スカイマーク、佐山展生会長が退任 後任は山本礼二郎氏に

2021年4月23日(金)配信

山本礼二郎新会長

 スカイマークは4月21日(水)、同月20日(火)に開いた定時株主総会と取締役会で、佐山展生会長が同日付で退任したと発表した。佐山氏から一身上の都合として辞任の申し出があったとしている。後任には経営全般を担当する顧問である、投資ファンドのインテグラル代表取締役パートナーの山本礼二郎氏が就任した。

 佐山氏は同月付で、インテグラルの代表取締役、子会社のインテグラル・パートナーズの代表取締役も退任した。スカイマークは、2015年1月に民事再生法の適用を申請し、インテグラルなどの出資を受けて経営を立て直した。既に再生プロセスが完了し、航空会社として相応の体制を整えるに至ったという。

 なお、スカイマークの洞駿代表取締役社長執行役員ら他の役員体制に変更はなし。

民事再生法適用の会見を行う佐山展生前会長(2015年2月撮影)

JTB調査、21年GW「旅行に行きたい」は10.3% 域内旅行の志向高まる

2021年4月23日(金) 配信

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 JTB(山北栄二郎社長)は4月22日(木)、「2021年ゴールデンウィーク(4月25日~5月5日)の旅行を取り巻く環境と1泊以上の旅行に出かける人の意識調査」の結果を発表した。GWに旅行に「行きたい」と考えている人は10.3%と、例年の半分以下に留まった。また、旅行者を感染防止を意識し、旅行先は域内志向の割合が高かった。

 調査は、今年のGWに実施する1泊以上の旅行について、全国の15~79歳までの男女1535人を対象にインターネットアンケートを行った。調査期間は4月9~14日。

 GW期間中の旅行について「行く」「たぶん行く」と回答した人の合計は10.3%で、コロナ禍前の調査では例年約25%で推移していたのと比べ、半分以下となった。

 性年代別では、男性29歳以下が19.1%、女性29歳以下が16.5%と若年層ほど旅行意欲が高かったのに対し、男性60歳以上は6.9%、女性60歳以上は3.7%と低調だった。

 旅行に行く目的や理由は「リラックスする、のんびりする(40.6%)」がトップで、次いで「家族と楽しく過ごす(38.8%)」「自然や風景を楽しむ(34.5%)」となった。

 旅行の出発日で最も多かったのは、5連休初日の「5月1日(25.8%)」だった。次いで「4月29日(13.7%)」「5月2日(12.6%)」と続いた。

 旅行日数は「1泊(39.2%)」が最多で、続いて「2泊(28.6%)」「3泊(16.3%)」となり、3泊までの旅行が全体の8割を占め、短期旅行の傾向がうかがえる。

 旅行先は「関東(20.5%)」を選んだ人が最も多く、次いで「近畿(13.7%」「東海(11.1%)」の順。居住地別に旅行先をみると、全国的に旅行先と居住地が同じ地方で、域内の旅行の割合が高かった。

 1人当たりの旅行費用は「1~2万円未満(23.8%)」がトップで、「1万円未満(21.3%)」「2~3万円未満(20.1%)」となり、3万円未満が全体の6割を占めた。

 利用交通機関は「乗用車・レンタカー(65.0%)」「JR在来線・私鉄(19.6%)「JR新幹線(17.7%)」の順だった。

 今後、新規感染者の増加や国・自治体からの自粛要請が厳しくなった場合の対応については「今より感染者数が増えた時点で旅行は中止する(8.1%)」「状況・条件によっては旅行を中止する(43.5%)」を合わせると51.6%にのぼった。一方で「状況に関係なく当初の予定通り旅行する」は31.8%だった。

 同社の宿泊・国内企画商品の予約状況によると、緊急事態宣言中だった昨年よりは増加しているものの、19年比では75%減と大幅に減少。コロナ禍前のGWは沖縄や東京ディズニーリゾート、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどが人気だったが、今年は居住地域内および近隣エリアへの旅行が中心となっている。

 宿泊予約状況では、海外旅行の代替需要による高価格帯の施設、客室や個室で食事ができる、客室に露天風呂があるなど、ほかの宿泊客と接する機会が少ない施設の人気が高く、新型コロナ感染防止を強く意識していることがうかがえる。

3月の訪日外客数、19年同月比99.6%減の1万2300人 観光目的の入国制約続く JNTO発表

2021年4月22日(木) 配信

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 日本政府観光局(JNTO)が4月21日(水)に発表した2021年3月の訪日外客数(推計値)は、新型コロナウイルス感染症の影響が出る前の2019年同月比99.6%減の1万2300人だった。観光目的の入国の制約が続いているほか、国境をまたぐ往来が停止されていることが主な要因。

 日本人の出国者数は、19年同月比98.5%減の2万8900人だった。

お父さん観察日記「ダディアリー」 ワーケ推進ツールを広島県福山市が独自開発

2021年4月22日(木) 配信

広島県福山市はこのほど、市独自のワーケーション推進ツール「ダディアリー」を開発した

 ワーケーションの推進を行っている広島県福山市(枝広直幹市長)はこのほど、子供がお父さんの働いているようすを絵日記で描くコミュニケーションツール「働くお父さんの観察日記“ダディアリー”」を開発した。

 クロス・マーケティング(五十嵐幹社長)が行ったワーケーションに関するアンケートの結果において、「利用したことがある」が7・4%、「利用したいと思っている」が23・1%と、ワーケーションの利用意向が低いという課題があった。

 この課題を解決するべく、福山市は親子の絆に焦点を当て、ダディアリーを開発。1ページ目に「お父さんの働き方を観察して絵を描いてみましょう」、「観察して気付いたことをコメントとして書いてみましょう」と説明があり、子供たちが日記帳のページに絵とコメントを記入していく仕様になっている。

 また、表3ページには福山市でワーケーション体験ができる施設の一覧が載っている。

 同市は瀬戸内海や山間部など自然豊かなところにあり、新幹線のぞみも停車する中心部から短時間でアクセスできるなど、レジャーや休暇を楽しむ環境が整っている。この環境を生かし、宿泊施設やコワーキングスペースなど、施設と協力しながら積極的にワーケーションを推進している。

「ダディアリー」表1・2

ホテル三日月グループ 「日光東照宮分霊三日月神輿」の完成奉告の儀執り行う 

2021年4月22日(木) 配信

「日光東照宮分霊三日月神輿」

 「ホテル三日月グループ」(小髙芳宗代表、千葉県勝浦市)は4月20日(火)、徳川家康公を祀る日光東照宮の御霊(みたま)が宿った国外で唯一の「日光東照宮分霊三日月神輿」の完成奉告の儀を日光東照宮(栃木県日光市)で執り行った。

 日光東照宮の協力により制作した同神輿は、家康公の干支である虎や平和のシンボル眠り猫、教育の象徴としても有名な三猿、悪夢や戦具材料の金属を食す霊獣・貘(ばく)などが実際の東照宮と変わらぬ美しい彩色と意匠で再現。東照宮の装飾を凝縮したと言えるほどの出来栄えだという。

 神輿の製作は、ベトナム・ダナンに日本文化の発信基地となる「ダナン三日月ジャパニーズリゾーツ&スパ」開業を目指すプロジェクトの1つ。同神輿は、ベトナムダナンのダナン三日月ホテル内に鎮座し、日本文化の発信と新型コロナウィルス感染症の収束、世界平和を広く祈念することを目指す。

  なお同神輿は、5月末まで日光東照宮陽明門内眠り猫の脇で一般公開。その後6月末まで千葉県・木更津の龍宮城スパホテル三日月に展示し、夏休みには再び日光東照宮で展示する予定だ。

ブッキング・ドットコム、持続可能な旅行需要 半数以上が望む傾向に

2021年4月22日(木)配信

ブッキング・ドットコムがオンラインで調査を実施した

 ブッキング・ドットコム・ジャパン(東京都港区)は4月22日(木)、地球とサステイナビリティについて考える「アースデイ2021」に合わせ、新型コロナウイルス感染症によるサステイナブル(持続可能)な旅行への需要の高まりについて調査結果を発表した。世界の旅行者の半数以上(53%)が「新型コロナウイルス感染症の影響で、よりサステイナブルな旅行を望むようになった」と回答した。

 調査は、20年7月にオンラインで実施した。過去12カ月間に出張、レジャー・観光目的で旅行に出掛け、移動制限が解除された場合に12カ月以内で旅行に出掛ける予定のある成人が対象。28の国・地域の計2万934人が回答した。

変化する旅行先、コミュニティへの影響を配慮する傾向

 新型コロナウイルス感染症による行動変容によって、旅行に対する考え方に変化がみられ、今後の旅行の在り方に新たな価値観が生まれていることが分かった。

 例えば、世界の旅行者の6割以上(63%)、日本の旅行者の約7割(67%)が「混雑した観光スポットは避けるつもりである」と回答。「ピークシーズン中の旅行を避ける」と答えた世界の旅行者は51%(日本55%)、「混雑緩和のためにいわゆる主流な観光地ではない場所に足を運ぶ」と答えた世界の旅行者は48%(日本38%)に上るなど、旅行先の選択に変化がみられる。

 同時に、旅行がより長期的に再生の効果をもたらし、実際にコミュニティの復興に役立つものにしたいと考える人が多いことが分かった。世界の旅行者の68%、日本の旅行者の54%は「旅行に使ったお金が現地コミュニティに還元されることを望んでいる」と回答。世界の旅行者の43%(日本32%)は「旅行に関する選択にさらに配慮することで現地のコミュニティや経済を支えたい」と回答した。

世界的な意識の変化、日本の意識の低さが浮き彫りに

 また、21年3月に別件のオンライン調査を実施した。18歳以上で過去12カ月のうち1回以上の旅行と、21年に旅行する予定があり、旅行に関する決定をした主要または関与した人物が対象。30の国・地域の計2万9349人が回答した。

 調査によると、多くの旅行者は、現地でもサステイナビリティを念頭に置いて過ごしたいと考えているとみられる。世界中の旅行者の81%が「エコフレンドリーな宿泊施設に少なくとも1回は滞在したい」という意志を示し、ベトナムではその割合が100%、コロンビアとインドでは98%となっている。

 一方、日本の旅行者は36%と世界と比較すると意識の低さも浮き彫りになった。また、世界の旅行者の84%は、「目的地を訪れる際に廃棄物を減らしてプラスチックをリサイクルするつもりである」と回答し、同様に回答した人はとくにタイ(94%)、クロアチア、ブラジル(91%)、アルゼンチン(90%)に多かった。日本の旅行者も73%がその意識を持ち、宿泊施設のエコフレンドリーへの意識は低いものの、地球環境全体への配慮は意識していることが分かった。

 また、現在は世界各地で旅行が制限されていることで、今後「サステイナブルな旅行を優先したい」という考えに至った人が83%(日本82%)にも上ることがわかった。この結果から、これから旅行者の間では旅行の際に環境に配慮した選択を心掛け、どんな小さな一歩であれ環境負荷の軽減に貢献できるという意識が広がることが期待できると述べた。

ジャルパックが北海道ツアー発売 新しい旅行スタイルの第1弾

2021年4月22日(木) 配信

旬の北海道の食材が楽しめる

 ジャルパック(江利川宗光社長)は4月20日(火)から、「JALふるさとアンバサダーが奏でる北海道プリンス物語3日間」を売り出した。新しい旅行スタイルの提案で地域活性化を目指すため、日本航空(JAL)とプリンスホテルが協業を開始したことに伴うツアーの第1弾。

 今回のツアーは札幌プリンスホテル(札幌市)との協力で、旬の食材を取り入れた「JALふるさとアンバサダーがおすすめするスペシャルメニュー」を用意した。フリーコースは5月12日(水)~6月30日(水)までの設定で、出発地は東京(羽田空港)と名古屋(中部国際空港)、大阪、福岡。

 また、6月3日(木)と6日(日)、17日(木)、20日(日)出発限定の「アンバサダーと巡るバスコース」は、行程2日目にJALふるさとアンバサダーが同行し、おすすめの観光スポットを案内する。同社は、「感染対策がしっかり施されたバスや観光スポット、ホテルとの連携でウィズコロナ時代にも安心して参加いただけるツアーを用意した。初夏の北海道の大自然に触れ新たな観光の魅力を楽しんでほしい」とアピールする。

 料金はアンバサダーと巡るバスコースが、東京発で1人8万7000円(大人1人、2人1室利用)、レンタカー付のフリーコースが東京発で4万6800~7万800円(大人1人、2人1室利用)。

鉄旅オブザイヤー、栄冠は「鉄印帳」ツアー ベストアマチュア賞は小学生が受賞

2021年4月22日(木) 配信

鉄旅オブザイヤー2020の受賞者ら

 優れた鉄道旅行商品を表彰する「鉄旅オブザイヤー2020」の授賞式が4月21日(水)、埼玉県さいたま市の鉄道博物館で行われた。グランプリは、読売旅行など4者協業による「三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる『鉄印帳Ⓡ」付ツアー 9つの列車をツナグ! みちのく鉄道周遊」が選ばれた。一般部門のベストアマチュア賞は、小学4年生(企画当時)の東浦拓斗さんが企画した「四国の三兄弟に会いに行く! 小学生が考えた四国全県制覇の旅!!」が受賞した。

グランプリを獲得した企画担当者ら

 今回で10回目を迎えた鉄旅オブザイヤーは、旅行会社部門の応募総数45商品のなかから各賞を選出した。グランプリを獲得した「鉄印帳」ツアーは、第三セクター鉄道を巡りながら「鉄印」を集める旅で、読売旅行と日本旅行、旅行読売出版社、第三セクター鉄道等協議会の4者連携で企画した。読売旅行は第1弾のエスコート型商品として、東北方面の3地方鉄道とJRを乗り継ぐ周遊コースを造成。日本旅行は「鉄印帳を持って旅に出よう!」をテーマに、宿泊と交通のセットプランを販売した。

 企画担当者の1人、読売旅行国内旅行事業本部の多田真一郎部長は「昨年7月に鉄印帳5000冊を販売したが、あっという間に完売した」と反響の大きさを振り返った。そのうえで「第三セクター鉄道は、通学定期代も大きな収入源。今後は地元の高校書道部とコラボしたり、沿線地域の活性化につなげていきたい」と展望を語った。

 芦原伸審査委員長は「鉄道の舞台が変わってきた。分野が広がり、アイデアが磨かれている。鉄印帳には驚いた」と総評を述べた。

ベストアマチュア賞を受賞した東浦拓斗さん(中央)

 一般部門81作品のなかからベストアマチュア賞に選ばれた東浦拓斗さんは、電車好きの9歳(企画当時)。愛媛県と高知県を結ぶ予土線を走行する「予土線三兄弟」(長男:しまんトロッコ、次男:海洋堂ホビートレイン、三男:鉄道ホビートレイン)に乗車する2泊3日のツアーを作り上げた。

 東浦さんは、電車に興味を持ち始めたきっかけについて「2歳のころは数字が好きで、熱を出した時に数字がたくさん載っている時刻表をお母さんが買ってきてくれた。ここから一気に電車が好きになった」と話し、将来の夢は「電車関係の仕事に就きたい」と笑顔をみせた。

 今回の鉄旅オブザイヤーから、新たな試みとして、旅行会社部門のグランプリ選考方法を変更した。「エスコート部門賞」「パーソナル部門賞」「DC部門賞」「鉄っちゃん部門賞」に選ばれた各企画担当者が、当日会場でプレゼンを行い、主要旅行会社やJR各社らによる投票でグランプリを決定する方式とした。

 また、「国土交通省 鉄道局長賞」を新設。鉄旅オブザイヤー実行委員会の堀坂明弘実行委員長は「鉄道を活性化する役割をもつ賞。新たに賞を設けるにあたり、水嶋智局長(当時)に即断即決していただいた」と経緯について説明した。

鉄道局長賞を受賞したクラツー大塚雅士氏(左)とツアーでコラボした城西国際大学観光学部の山本剛助教授

 鉄道局長賞の第1号となる受賞は、クラブツーリズムの大塚雅士氏が企画した「とどけよう元気 東日本応援企画 お座敷列車華で行く館山日帰りの旅」が選ばれた。2019年の台風で甚大が被害を受けた千葉県を観光で応援しようと、JR東日本や地元の館山商工会議所、城西国際大学観光学部とともに異業種連携で作り上げた点などが評価された。

 大塚氏は、2017年の鉄旅オブザイヤーでグランプリをはじめ、昨年は準グランプリを受賞。今回は初の鉄道局長賞受賞となった。授賞式に合わせて新調したスーツで登壇した大塚氏は「大変な被害で、何とかしなければならないと思った。城西国際大学の学生も一生懸命で、逆に私が感動した」とツアーへの思いを語った。

                 ◇

各受賞作品は次の通り。

【旅行会社部門】

<グランプリ>

作品名:「三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる『鉄印帳Ⓡ」付ツアー 9つの列車をツナグ! みちのく鉄道周遊」

受賞会社:読売旅行、日本旅行、旅行読売出版社、第三セクター鉄道等協議会

<エスコート部門賞>

作品名:<ひとりの贅沢>『九州鉄道三昧 ~4社共同特別企画 くまもと応援編~3日間』

受賞会社:クラブツーリズム

<パーソナル部門賞>

作品名:豊肥本線に乗ろう!阿蘇・熊本

受賞会社:JTB

<DC 部門賞>

作品名:せとうち広島デスティネーションキャンペーン JR で行く! 瀬戸内スペシャル

受賞会社:日本旅行

<鉄っちゃん部門賞>

作品名:三セク鉄道のオリジナル印“鉄印”がもらえる「鉄印帳®」付ツアー
9つの列車をツナグ! みちのく鉄道周遊

受賞会社:読売旅行、日本旅行、旅行読売出版社、第三セクター鉄道等協議会

<国土交通省 鉄道局長賞>

作品名:とどけよう元気 東日本応援企画 お座敷列車華で行く館山日帰りの旅

受賞会社:クラブツーリズム

<「旅に出よう!日本を楽しもう!」賞>

作品名:北海道から九州まで! 日本列島鉄道縦断ツアー

受賞会社:小田急トラベル

【一般部門】

<ベストアマチュア賞>

作品名:四国の三兄弟に会いに行く!小学生が考えた四国全県制覇の旅!!

受賞者:東浦拓斗さん

GWに自宅でオンラインツアー体験  ONTABIのGW特集(トラベルズー・ジャパン)

2021年4月22日(木) 配信

ONTABI公式サイト

 トラベルズー・ジャパン(鈴木創社長、東京都新宿区)が運営するオンラインツアー検索サイト「ONTABI」はこのほど、4月29日(木)~5月5日(水)のゴールデンウイーク期間中に楽しめるオンラインツアーを厳選した特集ページを公開した。

 特集ページには、キリン尽くしのケニアLIVE配信や、ハワイからの無料生中継、イタリア・ベネチアの美術&歴史講座など、自宅のスクリーンで楽しめるオンライン旅行体験を80件以上そろえた。

 同検索サイトは、15以上のサイトが取り扱うオンラインツアーを1000件以上検索できるのが特徴。エリアやテーマ、予算、提供元企業での検索や絞り込みができる。

「進化する観光」へ意識を ハワイツーリズムフォーラムで村山氏が講演

2021年4月21日(水) 配信

やまとごころ社長・村山慶輔氏

 ハワイ州観光局(ミツエ・ヴァーレイ日本支局長)は4月21日、オンラインで第2回「ハワイ・ツーリズム・フォーラム」を開いた。今回は「SDGs」をテーマに、ハワイの取り組み紹介や、他業種のパネリストを招いたディスカッションなどを実施した。基調講演を行った、やまとごころ社長の村山慶輔氏は、今後は「サステナブルツーリズム(持続可能な観光)」から、「リジェネラティブトラベル(進化する観光)」へ意識を向けるよう呼び掛けた。

 村山氏は新型コロナウイルス感染拡大の影響から国際観光が戻る期間の目安として、各種機関の発表などから「2年半~4年」と紹介。そのうえで、「観光はいずれ戻るが、カタチが変わる」とし、観光客と受け入れ側の地域の両者にニーズの変化があると述べた。

 コロナ禍で世界的にマイクロツーリズム(海外ではハイパーローカルやステイケーションと呼ばれる)が注目されるなか、身近な良いものに触れる機会が増え、観光客の目が肥えているという。

 地域にとっても、住民と共存できる観光でないと持続可能なものにはならないため、少人数でも地域を尊重する観光客を求める。今後は「量から質へ」の変革がさらに加速するとみる。

 持続可能な地域づくりに向けて、村山氏は「とくに体験型の価格が海外に比べ、日本は安すぎる。価値と価格のバランスを見直し、高付加価値で単価アップをすべき」と指摘。「観光客が来れば来るほど地域が良くなるような、進化する観光へと一歩先に目を向けることで、サステナブルを包括していく」とアドバイスした。