・英の3カ国語に対応していたが、「支援者のほとんどが日本人だった」(小林氏)という。

 外国人へのアプローチは上手くいかなかった。「別の戦略で情報を発信していく必要がある」と解決策を模索する。

 SNSへの写真投稿は、とくに東南アジアからの観光客には旅の目的になるほど重要視されている。今後はPJを通じ、外国人旅行者に取り組みの意義をいかに理解してもらえるかが、カギとなりそうだ。