秋は「そば」が一押し 雄大な自然が魅力の長野県・下條村

2023年10月3日(火) 配信

宮島副村長(左)と飛び入り参加の下嶋兄さん

 長野県最南端のほぼ中央に位置する下條村は、雄大な中央・南アルプスや伊那谷を眺望でき、自然豊かで季節ごとに変わる田舎の風景が美しい人口約3600人(2023年1月1日時点)の小さな村だ。

 銀座NAGANOで9月19日(火)、下條村のスーパープレゼンテーションが開かれた。当日は俳優で「長野県永久観光大使」を務める峰竜太さんが参加する予定だったが体調不良のため、峰さんの長男でタレントの下嶋兄さんが代理で飛び入り参加した。

 秋シーズンは村内で栽培している「そば」が一押しで、9月中旬ごろにそばの花が見ごろを迎える。そばは村内にある「道の駅信濃路下條そばの城」と「呑喰処おつれ」で食べることができる。

 紅葉スポットとしては「極楽峠パノラマパーク」から村内及び南アルプス、中央アルプス、御嶽山の絶景眺望が楽しめるという。

 会場では、下條村の宮島俊明副村長によるプレゼンのあと、地元中学生が考案したアレンジレシピの「から蕎麦サラダ」、黄金シャモの揚げ手羽先、親田辛味大根おろし蕎麦、昇農園の梨(豊水)・シャインマスカットが振る舞われ、飲み物は村内で生産販売されているシードル(クラフトサイダー)と地ビールのほか、地酒「喜久水」生貯蔵酒や5年熟成のそば焼酎「竜太」などが提供された。

矢掛町「まちごとホテル」で再生 シャンテ・安達精治社長「50年先まで残れる“持続可能なまちづくり”」

2023年10月3日(火) 配信

西国街道の宿場町の面影を残す矢掛町

 地域密着型ホテルサービスを展開する「シャンテ」(安達精治社長、岡山県・矢掛町)は、江戸時代に山陽道(西国街道)の宿場町として栄えた矢掛町で、古民家を宿泊施設として再生させ、「まちごとホテル」として活気を取り戻す事業を展開している。安達社長のインタビューに加え、岡山商工会議所の松田久会頭(両備ホールディングス副会長)と、観光庁観光地域振興部観光資源課の鈴木一寛課長補佐にも、持続可能なまちづくりについてコメントをいただいた。   【増田 剛】

安達 精治(あだち・せいじ)代表取締役CEO

 ――矢掛町との関わりはいつからですか。

 安達:今から10年ほど前の11月第1週のことです。まちの再生事業を頼まれ、視察に来ました。当時は傾いた空き家だらけで、猫一匹歩いていないようなまちでした。沈みかける夕日と矢掛町の町並みが重なり、「こういう風に日本の地方は荒廃していくのだろうか」と寂しい気持ちになりました。「何とか、この400年続く文化が残る矢掛町の再生をやってみたい」と、後ろ髪を引かれる不思議な感覚がありました。

 私自身、銀行員時代に20年ほどホテル再生に携わっていたのでよくわかるのですが、矢掛町を再生するうえで、3つの要件が立ち塞がっていました。①古民家は無価値で担保にならないと判断され、融資の対象外となる②銀行側は潜在的なマーケットが無いエリアでの新規事業に対する融資は認めない。そして、3つ目はものすごくお金がかかる――ということです。

 

 

 ――矢掛町のどの部分に魅かれたのですか。

 安達:江戸時代から山陽道(西国街道)の宿場町として栄え、「宿屋の原型だった」という歴史的な背景があることです。日本の宿場町は矢掛町を含め、団体宿泊受け入れの原点だと思います。

 当時、参勤交代で訪れる800人規模の大名行列を、どのようにして本陣や脇本陣などに分宿させていたのだろう、500人の大名と、300人の大名が同じ日に宿泊する場合、チェックインなどのオペレーションはどうしていたのか――など、興味は尽きませんでした。

 想像するだけで自分の能力をはるかに超えるまちの運営や、それを支えた人々、宿泊客の満足度を上げる仕組みなど、同じ事業に携わる者として、実に優れた仕掛けになっていると、現代にもつながる矢掛町の歴史を紐解いていきました。地元の人たちの会合にも積極的に参加し、シャンテ本社は矢掛町に移しました。誰にも負けないくらいの情熱を持って矢掛町を愛し、矢掛町内に6軒の古民家を改修して、「まちごとホテル」事業に取り組んでいます。

 

 ――「儲ける」よりも「持続させる」との考え方は。

 安達:「50年先まで残れるように」と長期的な視点で見たときに、矢掛町は安易な「観光」によるまちの維持は難しい。単純にホテルを建てた再生事業では「持続可能なまちにはならない」と強く確信しています。

 “まちと共に生きる宿”という、持続可能なまちづくりの本質を探る姿勢を最も大切にしています。

 

 ――矢掛町と関係人口のマーケットをどのように考えますか。

 安達:まちとの関係には、6つの要素があります。一番根底にあるのは、地元の小・中学校の同窓会です。旧知の友が集い交流する同窓会ができるまちは、全国でいくつあるでしょうか。矢掛町の場合、近隣都市の福山市や岡山市、倉敷市で開いています。「同窓会を地元でしたい」という気持ち、自分の街を誇れる「シビックプライド」を持ってもらうところから、まずは始めなくてはなりません。

 2つ目は自分の先祖(ルーツ)です。「祖母が岡山出身だった」というようなケースです。3つ目は転勤者です。この3つにそれぞれの友人関係を含めて6つ。

 これら矢掛町との関係がある人たちを基礎マーケットとして、その人たちに「『お帰りなさい』という宿をつくりました」というマーケティングによって、マーケットが無い(と思われる)エリアで3千日を掛けて丁寧に基礎人口を作っていくしかないと考えます。

 最初の1千日は、地元中心に関係人口づくりに専念する。第2段階では、友人まで関係を広げて、岡山、大阪、東京などの大きなマーケットも見据える。そして最終段階は、インバウンドが対象となります。

 「来られた方がお客様」などは、滅茶苦茶な論理です。理論と計画に沿って「自分の今のお客様は誰なのか」を明確にして、次の段階の準備をしていく。第3段階のインバウンドになると、スタッフや接客スタイルも変えなければなりません。

 持続可能なまちづくりは世界中で求められています。まちと共に生きるには、これまでの再生事業で培ってきたノウハウを生かしながら、経営スタイルを蝉のように脱皮していくことで、新しいお客様を作っていくしかないと思います。

 20年後の矢掛町の人口予測は1万人ですが、我われのまちごとホテル事業によってUターンやJターン現象も生じて、人口減少の速度が緩やかな曲線になってきています。

 

 ――まちの維持に必要なものは。

 安達:持続可能なまちにするには、定住人口を増やさなければなりませんし、そのためには仕事が必要です。我われの業務はものすごくローテクなので当面は残ると思います。国籍や性別、年齢、学歴など関係ないため、「働く場の提供」という面では大きな役割を担っていけると考えています。

 また、高校がない町で子供を産んで育てることは可能でしょうか。高校の有無はすごく大きな軸で、地域に高校が無くなったら怖いなと思います。井原市や笠岡市など近隣の地域も残っていかなければならないので、誰から頼まれたわけではないのですが、矢掛町の近隣5市の古民家再生にも携わっています。「備中」というエリアを一つと捉えていきたいと思います。

 

 ――この先、高齢者の一人暮らしの比率が高まっていくことが予想されます。

 安達:自分の母親もそうでしたが、子供や親戚が「東京においでよ」と言っても地元を離れない傾向が強い。それは、そこにコミュニティーがあるからです。まちに仲間がいるうちには知らない街には移れない。この矢掛町の小さな中心エリアに約3千軒の家があります。そこに、「友人が住んでいるから」や、「子供のころ暮らしていたから」などの理由で集まってくると、結果的にコンパクトシティができ、基礎インフラの維持費の負担軽減にもつながっていくのではないかと考えます。

 

 ――コロナの影響について。

 安達:コロナ禍における人の動きは予想できませんでした。しかし、さまざまな研究をしていくと、コロナ禍でも稼働率の高い宿泊施設が当社にも何軒かありました。また、「人に非接触」の宿泊サービスが定着しました。私はそこにヒントがあると思っています。

 旅をしたときに、どのくらいの人がさまざまなおもてなしを受けるサービスを求めているか。高齢化やIT化が急速に進むなか、旅館やホテルは、まだ売り手側のマーケットから抜け切れていないと感じています。

 「このサービスは不要だから料金を下げてほしい」など、細やかな、本当のマーケットデータやニーズを掴み切れていないのではないかと思います。

 まちと共に生きながら、「お客様が求めるものにどこまでも合わせていく」という、お客様の心と一体となったマンツーマンのサービスが支持を強めていくような気がします。ビジネスホテルに泊まって数時間まちを散策して翌朝帰る旅だと、矢掛町のようなまちでは発展性が思い描けません。

 まちの中の古民家に宿泊し、地元の人たちに溶け込んで何気ない日常のコミュニケーションを取るような、本当の意味で地域の「光を観る」時代が来るのではないかと感じています。

 

岡山商工会議所 松田久会頭

 

 ――地元の民間側の視点から矢掛町の取り組みについて。

 松田:私は岡山商工会議所会頭の立場から「まちづくり」が大きなテーマです。

 若い人たちが地方を出ていく現象は止まらないなか、必要なものは地元で糧を得て暮らしていくための産業です。歴史に根付き現代まで脈々とつながっている、伝統的な産業をやり続けることが重要だと思っています。

 これらに加え、安達社長が取り組む矢掛町のまちごとホテルのように、サービス業として成り立つ仕事が出てくれば、地元で働くことも、子育ても可能になります。そういう産業を作ることが定着率を高める原点だと思います。

 観光に係るサービス業であるならば、訪れた人が何日間か滞在する状態が続き、一時的な地域住民となります。旅行者を対象にすると、毎日同じ土産物や食材なども売れるようになり、新たな産業も育っていきます。

 ビジネスホテルでは、地元の人たちとのコミュニケーションが生まれづらいですが、空き家を活用した「まちごとホテル」での滞在であれば、持続的なまちづくりも成り立つと思います。

 

観光庁観光資源課 鈴木一寛課長補佐

 

 ――観光庁の視点からもお願いします。

 鈴木:今年3月31日に策定されました観光立国推進基本計画には①持続的な観光②消費額拡大③地方誘客促進――の3つの柱があります。矢掛町にはこの3つの必要な要素が縮図となってすべて備わっていると感じます。この方向性で長期的な取り組みを継続していただけたらと思います。

 観光庁の政策のなかには、「地域の同意形成」や、「事業の水平展開をしていく」などの文言を盛り込むことが多いのですが、実際の現場では難しい部分があり、一職員としても課題と感じております。

 安達社長や松田会頭のように、持続的なまちづくりに真摯に取り組む方々の“生の声”を聞きながら、観光立国推進基本計画に沿ったまちづくりに、少しでも近づけるように観光庁としても後押ししていきたいと思っています。

宮島で訪問税始まる 持続可能な観光地域目指し、1人100円から(広島県廿日市市)

2023年10月2日(月) 配信

広島県廿日市市は「千年先も、いつくしむ。」PJとして宮島訪問税の徴収を始めた

 広島県廿日市市は10月1日(日)、世界遺産・宮島で訪問税の徴収を始めた。「住んでよし、訪れてよし」の持続可能な観光地域の実現に向け、「千年先も、いつくしむ。」プロジェクトと命名し、宮島の普遍的価値や魅力を宮島ブランドとして、広く国内外に向けて発信する。

 訪問者が宮島を1回訪問(入域)するごとに、1人当たり100円を徴収する。訪問税は、訪問客の受け入れ環境整備や、文化への理解、エコツーリズムの推進などの取り組みに役立てる予定。

 同市の松本太郎市長は、「宮島を慈しむ想いや、自然、文化、歴史を未来に継承していくため、宮島訪問税を活用していく」とコメントした。

 対象者は、船舶で宮島を訪問する人とし、宮島町の住民や通勤・通学者、未就学児、学校教育での訪問者、身体障碍者手帳などを交付されている人などは除外する。

 税額は、1回の訪問につき1人100円か、1年分1人500円のいずれかの納付方法を選べる。

伊丹で11月18、19日限定のJ-AIR航空教室開催へ

2023年10月2日(月) 配信

2日間限定の航空教室を企画

 ジェイエア(本田俊介社長、大阪府池田市)とジャルパック(平井登社長、東京都品川区)、関西エアポート(山谷佳之社長、大阪府佐野市)は11月18日(土)と19日(日)の2日間、大阪空港(伊丹)空港制限区域内で航空教室を開く。

 同ツアーは、伊丹空港をベースに国内線を運航するJ-AIRのパイロットと客室乗務員が「飛行機や空港をもっと身近に感じてほしい」という想いから企画した。

 一般公開されていないエリアを巡るバスツアーでは、空港の滑走路横の場周道路を周遊する。バスには現役パイロットが同乗し、パイロット目線で航空機の離発着を解説する。

 また、格納庫見学では、実機を使ったパイロットや整備士によるコックピット案内など特別な講座を行う。

 ツアー特典として、同ツアーオリジナルのネックストラップと伊丹空港の飲食店やショップで利用できる買物券500円分が付く。

 伊丹空港集合、解散の日帰りツアーで、2日間とも1日3回実施する。各コース最大35人。同ツアーは抽選販売で、第1弾の募集は10月14日(土)午後11:59まで。旅行代金は1人1万8000~2万円(税込)。

美瑛・鎌倉・京都の課題をヒアリング 観光庁が施策の3柱示す(第2回オーバーツーリズム対策会議)

2023年10月2日(月) 配信

観光庁はこのほど、第2回オーバーツーリズム対策会議を開いた

 観光庁は9月29日(金)、第2回「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に関する関係省庁対策会議」を開いた。対策会議では、北海道・美瑛町、神奈川県鎌倉市、京都府京都市を招き、地域関係者としてヒアリングを行った。このほか、観光庁から施策の柱立てを示したうえで、関係省庁が施策案について意見を述べた。

 美瑛町は、観光客が景観の美しいスポットで写真撮影をしようと集中してしまい混雑する問題や、農地・私有地への立ち入りが問題となっていると発表した。

 鎌倉市は江ノ電をはじめとする交通混雑が課題となっている。対策として、大型連休の前に住民証明書を発行し、混雑する期間中に証明書を示すことで住民が優先的に改札を通れるなどの取り組みを行っている。

 また、従来からの課題となっているアニメ作品「スラムダンク」のオープニングで有名な踏切で、同じ角度で写真を撮りたい人が集中し混雑する問題も挙げられた。

 京都市では、マナー・混雑・交通機関への集中などさまざまな課題がある。そこで、観光客向けに「京都モラル」として積極的にマナー啓発を行うほか、市民にも観光の良さと課題を周知する活動を行っている。

 観光庁は、①マナー違反行為の防止②混雑の抑制・緩和③地域住民と協働した観光振興──など施策の類型を示した。

 このなかで、混雑の抑制・緩和において、「受入環境の整備・増強」「需要の適切な管理」「需要の分散・平準化」と細分化した。

 具体例として、観光客集中地域でのゴミ箱設置促進や、観光客向け乗合タクシーなど新輸送サービスの検討、入域料の導入、混雑度やサービスレベルに応じた料金設定、特定エリアに入域する際にガイドを同伴することを義務化する、デジタルクーポンで空いている場所・時間帯へ誘導する──などを挙げた。

 これらを踏まえて、関係省庁から出された案をもとに検討を進める。10月中に具体的な対策を示すことを目指している。

ガイド人材不足解決へ 第1回「ガイド人材の活性化に係る検討会」開く

2023年10月2日(月) 配信

検討会のようす

 観光庁は9月29日(金)、第1回「ガイド人材の活性化に係る検討会(仮称)」を開いた。インバウンドが復活し、回復する訪日外国人旅行者に対して、ガイド人材の不足などの課題が顕在化した。有識者を含めた検討会を実施し、ガイド人材の活性化や通訳案内士試験制度などについて議論を行う。

 委員長には明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科教授の上杉恵美氏が選任された。

上杉恵美委員長

 上杉氏は冒頭あいさつで、「急激に回復しているインバウンドに対応するべく、コロナ前からの課題やコロナ禍で見つかった課題、また、この検討会のテーマでもある人材不足について、いち早く対応しなければならない。本検討会がこの道筋の第一歩となるよう、皆様にご協力いただきながら進めていく」と意気込みを話した。

 観光庁国際観光部長の星野光明氏は、「インバウンドが回復する一方で、現場の声を聞くとガイド不足が課題となっている。持続可能な観光やアクティビティなど、注目が集まるコンテンツを楽しむには、やはり言葉が分からなければ理解が深まらない。こういった視点でも、ガイド人材は不可欠だ」とし、「通訳案内士・ボランティアも含めて、ガイド人材について幅広い議論を行う。インバウンドで日本に来られる人に満足していただけるようなカタチを目指す」と述べた。

 第2回は11月下旬ごろに開く予定。

 検討会の委員は次の各氏。

上杉恵美(明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部ホスピタリティ・ツーリズム学科教授)

山田桂一郎(JTIC SWISS代表)

高島美江(早稲田大学日本語教育センター講師、東洋大学国際観光学部国際観光学科非常勤講師)

伊藤淳子(日本観光通訳協会会長)

松本美江(全日本通訳案内士連盟理事長)

ランデル洋子(通訳ガイド・コミュニケーションスキル研究会理事長)

米原亮三(日本文化体験交流塾理事長)

山田和夫(日本旅行業協会訪日旅行推進部部長)

齊藤利治(JTBグローバルマーケティング&トラベル仕入商品企画部オペレーション一課課長)

中山理映子(日本政府観光局理事)

阿久澤達也(東京都産業労働局観光部地域振興担当課長)

小池修司(畑法律事務所所属弁護士)

廣岡伸雄(日本観光振興協会調査研究部門国際業務部長兼観光地域づくり・人材育成部門観光地域マネジメント部長)

水谷浩(中国語通訳案内士協会副会長理事)

HIS、全国なまずサミット開催 吉川市の業務委託で世界へ魅力発信

2023年10月2日(月) 配信

今回は初めて海外からのオンライン中継を行う

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は10月15日(日)、埼玉県吉川市の市民交流センターおあしすで、「全国なまずサミット2023 inよしかわ」を開く。同市からの業務委託を受け、産品「なまず」の魅力を世界へ発信する。

 吉川市は、川に挟まれた地形となっていることから、「なまず」料理が盛んな地域。子供が用水路や小川でなまず捕りをして遊ぶなど、普段の生活となまずが密接している。

 「なまずサミット」は2017年にスタート。今回は初めて海外からオンライン中継を行う。現地のレストランからのリポートのほか、日本食にも造詣が深いシェフがタイのなまず料理の紹介や食レポ、タイにおける捕まえ方、日本との文化的な違いなどを紹介する。

 さらに、さいたま水族館の協力で生きたなまずの展示や、水族館職員による講義、同サミット用に特別にアレンジした世界のなまずグルメを販売する。

川崎キングスカイフロント東急REIホテルで、吉田栄作さんの俳優デビュー35周年記念ミニライブ開く

2023年10月2日(月) 配信

吉田栄作さんミニライブのようす

 川崎キングスカイフロント東急REIホテル(岡部久子総支配人、神奈川県川崎市)は10月1日(日)、俳優・歌手の吉田栄作さんの俳優デビュー35周年と、同ホテルの開業5周年を記念したコラボイベントとして、ミニライブを行った。

 館内1階のカフェ「The WAREHOUSE BUSINESS LOUNGE&CAFE」を会場に、午後1時からと3時からの2公演を実施。爽やかな秋の午後のひとときを、アコースティックギターとともに、吉田さんの歌声を楽しんだ。

 酒とコーヒーが好きな吉田さんが考案したオリジナルカクテルとコーヒーも当日限定で販売したほか、ライブ後にはチェキ会(写真撮影会)やCDの即売会も実施した。

 同ホテルの岡部総支配人は「1階カフェのスペースを活用して沖縄のエイサー公演を実施したことはあったが、今回のミニライブで、もっと色々なイベントがやれる手ごたえを感じた」と話し、「今後もアイデアをかたちにしながら当ホテルの認知度を上げていきたい」と語る。

 同ホテルは羽田空港にも近く、5階のレストランや客室からも飛行機や空港を眺めることができる。また、目に前には多摩川の遊歩道、隣接地には公園もあり、ライフスタイル型のホテルとしてのポテンシャルが高いのも特徴だ。

NAA、2020年1月以来の300万人超え 韓国や台湾などアジア圏好調で

2023年10月2日(月) 配信

田村明比古社長

 成田国際空港(NAA、田村明比古社長)が9月28日(木)に発表した2023年3月の総旅客数は前年同月比91%増の321万1175人と20年1月以来、300万人を超えた。韓国や台湾、香港などアジア圏からの外国人旅客数が好調だったことが主な要因。

 国際線の国際線の外国人旅客数は同519%増の139万8104人。コロナ禍前の19年同月比では同5%減。日本人旅客数は前年同月比126%増の77万99人。

 国内線旅客数は同9%増の79万7096人と過去最高となった。コロナ禍前の19年同月比で2%増だった。

 総発着回数は前年同月比%24増の1万8854回。国際線旅客便は同78%増の1万1389回。国内線は同7%減4870回だった。

 田村社長は、外国人旅客数がコロナ禍前の19年同月比で同5%減となる一方で、発着回数は同24%減となっていることから、「各便の搭乗率が高くなっている。このため、予約が取りづらく、運賃も高額になっている」と指摘。「円安などの影響も受けて、海外旅行費用が高額になっており、国内が注目されている」との考えを示した。

韓国19年比34%増 「処理水の影響ない」

 9月1(金)~23日(土)までの国際線出国旅客数は前年同期比257%増の70万3500人。

 このうち、韓国線は同497%増の13万7900人。19年同期比では34%増。台湾線は前年同期比2892%増の7万5300人。19年同期比では14%減だった。

 田村社長はALPS処理水の海洋放出について触れ、「(中国からの渡航者数は)現在、大きな影響を受けていない。今後も大幅に減少しないだろう」とした。

JTB、「鬼滅の刃 湯めぐりの旅」 湯河原・伊香保で開催

2023年10月2日(月) 配信

「鬼滅の刃 湯めぐりの旅」キービジュアル

 JTB(山北栄二郎社長)はこのほど、「テレビアニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編」が全国の温泉街とコラボレーションする体験型イベント「鬼滅の刃 湯めぐりの旅」の開催を決めた。11月11日(土)~2024年2月12日(月・祝)まで、神奈川県・湯河原温泉、群馬県・伊香保温泉の2カ所で同時開催。旅行を楽しみながら、アニメ「鬼滅の刃」の世界観に没入できるコンテンツを幅広く展開する。

 イベントでは、スタンプを集めると温泉に入れる「入湯手形」や、現実世界に仮想世界の音が混ざり合う新感覚の音響体験を楽しめるアプリ「Locatone(ロケトーン)」を使用。物語を楽しめる音声スポットやフォトスポットを巡ることで、温泉街にアニメ「鬼滅の刃」の世界が広がる湯巡りを楽しめる。

 さらに、街中の装飾や、地元飲食店とのコラボメニュー、宿泊施設での特別プラン、特別なクラフト体験、オリジナルグッズストアなど、多種多様なコンテンツを温泉街全体で展開する。このほかの詳細については、「鬼滅の刃 湯めぐりの旅」公式サイトなどで順次発信していくという。

 なお、同イベントは、今後も国内の温泉街で開催する予定としている。