〈観光最前線〉浅間酒造観光センター30周年

2018年3月20日(火) 配信

浅間酒造の純米大吟醸「秘幻禮(れい)」

 群馬県・長野原町の「浅間酒造観光センター」が今年3月1日でオープン30周年、新店舗になって20周年の節目を迎えた。これを記念してキャンペーンや新商品の発売を開始している。

 今回の30周年記念商品で一番注目しているのは、精米20%という浅間酒造最高峰の純米大吟醸「秘幻禮(れい)」だ。限定1千本で価格は720ミリリットル1万円(税込)というから、浅間酒造の中でも別格のプレミアム日本酒であることに間違いない。これは一度呑んでみたい。

 このほか、自分で作りながら食べる「どら焼き食べ放題」(制限時間30分)や平日個室利用で板前が目の前で揚げる「天ぷら食べ放題」、売店商品3千円以上購入でオリジナルトートバッグがもらえるなど企画多数。来年2月28日まで実施する。

【古沢 克昌】

宿の負担を解消へ AIで多言語化支援(talkappiボット)

2018年3月20日(火) 配信

AIを活用し、多言語化を支援する(写真はイメージ)

 多言語コミュニケーションツールを開発するアクティバリューズ(陳適社長、東京都渋谷区)はこのほど、多言語接客アプリなどで蓄積したノウハウを活用した宿泊施設向けAI(人工知能)チャットボット「talkappiボット」の提供を始めた。搭載言語は英語と中国語(繁・簡体字)韓国語、日本語の5言語。観光情報案内など旅行者のタビマエ、タビナカを支援するとともに宿泊施設が抱える多言語対応への課題と負担、人手不足を解消する。

 「talkappiボット」は、ラインやフェイスブック、メッセンジャー、ウィチャットといったSNS(交流サイト)に対応しており、利用者は専用アプリをダウンロードすることなく手軽に使用できる。現在搭載されている主な機能は、自動応対や受付、観光情報案内など。観光案内では、宿泊施設周辺の観光スポットや体験施設などのおすすめ情報の提供ができる。

 館内業務の多言語化にも対応。モーニングコールや部屋の掃除依頼、館内施設の予約などを自動で受け付ける。館内レストランや売店などのサービス案内をいつでも滞在中の宿泊者に送信でき、館内消費も促せる。

 また、宿への問い合わせ内容を自動的に判別し、予約前だと判断した場合は自社予約サイトに誘導する機能も搭載されている。これにより、自社予約比率を向上させることも可能になるほか、今後は予約自体をチャットボットとのやり取りだけで完結できるようにしたい考え。

〈旬刊旅行新聞3月21日号コラム〉料理を作るところを見せる 衛生管理意識高め、“ライブ感”演出

2018年3月20日(火) 配信

料理人が客の目の前で料理し、〝ライブ感”を演出

 家の近くにずっと気になっていた小料理屋があり、ようやく先日、初めて暖簾をくぐった。

 L字型のカウンターの中には広い厨房があり、5、6人が寿司を握ったり、てんぷらを揚げたり、魚を焼いたり、それぞれが担当の持ち場で客からの注文を受けると手際よく調理し、長く待たせることなく料理を提供する。

 カウンターに座り、春の山菜のてんぷらを注文すると、目の前でタラの芽やフキノトウを揚げてくれた。5秒も経たずに口の中で味わうことができ、てんぷらの醍醐味を堪能した。

 カウンターを挟んで客と向かい合うバーや寿司屋も、注文から調理、提供までの過程を、多少の演出を加えて見せてくれるが、手元から下はなかなか目にすることができない。しかし、この小料理屋のすごいところは、広い厨房の隅々まで、カウンターに座る客に見せているところだ。例えば、料理を盛り付ける食器はどこから出しているのか、別の作業をしたあと料理人が手を洗っているのか、まな板だけでなく、足元まで清潔なのかといったところまで一目瞭然なのである。つまり、料理を提供する側が、客に自分たちの裏側まですべて晒したうえで、美味しい料理を提供しようとする覚悟と、心意気に感心してしまった。

 飲食業界で働く人から、厨房の状況を耳にすることが多い。そして、その多くが衛生観念の欠如に関するものだ。

 例えば、下ごしらえのときに、食材を床に落としてもそのまま使ったり、賞味期限の切れたものを平気で出したりする。でも、それくらいは想像の範囲内だ。

 けれど、身近な人から実際の話として、あるレストランチェーン店では、若い男性アルバイトが夜中にトイレ清掃用のタオルで調理鍋を拭いたりしていた、といった話を聞くと、相当に無頓着な私でも、衛生管理に対して意識の高い店を選びたくなってくる。

 仕事の合間にカフェに入り、熱いコーヒーを飲みながらカウンターに目をやると、清潔そうな白いシャツで、笑顔で客と応接したり、紅茶を作ったり、ケーキをお皿に乗せたり、グラスを洗ったりする姿を目にすると、ついつい引き込まれてしまうことがある。

 酒場でも同じだ。熟練の主人が焼き鳥を焼いている姿や、鮮魚に包丁を入れている手さばきを眺めていると、壁を見つめて呑むよりも酒が美味しく感じるから、不思議だ。

 最近は、料理人が表に出てきて、料理を作る姿を見せる旅館やホテルも増えてきた。

 ビュッフェスタイルでも、それぞれのコーナーに料理人が立ち、客が来るとその場でステーキを焼いたり、てんぷらを揚げたりするシーンを多く目にするようになった。カウンターに湯煎で温めた料理をずらっと並べるだけの料理会場では、どこか味気ない。白いコック帽をかぶった料理人が会場に数人いるだけで〝絵になる〟し、ライブ感を強く感じることができる。

 料理人も、遠い厨房で誰に提供するのか分からない料理を作っているのではなく、客の目の前で「あなたのために私が今、こうして作っているのです」という、お互いが見える1対1の関係性がいい。旅先の宿で料理を挟み、客と料理人が交わす会話によって、旅の味わいも増すのだ。

(編集長・増田 剛)

舞鶴市、ミュージックツーリズムで交流人口拡大狙う

2018年3月20日(火)配信

協同で、新しいツーリズムを創造する

「音楽・エンターテイメント×観光」で、地域を活性化――。舞鶴市(京都府)は3月20日(火)、日本観光振興協会とoriconME コンフィデンス、コンサートプロモーターズ協会の全面協力のもと、全国に先駆け「舞鶴ミュージックコミッション」を5月に設立すると発表。若者をターゲットに新たなにぎわいを創出し、日本遺産や、世界記憶遺産などの地域資源とも連携させ、交流人口のさらなる拡大をはかる。

 「舞鶴ミュージックコミッション」は設立後、赤れんがなどの魅力ある地域資源や遊休資産を活用し、音楽フェスやライブ、合宿、ミュージックビデオの撮影などの誘致を進め、プロモーターやアーティストのサポートを行う。事務局を推進するのは舞鶴市と、市の文化活動を担っている文化事業財団。舞鶴フィルムコミッションが蓄積したノウハウを活用する。

 日観振は、観光業界や旅行団体への情報発信、商品造成の働きかけ、oriconME コンフィデンスは、音楽業界関係者への情報発信、コンサートプロモーターズ協会はコンサートプロモーターへの情報発信をそれぞれ担い、舞鶴市を支援する。

 同日、東京都内で行われた会見で多々見良三舞鶴市長は、「若い世代をターゲットに据えることで、市が掲げる交流人口の拡大という政策が、より達成しやすくなる。また音楽イベントをきっかけに滞在型観光の形態になり、客単価が向上することも狙いたい」とし、「先駆けてミュージックツーリズムに取り組むことで、全国のモデルになる」と意気込んだ。

 

 

 

 

 

スノーリゾート今夏にアクションプログラム策定へ  中国への訴求を強化 

2018年3月20日(火) 配信 

検討会のようす。検討会は東京都内で行われた

観光庁は3月19日に東京都内で、スノーリゾート地域の活性化に向けた検討会を開き、2018年度以降の取り組み方針を報告した。今夏にはアクションプログラム2018を策定する見通し。17年度のものを踏まえつつ、課題や対応方針を盛り込む。今後は需要が大きい中国へスノーコンテンツの訴求などを強めていく。

 中国に力を入れる理由には、中国でウィンター市場が急拡大している背景がある。2022年北京冬季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催決定を受け、中国は冬季スポーツ発展計画を策定。22年までにスキー場を800カ所(15年は568カ所)まで整備し、スキー人口3億人(15年は1250万人)を目指している。

 日本でも前シーズン(16年12月から17年5月)で、外国人利用者のうち中国人が約4分の1を占めるなど、市場はにぎわっている。

 ただ、日本での対応は遅れている。観光庁が同日に発表した外国人スキーインストラクターの調査によると、中国出身は全体の2・3%にとどまる。中国語を話せない欧米出身が多いため、英語での指導が現状となっている。政府は在留資格の要件を緩和するなど、裾野を広げるが、アジア圏の旺盛な需要に追い付いていない課題がある。

 今後は、スキー以外の楽しみが目的の来場者や、バックカントリースキー目的の上級者などと分類し、対応する受入人材の確保を検討していく。急成長が見込まれる中国人市場の取りこぼしをなくしたい考えだ。

 スノーリゾートの検討会は引き続き取り組みを進めていく。5月にアクションプログラムの骨子案を提示し、7月に策定する見通し。来年3月には18年度の成果をとりまとめ、フォローアップを行う予定。

温泉街は変わらぬ賑わい 若者や外国人客に活路 4月から「草津温泉スキー場」に変更(群馬県・草津温泉)

2018年3月20日(火) 配信

草津温泉の湯畑周辺を散策する観光客

 1月23日に発生した草津白根山の本白根山(群馬県・草津町、2171メートル)の噴火発生から約2カ月が経過した。温泉街は火口から約5キロ離れており、被害はなかったが、噴火当初は宿泊のキャンセルが相次いだ。そこで現在の草津温泉街の状況はどうなっているのか、観光客の動向はどう変化しているのかなど、関係者の生の声を聞くことで現地レポートをしてみたい。
【古沢 克昌】

 3月某日に、群馬県・草津温泉を訪問した。平日午前中にも関わらず、草津温泉街の中心である湯畑には大勢の観光客が集まっていた。この時期は高校生や大学生などの卒業旅行が多く、普段以上に湯畑周辺は若い人たちの姿が目立っていた。草津温泉名物の湯もみショーが1日6回行われる観光施設「熱乃湯」も大勢の観光客でにぎわっていた。

草津温泉のランドマーク「湯畑」も平常通り
西の河原公園にも大勢の若者が集まっていた
大入り満員だった熱乃湯の「湯もみと踊り」ショー

 湯畑周辺では3月の毎週土曜日に湯畑キャンドル「夢の灯り」(湯畑広場、光泉寺階段)が実施され、キャンドルイベント開催時には午後8時から湯の華会(草津温泉の女将の会)によるお菓子の振る舞いも行われた。3月3日には天狗山駐車場を観覧場所に「ベルツこども園隣り」から冬花火が打ち上げられ、大盛況だったという。今年は3月31日にも冬花火が打ち上げられる予定だ。

 3月25日には「ゆけむりJAZZ」も予定されており、「熱乃湯」を会場に午後8時から入場無料(先着250人)でジャズの生演奏が楽しめる。

ゆらゆらと湯けむりが立ち上る湯畑ライティングは幻想的だ

 草津温泉旅館協同組合の工藤強一さんは「湯畑の周辺はにぎやかで毎年3―4月は若い人がかなり目立つようになりました。宿泊施設の泊食分離も進み、元々は人手不足対策として素泊まりの宿が発生したのですが、料金体系などいろいろなニーズに対応できるようになり、多様性も出てきました。草津温泉はリピーター客が多く、家族で泊まりに来ていた子供たちが大きくなり温泉へ卒業旅行に行くとなった場合、親たちも泊ったことのある草津温泉なら子供だけの旅行でも安心感があるので親からも許可が出やすいのだと思います」と説明してくれた。

 草津温泉観光協会の富岡忠幸統括部長は「5、6年ほど前に草津温泉に宿泊した若者600人にアンケート調査を実施したところ、一番多かった回答が『温泉が良いから』『草津温泉は有名だから』というものでした。それまでは家族連れや年配の方が目立つ温泉地でしたが、温泉目的で草津へ来てくれる若者が増えたというのが新鮮な驚きでした」と語った。

 今回一番影響が大きかったはずの「草津国際スキー場」にも足を運び、草津観光公社の安斉克仁企画担当課長にも話を聞いてみた。「今シーズンは4月8日までの営業となります。スキー場は噴石被害を受けたロープウェーを廃止し、山頂エリアのゲレンデを閉鎖したため、全長距離が短くなり、山頂エリアの雪質の良さに魅力を感じていた中・上級者の足が遠のく可能性があります。4月から名称を『草津温泉スキー場』に変更します。草津温泉から近いスキー場であることをアピールし、ファミリー層をより強化するとともに、雪の降らない地域から来る外国人などスキー初心者の新たな客層を開拓したいです」と考えを語った。

「草津国際スキー場」は「草津温泉スキー場」に名称変更

 宿泊施設にも話を聞いてみた。今回、噴火によるキャンセルの影響が大きかったであろうと思われる大型の宿泊施設を数軒回ってみた。湯畑前の「ホテル一井」では、手島悟顧客サービス部長が対応してくれた。「当館ではキャンセルが300件ほどありましたがその後新規の予約も入り、おかげさまで3月は連日満館に近い状態です。しかしながらスキー客を中心とした宿泊施設は依然として厳しい状況が続いているので、草津温泉全体ではまだ元の状態に戻ったとはいえません。ホテル1階の改装は当初からの計画通りで4月1日には新しい売店がオープンします。こういう時期に来てくれたお客様は大事にしないといけません。草津温泉でゆっくり癒されてほしいです」と話してくれた。

 草津温泉で一番大きな宿泊施設である「ホテル櫻井」の藤井知義統括部長は「個人客の戻りは早かったが団体客のキャンセルが大きく、これから先の4―6月の営業がかなり厳しい」という。

 予約担当の小田柿正康支配人は「団体客の割合が4割を占める当館では、これから先のトップシーズンの動きがまだあまりよくないです。3月1日にはエントランスロビーと本客殿に『コンフォート和洋室』がリニューアルオープンしました。来年1月からは耐震工事も始まるので、前向きな営業を頑張っていきたいです」と語る。

 草津国際スキー場からも近い「草津ナウリゾートホテル」の小林恵生社長は「毎年2月はスキー、スノーボード、雪遊びのお客様が多いのですが、残念ながらスキー関連客のキャンセルが多かったです。天候理由によるリスクが大きいスキー団体客は3年前からとらないようにシフトしてきました。その代わりに新しい客層として20代前半のカップル客の比率が増えてきました。インバウンドのキャンセルはなく、受注速度は例年と変わりません。好調なのは東南アジア諸国で、今後ますますスキー人口が増え、新しいターゲットとして期待できます。スキー場の課題はソフト面での充実が急務で、例えば現在は当日でないと申し込みができないスキースクールの予約をできるようにするなどが該当します。食事やタクシーの予約も同じです。さまざまな変化対応が加速する時代に突入しました。新しい草津温泉の在り方が求められる時代になったと思います」と展望を語ってくれた。

淡路島に一棟貸切のハイグレード施設がオープン 全室オーシャンビュー

2018年3月20日(火) 配信 

Room101からのオーシャンビュー

 

 グッディ(笹倉光雄社長、大阪市平野区)は2018年3月17日(土)に兵庫県淡路島で、一棟貸切・貸別荘の宿泊施設「Villa Mon Temps Awaji(ヴィラモンタン淡路)」をオープンした。淡路島の自然に囲まれ、全室オーシャンビューの絶景が楽しめる。総敷地面積は1336平方㍍で、床面積550平方㍍となる。客室4棟(3室)のみで、通常1泊24万円からの「ハイグレードな宿泊施設」(同社)だ。

 キッチンも完備しており、現地の新鮮な旬の食材を入手して調理するほか、テラスでBBQセットが無料で利用できる。ケータリングは有料で手配が可能。

 「プライベートステイを存分に体験し、その魅力を知ってもらいたい」(同社)との思いから、4月16日(月)まで、通常価格から20%割引となる「OPEN記念プラン」を行っている。

※「OPEN記念プラン」概要および申し込み先(一休.com)

Villa Mon Temps Awaji - 【OPEN記念プラン】 淡路島の浜辺に佇む高級別荘一棟貸し...
https://www.ikyu.com/vacation/00050369/10522154/10098535/
【禁煙】 一棟貸し 最大9名様 - 【OPEN記念プラン】 淡路島の浜辺に佇む高級別荘一棟貸し(素泊まり・禁煙) - Villa Mon Temps Awaji - ■プラン内容■Villa Mon Temps Awaji OPEN記念期間限定で特別料金プランをご用意しました!この機会に是非ご利用くださいませ。…

 

「Villa Mon Temps Awaji」施設概要

施設名: Villa Mon Temps Awaji(ヴィラモンタン淡路)

所在地: 〒656-2301 兵庫県淡路市楠本374-1

TEL: 06-6705-0305(受付センター)

HP:

全館禁煙・ペット同伴不可、レストランなし(自炊設備有り)

料金: 通常/1泊240,000円~(※税込)「OPEN記念プラン」1泊192,000円~(※税込)

宿泊予約: 上記HP、もしくは一休.comでのみ予約受付 ※現地決済なし

周辺施設: 道の駅 東浦ターミナルパーク24時間営業 車で4分/スーパー・コンビニなど

アクセス: 新神戸より車で60分

会社概要

会社名: 株式会社グッディ

所在地: 大阪市平野区平野南1-5-7 KIKOビル4F

代表: 代表取締役社長 笹倉 光雄

設立: 1994年6月23日

資本金: 2000万円

事業内容: 通信販売・産直・企画販売・リゾート開発・便利屋・フード事業

URL:

倉本聰氏監修レストラン 新富良野プリンスホテルに

2018年3月20日(火)配信

倉本聰さん

北海道富良野市の新富良野プリンスホテルは、ホテル敷地内に作家・倉本聰さんが監修したレストラン「ル・ゴロワ フラノ」を2018年5月28日(月)に開業する。

 「ル・ゴロワ フラノ」は、倉本さんが唱える「創(そう)」の思想に基づいたレストランだ。「創」の思想とは、現代の文明社会に忘れられた“自らの知恵で生み出すことの面白さ、愉しさ”のこと。レストランでは、“食材を育む人”、“それを調理する人”、“提供する人”、“味わう人”が直接つながることで、ただ食べるだけではない面白さや愉しさを感じることができると考えている。倉本さんは、店舗デザインやメニュー監修、店舗の命名、ロゴデザインを行った。

 料理を手がけるのは「北海道 食のサポーター」で、東京・表参道で北海道食材にこだわったレストランとして名をはせた「ル ゴロワ」のシェフ大塚健一さん。大塚シェフは「食材は穫れた場所で食べるのが一番おいしいし、命を感じるこの富良野の地で料理を食べていただいたらお客さまが幸せになれる」と考え富良野へ移住し、倉本さん監修のもと生産者への敬意を重んじたメニューを考案していく。

 新富良野プリンスホテルは1988年に開業し、今年12月24日に30周年を迎える。富良野はドラマ「北の国から」に代表される倉本さんの作品で、国内外に広く認知された観光地となった。プリンスホテルではこれまで、「ニングルテラス」や「Soh’s BAR」、「珈琲 森の時計」、「風のガーデン」など、倉本さんの「創」の思想に基づく施設を創ることで富良野の発展に寄与してきた。倉本さんの理想とする新しいレストランを設けることで、「創」の思想を体感できるエリアとして更なる訴求を目指すという。

施設概要

ル・ゴロワ フラノ(外観イメージ)

【店舗名】 ル・ゴロワ フラノ

【開業日】 2018年5月28日(月)

【場 所】 新富良野プリンスホテル 敷地内(ホテルより徒歩3分)

【店舗面積】 142㎡ 地上1階建て

【席 数】 35席(ホール17席、個室14席、カウンター4席)

【営業時間】  ランチ 正午-午後2:30(ラストオーダー 午後1:30)

       ディナー 午後5:30-同9:30(ラストオーダー 午後8:30)     

       ※ランチ、ディナー共に予約制

【定休日】 毎週月・火曜 ※季節により定休日に営業し、振替休日をとることもある

【予約・問合せ】 TEL:0167-22-1123 (午前10:00-午後5:00)

 

 

御嶽山災害から復興を 貸切バスに運行経費支援(木曽観光復興対策協議会)

2018年3月20日(火) 配信

御岳ロープウェイ(木曽町)

 長野県の木曽観光復興対策協議会では、御嶽山噴火災害からの観光振興のため、木曽地域を目的地とする貸切バスツアーを行う旅行会社などに対し、運行経費の支援を実施する。

 支援額は基礎支援(貸切バス1台につき)2万円、送客支援(送客人数1人につき)1千円で、支援目標バス台数は300台。支援対象者は旅行業法(1952年法律第239号)第3条の規定に基づく登録を受けている旅行会社、道路運送法(1951年法律第183号)第4条の規定に基づく許可を受けているバス事業者(自治会・婦人会・老人クラブ・こども会などの地域団体及び企業・NPOなどの法人の依頼によるバスツアー)が対象となる。

 第1期の募集期間は2018年4月2―13日、支援対象期間は5月14日―11月30日。第2期の募集期間は6月18―29日、支援対象期間は8月1日―19年2月11日と設定している。

 なお、以下の要件をすべて満たすツアーであることが支援条件となる。(1)木曽地域内の2町村以上の観光地等を周遊するツアーであること(※木曽地域内の町村=長野県木曽郡上松町、南木曽町、木曽町、木祖村、王滝村、大桑村)(2)貸切バスを利用するツアーであること(3)木曽地域内への経済的効果があるツアーであること(4)ツアー催行期間が支援対象期間内であること――。

 実施要領詳細は、3月20日からホームページで公表している。支援実施要領及び各種様式は同ホームページからダウンロードできる。
木曽路.com(http://www.kisoji.com/

 問い合わせ=木曽観光復興対策協議会事務局(長野県木曽地域振興局商工観光課) 電話:0264(25)2228。

民泊プラットフォーマーら、ホストの囲い込み狙う

2018年3月20日(火) 配信

3月15日(木)に住宅宿泊事業の届け出が始まった。物件ホストの囲い込みに各社注力する

3月15日(木)に住宅宿泊事業の届け出が始まった。ホスト(住宅宿泊事業者)とゲストをつなぐ仲介業者にとっては、新規物件の獲得のチャンスであると同時に、既存物件の違法化を防ぐ正念場でもある。各社独自の手法で、ホストの囲い込みを狙う。

 新規参入する楽天ライフルステイでは、特設ページを用意。既存の楽天会員IDでもログインでき、直接物件登録フォームに進める。6月には参入の手間を省くパッケージ商品(民泊事業スタートパック)を売り出す予定で、民泊に特化した保険への加入が可能となる。

楽天ライフルステイが提供する「民泊事業スタートパック」概要

 楽天トラベルをはじめ、ホームアウェイ(米国)やBooking.com(ブッキング・ドットコム)といった海外プラットフォーム・OTA(オンライン旅行会社)とも連携し、販路を豊富に用意した。9千万人を超える楽天会員をターゲットに据えられることも、同社の強みとなっている。

 一棟貸しに特化するホームアウェイ(エクスペディアグループ)ではこのほど、民泊の届出手続きのクラウドサービス(MIRANOVA)を手掛けるジーテック社との提携を発表した。同社の連携する行政書士らが、各都道府県への届け出を支援するサービスとなっており、ホームアウェイの物件ホストは、通常価格よりもお得に利用できる(スタンダードコースの場合、5万円のところを3万円で利用可能)。民泊法や旅館業法など、法的根拠が示せない場合には違法扱いとなるため、既存ホストの届け出をサポートすることで、物件数の減少を防ぎたい考えもある。

ホームアウェイとジーテックが業務提携。ホームアウェイの物件ホストは、割安価格で、届出支援サービスを利用できる