小沢氏、IR法案説明、参院選後の可決へ意欲(PFI・PPP協会)

講演する小沢鋭仁IR議連副会長
講演する小沢鋭仁IR議連副会長

 NPO法人日本PFI・PPP協会が主催する第8回IR(カジノを含む統合型リゾート)発案部会のなかで、国際観光産業振興議員連盟(IR議連)副会長の小沢鋭仁衆議院議員(日本維新の会)が、「IR議連の役割と展望」と題する講演を行い、IR議連が進めている「特定複合観光施設区域の整備に関する法律案」について説明した。

 小沢副会長は「公明党には両論あるようだが、自民党を維新の会とみんなの党がバックアップするかたちで、参議院議員選挙後に法案が可決される可能性は十分ある」と自信をのぞかせた。さらに、「維新の会でできれば今国会中に法案を出したい」との意向を示し、同法案の維新の会の修正版について紹介。超党派の整備推進法案では、法律施行後2年以内に実施法を作ることをうたうが、それを1年に短縮。特定複合観光施設を運営する民間事業者に対して国会議員などがバックアップするアドバイザー制を検討していたが、それを取りやめ、民間に任せることなどを説明した。

 小沢副会長は「カジノは先進国にはあって当たり前の施設。日本だけが先進国のなかで立ち遅れている」と危機感を語り、「観光立国を宣言しているが、観光産業はほとんど成長していない。国際観光都市の魅力を高めるために、あって当たり前のものを作るのは政治の責務だ」と力を込めた。

新会長に北川雅代氏、ピンクリボン活動など(全旅連JKK)

北川雅代新会長
北川雅代新会長

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の女性経営者の会(JKK、石橋利栄会長、49会員)は4月24日、東京都内で2013年度総会を開き、任期満了にともなう役員改選では、13―14年度の新会長に北川雅代氏(ホテル美やま、埼玉県)が就任した。北川新会長は「観光業界は女性の力が絶対に必要。経営者としても男性とともに宿や業界を発展させていかなければならない。JKKはそのための貴重な勉強の場。皆さんの力を借りながら、運営をさせていただきたい」とあいさつした。

 今年度は「しなやかにしたたかに女性の力」を活動テーマに定め、会員拡大や、社会貢献事業の一環として、ピンクリボン活動などに取り組んでいく。

 

総会後にメンバーが集合して記念撮影
総会後にメンバーが集合して記念撮影

 13―14年度の新体制は次の通り(敬称略)。

 【会長】北川雅代【副会長】高橋美江(東日本担当)▽岡本尚子(西日本担当)【幹事】小野澤志乃(総務財務委員長)▽永山いずみ(広報IT委員長)▽田中佐智子(研修委員長)▽山田喜代(社会貢献委員長)【監事】稲熊真佐子▽清水美枝

観光客が306万人回増、837億円の経済波及効果(東北観光博)

 観光庁はこのほど、3月末で東北観光博が終了したのを受け、同期間中の東北地域における観光客の動向と経済効果などを発表した。2012年3月―13年3月の東北地域への観光目的の旅行者数は、2570万人回となり、前年度より306万人回増加。経済波及効果は837億円に及んだ。

 12年度の東北地域への延べ旅行者数は4970万人回で、11年度の5069万回とほぼ同水準だったが、観光目的でみると306万人回増の2570万人回となった。しかし、延べ旅行者数が5527万人回で、うち観光目的が3040万人回の10年度には及ばず、震災前と同水準までの回復には至らなかった。

 経済波及効果をみると、旅行消費額は全体で1兆4593億円、このうち観光目的が7378億円、そのなかで東北観光博が旅行きっかけのものは724億円。経済波及効果は全体で1兆6657億円、このうち観光目的が8385億円、そのなかで東北観光博が旅行きっかけのものは837億円。雇用効果は全体で15万3600人、このうち観光目的が7万7200人、東北観光博が旅行きっかけのものは7700人と、大きな効果を生んだ。

 東北観光博の政府予算は3月で終了したが、全30ブースは13年度以降も継続する方向という。井手憲文観光庁長官は4月25日の会見で、「予算は終了したが、地元からは『東北観光博の枠組みを継承し、独自に継続していきたい』との声もある」と報告した。

 東北博覧会は、東北の観光復興を目的に12年3月から開始。東北地域全体を博覧会会場と見立て、30カ所のゾーンを核とし、官民共同で一体的な取り組みを実施した。

13年度観光功労者大臣表彰、旅館経営者ら25人受賞(国土交通省)

大臣表彰式のようす
大臣表彰式のようす

 国土交通省はこのほど、2013年度の観光関係功労者の受賞者を発表した。旅館業10人、ホテル業10人、旅行業4人、観光レストラン業1人の計25人が受賞した。

 国交省の大臣表彰式は4月24日、同省内で開かれ、国土交通省の太田昭宏大臣は「観光産業は、将来の日本を支える成長戦力の大きな柱であり、経済や地域の活性化の牽引役として期待されている。受賞者の皆様は、観光振興を通じて地域の活性化や国際交流の促進などに顕著な業績をあげた方々。ご功績に対し深く敬意を表するとともに、お喜びを申し上げます」と述べ、受賞者を祝福した。

 受賞者は次の各氏。

 【旅館業(経営者)】
濱田章男(63)元国際観光旅館連盟常務理事、龍明館代表取締役会長〈東京都〉▽八木眞一郎(64)八木代表取締役社長〈福井県〉▽河津恭子(80)杖立観光ホテルひぜんや代表取締役〈熊本県〉

 【旅館業(女将)】
大澤幸子(66)対滝閣専務取締役〈岩手県〉▽山口隆子(69)滝の湯ホテル取締役副社長〈山形県〉▽河野暢子(76)富士野屋別館代表取締役〈山梨県〉▽砂金美津子(77)いさご取締役〈兵庫県〉▽有本妙子(68)大根屋(宮島グランドホテル有もと)専務取締役〈広島県〉▽宮崎美雅子(73)雲仙宮崎旅館副社長〈長崎県〉

 【ホテル業(経営者)】
宮平康弘(66)日本ホテル協会沖縄支部理事、宮平観光代表取締役社長〈沖縄県〉

 【旅行業(経営者)】折舘公彌(78)全国旅行業協会青森県支部支部長、青森第一旅行代表取締役社長〈青森県〉▽三橋滋子(76)日本添乗サービス協会専務理事、TEI代表取締役会長〈東京都〉

 【観光レストラン業(経営者)】
安田眞一(65)国際観光日本レストラン協会副会長、大安商事代表取締役〈東京都〉

 【旅館業(従事者)】
坂東力(79)ホテル黒部調理長〈富山県〉

 【ホテル業(従事者)】
工藤正博(61)富士屋ホテル洋食料理課料理長(嘱託)〈静岡県〉▽矢部喜美夫(60)ホテルグランパシフィック取締役料飲部総料理長〈埼玉県〉▽福田弘司(60)京王プラザホテル調理部(嘱託)〈東京都〉▽安田正敏(61)帝国ホテル宿泊部接遇課(嘱託)〈千葉県〉▽鈴木忠男(65)プリンスホテルグランドプリンスホテル高輪(嘱託)〈千葉県〉▽正木良知(60)京都ホテル調理部(嘱託)〈京都府〉▽織田勝弘(59)ロイヤルホテルリーガロイヤルホテル調理部宴会料理長〈兵庫県〉▽松井裕嗣(57)阪急阪神ホテルズ千里阪急ホテル料飲部調理長〈兵庫県〉▽星川敦(56)倉敷国際ホテル調理部部長〈岡山県〉

 【旅行業(添乗員)】
加藤幸子(58)ジャッツ添乗員〈東京都〉▽平井隆司(62)エスティーエス添乗員〈広島県〉

No.339 本紙記者が観光業界を分析 - 取材のなかで“近未来”へ提言

本紙記者が観光業界を分析
取材のなかで“近未来”へ提言

 本紙創刊1500号記念特集の第2弾は、本紙記者がそれぞれ観光業界の分析を行った。日々の取材のなかで、さまざまな疑問や課題が見つかってくる。また、素晴らしい取り組みを目にしたり、耳にしたりする。これらの事例を紹介し、共有することで、業界の発展につながってほしいと思う。今回は、(1)スマホのアプリ(2)観光行政(3)LCC(4)旅行会社――の4つの関心の高いテーマを選び、分析・提言を行った。

【編集部】

【スマホの観光サービス】(内川 久季)
〈自己満足サービスの氾濫、デジタル化にも「おもてなし」〉

 2013年、日本ではスマートフォン(スマホ)の普及率が約2人に1人の時代になった。観光業界でも、スマホ普及率の拡大にあわせ、各企業が我先にとスマホ用サイトやアプリなど、スマホ専用サービスの開発に着手している。しかし、スピード感にだけ囚われた「作っただけ」のおざなりなサービスも存在する。スマホ用サービスを作ることがいつしか目的にすり替わり、作ったことに満足していては本末転倒だ。ユーザー(使う人)を無視したサービスは、企業のブランドイメージを低下させ、客離れにつながることを忘れるべきではない。

【観光庁は国交省外局でよいか】(伊集院 悟)
〈必要なのは“調整力”、韓国に劣る共通認識

 観光立国の宣言から10年、観光庁の設立から5年を迎えるが、観光産業が発展を遂げたという実感はあまりない。観光庁は観光立国推進基本計画などで数値目標を掲げるが、10、20年先の日本の観光をどうしたいのか、一貫したビジョンは描けているのだろうか。

【LCCは黒船か救世主か】(飯塚 小牧)
〈地域は短い旅の魅力発信を、選べる土俵の整備が必要〉

 2012年は「ローコスト・キャリア(LCC)元年」といわれたが、1年が経ち、影響や課題が表面化してきた。

【薄れゆく旅行会社の特殊性】(増田 剛)
〈旅行市場もグローバル化、「旅をつくる」主体が素人へ〉

 日本の旅行会社の特殊性は随分前から言われてきた。国内の旅館・ホテル、バス会社や航空会社、海外のランドオペレーターまでさまざまビジネスパートナーに対し、ときには“傍若無人ぶり”を発揮してきた日本の旅行会社。しかし、IT化の波、そして市場のグローバル化の波によって、その特殊性が年々薄まりつつあるようだ。

※ 詳細は本紙1501号または5月7日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

旅行需要の平準化と休暇 ― 個人の融通性が必要

 小さなころから私は、みんなが真面目に勉強をしているときには無性に遊びたくなり、みんなが遊んでいるのを目にすると、不思議と勉強したくなるという、なんとも可愛げのない困った性格をしていたが、これが大人になっても、まったく変わらないのはどうしたことだろうか。仕事に関しても同じ傾向にある。平日は「釣りに行きたいなぁ」とか、「離れ小島で隠棲したい」などと妄想ばかり働かせているかと思えば、ゴールデンウイークのように、テレビで観光客が遊園地や景勝地でごった返している映像を見たりすると、やにわにムクムクと労働意欲が沸き、パソコンの前に座ってなにやら仕事を始めたりする。世の中にはこういう人間もいるのだ。だから、世間が勤勉に働いている平日にたまさか休暇を取って、レストランで食事をしたり、小さな旅を楽しんだりするのは、まさに天国である。ちょっとした“罪悪感”や“後ろめたさ”という適度なスパイスが精神に好影響を与えてくれる。混雑することも少ないし、場合によっては貸切状態という特権を味わうこともできる。もはや日曜日では“燃え上がり感”が少ないのである。

 人は基本的に他人の働く姿を見るのが好きである。一生懸命働く人を見ながら飲む酒は極上の味がするが、反対にチンタライチャイチャ働いている輩を見ながらの酒は不味い。繁盛店はきっとその心理を心得ていて“休み”の客に働く姿を効果的に魅せているのであろう。

 旅行需要の平準化と、休暇のあり方は、観光業界にとってさまざまな場で議論がなされてきたし、今後はもっと重要な問題になるだろう。数年前、観光庁は日本を幾つかの地域ブロックに分けて、春と秋に、少しまとまった休暇をずらして取得させる休暇改革案を出した。しかし、産業界や銀行、学校関係者などから大きな賛同を得ることができなかった。強制的に国から日にちを決められた休暇は、融通が利かず、多方面で軋みが生じることが予想された。休暇に最も必要なのは、個人の融通性であると思う。理想的な休暇のあり方は、労働者の権利である有給休暇の取得率の向上を除いては他にない。GWのように国民的な一斉休日も必要だが、それ以上に、個人が柔軟に休暇を取れる環境整備は避けられない。国は本腰を入れる時期にきている。

(編集長・増田 剛)

13年ヒット予測、第1位「日本流ロングトレイル」

渡辺敦美編集長
渡辺敦美編集長

 名鉄観光サービス(神應昭社長)は3月25日、愛知県犬山市の名鉄犬山ホテルで全国支店長会議を開き、記念講演に日経トレンディの渡辺敦美編集長による「2013年ヒット予測~ヒットを生み出す施策と今後のトレンド」を行った。13年ヒット予測第1位は「日本流ロングトレイル」で、欧米発の「歩く旅」が日本の文化と融合し、健康や食などを取り込み地域観光の起爆剤になると予測した。
【内川 久季】

 渡辺編集長は「近年、日本の登山人口は1千万人を超え、ピクニックやハイキング人口は3300万人以上にもなった。全体で、5千万人近い人が登山などを楽しんでおり、とても大きな市場に成長した。13年は、自然や歴史を楽しむ〝歩きながらの旅〟が求められる」と語った。さらに、「日本の場合は地場グルメ(地域グルメ)や名所、歴史などを加えてストーリーを作ることができる。単に〝歩きましょう〟では商品としてはダメ。パワースポットやエコ、健康、歴女、山ガールなどのトレンドも取り入れ、ストーリー性をいかに作るかが重要」と話した。

 日本のトレイル場所としては、(1)北根室ランチウェイ全長70キロ(2)とかちロングトレイル全長70キロ(3)スノーカントリートレイル全長280キロ超(4)信越トレイル全長80キロ(5)浅間ロングトレイル全長170キロ(6)塩の道トレイル全長120キロ(7)霧ケ峰―美ヶ原 中央分水嶺トレイル全長38キロ(8)八ヶ岳山麓スーパートレイル全長200キロ(9)高島トレイル全長80キロ――をあげた。

 13年のトレンド傾向は(1)健康の娯楽化(2)ボーダレス(3)小世帯を狙え――の3点。

 (1)の「健康の娯楽化」では、楽しみながら健康を目指すエンタメヘルスが注目されている。さらに、昨今は「飲むだけ」「履くだけ」など辛いことをしないで健康を手に入れたい人が多いこともポイントにあげた。厚生労働省では「メタボ」に変わり「ロコモ」の認知度を広める活動をしており、現在の認知度1割程度から、今年中に認知度8割を目指すという。ロコモとは、加齢による運動器の衰えで寝たきりや要介護になること、またそのリスクが高い状態のことで、日本人は40歳以上の男女の5人に4人がロコモ、およびロコモ予備軍と推定されている。「ロコモ」人口は予備軍含め約4700万人で、市場はメタボの2倍以上だ。「ロコモ」の知名度が上がれば、健康を盛り込んだ旅行商品を売り込むチャンスだろう。

 (2)「ボーダレス」は、マニアのために商品を作り、マニア以外にもウケる可能性があると示唆した。例にレノアハピネスのアロマジュエルをあげ「今までは、衣類に香りをつけるためだけの商品が売れると思われていなかったが、購入希望者は香りマニアだけではなく、一般人もいた」とマニアとマニア以外の境目、中間あたりを狙うことが新商品開発のポイントとした。

 (3)「小世帯を狙え」では、これまでサービスの基本と言われたファミリー層ではなく、子供が離れた親世代や、結婚をしていない人にターゲット層をシフトする必要性があるとした。渡辺編集長は「今後は、未婚者や小世帯が旅行業界でパワーを持ってくる。今までの概念を変えなくてはいけない」と強調した。

78件の取り組みを選定、官民協働の観光地強化事業(観光庁)

 観光庁はこのほど、「官民協働した魅力ある観光地の再建・強化事業」の78件の取り組みを選定した。

 同事業は、観光地の魅力的な資源を見直し、確実な旅行商品化と情報発信で魅力ある観光地づくりを推進する事業で、1月に閣議決定された第1次補正予算で15億7千万円を計上。2月4日から観光地の意欲的な取り組みを募集し、締め切りの3月1日までに、全国から計613件の応募があった。第三者委員会で、市場に対して訴求力が高く、旅行商品として定着し、その地域の持続的な活性化につながるとの観点から検討し、今回の78件の選定に至った。

 選定案件は次の通り。

 「北海道の地域資源を活用したサイクリング観光客の誘致促進事業」北海道商工会議所連合会(北海道内全域)▽「ロリィタファッションを核にした『ロリカワ観光ツーリズム事業』」ロリカワ観光ツーリズム推進協議会(北海道札幌市、小樽市)▽「食観光日本一を目指すフードツーリズム推進事業――親子ででかける修学旅行と日本最東端の別世界でカメラ女子ツアー」別海町観光協会(北海道野付郡別海町)▽「五感で楽しむプレミアムリゾート富良野――環境に優しいまちからのメッセージ」富良野市国際観光促進協議会(北海道富良野市)▽「ロングトレイルを活用した観光プラットフォームモデル創出事業」中標津町(北海道中標津町)▽「地元『和酒女子』と行く、豊かな水の恵みがもたらす『美』と『癒し』体感ツアー」十和田市観光協会(青森県十和田市)▽「都市型企業・大学と連携した『CSV(Creating Shared Value)ビジネス創出実践・体感型研修』の実証」弘前市観光局観光物産課、国際広域観光課(青森県弘前市、環白神エリア)▽「奥津軽文化のルーツ 青森ひば材と明治の豪商を探る旅」NPOかなぎ元気倶楽部(青森県五所川原市金木)▽「北限の海女が潜るまち海女的北三陸探訪」NPO久慈広域観光協会(岩手県久慈市、洋野町、野田村、普代村)▽「七時雨Run&Ownシステムによる地域活性化」八幡平・七時雨マウンテントレイルフェス実行委員会(岩手県八幡平市 七時雨山を中心とするエリア)▽「塩害の土地で新しい産業を生む『Tattonプロジェクト』応援ツアー」Tatton事務局(宮城県東松島市)▽「五感を癒す(温泉マーク)発酵ツーリズム――みやぎ大崎ふつふつ共和国」大崎市シティプロモーション推進協議会(宮城県大崎氏)▽「ふるさとの温もり・にかほット!島めぐり」にかほ市観光振興プロジェクトチーム(秋田県にかほ市)▽「旅館とワイナリー若旦那がご案内!ワインの似合う大人のまちプロジェクト」赤湯温泉旅館協同組合(山形県南陽市)▽「『長井線100周年記念!レールツーリズム事業』――線路は続くよ~どこまでも♪」山形鉄道(山形県白鷹町、長井市、川西市、南陽市)▽「温泉でサッカー・ツーリズム」飯坂温泉旅館協同組合(福島県福島市飯坂町)▽「約3千年前の文字に触れる漢字のまち 喜多方に来てみなんしょ!」喜多方観光協会(福島県喜多方市)▽「宙の旅『つくばセグウェイスペースツアー』」つくば観光コンベンション協会(茨城県つくば市)▽「魅力発掘・足利銘仙プロジェクト『足利道楽・楽ジュアリーツアー』」足利商工会議所(栃木県足利市)▽「地域の拠点施設開設にあわせた『八ッ場ふるさとエコツアー』の実施」八ッ場ふるさとエコツアー実行委員会(群馬県吾妻郡長野原町)▽「ブラジル文化を楽しめる観光地のPR」群馬県邑楽郡大泉町(群馬県大泉町)▽「都心から最も近い『人と自然が調和するオーガニックビレッジ神川』の形成を目指した観光地化推進事業」神泉の郷有機農業推進協議会(埼玉県児玉郡神川町)▽「小江戸川越『縁結び&行燈ウォーク』事業」小江戸川越観光協会(埼玉県川越市)▽「日本の空の玄関口で気分も晴れやか願いも叶う!『運気上昇のまち成田』で『運命を変えるロケ地』と『今すぐ食べたい』が満載のおもてなしツアー」千葉県成田市経済部観光プロモーション課成田空援隊(千葉県成田市)▽「移住・定住に向けた『いすみの生活文化観光』」いすみ市地域振興対策プロジェクト会議(千葉県いすみ市)▽「館山わかしおトライアスロンツアー(仮)」館山わかしおトライアスロン事務局(千葉県館山市)▽「本物を知る!!『お江戸満喫まち歩き』」中央区観光協会(東京都中央区)▽「伊豆大島『ネイチャー・テーマパーク化』構想(伊豆大島ジオパーク馬車プロジェクト)」東京都大島町観光商工課(東京都大島町)▽「小田原城下のなりわいと邸園を訪ねる上質な旅」小田原市経済部観光課(神奈川県小田原市)▽「美人工房 笛吹・石和春日温泉郷マクロビオティックスの活用による地域振興――『美と健康と癒しの郷』を目指して」「やまなしウェルネスツーリズム事業」やまなし観光推進機構、やまなし観光まちづくり機構(山梨県笛吹市と周辺地域、山梨県山梨市、北杜市増富地域)▽「世界文化遺産登録を目指す富士山を歩こう!――ノルディックウォーキングによる地域一丸となったまちづくりへの挑戦」富士山国際ノルディック協会(富士山、山梨県富士河口湖町)▽「エコメディカルヒーリングリゾート(環境型健康保養型観光地)事業」信州しなの町エコツーリズム観光協会(長野県信濃町)▽「食と文化の再発見『佐渡野外レストラン』島旅ワークショップ」佐渡市(新潟県佐渡市)▽「にいがた『夏の雪旅』」にいがたスキー100年委員会と新潟県観光協会(新潟県上越市、妙高市、十日町市、魚沼市と周辺地域)▽「スノーカントリートレイルを基軸とした産業・ヘルスツーリズムの創出」雪国観光圏(新潟県南魚沼郡湯沢町、群馬県利根郡みなかみ町)▽「『星に一番近い駅』もう一つの立山がそこにある!」立山町観光協会(富山県立山町立山黒部アルペンルート)▽「金沢プレミアム ほんものの工芸にふれる旅(仮)」金沢市経済局営業戦略部観光交流課(石川県金沢市)▽「ふるさと体験交流事業 『龍になろう――九頭竜川の自然と過ごす発見と感動の3日間』による九頭竜川の魅力強化事業」嶺北ふるさと創造観光協議会(福井県九頭竜川流域)▽「飛騨の地酒をまるごと満喫!――地酒で日本のふるさとを巡る旅」飛騨地酒ツーリズム協議会(岐阜県高山市・飛騨氏・下呂市・白川村)▽「海・河・山の恵みでアンチエイジング!――ココロもカラダもよみがえる河津ヒーリング旅」河津ヒーリング旅創造委員会(静岡県賀茂郡河津町)▽「知多半島 食と日本酒によるブランド化事業」半田商工会議所(愛知県半田市・常滑市、知多市、東浦市、阿久比町、武豊町)▽「リアル忍者育成ツーリズム――日本中の忍者ファンと創るみんなの忍者の町!」伊賀流忍者観光推進協議会(三重県伊賀市、名張市)▽「伊勢志摩地域を紡ぐ『人・自然・食・文化・暮らし』五感体験・感幸ツアー」伊勢志摩観光コンベンション機構(三重県伊勢市、鳥羽市、志摩市、南伊勢町)▽「ビワイチ!トレイルランニングプロジェクト」びわこビジターズビューロー(滋賀県内全域)▽「富裕層向け京都伝統文化お誂えツアー(GO ON Travel)」GO ONプロジェクト事務局(京都府京都市)▽「広域連携と地域ネットワークづくりによる京都南部域の新たな賑わい創出 京都伏見・宇治『悠久の時 酒茶づけの旅(仮)』」NPO伏見観光協会(京都府京都市伏見区宇治市)▽「富田林市寺内町の歴史に根差した暮らし文化と周辺農村との連携による観光集客交流事業」農と食と観光まちづくり推進協議会(大阪府富田林市寺内町と周辺農村)▽「神戸発・日本初『イルカたちと過ごす感動の二日間』」須磨観光協会(兵庫県神戸市須磨区)▽「はりま酒文化ツーリズム推進事業」播磨広域連携協議会(兵庫県姫路市、加古川市、たつの市、小野市、相生市、赤穂市、西脇市、三木市、高砂市、加西市、宍粟市、加東市、多可町、稲美町、播磨町、市川町、福崎町、神河町、太子町、上郡町、佐用町)▽「木と水の文化産業の源流を訪ねるニューツーリズム」吉野林材振興協議会(奈良県吉野町、川上村)▽「戦国武将・真田幸村が愛した中世の丘状都市・九度山の『まちなか』をめぐるゆるり旅」九度山町まちなか活性化協議会(和歌山県伊都郡九度山町)▽「LCCで行く!おさかなリゾート『紀州加太』――江戸時代から伝わる伝統漁法を守る漁港体験」和歌山市加太観光協会会長(和歌山県和歌山市)▽「文化の香りの城下町・口熊野田辺観光活性化事業」田辺観光協会(和歌山県田辺市街地とその周辺)▽「流域連携による『筏流し』の歴史探訪プロジェクト」和歌山県北山村(和歌山県北山村、新宮市、三重県熊野市、奈良県上北山村、下北山村)▽「オオサンショウウオの王国を守ろう 生物多様性ツーリズムin大山蒜山」グラウンドワーク大山蒜山(鳥取県日野郡江府町、日野郡日南町、日野郡日野町、西伯郡大山町、西伯郡伯耆町、西伯郡南部町、東伯郡琴浦町、東伯郡湯梨浜町、東伯郡三朝町、東伯郡北栄町、米子市、倉吉市、岡山県真庭市、真庭郡新庄村)▽「『住まうように旅する』元気再生大山物語――旅人を元気にするツアー」大山観光局(鳥取県大山山麓地域)▽「縁切りから始まる縁雫・酒と食がもてなす『リセットからの縁の旅』」松江観光協会(島根県松江市を中心とした周辺地区)▽「古事記を神楽で巡る神秘の旅」石見観光振興協議会、安芸高田市、北広島町(島根県浜田市、益田市、大田市、江津市、邑南町、広島県安芸高田市、北広島市)▽「島の民宿を、島素材アメニティの『室礼』で再生する『島宿』プロジェクト」海士町観光協会(島根県隠岐諸郡海士町)▽「おさふね『日本刀』のルーツと『備前福岡』歴史のたび」岡山県瀬戸内市(岡山県瀬戸内市)▽「『カメラ女子旅』メニュー開発を通じた、観光まちづくり事業」世羅高原農場(広島県世羅町とその周辺地域)▽「幸せますのまち防府『幸せ発見』ツアー」防府市観光資源活性化協議会(山口県防府市)▽「秘境『祖谷』の新しい観光ブランド戦略構築実証事業」徳島県三好市(徳島県三好市祖谷地域)▽「『頭と心と体を元気にする女子旅』瀬戸内アートクルーズ&小豆島坂手港周辺ショート・ツアー」小豆島坂手んごんごツーリズム協議会(香川県小豆郡小豆島町)▽「忽那諸島のしまみがきと瀬戸内海テーマクルーズ」瀬戸内・松山ツーリズム推進会議(瀬戸内海)▽「高知のベースボールツーリズム――地域交流がプロ野球選手を育てる」高知ファイティングドッグス球団(高知県高知市、越知町)▽「恋と黄金でつながる地域連携観光モデル」筑後七国商工連合会(福岡県福岡市、筑後市、八女市、柳川市、大川市、みやま市、大木町、広川町)▽「酒蔵を巡り、蔵人と触れ合い、彼の作る酒を味わう旅『鹿島酒蔵ツーリズム』」鹿島酒蔵ツーリズム推進協議会(佐賀県鹿島市)▽「『有田焼』ファンの夢をかなえるツアー――人間国宝ほか窯元に学ぶ有田の魅力」有田観光協会(佐賀県西松浦郡有田町)▽「世界遺産候補『長崎の教会群とキリスト教関連遺産』を訪れる『祈りと学びの旅』プログラム」長崎の教会群を訪れる祈りと学びの旅プログラム開発協議会(長崎県長崎市、佐世保市、平戸市、五島市、南島原市、小値賀町、新上五島町、熊本県天草市)▽「杖立流・Neo湯治スタイル『杖立・蒸し湯』確立事業」杖立流・Neo湯治プログラム研究委員会(熊本県阿蘇郡小国町)▽「佐伯『手塩にかけた食のもてなし』事業」佐伯市観光協会(大分県佐伯市)▽「ひむか日豊海岸『マリンスポーツと古代ロマン』――高速道路の開通を契機とした魅力ある観光商品づくり」ひむか日豊海岸観光推進協議会(宮崎県延岡市、門川町、日向市)▽「世界自然遺産登録を見据えた住民ネットワークが魅力を発信する観光コーディネート構築事業」鹿児島県奄美市(鹿児島県奄美市)▽「『心の健康を取り戻すヘルスツーリズムの検証』お洒落湯治場・いぶすき!心身ともに美人になる『美プロジェクト』=『IBUSUKI海洋浴』満喫ツアー」指宿市観光協会(鹿児島県指宿市と周辺地域)▽「石垣島子育て道場(田舎体験)」石垣島沿岸レジャー安全協議会(沖縄県石垣市)▽「草野球キャンプin宮古島」宮古島オリックス協力会(沖縄県宮古島市)▽「おおぎみまるごとシークワーサー体験 黄金の果実を味わおう」NPOおおぎみまるごとツーリズム協会(沖縄県国頭郡大宜味村)

手作りの参考書、女性経営者の会が作成(全旅連)

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会の女性経営者の会(石橋利栄会長、会員47人、JKK)はこのほど、宿の女性経営者に読んでもらいたい「手作りの参考書」を作成した。

 同冊子は、「女性経営者がそばに置いておきたい本」を目指し、会員が2年間かけ作ったもの。女性経営者ならではの記事や情報が盛り込まれ、等身大の女性経営者から良きアドバイスがもらえる一冊だ。A4判82ページ。

 構成は3章に分かれており、第1章の「あなたは本当に経営ができますか?」では、社員教育や旅館でできる地域活性化、地域との連携についてなど、各会員が勉強会で学んだことがまとめられている。

 第2章の「ひとりで悩まないで!」では、虫のクレームや、VIP扱いを求めるお客様への対応など、女性経営者の体験談(事例)をもとに、〝いざ〟というときに役立つ対応方法を紹介。

 第3章は「JKKお役立ち情報集」。JKK知恵袋では、飲み物の持ち込みや、果物ナイフの貸出、盲導犬の受け入れについてなど、宿で発生したさまざまな問題点、疑問点がQ&A方式で書かれている。さらに、「宿の英会話集」や「今さら聞けないIT用語カタカナ用語」など多岐にわたって網羅している。

 石橋会長は、冊子冒頭で「女性経営者の多くは、好奇心旺盛で向上心も高いです。しかし、〝知りたい〟〝勉強したい〟という意識とは裏腹にその環境は厳しく、子育てや介護、家事や仕事に時間をとられ、外にでかけて勉強する機会を失いがちです」と女性経営者を取り巻く環境や苦悩を語っている。しかし、同冊子はそんな悩みを持った女性経営者の一助として活用できるツールであり、手軽に読める参考書となっている。

 問い合わせ=全旅連女性経営者の会 電話:03(3263)4428。 

沖縄リゾートウェディング2012、過去最高の9118組に

リゾートウェディングの風景
リゾートウェディングの風景

13年の目標は1万500組

 沖縄県はこのほど、家族や知人など比較的少人数で参加するリゾートウェディングの挙式数が2012年は9118組となったと発表した。県が1999年から挙式事業に取り組み始めて、過去最高の数字となった。

 目標の9600組は下回ったものの、前年比では2・8%(246組)増となった。このうち国内挙式組数が同0・2%(25組)増、海外挙式組数は同86%(221組)増と大幅に伸びた。海外カップルの半数以上は香港が占め、要望が高い「リーガルウェディング」も増えた。

 スタイルは「チャペル」が全体の8割を占め、沖縄の海や白い砂浜を背景にした「フォトウェディング」も増加しているという。国内の地域別では関東が約4割で近畿が2割と続く。

 平均参列者数は19人で、新郎新婦を合わせると1組当たり21人。挙式での訪問客は総計では19万1千人と推計している。

 また、挙式費用の約55万円と観光客1人の消費額6・8万円を元に推計した県内消費額は180億円とはじき出した。

 昨年、県ではマスメディアを活用した広報の強化や映像プロモーションツールの制作、東京、大阪での沖縄リゾートウェディングフェアの開催などを積極的に展開。

 2011年にはブライダル事業者を中心にした「沖縄リゾートウェディング協会」が設立され、毎月22日を「沖縄リゾートウェディングの日」と設定し、那覇空港での出迎え行事などを実施している。

 県では13年の挙式目標を1万500組と設定し、国内と海外では香港、上海、台湾を中心にプロモーションを強化する。