地域伝統芸能活用センター(中村徹会長)は9月24、25日の2日間、青森県の青森市文化会館をメイン会場に、日本の祭りinあおもり2011(第19回地域伝統芸能全国フェスティバルあおもり・第11回地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会あおもり)を開く。 地域伝統芸能を活用することにより、観光や地域商工業の振興をはかることが目的で、全国の祭りが青森に集結する。
高円宮妃殿下が臨席し、開催記念式典・高円宮殿下記念地域伝統芸能賞など表彰式を行うほか、地域伝統芸能公演や出演者交歓の夕べも開く。
個人向け福利厚生サービス、「モラエル」を開始

法人向けに福利厚生のアウトソーシング事業などを手掛けるベネフィット・ワン(白石徳生社長、東京都渋谷区)は7月14日から、個人向け福利厚生サービス「モラエル」を開始した。年会費1万1976円で、全国15万件以上の割引サービスと年会費以上の無料利用券を提供する。全国の参画企業などの協力で、3年後には100万人の会員を目指す。
同社は福利厚生のアウトソーシング業で最大手となる受託企業数4033団体、総会員数549万人(今年4月時点)を有する。福利厚生のアウトソーシングは、企業の垣根を越えた「福利厚生インフラ」で、一企業では難しい充実した福利厚生制度を社員に提供できるのがメリット。
今回の新サービスでは、これらの法人契約を結ばなければ受けられなかったサービスを、会費を払うことで個人でも利用できるようにした。宿泊施設や飲食店、レジャー施設などが30―50%の割引で何度でも利用できる。また、年会費と同額以上の無料利用券と交換できるポイント「エール」が付与され、1千件のメニューから選んで利用できる。例えば、3―5万円相当の宿泊券や約4万円のブランド財布、約27万円の高級着物など驚くメニューもそろえる。メニューは随時更新される。同日開いた会見でサービスの説明に立った白石社長は、個人向けサービスの課題として、利用率の低さや将来的な退会をあげたうえで、「会費を払っても絶対元が取れる価値のあるサービスを目指した」という。
一方、無料券を提供する企業にとってもメリットが高いのが特徴だ。提供は閑散期のみでよく、「無料クーポン」のため、ダンピング競争やイメージダウンにはならないという。また、従来のウェブクーポンなどでは、利用にあたり広告料が発生するが、同サービスは掲載広告料や送客手数料は無料。運営コストは、サービスを利用する会員側に課金する仕組みだ。将来的には、インターネット上で日本最大の「手数料無料の公設市場」という構想を持つ。
また、震災以降停滞しているサービス産業の復興支援事業として位置付け、(1)日本全体のサービス産業への集客増加策(2)繁忙期と閑散期の平準化が最大のエコ(3)会費から義援金プログラム――の3つを掲げる。「サービス業は波が激しいのに、航空や宿泊以外、ほとんどの企業はレベニューマネジメントを導入していない。同サービスは閑散期の集客ツールとして利用していただきたい。一時的な集客が目的ではなく、ニーズの平準化が重要だ。サービスのアウトレットモールを目指す」と意気込みを語った。
今後の目標数値は、2012年4月に会員数15万人、無料提供プランが7千プラン、13年4月に同50万人、同1万プラン、14年4月に同100万人、同1万2千プラン。
草津・城崎交流事業「浴衣が似合う温泉地」太鼓で競演

兵庫県の城崎温泉観光協会に所属する太鼓座「城崎温泉湯けむり太鼓」は7月19日、群馬県の草津温泉を訪れ交流事業を行った。草津の観光協会や旅館関係者と意見交換を行ったほか、湯畑前では地元の「草津ゆけむり太鼓」と共に観光客を前に勇壮な演奏を披露した。
両者は旅行新聞新社の運営する旅サイト「おかみねっと」の一般アンケートで、「浴衣が似合う温泉地」として毎年1、2位を争う東西の横綱。今回は東日本大震災で観光への影響が見られるなか、「西の城崎から東の草津へ元気を送りたい」と呼びかけ実現した。
当日は観光客や関係者が見守るなか、東西の温泉地による迫力ある太鼓ショーが繰り広げられ、黒岩信忠草津町長も駆け付けて声援を送った。
草津ゆけむり太鼓保存会の黒岩卓氏によると、両チームは「温泉地にある、同じ名前の太鼓座」という縁で3月頃から交流を始め、そのなかで太鼓競演の企画が持ち上がったという。「メンバーには旅館の若旦那や若女将も多く、スケジュール調整も難航した」と話す。
一方、城崎温泉湯けむり太鼓座長で旅館「芹」経営者の芹澤正志氏は、「城崎の太鼓チーム発足も阪神淡路大震災と2年後のナホトカ号重油流失事故による観光客減少がきっかけ。震災や原発の風評被害を受けるなか、太鼓を通して交流をはかり、互いの温泉地を盛り上げていきたい」と力を込めた。
今後はさまざまな共通点を活かし、東西の温泉地として連携し、交流を深めていくという。
福島で復興支援会議、東北のセールスマンに

株式会社全旅は7月26日、福島県福島市内の土湯温泉・山水荘で観光による今後の復興支援策を協議するため福島県復興支援会議を開いた。全国の営業所長のほか被災地側の市町村、観光協会、旅館代表者などが出席した。全国旅行業協会福島県支部110社の報告によると震災以降、18億円の損害が出ており、7月現在も対前年比9割減の落ち込みが続く状況。また、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会福島県支部の調査(3―6月)では約68万人がキャンセル。74億円の市場が喪失したという。
池田孝昭社長は「震災から4カ月が経つが未だに明るさを取り戻せていない。岩手、宮城、福島の皆さんのために我われがどう支援できるのか。全国の営業所長さんの知恵を借りたい」とし、「地域の皆様から情報発信していかなければお手伝いもできない。12年前から進めている着地型旅行の理念が震災のときにも大きく役立つ」と語った。

全国旅行業協会(ANTA)の二階俊博会長は「こういう時こそ力を合わせての精神が必要。旅行業という持ち場を活用して1人でも多く送客することが我われの天命、天職。ひるむことなく、油断することなく一人ひとりが東北のセールスマンになろう」と語った。
福島県の内堀雅雄副知事は「震災・原発の影響で福島県の観光は深刻な状況にある。しかし実際に原子力災害のために立ち入りができないのは県全体の5%の地域にすぎない。風評被害を払しょくするためさまざまな取り組みを始めている。この機会に安心・安全であることを確認いただきたい」と佐藤雄平知事のあいさつを代読した。
福島県観光物産交流会観光部の黒澤文雄統轄部長は「情報の正確な発信が第一。毎日戦っている姿を見せていこうと取り組んでいる」と話した。4月に立ち上げた福島県応援情報サイト「応援ありがとう、がんばる福島」は、毎日情報を更新。1日の平均アクセスは2600件以上あるという。今後の観光振興については、「福島を応援したいという企業や自治体との連携を強化している。観光性の旅行はほとんど消え1、2年は難しい。危機管理を学ぶ現地視察ツアーなど特定のマーケットへの訴求が大事」と語った。
9月から発給要件緩和、職業地位基準を撤廃(中国人個人観光ビザ)

外務省は8月10日、2010年7月から1年間行った訪日中国人個人観光ビザの発給要件緩和の試行期間を踏まえ、9月1日からさらに発給要件を緩和すると発表した。
10年7月からビザの発給要件を緩和し、それまでの年収25万元以上の富裕層限定から、年収6万元以上という中間層1600万世帯までに広げ、政府機関や企業の中堅幹部など「一定の職業上の地位および経済力を有する者」と変更。1年間を試行期間と設定していた。この発給要件緩和により、中国個人観光ビザの発給数は、09年7月―10年6月の2万3858件から10年7月―11年6月の6万2072件へと大幅に増加した。
今回、その試行期間の運用状況を踏まえ、「一定の職業上の地位」という基準を撤廃し、「一定の経済力を有する者」という基準だけにするという、さらなる要件緩和を決定。これは、経済要件をクリアしているが仕事をリタイアしている人や、同じく経済要件を満たすも一定の職業上の地位にない人などからの要望があり、検討を重ね改定に踏み切ったという。また、複数都市を回るには日数が短いとし、ロングステイ観光を期待し、滞在期間を15日から30日に拡大。そのほか、妻や子供などの家族も対象とすることや、受付申請を中国全土に広げた前回緩和部分は継続される。

外務省の山花郁夫大臣政務官は「要件緩和はもともと1年間の試行期間後に検討されるものであって、直接的に震災とは関係ない」と話す一方で、「震災の影響で訪日外客数が落ち込むなか、要件緩和がインバウンド拡充につながれば」と期待をのぞかせた。
前回の用件緩和時に「1600万世帯ぐらい」という数値を出したことに対し、「今回は、職業地位の撤廃なので、どれくらい増えるかという予想数値は出しにくい」と数値を挙げることは固辞した。
また、09年7月―10年6月の訪日中国人客の失踪者数が1人なのに対し、要件緩和後の10年7月―11年6月の失踪者数が11人と増えたことについては、「失踪者は経済的な理由が想定されるので、偽装などができぬよう、経済力の審査をより厳格に行う」とした。
No.287 夏のロングステイ - 節電対策から需要拡大
夏のロングステイ
節電対策から需要拡大
今夏、全国的に電力需要がひっ迫する関係から節電対策のために長期休暇を実施する企業が増えた。これに伴い需要が拡大したロングステイ旅行商品について、JTBの高木俊光国内企画部長に聞いた。また、震災以前から積極的にロングステイに取り組んでいる地方の2つの事例を紹介する。ロングステイ定着の鍵を握るのは過ごし方の提案だ。着地コンテンツとの相性の良さも見えてきた。
【沖永 篤郎】
「もう1泊したくなる」を提案
平均5・16泊京都が人気
――ロングステイ旅行商品の売れ行きは。
エースJTBから北海道・九州・沖縄エリアと、信州・関東・京都など本州エリアの2つのパンフレットでロングステイプランを投入した。昨年7―9月の夏旅行の平均泊数は1・67泊、関東発に限定すると1・33泊と限りなく1泊に近い実態を踏まえたうえで3―9泊の設定で提案している。7月末時点の実績で申し込みは343件、利用者数は973人、人泊数は5千人泊、平均宿泊数は5・16泊。一部のお客様から反応をいただいている。
北海道・九州・沖縄は2300人泊、361人が利用した。平均宿泊日数は6・38宿泊。一申し込みあたりの平均単価は21万5千円。もちろん沖縄などは基幹商品で3―5泊プランを用意していて、ここでしっかり売れている。本州は2700人泊、612人が利用した。平均宿泊は4・45泊。一申し込みあたりの平均単価は9万7千円。
「サン&サン」ブランドからは、1週間以上から30連泊までの極端なプランも試験的に出した。約100人が利用し、1500人泊ほど売れている。
※ 詳細は本紙1430号または日経テレコン21でお読みいただけます。
10日間で3000キロの旅 ― 素晴らしき日本の温泉(8/11・21付)
この夏休みは、話題の温泉地を訪れてみたくて、神奈川の自宅から福岡の実家まで車で向かった。10日間で3千キロの旅となった。兵庫県・城崎温泉は週末だったためか、驚くほどのにぎわい。東京の下北沢や自由が丘を歩いているような人通りが温泉街を華やかに彩っていた。若い女の子のグループや家族連れも多く、浴衣姿でカランコロンと下駄の音を響かせながら外湯めぐりを楽しんでいた。若者の温泉離れも危惧されるが、温泉地の努力で若者を惹きつけることができることを証明していた。夜遅く、外湯めぐりを楽しんだ僕は大谿川に一羽のコウノトリがいるのを発見し、慌てて携帯のシャッターを押した。 九州に入ってからも、美しき湯布院温泉を俯瞰、大分県の長湯温泉・大丸旅館外湯ラムネ温泉館に浸かった。銀色の泡が体にまとわりつく湯の素晴らしさに気分が高揚した。露天風呂はぬるめなので、真夏にはぴったりで、午前中の新鮮な日差しのなか、1時間近く溜まりに溜まっていた疲れを癒した。湯布院温泉から長湯温泉につながる農道は、自然豊かで美しい。その後、熊本県・黒川温泉のしっとりと落ち着いた温泉街を少し歩き、すぐ近くのわいた温泉「岳の湯」に行った。家族露天風呂で1時間分1500円(500円玉3つ)を入れると、空の檜の浴槽に勢いよく湯が流れ出てきた。温泉地のあちこちから白い湯気が立ち上り、宿泊客らは温泉の水蒸気を利用してご飯を炊いて食べる。間違いなく人気の温泉地となるはずだ。大分県中津市の八面山金色温泉も隠れた人気温泉だ。今回は、露天風呂に浸かるだけだったが、離れの部屋があるこがね山荘に宿泊してみたい。すぐ近くには中津名物の鳥からあげの名店「森山からあげ店」がある。そこは洒落っ気のまったくない古い店で、80歳を超える老夫婦がにんにくがほど良く効いた美味しいからあげを食べさせてくれる。今回僕は2回も店を訪れ、計3キロ分のからあげを買って食べまくった。山口県長門市の俵山温泉「白猿の湯」は、台風の影響で強風の日だったが、アルカリ性単純温泉PH9・54のツルツルスベスベの湯に浸かり感動しきりだった。昭和風情の残る湯治場宿の街並みがやけに懐かしかった。岡山県・湯原温泉の「砂湯」は、深夜の幻想的な情景と早朝のすがすがしさが忘れられない。
(編集長・増田 剛)
【ザ・フィッシュ】B級グルメ&ビアガーデン 8月27日(土)・28(日)
2003年度から開催し、地元でも恒例行事として親しまれているザ・フィッシュの夏祭り。
【イベントの内容】
●房総B級グルメ祭 第3弾 11:00~18:00(一部20:00まで)
出店:メニュー:1日最高1000個以上完売『さんがバーガー』を始め、『千葉スタミナもつ焼き丼』、『江戸前タコラーメン』『かずさ和牛カレーパン』『南総チャーシュー丼』『かずさ豚ホットドッグ』『木更津やきそば』『房総タコス』などが登場します。
ホテルオークラ東京 28日までアート展 文化勲章作家の競演
ホテルオークラ東京は8月28日まで「第17回 秘蔵の名品 アートコレクション展 文化勲章作家の競演 日本絵画の巨匠たち」を開催している。文化勲章制定以来、昨年までに日本画、洋画、版画の受章作家は58人を数える。同展覧会はその全文化勲章受章作家の戦前から平成にいたるまでの約90点を一堂に集め、展示する。
1948(昭和23)年、女性としては初の文化勲章を授与された上村松園の「鼓の音」や、横山大観渾身の傑作「夜桜」など日本近代絵画の重鎮の作品群を多数展示。山口蓬春の「夏の印象」や、東山魁夷の「萬緑新」など、一般公開されていない作品も多数出展される。そのほか、片岡球子の「面構(歌川派の三羽烏 広重・国芳・国定)」、棟方志功の「美神誕生の柵」、小倉遊亀の「若い人」など、バラエティーに富んだ構成。
入場料は一般が1200円、大学・高校生が1千円、中学生以下が無料。会期中は無休。開催時間は午前10時から午後5時。
展覧会の純益のすべては東日本大震災の義援金として、日本赤十字社およびNHK厚生文化事業団に寄付する。
鳥取二十世紀梨プレゼント!
鳥取県を代表する果物「鳥取二十世紀梨」約3キロ(約9玉、3300円相当)を2名様にプレゼントします!鳥取県の二十世紀梨生産量は、全国一で国内生産量の約半分を占めています。さらに、一部は台湾や香港、アメリカなどにも輸出され、世界中で親しまれている“鳥取の味”です。
淡い緑色のすべすべした美しい果皮が特徴で、食べると水気に富み、さわやかな甘さが口に広がります。酸味成分のリンゴ酸やクエン酸も含むため、夏バテ気味の体の疲労回復に最適。猛暑が続くこの季節、二十世紀梨をぜひ味わってください。
プレゼント希望者は、お名前、住所、電話番号を明記の上、下記アドレス宛にメールでご応募ください。締切は8月28日(日)。当選は商品の発送をもって代えさせて頂きます。なお、頂きました個人情報は本プレゼント企画以外の目的で使用しません。
応募先
kansai@ryoko-net.co.jp
プレゼント提供元=鳥取県関西本部