リーガロイヤルホテル東京「ウイスキーパスポート」売り出す

2022年4月11日(月) 配信

セラーバーはドラマ、映画のロケ地としても有名

 リーガロイヤルホテル東京(東京都新宿区)はこのほど、サブスクリプション(定額制)「ウイスキーパスポート」を限定で売り出した。「セラーバー」で、店舗指定のウイスキーを期間内、1日2杯(2種各1杯)まで楽しめる。

 先着15人限定で販売する第一弾では、繊細な味わいが世界中でも人気の高いジャパニーズウイスキーをラインアップ。まろやかで深みのある味わいが高い人気を誇る「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」や「サントリーシングルモルトウイスキー白州」も味わえる。

 同チケットは5月4~28日の期間で使用できる。料金は、1万5000円(ウイスキー1杯1500円相当)。第2弾は先着10人限定で、5月4~28日の期間に販売、利用期間は6月1~30日。

東京2020大会のメインスタジアム「国立競技場」でスタジアムツアー実施

2022年4月11日(月) 配信

トラック&フィールドエリア

 日本スポーツ振興センター(JSC:JAPAN SPORT COUNCIL)は4月1日(金)、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(東京2020大会)のメインスタジアムとして使用された国立競技場でスタジアムツアーを開始した。東京2020大会のレガシーを体験できるツアー。

サインウォール

 世界中から集まった⼤会参加選⼿の約300ものサインが書かれたや、⼿以外は⽴ち⼊ることができないロッカールームなどを公開。東京2020オリンピック・パラリンピック聖⽕リレーで実際に使⽤したトーチとの写真撮影や、実際に使用された表彰台に登壇しての記念撮影も楽しめる。

表彰台

 また「トラック&フィールドエリア」では、実際に選⼿が歩いたり⾛ったりしたフィールド上を歩く・⾛ることができる。

 同日行われた内覧会で関係者はツアーの狙いを「アスリート体験とレガシーの継承」と説明。「青空の下のトラック体験は貴重な経験。トラックを走りに、歩きにお越しください」とPRした。

ミレニアル世代 GWの計画を立てている人は30% トラベル マーケティングカンパニーバリーズが調査

2022年4月11日(月) 配信

 「若年層の旅行需要拡大」をミッションとして掲げるトラベル マーケティングカンパニーバリーズ(東京都渋谷区)はこのほど、 「ミレニアル世代の旅好き女性が考える2022年のGW事情」の結果を発表した。その結果、今年のゴールデンウィークに旅行を計画している人は 約30%。行先については「国内(宿泊)」が最も多く約 25%。次いで「海外」約 10%、「国内(日帰り)」 9%となった。

 対象は、同社が運営する旅好きコミュニティメディア TabiMUSEの公式インスタグラムのフォロワー。3月22日(火)~23日(水)の期間で、インスタでのアンケートの形式で実施した。

 今回の結果に対し同社は、旅に対して前向きなTabiMUSEフォロワーでも、 旅行を計画している人はまだ 30%と低いことから、「各国、渡航に関する条件などが頻繁に変わる状況が続くなか、ゴールデンウィークはまだようすをみて、夏休みに向けて計画を考えたいという意向を持つ人もいるようだ」と分析する。

 また同調査によるとゴールデンウィーク旅のテーマは「ご褒美旅」が 49%でトップ。次いで「おこもりホテルステイ」22%、「ウェルネス旅」15%と続く。行先は、国内が旅京都、奄美大島、沖縄など人気のスポットをはじめ、東北から九州まで各地に渡る。

 一方の海外は、「ロサン ゼ ルス 」「 バ ルセロナ 」「 サントリーニ島 」 な ど 欧米各地への旅を考える人が多い傾向が見られたという。

ベストウエスタンホテルの経営会社(ランドーナージャパン長崎マネジメント)が破産(帝国データバンク調べ)

2022年4月11日(月) 配信

 ランドーナージャパン長崎マネジメント(内田泰祐社長、長崎県長崎市)は3月18日(金)、長崎地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクによると「負債は現在調査中」としている。

 同社は2013(平成25)年7月に設立したホテル経営業者。米国大手シティホテルチェーンであるベストウエスタンインターナショナルのライセンサーのグループ会社で、「ベストウエスタンホテル」の名称で前身会社からホテル経営を引き継ぎ、事業をスタートさせた。

 長崎市の中心部にあるホテルとして高い知名度を誇り、結婚式での利用も多く、16年9月期には年間収入高約9億6000万円を計上していた。

 しかし、20年に入ってからは、新型コロナウイルス感染拡大の影響によりホテルの稼働が大きく落ち込み、結婚式など各種イベントの開催も中止・延期が相次いで発生した。業況は低迷し、一部仕入れ先に支払いの遅延が発生するなど、資金繰りが悪化したため事業継続を断念。今年1月末には事業を停止し、今回の措置となった。

 なお、事業は2月からリオ・ホテルズ北海道(東京都千代田区)に経営が引き継がれている。

3月の宿泊業倒産は8件 負債総額は5割減の48億1500万円(東京商工リサーチ調べ)

2022年4月11日(月) 配信 

東京商工リサーチはこのほど、2022年3月の宿泊業倒産状況を発表した

 東京商工リサーチがこのほど発表した2022年3月の宿泊業倒産は8件(前年同月13件)だった。前月に引き続き7カ月連続で前年同月を下回り、負債総額も同51・4%減の48億1500万円と、2カ月ぶりに前年同月を下回った。このうち、新型コロナウイルス関連倒産は5件。負債10億円以上の大型倒産が3件だったが、5億円以上10億円未満が発生なし、1億円以上5億円未満が1件と、大幅に減少した。

 

 地区別では関東の4件が最多となり、次いで九州2件、近畿と四国が1件発生した。

 3月の宿泊業倒産のおもな倒産事例として、偕楽園観光(徳島県徳島市)が3月11日(金)、徳島地裁から破産手続の開始決定を受けた。負債総額は約23億円。

 同社は、1914年に料理旅館として創業し、56年2月に偕楽園観光に法人化した。眉山東側のふもとに日本庭園を持つ、徳島随一の老舗旅館として知られた「徳島グランドホテル偕楽園」を経営。本館建て替え後は、多目的ホールやレストラン、結婚式場などを備える県内最大規模の旅館となった。98年12月期には売上高8億5000万円を計上した。

 しかし、その後は同業他社との競争などで売り上げ規模は徐々に縮小していき、客室などのホテル施設のリニューアル資金や運転資金としての借入が負担となり、資金繰りが悪化。新型コロナの感染拡大による宿泊客減少や、各種会合の中止が相次いで、2020年12月期には売上高が5000万円を下回った。

 長引くコロナ禍で今後の回復が見通せないことから、このほど事業継続を断念した。

 山梨県甲府市の湯村温泉郷入り口付近にホテル「湯村ホテルB&B」を営んでいた湯村ホテルは2月28日(月)、甲府地裁へ民事再生法の適用を申請し、保全命令を受けた。負債総額は約11億円。

 同社は、大手ビジネスホテルチェーンの進出や湯村温泉郷全体の低迷などが原因で客室稼働率が低下し、近年の売上高は2億円台半ばで推移していた。一方、改装工事や施設修繕などによる借入金が負担となり、債務超過に陥るなか、新型コロナの影響を受けて20年12月期には6668万円の赤字決算となり、先行きの見通しが立たないことから今回の措置となった。なお、営業は継続している。

 今年3月の旅行業倒産は1件発生し、2カ月ぶりに前年同月(3件)を下回った。負債総額は1億9000万円で、こちらも2カ月ぶりに前年同月を下回った。

 同社は、「雇用調整助成金や、中小企業を対象とした休業支援金などの各種支援策により企業倒産抑制され、低水準となった」と分析している。

 一方で、貸切バス運営業者の倒産は1~3月にかけて5件発生した。

 いずれも新型コロナによる受注低迷が一因としたうえで、同社は、「4月からは各地域の県民割支援の適用範囲が地域ブロック内での旅行に拡大され、今夏には政府によるイベントワクワク割などが実施される予定。宿泊を伴う人出に期待が高まるが、感染者数は高止まりが続く」と状況を注視している。「宿泊・旅行会社各社の経営も、先行き不透明な状況が続く」と危機感を示した。

【普通免許で参加可】大型バス運転体験とバス車庫めぐりが日帰りバスツアーに 6月4日(土)出発、札幌観光バスが企画

2022年4月11日(月)配信

大型バスの運転を体験(イメージ)

 札幌観光バス(福村泰司社長、北海道札幌市)は、2022年6月4日(土)出発の日帰りバスツアー「夢が叶うとき大型バス運転体験と札幌観光バス車庫めぐり」を企画した。普通自動車免許があれば参加できるプランで、ツアー代金は1人2万2800円(税込)。現在、申し込みを受け付けている。

 スカイポート美唄(美唄市)を貸し切り利用することで、通常なかなか機会のない大型バスの運転体験を実現した。一般公開していない同社のバス車庫や洗車機も特別に見学できるなど、バスファン注目の企画だ。昼食は美唄名物とりめしと焼き鳥を楽しめる。

 運転体験に使用するバス車両は日野セレガ(全長約12㍍の大型バス)を予定。当日はバスガイドが同乗し、案内してくれる。参加特典として、運転手の必須アイテム「白手袋」のプレゼントや、ツアー終了時に「運転体験修了証」も用意。さらに、参加者自身の運転姿を撮影した動画を後日プレゼントする。

 昨年10月に初開催したツアーではバスファンだけでなく、「初めてバスを運転した」という人やトラック運転手など15人が参加した。第2弾となる今回は、前回よりも運転体験時間を長く設定し、直線走行だけでなくスラローム体験なども楽しめるようにする。

昨年実施したツアーのようす

〈この人に聞く〉ホテルメトロポリタン鎌倉 営業企画マネージャー 渡邊智彦さん

2022年4年11日(月) 配信

渡邊 智彦(わたなべ・ともひこ)さん
「靄の凛とした空気の中。ほのかな明かりが灯る段葛。定番の場所だからこそ、早朝や夜に鶴岡八幡宮を訪れてみては」と語る。

 「ホテルメトロポリタン鎌倉」は2020年4月24日、JR鎌倉駅から徒歩2分の場所に開業した。

 緊急事態宣言が発令されているなかでの開業となったが、地元の人からの歓迎の声は多く、オーバーツーリズムに悩む観光協会や鎌倉市役所から観光客の「時間」と「エリア」の分散化を期待されている。

 ホテルのテーマは、「心魅かれる新たな古都へ」。「宿泊していただくことで、『夜』、『朝』ならではの鎌倉の魅力を新たに発見してもらいたいという思いを込めています」。

 「夜」は、昨年和食の「かまくら和久」、フレンチの「レストラン ミッシェル ナカジマ」とコラボし、1泊2食付きのプランを販売。「朝」は寺社仏閣にも協力してもらい、早朝の座禅や写経の体験などを組み込んだプランの造成を検討しているという。

 渡邊さんはこのホテルの使命を「地域に根付き、地元の人と連携しまちを盛り上げる。経済を活性化し、人の動きを生み出すこと」と考えている。また、「ホテルがさまざまなコンテンツを備えていることは、選んでいただくうえで重要なことです」と語る。

 「まちの魅力を発掘することに情熱をかたむけているスタッフが多く、プランに関しては、お客様とのコミュニケーションがきっかけになることもあります」と話す渡邊さん。開業以来、家の建て替えや近場でのリフレッシュなどを目的に、地元の人の利用も増えている。

 「こうした環境にあってこのホテルは『まちに必要な存在』にならなければいけない。旅行者と地域の人に愛され選ばれる存在であり続けたいです」と話す。

市内初の大河ドラマ館 深く鎌倉の歴史を発信

2022年4年11日(月) 配信

撮影で使用した衣装などを展示

 鶴岡八幡宮境内、鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム内(神奈川県鎌倉市)に3月1日、「鎌倉殿の13人 大河ドラマ館」がオープンした。

 撮影で使用した衣装や小道具、鎌倉幕府の当時の中枢を再現したオリジナルのジオラマなどを展示。内容は、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の放送に合わせて随時更新する。

 「北条時宗」や「義経」などこれまでも鎌倉が関わる大河ドラマが放送されてきたが、市内に大河ドラマ館が設置されるのは初めてだ。

 大河ドラマに地名が入ったのは61作品目にして初。また、今回の主人公が「北条義時」であることから、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」鎌倉市推進協議会は、深く鎌倉の歴史を発信する機会と捉え、設置を決めた。

 期間は、2023年1月9日まで。料金は高校生以上1千円、小・中学生500円。大河ドラマ館開館期間中の土・日には、同館を起点にガイドツアーも実施する。

 入館時に渡されるパンフレットを提示すると、鎌倉国宝館と鎌倉歴史文化交流館に各1回無料で入場できる。両館では「北条氏展」と題し関連企画展を12月まで展開。2館を回ることで1つの展覧会が完成する仕掛けになっている。

 鎌倉歴史文化交流館では6月11日まで「幕府草創を支えた宿老たち」と題し、鎌倉殿を支えた重臣たちが、幕府成立にどのように寄与したか紹介する。
 

 一方の鎌倉国宝館では6月12日まで「武士の姿への憧憬」と題し、鎌倉武士にまつわる画題の浮世絵や屏風絵などを展示する。

  市内では、訪れた人が関連史跡を周遊しやすい環境整備なども進められている。同推進協議会は学芸員とともにゆかりの地21カ所を選定し、解説板を設置した。

 市内にある「ホテルメトロポリタン鎌倉」では、ホテル公式インスタグラムをフォローすると鎌倉武士に愛された「勝色」で染めたホテルオリジナルの手ぬぐいを贈るお得な宿泊プランを販売している。

ホテルが配布するリーフレット

 また、ロビーには、源頼朝と彼に仕えた北条義時ら13人の重臣に焦点を当てそれぞれのゆかりの地を紹介する、スタッフ手作りのリーフレットを用意。人物解説や史跡、寺院などの紹介に加え、周辺のおすすめの飲食店などの情報も記載している。

 

〈観光最前線〉美の深淵は近く遠く

2022年4月10日(日) 配信

雷光と電母

 青森のご当地パン、イギリストースト。過日、秋葉原で偶然見付けてしまい、堪らず購入。なかなか東京では買えない貴重な味。パンを食べていたら、去年旅をした青森のことを自然と想い出し、恋しくなった。

 初めての青森は、猛吹雪。青函連絡船を見ながら「津軽海峡・冬景色」の歌碑から流れる唄に耳を傾け。 前から見たいと想っていた女性初のねぶた師北村麻子さんの作品を観て。移動中常に視界に飛び込んできた雪國特有の重苦しい空と陸奥湾。雪国の美は、寂しさと儚さ、淡い色彩が支えているのだろう。そんなことを考えて。

三嶋大社の櫻

 春になると薄紅の雪が舞い出す。過日出掛けた三嶋大社の境内の、色とりどりの櫻。刹那の泡沫。儚いモノは美しいひ。いつか、その深淵を覗きたい。いや、覗けないから美しいのか。

〈旬刊旅行新聞4月11日号コラム〉木に目が行く―― 調度品の「本物」度合いで宿を選ぶ

2022年4月9日(土) 配信

 運動不足が続くと、休日には川沿いの細い道を数キロ歩く。ただ歩くだけではつまらない。自然と何かに目が行く。その「何か」は、現時点で自分が関心のあるものだ。

 

 最近は、木に目が行くようになった。老人である。

 

 自分が何に興味があるのか、まったく分からなくなることがある。何に対しても興味や関心が湧かない状況は、あらゆる思考や束縛から解放されて、まったくの自由で、心地よさもないではない。しかしながら、新聞記者という生業で、周囲には信じられぬほど「意識の高い」人々に囲まれるなか、さすがの私も「これではマズイ」と思うこともある。そのようなとき、大型の書店に立ち寄る。

 

 脳内は完全なるニュートラルな状態で書店に入る。一生かけても読むことができない大量の本の背表紙や、平台に積まれてある最新刊のタイトルなどを眺めているうちに、自然と手が伸びる本がある。そうすると、止まらなくなり、書店を出るころには、自分が興味を持っているものが明瞭になる。

 

 

 「木に目が行く」というのは、枝先の美しい花や葉ではなく、幹を覆う分厚い皮の質感や、全体のフォルムである。

 

 木に興味が向かう引き金になったのは、我が家に住むヘルマンリクガメの影響が大きい。

 

 彼はまったく言葉を発しないが、毎朝彼が生きていることを確認するだけで、私は勇気をもらえる。小動物の生命など、いつ絶えても不思議ではない。しかも、爬虫類は冬の間は危険だ。常に温かくしてあげているが、動きが悪い。しかし、目の前をノコノコと歩くこんもりとした甲羅を眺めていると、「何一つ不満を言わずに生きること」の幼気さを感じてしまう。

 

 木も同じだ。無言だが、しっかりと生きている。地面から養分や水分をしっかりと吸い取って、光合成の過程で二酸化炭素が固定され、酸素を発生している。街ゆく人々よりも長くこの世界に住み、毎年花を咲かせる。若いころは屋久杉などに関心がなかったが、今は樹齢1千年を超える歴史を刻んだ、その雄大な姿を見上げたいと思う。

 

 

 4月1日からプラスチック資源循環促進法が施行された。歯ブラシなどプラスチックを使ったアメニティグッズの見直しなどを行っている宿泊施設も多いだろう。プラスチック製品は安価で便利なため、「使い捨て」にはぴったりだが、愛着は湧かない。そして大量に廃棄された姿は、美しくない。

 

 

 先日、よく行く骨董屋さんにふらっと入り、大正から昭和初期に作られた大きな欅の箪笥を購入した。金額も決して安くはなかったが、「もう二度とこのような家具と巡り合うことはないだろう」という逸品だった。曲線を織り交ぜた独特のデザインで、100年前の古き良き時代の香りのするものだ。

 

 「ちょっとオシャレで、それっぽく見える」家具をそろえる大型ショップも増えてきたが、それらと比べても、やはり100年の歴史から漂うオーラは、ただ者ではない。

 

 調度品にこだわりのある旅館・ホテルも多い。沖縄・読谷村のリゾートホテル「日航アリビラ」なども、雰囲気のある調度品を置いてある。「木に目が行く」と書いたが、長く滞在するリゾートホテルに宿泊する際には、調度品の「本物」度合いで選ぶ傾向が、最近強くなってきた。

(編集長・増田 剛)