JNTO、21年度の取り組み方針を策定 情報発信強化で訪日旅行の不安払拭へ

2021年4月27日(火) 配信

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 日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)は4月23日(金)、2021年度の主な取り組み方針について発表した。海外向けには、情報発信を強化し、訪日旅行に対する不安払拭につなげるとともに、国内ではインバウンド関係者へのコンサルティングや情報提供に注力する。政府目標である2030年訪日外国人旅行者数6000万人、訪日外国人旅行消費額15兆円の達成に向け、積極的に活動を行っていく。

 コロナ禍で出入国規制が継続するなか、海外への取り組みは将来の国際的な人的往来の再開を見据え、①東京オリンピック・パラリンピックを契機とした情報発信②Enjoy my Japan グローバルキャンペーンの展開③アジアにおける大規模キャンペーンの展開④Eコマースによる地域産品の物販を絡めた地域の観光情報発信⑤コロナ禍における訪日旅行の不安払拭に向けた情報発信――を行う。

 具体的には、訪日旅行の不安払拭に向けた情報ページを、英語以外に4言語(韓国語、中国語・簡体字、中国語・繁体字(香港)、中国語・繁体字(台湾))を追加し、5月を目途に公開する。さらに、新型コロナウイルス感染症対策、緊急時対応などの情報を伝えるピクトグラムを15言語で制作。地方自治体やDMO、観光関連事業者が自由に利用できるようにした。

 また、SNS(交流サイト)やウェブサイトによる観光情報の発信や各種取り組みを機動的に実施するほか、新たな取り組みとして、Eコマースを活用した地域物産品と関連した情報を発信する。

 大規模キャンペーンは、アジア10市場(中国、台湾、香港、韓国、タイ、ベトナム、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン)の「訪日ライトリピーター(訪日回数2~5回程度)およびその潜在層」を対象に実施。体験型コンテンツを中心に、地方ブロックごとに動画作成や広告出稿などを行うとともに、OTA(オンライン旅行会社)との販促キャンペーンを予定している。

 国内向けには、①海外事務所による国内インバウンド関係者へのコンサルティング②国内の良質な観光コンテンツの収集と活用③グローバルウェブサイトの日本語化と国内向け観光情報発信――を進める。

 国内インバウンド関係者へのコンサルティング・支援について、海外事務所や本部職員が対応するのに加え、海外市場動向に関する情報提供を積極的に行う。さらに、地域の良質な観光コンテンツの収集を行い、英語で制作した公式サイトの日本語化を進めて国内向けの発信を拡充していく。

新たな観光コンテンツをデジタル技術で創出 5事業を採択(観光庁)

2021年4月27日(火) 配信

観光庁はこのほど、新たな観光コンテンツなど創出・実現するデジタル技術の開発事業を採択した

 観光庁は4月27日(火)、「これまでにない観光コンテンツやエリアマネジメントを創出・実現するデジタル技術の開発事業」の公募を行い、5件の採択を発表した。

 同事業は、近い将来訪れるSociety5.0時代に向け、観光における体験価値を向上させるために、技術と観光資源との掛合せによる相乗効果を生み出す目的。

 また、DX推進による新たな地域観光モデルを構築することで、これまでにない観光コンテンツや、エリアマネジメントを創出、実現する事業を実施するもの。

 採択した事業は次の通り。

「鹿島アントラーズを基軸としたエリアマネジメントの変革」鹿島アントラーズ・エフ・シー(茨城県鹿嶋市)

「XR技術を用いた屋外周遊型XRテーマパーク開発事業」京浜急行電鉄(神奈川県横浜市)

「顔認証と周遊eチケットを融合した手ぶら観光の実現」パナソニックシステムソリューションズジャパン(山梨県富士吉田市ほか)

「次世代型ガイド価値拡張プラットフォーム事業」JR西日本コミュニケーションズ(兵庫県姫路市)

「5G・自動運転・XRが創る『どこでもテーマパーク』」ゼンリンデータコム(福岡県北九州市)

「まくら投げ」を観光コンテンツに 伊東市がくにおくんとのコラボ動画公開

2021年4月27日(火) 配信

熱湯!まくら投げin伊東市

 静岡県伊東市(小野達也市長)はこのほど、アークシステムワークス(木戸岡稔社長、神奈川県横浜市)が展開するゲーム「熱血硬派くにおくんシリーズ」とコラボレーションした、まくら投げルールの説明動画「熱湯!まくら投げin伊東市」をユーチューブで公開した。同市は、“まくら投げ”を誰でも気軽に楽しめるスポーツとして認知拡大をはかり、観光コンテンツとしてさまざまな提案を行っていく。

 地元の高校生のアイデアで、2013年2月から始まった「全日本まくら投げ大会in伊東温泉」。2020年2月には600人以上が参加する一大イベントになったが、コロナ禍で今年は中止となった。こうしたなか、まくら投げを風化させずにより多くの人に知ってもらおうと、ルールや競技スタイルが似ていて親和性が高い「ドッジボール」のゲームとのコラボを企画。35周年を迎える人気ゲームタイトル、くにおくんシリーズ「熱血高校ドッジボール部」のライセンスを有するアークシステムワークスへ打診し、今回の取り組みが実現したという。

まくら投げのルールを説明

 動画「熱湯!まくら投げin伊東市」は、くにおくんらキャラクターやBGM、効果音はゲームと変えずに、20畳の畳の上で浴衣を着てプレーの説明を行う、完全オリジナルのものに仕上げた。

 合わせて、小野市長と木戸岡社長、企画制作を手掛けたFACTの三寺雅人CEOの3者が動画制作までの経緯や想いを語った対談動画も公開している。

ヘリで新緑の白川郷を巡る 東武トップツアーズが特別企画

2021年4月27日(火) 配信

ヘリコプター(イメージ)

 東武トップツアーズ(坂巻伸昭社長)はこのほど、新緑の白川郷(岐阜県・白川村)を巡るヘリコプター遊覧飛行体験付宿泊プランを売り出した。昨年実施し、好評だったことから、期間限定で特別企画として実施する。

 同ツアーは、ヘリコプターを特別に遊覧クルーズとして使用。世界遺産白川郷で有名な、白川村の南部地域にある「御母衣(みぼろ)ダム」周辺の雄大な景色を上空から楽しめる。宿泊は、北アルプスのふもとの飛騨高山温泉。名古屋や金沢、富山などの新幹線停車駅からレンタカーを利用するプランも用意した。

 ツアー期間は4月28日(水)~5月9日(日)出発限定。最少催行人員は2人で、代金は2人1室利用で、1人 26,000円~32,000円(ひだホテルプラザ宿泊プラン)など。申し込みは東武トップツアーズ名古屋支店(TEL:052-232-1091)まで。

空飛ぶ学び舎弁当を販売 修学旅行で機内食を味わう(JMRS、エアーチャータージャパン)

2021年4月27日(火) 配信 

「空飛ぶ学び舎弁当(通常食)」(イメージ)

 JMRS(中鉢真輔社長、東京都新宿区)とエアーチャータージャパン(同、東京都千代田区)はこのほど、修学旅行や校外学習向けに、機内食流の「空飛ぶ学び舎弁当」を売り出した。新型コロナウイルス禍で国際線が運休し、稼働が減った工場を活用した取り組み。

 同商品は、エアーチャータージャパンが実施している「空飛ぶ学び舎 周遊チャーターを活用した航空教育プログラム」をきっかけに考案された。

 航空機を利用するさまざまな国や、地域の人に対応するための食事として開発が進められてきた機内食を通して、「食文化の多様化や国際社会への理解を深めてほしい」(同社)と期待している。

 同社が提供する機内食には、通常食のほかアレルギー対応食や、菜食主義者向けのベジタリアン対応食、ムスリム向けのハラル対応食など、多様化するニーズに合わせて用意している。

 両社はこのような機内食工場の技術を生かし、生徒一人ひとりに合わせたメニューを用意することで、「校外学習などにおいても、皆で安心して楽しめる食事の場作りを目指したい」とした。

左がベジタリアン対応食、右がハラル対応食(イメージ)

じゃらん、パケ買いしたい「ご当地レトルトカレー」ランキング発表 1位は「飛騨牛ビーフカレー」を獲得

2021年4月26日(月) 配信

パケ買いしたい「ご当地レトルトカレー」ランキング(じゃらん発表)

 リクルート(北村吉弘社長、東京都千代田区)が発行する旅行情報誌「じゃらん」はこのほど、パケ買いしたい「ご当地レトルトカレー」のランキングを発表した。調査の結果、1位には岐阜県の「飛騨牛ビーフカレー」が輝き、続いて2位に秋田県の「比内地鶏とししとうのカレー」、3位に島根県の「奥出雲和牛カレー」が選ばれた。

 調査は2021年4月6日(火)~7日(水)までの2日間、47都道府県の20~50代を対象に、インターネットで実施した。有効回答数は1032人。

岐阜県の「飛騨牛ビーフカレー」

 同社によると、岐阜県の「飛騨牛ビーフカレー」が圧倒的支持を集め、インパクトある文字と牛肉の画像が印象的なパッケージなこともあって1位を獲得。そのほかにも、使用しているご当地食材のわかりやすさや、醸し出す高級感がパケ買いのポイントなのかもしれないと分析する。

Ghost Kitchens2号店をレフ大宮にオープン デリバリー事業拡大へ(ベッセルホテル開発)

2021年4月26日(月) 配信

レフ大宮Byベッセルホテルズ内に「Ghost Kitchens」フランチャイズ2号店をオープン

 ベッセルホテル開発(瀬尾吉郎社長、広島県福山市)はこのほど、ゴーストレストラン研究所(東京都港区)とコラボした「Ghost Kitchens」フランチャイズ2号店を、レフ大宮Byベッセルホテルズ(羽原佑介支配人、埼玉県さいたま市)内にオープンした。宿泊客の朝食提供のみに使用していたホテルのキッチンで、デリバリーやテイクアウト可能な料理を売り出す。

 レフ大宮では、「さらだのあるせいかつ」や「Tokyo MABO」、「グレートチキンパワーズ」の3つのブランドを展開し、体調や体型管理に考慮したバランスの良いメニューを用意した。日々の生活で不足しがちな野菜やたんぱく質などを摂れるメニューを提供する。

 感染拡大防止のために外食を控えている宿泊客も、客室で温かい料理を食べることができるほか、カフェのように開放しているホテルのラウンジでの食事も可能。

 今後、2022年3月までに都市部を中心に全国5カ所への展開を予定している。

旅工房、東洋大学観光短編映画祭で旅工房賞を設立 持続可能な世界の再考に賛同

2021年4月26日(月) 配信

東洋大学観光短編映画祭のロゴ。旅工房賞受賞作品は商品として展開する

 旅工房(高山泰仁社長、東京都豊島区)はこのほど、東洋大学の国際観光学部と国際観光学研究科が共同開催する「東洋大学観光短編映画祭」で、「旅工房賞」を設立した。受賞作品には作品の世界観に合わせた商品を展開する予定だ。

 同映画祭は、観光と持続可能な社会をテーマにした短編映画を通じ、創る人、見る人共にSDGsを考えてもらうのが目的。「国際交流の発展と世界平和への貢献」を目指し、SDGs達成に向けた取り組みを推進する旅工房は、「環境保護」や「オーバーツーリズム」、「伝統文化の継承」など現在世界中が抱える観光の諸問題を明らかにし、持続可能な世界を再考する同映画祭に賛同し、協賛することとなった。同社の高山社長が同映画祭の審査員として参加する。

 同映画祭は、いま地球上にある自然や人、生活、食、アート、建築、スポーツ、ゴミなどさまざまなモノや事象について、独創的なアプローチで映し出した映像作品を広く国内外から募り、審査する。実写、アニメ、劇映画、ドキュメンタリー、コマーシャル、MV、インスタレーションなど手法は自由で、上映時間は30分以内。

 「持続可能な観光」をテーマにした新しい持続可能な観光を提案する映画や新しい映像スタイルで観光の新規開拓を実現しうる映画に賞を与え、入選作品を上映する。応募期間は9月12日(日)まで。入選作品の発表は2021年10月10日(日)、授賞式は11月18日(木)に行う。会場は東洋大学白山キャンパス(東京都文京区)を予定している。

GW予約率57・8% 19年比13・7㌽の減少(ジェットスター・ジャパン)

2021年4月26日(月) 配信

ジェットスター・ジャパンは21年度GW期間の予約状況を発表した

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長、千葉県成田市)は4月23日(金)、2021年度のゴールデンウイーク期間(4月29日~5月5日)における予約状況を発表した。国内線全17路線で提供座席数11万8440席のうち予約数は6万8476人と、予約率は57・8%となった。

 日別で見ると、下りのピークが4月29日(木・祝)の70・6%で、上りのピークが5月4日(火・祝)の65・3%。

 予約率は前年より36・2㌽増加したものの、新型コロナウイルス感染拡大前の19年比で比較すると、提供座席数が47%減(19年は22万1580席)、予約座席数が57%減(同15万8347人)で、予約率が13・7㌽の減少となった。

 なお、運休する国際線は、成田―上海・香港・台北・マニラ線、関西―マニラ線、中部―マニラ線の6路線。

JTB所属・フェンシング男子の松山選手が東京五輪2020日本代表に内定 

2021年4月26日(月) 配信

画像提供:日本フェンシング協会

 JTB(山北栄二郎社長)は4月26日(月)、同社所属でフェンシング男子フルーレの松山恭助選手が、東京2020五輪の日本代表に内定したと発表した。最大限のサポートとともに、東京2020五輪を応援する。競技は7月24日(土)~8月1日(日)に、千葉県・千葉市の幕張メッセBホールで行われる予定。

 東京2020オリンピック出場内定に際し、松山選手は「いよいよ夢を叶える大会に出場することになった。東京2020オリンピック個人・団体戦での金メダル獲得へ向け、全力で挑戦したい。また東京2020大会を通じてJTBのブランドスローガン“感動のそばに、いつも。”を体現することで、改めてフェンシングの面白さと感動を伝えていければ」とコメントしている。

 松山選手は2020年度・男子フルーレ(シニア)の国内ランキング1位(20年4月1日現在)で、現在は男子フルーレナショナルチームのキャプテンとして世界大会を転戦している。

 同社は、松山選手と19年4月からスポンサー契約を締結、20年4月から社員契約を結んでいる。