台湾・台北市政府観光伝播局、東京都旅行業協会を表敬訪問 東京都と台北市の連携強化へ

2026年10月13日(月) 配信

意見交換のようす

 台湾・台北市政府観光伝播局(余祥局長)は10月9日(金)、東京都旅行業協会(小松信行会長)を表敬訪問した。今年5月に東旅協が台北市を訪れ、台北市旅行商業同業公会(陳怡璇理事長)と友好協力協定を締結したことに対する感謝の意を表すとともに、日本人観光客の拡大と、双方の連携強化について意見を交わした。

 訪れたのは、余局長、張詩珮科長、洪逸綾研究員、林虹伶研究員、張耿榮秘書の5人。東旅協は濵田千秋専務理事と石堂晴美事務局長が出席した。

 余局長は「5月の視察後、多くの人に台北の魅力を紹介いただき、感謝している。今後、互いの友好関係をさらに深化できることを期待している」と述べた。そのうえで、「日本からの旅行客のニーズに正確に応えるため、ツアーやプロモーションなどを共同で実施していきたい」と提案した。

 これに対し、濵田専務理事は「台湾は重要なパートナー。今後、積極的に人的交流を活性化していきたい」と話し、「ツアー造成に向けて、地元だからこそ知るさまざまな魅力を教えてほしい。多くの人に発信していく」と応えた。さらに台湾の魅力について、会員の理解を深めるため、同協会が来年1月、視察ツアーを実施することを報告した。

 また張科長は、台北ドームなど新たな観光スポットが市内で増えていることを紹介し、「新スポットをツアーの一部に組み込んでほしい」と要望した。

 濵田専務理事は「日本人にとって過ごしやすい1月以降にさまざまなツアーを計画する予定だ。その際、色々と相談させていただきたい」と話し、さらなる連携強化へ意欲を示した。

(左から)張耿榮秘書、石堂晴美事務局長、濵田千秋専務理事、余祥局長、張詩珮科長、洪逸綾研究員、林虹伶研究員

丹波篠山宮代地区で森林保全活動 阪急交通社が兵庫県、丹波篠山市らと協定結ぶ

2026年10月13日(火) 配信

協定締結と森づくり活動のようす

 阪急交通社(山川豊治社長、大阪府大阪市)は10月10日(土)、兵庫県と丹波篠山市、兵庫県緑化推進協会と「企業の森づくり活動への取組に関する協定」を結んだ。また、丹波篠山市宮代自治会と「丹波篠山宮代の里丸山保全協定」を締結した。

 兵庫県が推進する「企業の森づくり」活動に賛同したもので、活動は丹波篠山市宮代丸山公園で行う。両協定で、森林が持つ二酸化炭素吸収や生物多様性保全など多面的な機能の向上をはかり、地域社会の貢献活動に努める。

 同社は2009~15年までの7年間、丹波篠山市宮代地区で間伐による森林保全のボランティア活動を実施した経緯がある。今回は、同地区の神社参道付近を中心に0.5ヘクタールの区域で3年間にわたり活動する。同地区は農村の原風景が残る自然豊かな地域だが、里山に人の手が入らなくなったことで、森林の健全性が低下しているのが課題。今回の活動で樹木の剪定や不要な雑木の除伐を行い、健康な森の再生を目指す。

 初日の協定締結日には45人の社員が参加し、第1回目の森づくり活動を行った。

2029年に「オークウッドプレミア八重洲コア東京」開業へ 東京駅前再開発施設の「ヤエスコア」に入居

2026年10月13日(火) 配信

(左から)三井不動産・園田泰三氏、アスコット・クリスチャン・ボーダー氏、三井不動産レジデンシャル・中村達也氏

 The Ascott Limited(アスコット)と三井不動産、三井不動産レジデンシャルは10月13日(火)に会見を開き、2029年に「オークウッドプレミア八重洲コア東京」を東京駅前に開業すると発表した。オークウッドプレミアはアスコットの高級(アッパーアップスケール)ブランドで、1泊から長期滞在まで対応するホテル&サービスレジデンスとして、同社が運営する。

 同ホテルが入居するのは、2029年1月竣工予定の「YAESU CORE(ヤエスコア)」(東京都中央区八重洲2丁目4~7)。同施設の計画は三井不動産など5者が参加組合員となり、20年以上掛けて進めている「八重洲二丁目中地区第一種市街地再開発事業」で、東京駅前3地区開発の集大成となる。最上階エリアの40~43階にホテルが誕生する。

 客室数は184室で、約30~170平方メートルまで多様なニーズに応えられる4タイプの客室を用意する。ワークスペースや収納、キッチン、洗濯機などを備え、長期滞在にも対応する。アスコットジャパンのクリスチャン・ボーダー社長は「東京の都心で素晴らしい眺望が楽しめる施設。短期から長期まで、第2の家として構えてもらえるだろう」と期待した。

 東京駅付近は最高級含め各ホテルが立ち並ぶ競争が激しいエリアで、自社の施設も近接しているが、同社の顧客は成長著しいアジアが大半を占めていることにも触れ、「“住む”需要はある。ホテルとレジデンスのハイブリッドが同ブランドの強み。顧客が望むサービスは違うが、各需要に対応できる」と自信を見せた。

 ヤエスコア全体の施設については三井不動産が説明した。同施設の地下には「東京ミッドタウン八重洲」「TOFROM YAESU」の3地区にまたがり一体運用される「バスターミナル東京八重洲」が整備されるほか、東京駅と京橋駅をつなぐ地下導線が形成される。

 また、地下1階~地上3階まで商業施設は約50施設が開業予定で、大型書店の先駆けである「八重洲ブックセンター」が新店舗を計画している。3~4階には体育館やプールを含む学校設備を用意し、インターナショナルスクールを誘致する予定。3~6階は阪急電鉄による施設計画で、約1300席の大型劇場を整備し、新たなエンターテインメントの拠点を目指す。

 三井不動産ビルディング本部の園田泰三ビルディング事業三部長はこれらの整備より、「まちづくりを通じ、東京駅前八重洲エリアに発展、賑わいを創出し、東京の国際競争力強化や持続可能な社会の実現に貢献したい」と意気込んだ。

海苔弁専門店「いちのや」、破産手続き開始決定受ける(帝国データバンク調べ)

2026年10月13日(火) 配信

 海苔弁専門店「いちのや」(旧商号:本塁打、村瀬慶太郎代表、東京都中央区)は9月30日(水)、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると、負債は約8億7600万円。

 同社は2021(令和3)年5月に設立され、「海苔弁いちのや」を運営していた。定番の「海苔弁」は瀬戸内海産の海苔を使用し、磯部揚げ、白身魚フライ、焼き鳥、きんぴら、野沢菜などが敷き詰められた高級弁当で、芸能人に人気のロケ弁として、テレビ番組などで多数紹介されていた。

 また24年6月に開催された「第1回日本ロケ弁大賞」で金賞を受賞するなど人気を博し、直営店・FC店合わせて28店舗を出店していた24年5月期には、年間売上高約6億4100万円を計上していた。

 しかしこの間、出店に伴う資金負担や仕入れ価格、人件費の高騰、他店との競合激化などで資金繰りが徐々に悪化。「取引先への支払いが滞り、一部は訴訟に発展」(帝国データバンク)するなかで、24年9月から米穀卸業者の傘下となっていた。

 経営体制を一新して効率化を進めたものの、不採算店舗の閉鎖などで26年5月期の年間売上高は約4億5800万円に減少。「店舗閉鎖に伴う費用計上や物価高の影響で赤字が続き債務超過に転落するなか、26年7月31日に主力の靖国通り本店を閉鎖したことで動向が注目されていた」(同)としている。

東武トップツアーズ、貸切バスで行く 愛犬と秋の埼玉満喫ツアー《日帰りと宿泊の2コース設定》

2026年10月13日(火)配信

ムーミンバレーパーク(イメージ)©Moomin Characters™

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、移動から観光まで愛犬と一緒に楽しめる「貸切バスで行く!豊洲・新宿発 愛犬と秋の埼玉 満喫ツアー~TOBU Doggy Doggy BUS~」を売り出した。

 同企画は、近年高まるペットツーリズムの需要に応えるため過去2回実施した「TOBU Doggy Doggy Train」に続き、ケージレスで愛犬と過ごしながら移動可能な貸切バスを利用した新企画。出発日は11月14日(土)。今回は秋の埼玉を舞台に、日帰りと宿泊の2コースを設定し、現地での多様な体験プログラムなども取り入れた内容を用意した。

 移動中のバス車内では「犬学クイズ大会」を開くほか、「ムーミンバレーパーク」では晴天時に愛犬運動会、雨天時にはトリミング教室を実施する。1泊2日の宿泊コースでは、埼玉県最大級のグランピングリゾート「グランフィルリゾーツ東武」(プライベートドックラン付き)に宿泊。夕食は家族ごとにバーベキューを楽しめる。

 旅行代金は日帰りコースが大人3万9800円、子供3万7800円で、宿泊コース(1泊2日)は2人1室利用が大人16万円、3人1室利用が同15万8000円、4人1室利用が同15万6000円。

 申し込みは東武トップツアーズの特設ページ(https://tobutoptours.jp/tabiclub/doggy_doggy_bus/)から。

「 結びの宿 愛隣館」 ”乳幼児連れ”宿泊客への接客スキルを学ぶ

2026年10月13日(火) 配信

幼児の視界を類似体験する参加者

 ミキハウス子育て総研の「ウェルカムベビーのお宿」に認定されている、岩手県新鉛温泉の結びの宿愛隣館は10月5日(月)、同総研の関係者を招き、同館のスタッフへの「ベビーコンシェルジュ集団研修」を開いた。東北の認定施設では初めての開催。

 当日はフロントや客室係、調理部などから約40人が参加。同総研の上田薫氏、日本子育て支援協会の横溝衣里氏の2人から昨今の子育て事情やアレルギー疾患、食事に対する注意事項、子供の特性などを学んだほか、幼児の視界を類似体験できる眼鏡を直用、幼児の視界の狭さを実感し、声掛けのタイミングなどを練習した。

 同総研によると、初めての1泊旅行体験は生後6カ月から1歳未満が最も多く、次いで3カ月から6カ月未満が続くほか、初めての宿泊体験場所も現在では実家ではなく旅館やリゾートホテル、シティホテルが上位を占めると言い、宿泊施設もより乳幼児連れの家族が安心して過ごせる環境づくりが大切と話す。

【第51回旅館100選】三重県・鳥羽温泉郷 「しんわ千季 戸田家」

2026年10月13日(火) 配信

「しんわ千季戸田家」外観と鳥羽湾。左に高層階の「嬉春亭」、右に「南館」が並ぶ

鳥羽湾一望の絶景と多彩な温泉、伊勢志摩の美食を堪能

御客前バイキング しんわダイニング「天・地・海」

 近鉄・JR 鳥羽駅より徒歩3分。伊勢路旅にも便利な立地と、鳥羽湾の眺望が素晴らしい老舗旅館。創業196周年。前身が割烹料亭だけに、伊勢志摩の味覚を存分に堪能できるだろう。夕食は3つのスタイルを用意。御客前バイキング「天・地・海」は10mカウンターのライブキッチンを備え、毎夜地魚の解体ショーを開催。新鮮なお造り寿司をはじめ、石窯ピザや牛肉鉄板焼きなどの出来立て料理が食べ放題で楽しめる。回転展望レストラン「東風(こち)と海」はゆっくりと回転する展望レストランとなっており、移り行く景色を眺めながら、和食・洋食の職人が目の前で調理する創作新懐石料理を味わえる。また「嬉春亭」宿泊者は部屋食も可能。

御客前料理 回転展望レストラン「東風と海」
嬉春亭「あまの章」和室(一例)

 「戸田家温泉村」には24時間利用できる野天風呂や5つの無料貸切風呂があり、館内には大浴場や有料貸切風呂も完備。戸田家の湯めぐりは男女あわせて13湯+足湯2湯+岩盤浴18床の多彩なお風呂を楽しめる。

戸田家温泉村の野天風呂「女湯 花の賀」

□海面40mの高さから鳥羽湾を一望できる客室

 すべての客室から眺められる鳥羽湾のロケーションとともにゆとり溢れる雅な空間が広がる「嬉春亭」。なかでも「わたつみの章」は、海面40m の高さから鳥羽湾を一望できる眺望が人気の客室。贅沢な趣が漂う和の空間は、優雅な大人旅や記念日旅行におすすめだ。

 

交通:《車》伊勢自動車道 伊勢ICから伊勢二見鳥羽ラインを経由し国道42号を12km、P150台(無料)
   《電車》近鉄鳥羽線・JR鳥羽駅から徒歩3分
チェックin15:00 out10:00 食事:《夕食》①ダイニングでのバイキング ②レストランでの創作新懐石料理 ③部屋食(嬉春亭のみ)、宴会場(団体)  《朝食》バイキング(個人・団体)、宴会場(大型団体)
部屋:全168室
風呂:風流野天風呂棟「湯亭」 露天2、大浴場4、無料貸切風呂5、家族風呂2
泉質:アルカリ性単純泉
料金:1万7,600円~16万5,000円(貴賓室)

〒517-0011 三重県鳥羽市鳥羽1-24-26
☎ 0599(25)2500 FAX 0599(26)2552
https://www.todaya.co.jp/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英・韓・中・台・他(タイ語)

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2027年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

【精神性の高い旅~巡礼・あなただけの心の旅〈道〉100選】-その66-北方文化博物館(新潟県新潟市) 地域と“運命共同体”の姿 日本人の生活文化を伝え残す

2026年10月12日(月) 配信

 夏休みはゼミ旅行を実施する。今年は、新潟に本拠を置くトキエアの長谷川政樹社長の講話を聴くということをひとつのテーマにしたので、新潟とトキエアの就航地の一つである中部地区を巡った。

 新潟では、以前から国内旅行業務取扱管理者の試験で頻出の北方文化博物館をぜひ学生にも一度見せておきたいと思っていたので、迷わず北方文化博物館へと足を運んだ。

 北方文化博物館は、越後随一の大地主であった伊藤家の本邸である。全盛期には千三百町歩を超える田畑を所有したという。65もの部屋を持つ大邸宅、巨大な米蔵、そして大広間の向こうに広がる見事な庭園、現在は国の登録有形文化財となっている。そしてここは、1946年に財団法人として発足した、戦後初の私立博物館でもある。

 しかし、この館が現在まで残ったこと自体が大きな奇跡であった。

 

 

 敗戦後、GHQによる農地改革によって伊藤家の広大な農地はその所有を離れた。そして屋敷も存亡の危機に立たされた。伊藤邸を取り壊し、その木材を使って学校を建てる計画を遂行するために伊藤邸を訪れたのが、GHQ民間情報教育局(CIE)のラルフ・ライト中尉だった。

 私は「CIE」と聞いて思わず反応した。CIEは戦後日本の教育改革に深く関与した部署である。以前「観光人文学の遡航」で戦前の複線型の教育体系が単線型へと大きく転換した経緯を執筆したが、その改革に深く関わったのがまさにそのCIEである。

 ところが、ライト中尉が当主の七代目伊藤文吉と話しているうちに、思いもよらないことが分かった。2人はともにアメリカのペンシルベニア大学で学んでおり、文吉はライト中尉の先輩だったのである。

かつてもこんな感じで村人たちがやってきて囲炉裏を囲んでいたのだろうか

 ここから歴史は思いがけない方向へ動く。ライト中尉は、この屋敷を単なる旧地主の豪邸ではなく、日本人の生活文化を伝える文化遺産として残すことに共感した。そして文吉も、屋敷を私有財産として守るのではなく、博物館として後世に残す道を選んだ。

 もし文吉が若き日にアメリカへ渡っていなかったら、もしペンシルベニア大学で学んでいなかったら、この館は間違いなく取り壊されていた。1人の青年が海外で学んだ経験が、何十年という時を経て故郷の文化を救うことになったのだ。

 そして館内を歩きながら、もう一つの疑問が私を捕えて離さなかった。

 当時の豪農は、本当に小作人から富を吸い上げ、自分だけが豊かに暮らしていた存在だったのだろうか。

 越後平野はもともと低湿地が広がり、洪水との闘いを繰り返してきた。河川を治め、水を抜き、土地を農地へと変え、それを維持するには莫大な資金と人を動かす力が必要だった。豪農は土地の所有者であると同時に、地域の農業を動かす「経営者」でもあった。

 伊藤家に残る巨大な囲炉裏の話も印象的だった。村人たちは伊藤家へもらい湯に訪れ、囲炉裏を囲んで村の出来事を語った。伊藤家ではそこで病人や婚礼などの情報を知り、見舞いや祝いを手配したという。また、六代目伊藤文吉の婚礼では、三日三晩にわたって料理が振る舞われた記録が残る。地主と小作人という言葉だけでは説明できない地域共同体の姿が、そこにはあった。

 もちろん、農地改革によって多くの自作農が生まれたことには大きな歴史的意味がある。しかし一方で、現在の日本農業は、農地の細分化、後継者不足、耕作放棄地という深刻な問題を抱えている。土地を「所有する者」を代えることで、土地を長期的に「経営する主体」を見事に失ってしまった。

 もしGHQによる農地改革がなかったら、海外で経営を学んだ文吉は、この広大な農地を近代的に経営し、伊藤家を世界的な農業企業へ発展させていたに違いない。

 この雄大な屋敷と見事な庭園を前にしていると、想像がどんどん膨らんでいく。

掲げられている書はすべて自らを戒める内容ばかり

 北方文化博物館に残されているのは、豪農の贅沢の跡ではない。土地を経営し、人を束ね、地域とともに生きようとした、生き生きとした運命共同体そのものである。

 学生たちに声を掛けながら、私はもう一度庭園を振り返った。

 若い日に外の世界を見ることが、何十年か後に、自分の故郷を救うという奇跡につながったことをここで気づいてほしいと、この美しい庭園を改めて見ながら強く願った。

 

■旅人・執筆 島川 崇
神奈川大学国際日本学部国際文化交流学科教授。2019年「精神性の高い観光研究部会」創設メンバーの1人。

【第51回旅館100選】三重県・長島温泉 「ホテル花水木」

2026年10月12日(月) 配信

情緒豊かな天然温泉の庭園風呂「瀧の湯」。内風呂から見える四季移りゆく庭園美も格別

伝統の美意識と現代の快適性、多彩な歓びが調和する癒やしの宿

「ホテル花水木」外観

 ナガシマリゾートに佇む「ホテル花水木」は、和の心と現代的な機能美が調和した格調高い名宿。大型リゾートならではの軽快さと、最高峰の日本旅館が持つ品格をあわせ持ち、一歩館内へ入れば外の喧騒を忘れさせる凛とした静寂が漂う。

客室一例「和洋室」
食事処「ダイニング大河」

 充実した宿泊特典も魅力のひとつ。昼は「ナガシマスパーランド」を満喫し、心地よい疲れを特典で利用できる「長島温泉 湯あみの島」や大浴場の極上温泉で癒やす。夜は、海・山の旬の食材を贅沢にちりばめた至高の和会席に舌鼓を打ちたい。翌朝、豪華な美食ビュッフェを堪能した後も至福の時間は続く。

朝食会場一例
遊園地「ナガシマスパーランド」
日帰りでも楽しめる「長島温泉-湯あみの島」

 再び遊園地へ繰り出すほか、「なばなの里」や樹齢二千年のオリーブ大樹が迎える「ナガシマファーム」へもアクセス可能。近隣の国内最大級アウトレットでの買い物も外せない。子どもからシニアまで、3世代の誰もが癒され、笑顔になれる日本随一の滞在型リゾートだ。

花と緑と食のテーマパーク「なばなの里」

□心を込めて届ける、温もりのおもてなし

 訪れる人を優しく包み込むような人の温もりが、この宿には満ちている。日本旅館ならではのおもてなしを大切に受け継ぎ、ベテランから若いスタッフまでが、一人ひとりの心に寄り添うおもてなしを大切にしているからだ。心のバリアフリーの考え方のもと、高齢の方をはじめ、誰もが我が家のように気兼ねなく寛げるよう、細やかな気配りがそっと積み重ねられている。

交通:《車》伊勢湾岸自動車道 湾岸長島ICよりすぐ、または東名阪自動車道 長島ICより15分
   《電車》JR関西本線、近鉄名古屋線 桑名駅より三重交通バスで20分
チェックin14:00 out11:00
食事:《本館》ダイニング他(夕食)、ダイニング(朝食) 
部屋:全115室
風呂:《庭園風呂》大浴場、サウナ《 露天風呂》岩風呂、ジャグジー、水風呂
泉質:アルカリ性単純温泉
料金:3万1,000円〜

〒511-1192 三重県桑名市長島町浦安333
☎ 0594(45)1111(代表) FAX 0594(45)1188
https://www.nagashima-onsen.co.jp/hanamizuki/
Wi-Fi:使用可 外国語対応:英

 

 

 ※この記事は、旅行新聞新社主催「第51回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選出された施設で、書籍「2027年度版 プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿(BEST100 HOTELS&RYOKANS IN JAPAN)」(自由国民社)に収録されている内容を紹介しています。

津田令子の「味のある街」「ランチコース」――丸の内ホテル(東京都千代田区)

2026年10月11日(日) 配信

丸の内ホテルの「ランチコース」(4850円のコース)▽東京都千代田区丸の内1-6-3▽☎03(3217)1111(代表)。

 東京駅丸の内北口のすぐそばにありながら、少しだけ街の喧騒から離れたような時間が流れる老舗の丸ノ内ホテル。

 今日、丸の内の街歩きの仕事で立ち寄った。丸ノ内ホテルの歴史は古い。開業は1924(大正13)年。前年の関東大震災では、建設中の建物も被災したという。それでも翌年10月、東京駅前にホテルは誕生した。戦後は連合国軍に接収され、イギリス連邦軍将校の宿舎として使われた時代もある。その後、高度経済成長、丸の内の再開発と、東京の変化をすぐそばで見続けてきた。

 2004年、東京駅丸の内北口にほど近い現在の場所へ移転。そして24年、開業100周年を迎えた。百年。そう聞くと少し構えてしまうけれど、実際にホテルへ入ってみると、いい意味で気取りがない。

 窓の向こうには東京駅。行き交う電車や人の流れを眺めていると、ここが東京の真ん中だということを改めて思う。それなのに、ホテルの中には少しゆっくりした時間が流れている。

 今日いただいたのは4850円のメニュー。なかでも印象に残ったのが、ハンバーグだった。みんなの前に料理が届いた。ナイフを入れる。ひと口食べる。おいしい。難しい説明はいらない。高級ホテルの料理なのに、どこか懐かしい。当たり前だけど、我が家で作るハンバーグとはちゃんと違う。その「ちゃんと違う」が、ホテルで食事をする楽しさなのだと思う。

 ホテルというと、泊まる場所だと思いがちだけれど、こうして街歩きの途中で立ち寄って食事をするのもいい。少し疲れた足を休め、窓の外を眺めながら、その街が歩んできた時間に思いを馳せる。そんな過ごし方ができるのも丸の内という街の面白さかもしれない。

 丸の内の景色も、百年前とはすっかり変わった。それでも、この街には長い時間を抱えながら、今も普通に息をしている場所がある。丸ノ内ホテルも、そのひとつ。百年の歴史を頭で味わうより、おいしいハンバーグを食べながら、「ああ、このホテル、いいな」と思う。そんな出会い方のほうが、私は好きだ。

(トラベルキャスター)