北海道・札幌の美味が都内に集結!10月5日(木)から5日間、「体験型」物産展を開催

☆2017年10月6日(金) 追記

メニューの価格や販売商品に変更のある場合がございます。詳細につきましては、下記公式ホームページをご覧ください。

札幌圏の食材が奏でる充実のフードメニュー

 札幌市や千歳市など「札幌広域圏」を構成する8市町村は、10 月 5 日(木) から 9 日(月・祝)までの 5 日間限定で、「体験型」の物産展をコンセプトに、圏域のグルメを集めた「SAPPORO AREA GOURMET FES」を東京都江東区のCAFÉ;HAUS(カフェハウス)で開催する。

百貨店などで名産品を展示し販売する従来の物産展とは異なり、カフェでスタイリッシュに地域の名産品に触れて楽しむことができる催しだ。これまで物産展に触れることが少なかった20-30代の女性に来場してほしいという。

「SAPPRO AREA GOURMET FES」注目のポイント

(1).鮮度の高いエゾシカ肉に、「インスタ映え」する限定スイーツ!札幌広域圏ならではのコラボメニューが盛りだくさん。

(2)札幌広域圏の魅力を自宅にお持ち帰り。ご当地名産品も販売予定。

(3)北海道・札幌に来た気分を味わえる。観光名所を収めた絶景ムービーを上映。

(4)日本新3大夜景都市の夜景が描かれた「オリジナルラベルビール」を先着 100 人にプレゼント。

鮮度の高いエゾシカ肉に「インスタ映え」する限定スイーツ!エリアの食材を使ったメニュー

(1)石狩市 とれたてタコのマリネ~千歳市のヒメマス魚醤仕立て~

石狩市の新鮮なでぷりぷりの食感が楽しめるタコと千歳の魚醤を使ったマリネ。

魚醤の旨みと、フレッシュなゆずの香りは相性抜群。(税別600円)

(2)新篠津村産ジャガイモとかぼちゃのコロッケ~恵庭市のレタスミニサラダ~

北海道の代名詞ともいえる、ほくほくのジャガイモと甘みの強いカボチャを使用したコロッケ。新鮮なレタスとトマトももちろん北海道産。ランチでもディナーでも楽しめる一品。(税別600円)

(3)当別町 SPF 豚バラベーコンと札幌市ミニトマト、江別小麦のもちもちパスタ

特定の病気に感染していない、健康なSPF 豚を使用。香が芳醇なベーコンと江別小麦を使用したもちもち麺、ぷちっとはじけるミニトマトが織りなすハーモ

ニーは絶品。(税別1,280円)※ディナー限定。ランチタイムは普通麺を使用(税別1千 円)

(4)北広島市・石狩市・恵庭市のプレミアム BBQ プレート ウインナー2 種&フランクフルト

「望来豚」「放牧豚」や、「北のハイグレード食品S(セレクション)2017」を受賞したエーデルワイスファームのソーセージなど、北海道のブランドポーク 3 種が 1 つのプレートで楽しめる。(税別1,500 円)

(5)当別町ジビエ工房 エゾシカ肉のランプステーキ

当別町の「ジビエ工房」から直送しているエゾシカ肉を使用。厚さ 1センチを超えるステーキが 5 切れ並ぶ珠玉の逸品。フレンチコースだと 1万円は下らないクオリティを良心価格で。(税別1,800円)

(6)さっぽろりんごミルフィーユ ~千歳市のハスカップ・ブルーベリーソースを添えて~

さっぽろスイーツ 2017 グランプリを受賞したご当地スイーツが東京に上陸。ラズベリー入りのハスカップソースをミルフィーユの上からかければ、色どり鮮やかな「インスタ映え」メニューに。(税別780 円)

(7)ドリンクメニュー

地ビール(北海道ビール ピリカワッカ、ノースアイランドビール)

地ワイン(ハスカップスイート、北ワイン ケルナー)

ソフトドリンク(こめサイダー、りんごジュース)

札幌広域圏の魅力を自宅にお持ち帰り。ご当地名産品を販売(予定)

ドリンクメニューにもなっている「こめサイダー」をはじめ、千歳市にある湖「支笏湖」で獲れるヒメマスを使ったヒメマス魚醤「姫しずく」など、札幌広域圏ならではの商品をエントランスで販売予定。

(1)こめサイダー(新篠津村)

(2)ハスカップスイート(千歳市)

(3)ヒメマス魚醤「姫しずく」(千歳市)

(4)ノースアイランドビール ヴァイツェン(江別市)

(5)鮭醤油(石狩市)

※ほか、複数品出品予定

写真⑧ヒメマス魚醤「姫しずく」

ふわふわラムキンがお出迎え

札幌羊ケ丘に浮かぶ羊雲をイメージして作られた「ふわふわラムキン」。コラボ

期間中は店内のテーブルに置かれ、心を癒すパートナーとして活躍する。

写真⑨ふわふわラムキン

北海道気分を味わえる。観光名所の絶景を収めたムービーを上映

地上カメラとドローンでの空撮を駆使し、「モエレ沼公園」「オロロンライン」「支笏湖」の絶景を収めたムービーを上映。まるで北海道・札幌に行ったような気分になれるコンテンツを用意する。

先着100人にプレゼント!札幌の夜景が描かれたラベルのビール(3本セット)

フードメニューを撮影し、自身の SNS に投稿すると、「新日本三大夜景都市」に選ばれた札幌市の夜景を描いた「オリジナルラベルビール」(3 本セット)がもらえる(先着 100 人限定)。

【参加方法】

(1)フードメニューを撮影し、「#北海道グルメ」を付けご自身の SNS に投稿

(2) 有楽町「どさんこ旅サロン」で投稿画面をスタッフに見せるとプレゼントと交換が可能

どさんこ旅サロン

〒100-0006 東京都千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館3F

営業時間:午前10:00-午後5:30(土日祝除く)

SAPPORO AREA GOURMET FES 実施概要

実施期間: 10 月 5 日(木)-10月9日(月・祝)の 5 日間

実施時間:午前11:30-午後11:00(カフェ営業時間)

開催場所:CAFÉ;HAUS(カフェハウス)

〒135-0061 東京都江東区豊洲 2-1-9

東京メトロ有楽町線 豊洲駅2番出口から徒歩3分

写真⑪開放的な空間が特徴の会場カフェ

岡山県内20の蔵元の地酒を飲み比べ!10月3日(火)岡山市内で「雄町と地酒の祭典」2017開催

2017年9月26日(火) 配信

岡山の地酒をたん能

岡山県内20の蔵元の地酒飲み比べが楽しめるおかやま「雄町(おまち)と地酒の祭典」2017が10月3日(火)、岡山コンベンションセンター(岡山県・岡山市)で開かれる。【鈴木 克範】

雄町サミットinおかやま実行委員会の主催。幻の酒米・雄町の産地で、酒どころとしても知られる岡山の蔵元が、丹精込めて醸した地酒を味わう催しだ。県内20蔵元の地酒飲み比べや、雄町で造られた全国の地酒のきき酒も楽しめる。岡山の旬の食材を使った肴(さかな)もとりそろえ、地酒の魅力を伝える。イベントの最新情報はフェイスブック「@omachisummit」、『おかやま「雄町と地酒の祭典」』で発信中。

おかやま「雄町と地酒の祭典」2017イベント概要

名称:おかやま「雄町と地酒の祭典」2017

主催:雄町サミットinおかやま実行委員会(岡山県酒造好適米協議会、JA全農 おかやま、岡山県酒造組合、岡山県観光連盟、岡山コンベンションセンター、テレビせとうち、岡山エフエム放送)

開催日時:10月3日(火)午前11:00-午後8:00

会場:岡山コンベンションセンター(愛称=ママカリフォーラム)

岡山県岡山市北区駅元町14-1

アクセス:

JR利用:JR岡山駅中央改札口から徒歩約3分

車利用:山陽自動車道・岡山インターから約20分

飛行機利用:岡山空港から岡山駅行きのバスで30-40分。

写真②雄町の刈り取り(イメージ)

会場内各コーナ紹介

(1)食と地酒 味わい会場

・岡山の蔵元による地酒のティスティングと販売

出展予定(順不同)は次の通り。宮下酒造、萬歳酒造、板野酒造本店、赤磐酒造、室町酒造、利守酒造、十八盛酒造、熊屋酒造、ヨイキゲン、菊池酒造、平喜酒造、丸本酒造、嘉美心酒造、芳烈酒造、落酒造場、白菊酒造、三光正宗、辻本店、難波酒造、田中酒造場。

※前日に行われる「岡山県清酒品評会」で表彰された銘柄のきき酒コーナーも。

・岡山県飲食業活性化団体・六式会の肴

岡山の旬の食材をつかった肴を用意する。

時間:午前11:00-午後8:00

場所:イベントホール他

料金:前売り券2千円(消費税込)

地酒引換券(12枚)、食事券(500円分)、オリジナル猪口付き

当日券(地酒引換券)は150円(消費税込)/1枚

※チケット購入は、雄町サミットinおかやま実行委員会TEL:086-214-1000へ。

※地酒引換券は酒の種類によって引き換え枚数が異なる。

その他:未成年は、保護者同伴でも参加不可。

(2)全国雄町の銘酒 きき酒コーナー

雄町で醸した全国の雄町をきき酒できるコーナー。

※前売り券を購入者に「きき酒券」を受付で配布する。

時間:午前11:00から。なくなり次第終了。

場所:ロビー

その他:未成年は、保護者同伴でも参加不可。

(3)おかやまPRコーナー

雄町、地酒のパネル展示、映像による紹介。岡山県の観光パンフレットの配布。

時間:午前11:00-午後8:00

場所:ロビー

(4)グルメコーナー

時間:午前11:00-午後8:00

場所:屋外会場

(5)その他

10月2日(月)には、おかやま「雄町と地酒の祭典」2017の前夜祭として「岡山県清酒品評会」表彰式が開かれる。

秋冬は伊勢志摩の一番おいしい季節!旅して当たるスペシャルプレゼントなど、嬉しいキャンペーンを10月1日から開始

2017年9月26日(火) 配信

プレセントにカヤック体験も

伊勢志摩キャンペーン実行委員会は、伊勢志摩サミットが開催された「美しの国・伊勢志摩」の魅力を周知させるため、2017年10月1日(日)から「伊勢志摩キャンペーン」を開始する。

 

キャンペーンでは、2017年10月1日(日)~2018年3月31日(土)の期間、伊勢志摩の観光客を対象にした「伊勢志摩を旅して当たる!スペシャルプレゼント」や、伊勢志摩ならではの豪華賞品が毎月抽選で当たる「伊勢志摩を感じるプレゼント」を用意する。観光客対象のプレゼントには、伊勢志摩でしか体験できない“スペシャルな旅”が賞品となっている。

 

豊かな海に抱かれた伊勢志摩は、遥か昔から海女文化が息づき、海の幸をはじめとする美味しい食材がそろっている。朝・昼・夕・夜と表情を変える雄大な海、自然の中でのアクティビティ、水族館にテーマパーク、そして日本人の心のふるさと・伊勢神宮。子供から大人までも楽しめる体験と感動を、キャンペーンを通じて体感してみてはいかがだろうか。

伊勢志摩を旅して当たる!スペシャルプレゼント

キャンペーン期間中、伊勢志摩の対象施設などで5千円以上を購入すると、抽選で伊勢志摩でしか体験できない“スペシャルな旅”が当たるプレゼント(全9コース)に応募できる。詳細は伊勢志摩キャンペーンサイトに公開される(10月1日から本公開)。

伊勢志摩を感じるプレゼント

伊勢志摩を感じる豪華賞品が毎月抽選で当たるプレゼント企画を実施する。伊勢志摩キャンペーンサイトから誰でも応募が可能(10月1日から本公開)。

 

■プレゼント内容
10月:伊勢えびオーナー権(体験付き)+キリン一番搾り1ケース・・・5人

11月:焼きカキ、蒸しカキ食べ放題(カキ釜飯など付き)
    +キリン一番搾り1ケース・・・ペア10組

12月:真珠オーナー権(体験付き)・・・5人

  1月:かまぼこ体験、お土産(伊勢ひりょうずなど)

    +キリン生茶1ケース・・・4人×5組

  2月:伊勢まぐろ・伊勢まだい食べ比べセット・・・15人

さらに!あなたと伊勢志摩をつなぐ「参宮の木札」

キャンペーン期間中、伊勢・鳥羽・志摩・玉城・度会・南伊勢の3市3町に計16カ所の「旅処」を設置する。旅処では、役に立つ観光情報を提供するほか、「参宮の木札」を販売する。

 

「参宮の木札」の特典について
お伊勢参りの証となる「参宮の木札」を、伊勢志摩エリアの「旅処」で提示もしくは購入すると、伊勢志摩地域各施設のクーポン券、ノベルティなどが入った「おもてなし福袋」をプレゼントする。また、キャンペーン期間中は「参宮の木札」を掲げて、伊勢志摩の提携店舗で500円以上を購入すると、木製の「五色玉」(紫、緑、赤、白、黄)の中から好きな色を1個プレゼントする。

※おもてなし福袋は数に限りがある。1人1つ限りでお願いする。

 キャンペーン概要

期間:2017年10月1日(日)~2018年3月31日(土)

開催エリア:伊勢志摩地域(伊勢市、鳥羽市、志摩市、玉城町、度会町、南伊勢町)

主催:「伊勢志摩キャンペーン実行委員会」

URL:おとな・こども・わくわく 伊勢志摩キャンペーン(10月1日から本公開)

JTBが「民泊」参入 ― 旅館、旅行会社も新時代に適応を

JTBが百戦錬磨と業務提携し、古民家や空き家といった遊休資産を、宿泊サービスの施設として提供すると発表した。

今年6月9日に、住宅宿泊事業法案(民泊新法)が可決し、来年の施行が予定されているなかで、本格参入となる。

具体的には、JTBグループが提供する訪日外国人旅行者向け予約サイト「JAPANiCAN.com(ジャパニカン・ドット・コム)と、百戦錬磨の公認民泊予約サイト「STAY JAPAN」が連携。9月12日からJAPANiCANサイト内でのアフィリエイト販売をスタートさせた。

 民泊問題での一連の動きでは、旅館業界は猛烈に反発してきた。旅館業法や消防法、建築基準法などさまざまな規制を受ける旅館側は「競争条件が等しくない」と主張する。また、違法民泊が横行しており、新法が施行されてもすべてを取り締まることができるのか、大きな疑念を抱いている。

楽天は、民泊仲介サイト大手のエアビーアンドビーに追いつけ追い越せと民泊仲介業を事業の柱の一つに据える。動きも早い。楽天LIFULL STAYはホームアウェイと民泊事業で業務提携するなど、楽天市場や楽天トラベルに匹敵する規模まで、民泊仲介業を育てていく計画だ。

一方、旅行業最大手のJTBはこれまでの旅館・ホテルとの関係性も重視しながら、動きは慎重だった。だが、周りを見渡すと、エアビーアンドビーは、すでに旅館も民泊物件と同列に取り扱っている。民泊仲介サイト、宿泊予約サイト、旅行会社はそれぞれの領域の垣根を超え、旅館、ホテル、民泊物件などを区分なく取り扱う流れができつつある。

 旅館・ホテルは長年、旅行会社と「車の両輪」として、共同で商品開発を行うなど緊密な関係を築いてきた歴史から、旅行会社が民泊仲介業に本格参入することに、複雑な思いを抱くこともあるかもしれない。

しかし、民泊新法が施行されると、おそらく多くの旅行会社は民泊物件を積極的に販売していくだろう。なぜなら、旅行会社は元来、法に則っていれば、また、安心・安全であれば、あらゆる素材を〝美味しく料理して〟旅行者に提供するのが使命であるからだ。料理の素材は、旅館・ホテルはもちろん、家主不在型のマンションの一室であれ、文化財の古城であっても構わない。

 民泊新法施行に向けて着々と準備を進めている旅館もある。旅館に求められる従来のニーズにはしっかりと対応しながら、旅館のサービス形態の枠では対応しきれなかったニーズに対しては、キッチン付きの空間を提供するなど、〝新たなビジネスチャンス〟と捉える動きもみられる。

「民泊」という言葉は、独り歩きしてきた。

今後、旅館が新たなサービス形態として、住宅宿泊業法に沿った施設を提供するときに「民泊」という〝すでに手垢にまみれてしまった〟呼称は使用しないだろう。きっと、「利用したくなる」ネーミングを見つけるはずだ。旅行者も、実態の分からない家主不在型の施設を利用するのは不安であるが、有名旅館がしっかりと管理している施設であれば、安心して滞在できる。新時代に適応する宿泊サービスは、すでに動き始めている。

(編集長・増田 剛)

18年4月から弁済業務保証金引き上げへ、取引額に応じて追加徴収も

観光庁は2018年4月に省令を改正し、国による強制加入の保証制度である弁済業務保証金の引き上げを行う。保証金の引き上げは第1種旅行業を対象としたもの。

 9月8日に、てるみくらぶの経営破綻を受け、再発防止策を検討する「新たな時代の旅行業法制に関する検討会 経営ガバナンスワーキンググループ」内で、8月31日付けで最終とりまとめが行われたことを報告した。8月4日の第4回検討会でとりまとめる予定だったが、(1)企業ガバナンスの強化(2)弁済制度のあり方の見直し――の2つの検討課題のうち、弁済業務保証金制度に関する意見がまとまらず、8月末となった。

 現行制度では、弁済業務保証金の分担金は、旅行会社の年間取扱額などに応じて決定している。18年4月の省令改正後は、現行制度に加え、取扱額が多い会社から追加で分担金を徴収する。このため、海外の募集型企画旅行の取扱額に応じて分担金の積み増しを行っていく。

 なお、第1種旅行業であっても年間取扱額が小さい会社は、現在の分担金でも弁済率が見込めるとの判断から、積み増しは対象外とした。

 さらに旅行会社に対し、民間の任意の保証制度であるボンド保証制度への加入を促進する。そのほか旅行中に旅行会社の経営破綻などにより、旅行者の追加支出が発生した場合に、旅行者に保険金が支払われる特約の開発について保険会社と検討し、18年4月の商品化を目指すとした。

 「企業ガバナンスの強化」に関しては、第4回検討会後に提示された内容から特段変更点はないが、「前受金」について60日より前に、20%以上受け取る場合、その使途を広告などに具体的に明記することをガイドラインで徹底するとした。

 観光庁は、日本旅行業協会と全国旅行業協会に対し、12月中に「経営ガバナンスガイドライン」を作成するよう要請している。作成されたガイドラインについては、消費者庁と検討し、消費者に分かりやすい方法で公表する。

No.472 ホテルニューツルタ、宿は“マッチングサービス業”

ホテルニューツルタ
宿は“マッチングサービス業”

 高品質のおもてなしサービスを提供することで、お客様の強い支持を得て集客している宿の経営者と、工学博士で、サービス産業革新推進機構代表理事の内藤耕氏が、その人気を探っていくシリーズ「いい旅館にしよう!Ⅱ」。第15回は、大分県・別府温泉のホテルニューツルタ(鶴田浩一郎社長)の鶴田宏和経営企画室長が登場。インターネット予約とインバウンド対応から改革をはじめ、現在は、“宿はマッチングサービス業”と捉え、宿が抱えるさまざまな制約の中から最適なターゲットを見つけている。

【増田 剛】

 
 

〈「いい旅館にしよう!」プロジェクトⅡシリーズ(15)〉
ホテルニューツルタ

鶴田:もともとは別府北浜の網元でした。明治に入って北浜に観光港ができ、主に四国、そして関西や中国地方からも船を利用した行商や湯治客が増えました。そこで半漁半宿というかたちで、行商や湯治客向けの宿泊も生業としていました。

 別府北浜エリアの宿が整備されていくのが、1900年代に入ってからです。温泉を掘る技術「上総掘り」が開発されて、一気に源泉の汲み上げが広がり、温泉が商用で利用され始めました。鶴田旅館は第1次世界大戦後の1918(大正7)年に創業し、来年100年を迎えます。

内藤:当初は小さな宿だったのですか。

鶴田:創業時は木造3階建てでしたが、その後モダンで洋風の鶴田ホテルに建て替えました。

 ――当時からにぎわっていたのですか。

鶴田:別府は国際観光都市の認定を受け、30年代は第1次最盛期として栄えていたようです。冬の避寒地という位置付けで、当時満州国に住む人たちも多く訪れました。すでにインバウンドブームがあったのです。

 その後、第2次世界大戦後にホテルは米国進駐軍の宿泊地として接収されました。48年夏に解除され、そのときに合資会社から転じて株式会社鶴田ホテルを設立しました。

 別府は60年代から70年代にかけて、もう1つの最盛期を迎えました。高度経済成長期に宿の大型化が進み、また、団塊の世代の新婚旅行ブームの中で開発されていきました。

 高度経済成長期の68年には本館が建てられ、88年には鉄筋コンクリート8階建ての新館「明亭(あかりてい)」が完成し、現在のかたちになりました。

 本館の客室は44室、南側の別館の明亭が12室で計56室です。宴会場は5つあります。

内藤:戦後からどのようなサービスを提供されていたのですか。

鶴田:60年代後半に宿が大型化したあとは、1泊2食型です。客室で料理を提供していたので、各フロアにパントリーがあり、仲居さんは大変だったと思います。

内藤:旅館の「1泊2食付きで部屋食」というサービスは1970年代以降に急速に広まっていったスタイルで、日本の古くからの旅館のやり方ではないですね。

鶴田:70年代にかけて、核家族化が進み、「大人2人、子供2人」を想定した定員4人の客室が主流になっていきました。これが90年代になると2人客へと移っていきます。

内藤:時代とともに宿のビジネスモデルは大きく変化していきます。高度成長からバブル期は人口が増え、個人所得も上がり、宿の単価も上げることができた時代。今は逆の動きになっているから単価も上げられない状況になっています。

 高度経済成長期や、バブル期のビジネスモデルのまま、現在の客層へと変化したので、多くの宿では生産性ギャップが生じてしまっています。

 バブル崩壊後はどのような状況だったのですか。

鶴田:絶頂期の88年に明亭を建て、直後の91年にバブルが崩壊。95年くらいまではなんとかお客様も来られていたようですが、その後97年のアジア通貨危機あたりからお客様が急減していきました。団体旅行の流れが減少し、別府温泉全体の宿泊客数も大きく減っていきました。

 一方で、由布院、そして黒川温泉が脚光を浴びてきました。旅行形態のサイズがさらに小さくなっていき、別府の旅館の多くは定員4人を想定した宿の設備が、お客様の旅行形態のサイズと合わなくなりました。

内藤:インバウンド拡大と、鶴田室長が宿に入った時代が合致していますね。

鶴田:私が宿に入ったのは、4年半前の2013年4月です。東京で宿泊業とは違うビジネスをしていましたが、ホテルニューツルタの現・若女将と知り合い、結婚を機に移住してきました。

内藤:宿に入った当時の印象はどのようなものでしたか。

鶴田:国内マーケットが大部分を占めていましたので、国内の休日、休暇に大きく左右され、季節波動がもっとはっきりとしていました。また、前向きな設備投資に回せるキャッシュフローの余裕がなく、宿に投資しづらい財務状況で、 “マンパワー”でなんとか収益を出している状態でした。

 私は宿泊業の経験がまったくなかったので、環境に慣れるのに1年くらいかかりました。

内藤:そのころは何をされていたのですか。

鶴田:半年以上かけて夜警から客室のメンテナンス、調理場の補助などすべての部署を経験し、あらゆるものを見ていました。そのなかで「この売上高で、こんなに社内業務が複雑なのか」と驚く反面、「もっとラクに稼げそうだな」とも感じていました。…

 

※ 詳細は本紙1683号または9月27日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

民泊に本格参入、百戦錬磨の物件を販売(JTB)

JTBが、民泊仲介を手掛ける百戦錬磨と締結し、民泊サービスに本格的に参入する

JTB(髙橋広行社長)はこのほど、民泊仲介を手掛ける百戦錬磨(上山康博社長)と包括的業務提携を締結し、民泊サービスに本格的に参入することを発表した。JTBは、民泊サービス事業者と連携を結んだことはなく、今回が初の本格的な協業となる。

今回の業務提携により、JTBグループが提供する訪日外国人旅行者向け予約サイト「JAPANiCAN.com(ジャパニカン・ドット・コム)」と、百戦錬磨の公認民泊予約サイト「STAY JAPAN」が連携。9月12日から、JAPANiCANサイト内でJTBが持つノウハウや営業ネットワークを活かし、百戦錬磨の商品をアフィリエイト販売している。

今後の主なサービスとして、古民家などの遊休資産の利活用に関する自治体へのコンサルティングや、民泊サービス提供事業者へのサポート、イベント民泊の推進などを行っていく。

加賀市が旅館雇用促進

山代・山中・片山津と3つの温泉を抱える石川県加賀市は、人材採用支援事業を手掛ける民間会社と連携し、新たに宿泊産業における就労環境の改善や新規就労者の創出に向けた取り組みをスタートさせた。今年8月には、市内宿泊事業者らが「加賀温泉郷経営塾」を発足。定期的に勉強会を開き、就労環境改善や経営の合理化などに取り組むほか、10月には加賀温泉郷の宿泊施設に特化した独自の求人サイトを開設。11月には就職イベントも予定する。

 宿泊産業、とりわけ旅館における人材不足や就労環境の問題は全国の観光地が抱える課題。加賀市の担当者は「単に労働環境を改善し働きやすさをアピールするだけでは駄目。加賀市に魅力を感じ、住んでみたいと思ってもらえる仕掛けも盛り込んでいきたい」と話す。

【塩野 俊誉】

観光地の渋滞解消へ、京都・鎌倉で課金導入か

国土交通省道路局はこのほど、神奈川県鎌倉市と京都府京都市で観光渋滞対策の実証実験を開始する。両地域は週末や観光シーズンに多くの観光客でにぎわうが、交通渋滞の発生などで住民の生活環境の悪化が問題視されている。国交省は一般道通行時に課金を行い交通量を調整する「エリアプライシング」の導入など、問題解決への有効手段の構築に努める。

 国交省はAI(人工知能)やICT(情報通信技術)などを活用した実験手順を構築。ETC2・0や高度化光ビーコン、AIカメラなどを使い人と車の動きを収集。収集データをAIが学習・分析し、渋滞発生予想を算出。旅行者に発信し、移動手段の再検討を促す。

 今後両市は協議会を設置。実験内容を精査し、データの収集を始める。

 また今回は長野県・軽井沢町と兵庫県神戸市を今後の取り組み方針を検討するエリアに設定。対策エリアを絞り込む。

鎌倉市、実験に先駆け検討進める

 鎌倉市は2013年から、交通渋滞解消と市民の居住環境回復をはかるため「鎌倉ロードプライシング(仮称)」を検討している。土・日・祝日の交通量が増加する時間帯に実施し、市内に入る車両から料金を徴収。徴収した費用はパーク&ライド駐車場の拡充や観光振興の政策などに充てる。

 今回の実証実験で鎌倉市は、ロードプライシングの検討に必要なデータ収集を目的に、交通流入台数・映像による混雑状況の把握やETC装着車両の比率の確認を国交省に提案している。

利用者1千万人突破、路上駐車減らず、課題も(バスタ新宿)

国土交通省はこのほど、昨年4月に開業したバスタ新宿の「開業後1年の成果と課題」を発表した。当初計画で1日平均約3万人、1日最大約4万人としていたが、開業1年で1日平均約2万8千人、最大4万1140人で「実績は概ね順調」(国交省)と振り返った。開業から累計で利用者数が1千万人を突破したものの、新宿駅西口周辺の路上駐車は減らず、課題も残った。

 便数は1日平均約1470便で、1日最大は1720便。方面別の1位は、利用者約98万人で河口湖、2位は約88万人で大阪、3位は約78万人の箱根となった。

 これまで改善の声が多くあった、待合環境の改善も実施した。今年4月にコンビニエンスストアをオープンし、女子トイレも8室から21室に増設。ベンチも約200席増やし344席となった。

 「問題が少しずつ解消されて良くなっている」(30代男性)との声も上がっていて、開業直後から待合施設の満足度「やや満足」と「満足」の合計は26%向上し、83%となった。

 バスタ新宿前の国道20号の混雑状況は、開業当時と比べ回復傾向がみられる。開業後半年間のデータで混雑状況が悪化したため、昨年12月から高速バスの経路変更など対策を打ってきた。国交省は「引き続き、さらなる対策を講じる」と強調した。

 国道20号は、事故状況の改善もみられた。高速バス停やタクシー乗降場の移転で、開業前から事故リスクが軽減。昨年と今年の4―6月期の急ブレーキ件数を比較すると、平日で64%減、休日で47%減となり、事故件数も平休合計で同13%減だった。

 一方で課題も残った。新宿駅西口周辺で高速バスの路上駐車を確認したため、昨年11月に関係者に再発防止を要請。

 要請後の12月が、1日13・0台、今年1月が同9・2台、2月が5・8台と下がったものの、3月が7・4台で、4月が6・6台、5月は10・8台、7月が13・7台と、要請後の12月を超えるまで増加した。「今後は悪質なバス事業者に対する警告や、バスタ新宿への乗入規制などの措置を強化する」(同庁)とコメントした。