広島「おりづるタワー」が春イベント開催中!レジャーシート無料貸し出しも

2018年4月11日(水) 配信

イベント期間中は春の訪れを感じる装いに

広島県広島市の複合商業施設「おりづるタワー」は5月31日(木)まで、最上階の展望台「ひろしまの丘」で期間限定イベント「春めく展望リビング~FEEL the COLOR of SPRING~」を開催中だ。

 「おりづるタワー」は2016年、世界遺産「原爆ドーム」の東隣にオープン。同タワーの屋上展望台「ひろしまの丘」は、傾斜のあるウッドデッキが広がり、瀬戸内の風がそのまま通り抜ける開放的な空間だ。隣接する平和記念公園や原爆ドーム、晴れた日には宮島(厳島)の弥山まで望めるスポットとなっている。

通常時の屋上展望台 広島の2つの世界遺産を同時に望める

 イベント期間中は、このウッドデッキに人工芝が敷き詰められ、天井は黄色や白、緑などの花々で彩られる。また、無料でレジャーシートをレンタルできる。春の広島市内を一望しながら、ゆったりとくつろげる。

周囲はメッシュで覆われており、心地よい瀬戸内の風が吹き抜ける

 さらに展望台入場料金にオリジナルサンドイッチ、折り紙、シャボン玉がセットになった「春めきランチパック」も個数限定で販売。気軽にピクニック気分を楽しんでみては。

春めく展望リビング~FEEL the COLOR of SPRING~」概要

開催期間:2018年3月21日(水・祝)~5月31日(木)

開催場所:おりづるタワー「ひろしまの丘」

 〒730-0051 広島県広島市中区大手町一丁目2番1号

アクセス:広島電鉄(宮島線・江波線)「原爆ドーム前駅」下車、徒歩約1分

入場料金:

大人 1700円

中高生 900円

小学生 700円

 幼児  500円

※おりづる投入料金は別途必要

「春めきランチパック」について

販売時間:午前10時~午後2時

 平日/1日15セット限定

 土日祝/1日30セット限定(いずれも、なくなり次第終了)

 1人2200円(展望台入場料金含む)

 ◆展望台入場料金

 ◆選べる握手カフェオリジナルサンドボックス(※サンドイッチは 3 種類から選択可能)

 ◆おりづるの壁専用折り紙 1 枚

 ◆シャボン玉セット

 ※ランチパックのみの販売は不可。

 ※当日現金もしくはクレジットカードでの精算のみ有効

飯能市が20~30代女子向けにガイドブック配布

2018年4月11日(水) 配信

カヌーなどを楽しめる

埼玉県飯能市は4月10日(火)から、名栗エリアのミニガイドブック、「なぐりめぐり」の配布を開始した。併せて、Webサイトも同日から公開している。 主に20~30代の女性をターゲットに据える。

イラストマップイメージ

名栗エリアは豊かな自然に囲まれた地域で、トレッキングやカヌー、サイクリング、パワースポット、天然温泉、カフェなど多彩な観光資源がそろう。飯能市は同エリアの活性化のため、新たな交流人口の拡大に注力。今回のガイドブックとサイトでは、「アクティブコース」「開運コース」「らくらくコース」の3つのコースでエリアの周遊を提案する。

 また、同エリアの独自グルメやフォトスポットも掲載。初めて訪れる人もリピーターの人も楽しめるよう、今後も継続して情報を発信していく。

ミニガイドブック「なぐりめぐり」概要

仕様:B6サイズ 三つ巻き折・フルカラー
配布開始:4月10日(火)
配布場所:飯能駅観光案内所「ぷらっと飯能」、飯能観光案内所「おみやげショップ夢馬」、飯能市役所など

【Webサイトのポイント】ページ下部に、イラストマップ・動画・インスタグラムへのリンクを設置。大観音としては標高日本一といわれる鳥居観音を、さらに頭上から撮影した壮大な動画は必見。また、「#名栗」のインスタグラム投稿へリンク。名栗エリアの最新情報が見られる。 

名栗をめぐる「なぐりめぐり」|飯能市-Hanno city-
http://www.city.hanno.lg.jp/naguri
埼玉県飯能市の名栗エリア。ここには、ここには、トレッキング、カヌー、サイクリングにパワースポット、天然温泉、おいしいカフェまで、小さなエリアに多彩なスポットが揃っています。「なぐりめぐり」は、そんな名栗をめぐって、リフレッシュしたり、癒されたりす...

ハワイアンズに「ゴジラ」上陸! GWにイベント開催

2018年4月11日(水) 配信

スパリゾートハワイアンズは、GWイベント「大迫力!ゴジラ上陸 ハワイアンズ破壊!?」を2018年5月3日(祝・木)から6日(日)まで開催する。

 本邦初!4㍍を超える、巨大なゴジラ(映画『シン・ゴジラ』より)の頭部模型をジオラマ展示するほか、5月18日(金)全国公開のアニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』に登場する史上最大ゴジラの<ゴジラ・アース>の2㍍立像(国内で3体のみ存在)や、歴代ゴジラスーツの実物も登場する。

イベント概要

イベント名:「大迫力!ゴジラ上陸 ハワイアンズ破壊!?」

期 間:2018年5月3日(祝・木)~6日(日)

場 所:スパリゾートハワイアンズ内スプリングパーク2F プラザ

「ゴジラバス」も運行 4月24日(火)から

 4月24日からは、毎日運行している首都圏からのハワイアンズへの宿泊者専用無料送迎バス「ハワイアンズエクスプレス」池袋便を、ゴジラ一色にラッピングしたバス「ゴジラバス」として運行する。

 進行方向向かって左面には、『ゴジラ』映画シリーズ最新作、アニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』が、右面には今回のイベント『大迫力!ゴジラ上陸 ハワイアンズ破壊!?』が告知されている。 バスの移動中から「ゴジラ」と「スパリゾートハワイアンズ」の世界観を体感できる空間を提供する。

アニメーション映画『GODZILLA 決戦機動増殖都市』

 歴代最大のゴジラ<ゴジラ・アース>VS新たな姿で描かれる<メカゴジラ>

 2017年、『ゴジラ』は全3部作で描かれる、アニメーション映画『GODZILLA』(通称:アニゴジ)の誕生という、新たな領域へ足を踏み入れた。昨年11月に公開された第1章『GODZILLA 怪獣惑星』はゴジラ映画史上初の3DCGアニメーション作品で、その映像体験は大きな驚きと称賛をもって迎えられた。

 アニゴジ全3部作で描かれるのは2万年もの間、地球に君臨し続けてきた<ゴジラ>と地球を取り戻すため、絶滅の縁に追い詰められながらもそれに抗う「人類」の物語。続編となる第2章『決戦機動増殖都市』では、体高300㍍を超える歴代最大のゴジラ<ゴジラ・アース>を倒すためにシリーズ不動の人気を誇る<メカゴジラ>が新たな姿で現れる。

タイトル:『GODZILLA 決戦機動増殖都市』

公開日:2018年5月18日(金)全国公開

ちちてつメモリー募る (秩父鉄道×Instagram)

2018年4月10日(火) 配信

 

秩父鉄道さん(@chichibu_railway)がシェアした投稿

(同社Instagramアカウントより、埋め込み引用)

秩父鉄道は6月10日(日)まで、Instagram(インスタグラム)によるフォトコンテストを行う。テーマは「秩父鉄道沿線をめぐる想い出」(ちちてつの想い出)、当選者にはペア宿泊券(花のおもてなし 長生館)やデジタルカメラをプレゼントする。

 昨年11月にInstagramアカウントを開設した秩父鉄道。長瀞火祭りなど、ローカルイベントの情報発信にも力を入れている。秩父三社(寳登山神社・秩父神社・三峯神社)とコラボした列車旅も売り出し、来訪者増に貢献している。

 今回のキャンペーンでは、秩父エリアへの来訪喚起(旅マエ)と旅ナカでの発見・興味関心の深化も狙う。本紙の取材に対し同社広報担当者は、「シバザクラやポピーなど、お花のシーズンに合わせることで、見るだけでなくシェアする楽しみも提供したい」と語った。

 投稿された写真については、当選の可否に関わらず、投稿者の許可を得たうえで同社メディア(ウェブ・掲示物)に掲載される場合もあるとのこと。撮影日についての指定はない。テーマ「ちちてつの想い出」に沿うユーザーお気に入り・自慢の1葉を募る。Instagramアカウント「chichibu_railway」をフォローしたうえで、「#enjoy_chichitetsu」と「#ちちてつメモリー」2つのハッシュタグを投稿写真に付ければ誰でも参加できる。詳細は下記公式ウェブサイトまで。

スカイマーク、初の自社養成パイロット誕生

2018年4月10日(火)配信

今後も順次自社養成した副操縦士を任命する(写真はイメージ)

スカイマークはこのほど、4人の自社養成パイロットがすべての審査を経て副操縦士の発令を受けたと発表した。パイロット養成制度は、2014年度にスタートしている。

  スカイマークはこれまで、航空会社のパイロットに必要なライセンス保有者を採用、養成してきた。自社養成パイロット採用は、パイロット不足が拡大するなか、今後予想される航空需要の拡大に十分に備えるための措置。副操縦士となった4人は入社後、地上研修を経て、国内外で訓練を積んだあと、17年末に国土交通省航空局の試験に合格。その後さらに路線訓練や社内審査を経て任命された。 

  同社は、今回任命された4人以外にも訓練を実施しており、今後も順次自社養成による副操縦士が誕生する予定。また現在、19年度入社の自社養成第5期生やライセンス所有者の募集も行っており、 今後もパイロット養成を継続していく。

トリップアドバイザーの口コミで選ぶ、世界の人気エアライン2018を発表

2018年4月10日(火) 配信 

シンガポール航空が1位に

トリップアドバイザーはこのほど、昨年から発表を始めた、「トラベラーズチョイス™ 世界の人気エアライン2018」を発表した。シンガポール航空が世界1位となり、日本のベストエアラインには日本航空(JAL)が選ばれた。JALは、世界のベストエアラインランキングでも4位となっている。世界のトップ10には、日本航空(4位)を含めアジアから4社が選ばれ、ほかの地域に比べて最多数の選出となった。

 今年は世界各国から69の航空会社が受賞。世界のベストエアラインランキングのほか、7つの地域と、ビジネスクラスなどの4つのカテゴリー別での発表も行った。

 シンガポール航空CEOのGoh Choon Phong(ゴー・チュン・ポン)氏は「アワードを受賞できたのは、シンガポール航空がグローバルレベルで通用する航空会社であるために常日ごろから取り組む、全世界にいる何千ものスタッフのたゆまぬ努力の結果だと思う」と述べた。

 日本のベストエアラインに選ばれたJALの赤坂祐二社長は、「JALグループでは、『世界で一番お客様に選ばれ、愛される航空会社』を目指し、すべてのお客様が常に新鮮な感動を得られるような最高のサービスの提供を追及している。これからも世界中の旅行者にJALを選んでもらえるよう、サービス品質の向上に取り組んでいく」と語った。

※ランキングは下記のURLからも閲覧可能

世界のベストエアライン トップ10

1位 シンガポール航空 (シンガポール)

2位 ニュージーランド航空 (ニュージーランド)

3位 エミレーツ航空 (アラブ首長国連邦)

4位 日本航空 (日本)

5位 エバー航空 (台湾)

6位 サウスウエスト航空 (アメリカ)

7位 Jet2.com(イギリス)

8位 カタール航空 (カタール)

9位 アズールブラジル航空 (ブラジル)

10位 大韓航空 (韓国)

世界のベストサービスエアライン(クラス別)

ベストファーストクラス: シンガポール航空 (シンガポール)

ベストビジネスクラス: カタール航空 (カタール)

ベストプレミアムエコノミークラス: ニュージーランド航空 (ニュージーランド)

ベストエコノミークラス: シンガポール航空 (シンガポール)

アジアのメジャーエアライン ― 受賞航空会社

シンガポール航空 (シンガポール) ― ベスト

日本航空 (日本)

エバー航空 (台湾)

大韓航空 (韓国)

全日空 (日本)

ガルーダ インドネシア (インドネシア)

アシアナ航空 (韓国)

タイ国際航空 (タイ)

キャセイ パシフィック航空 (中国)

チャイナ エアライン (台湾)

ベトナム航空 (ベトナム)

アジアのローコストエアライン ―受賞航空会社

インディゴ (インド) ― ベスト

シティリンク (インドネシア)

アジアのリージョナルエアライン ―受賞航空会社

ヴィスタラ (インド) ― ベスト

タイ スマイル (タイ)

バンコク エアウェイズ (タイ)

エア アスタナ (カザフスタン)

ロイヤル ブルネイ航空 (ブルネイ・ダルサラーム国)

シルクエア (シンガポール)

アジアのベストサービスエアライン(クラス別)

ベストビジネスクラス: エバー航空 (台湾)

ベストプレミアムエコノミークラス: エバー航空 (台湾)

ベストエコノミークラス: シンガポール航空 (シンガポール)

【調査方法】

 同ランキングは 2017年2月~2018年2月の約1年間にトリップアドバイザー上に投稿されたエアラインの口コミの数と評価をもとに、独自のアルゴリズムで集計しランキング化したもの。今年で2回目の発表となり、世界各国から69のエアラインが「トラベラーズチョイス™ 世界の人気エアライン2018」に選出された。

サンリオハーモニーランドに体験型アトラクションが新登場!

2018年4月10日(火) 配信

4月23日(月)スタートの「サンリオキャラクターヒルズ」

サンリオキャラクターパークのハーモニーランド(大分県速見郡日出町)は、4月23日(月)から体験型アトラクション「キャラクターヒルズ」をスタートする。「ポムポムプリン」、「シナモンロール」、「ぐでたま」、「KIRIMIちゃん.」など人気サンリオキャラクターの魅力あふれるフォトスポットやゲームで、家族で楽しめるアトラクションとなっている。

 参加者はまず、入り口で「ゲームパス」と「カメラパス」の2種類のICカードを受け取る。アトラクション内は4エリアに分かれており、ICカードをかざして遊ぶ。それぞれのエリアで撮影した写真は出口で購入もできる。

 以下、各エリアのアトラクションを紹介する。

①「みんなのおうちごはんⅠ」(ぐでたま)

ぐでたま(ゲーム1種類、フォトスポット「ぐでたまのベーコンエッグディッシュ」)

ゲーム:「ぱかっとたまご割りゲーム」

 画面上部から落ちてくるたまごが「たまご割りポイント」を通過するタイミングに合わせてボタンを押して、たまごを割るゲーム。たまごを割ると、いろいろなぐでたまメニューが登場する。

②「みんなのおうちごはんⅡ」(KIRIMIちゃん.)

KIRIMIちゃん.(ゲーム1種類、フォトスポット「KIRIMIちゃん.のあつあつ鍋」)

ゲーム:「おいしくたべてね♥定食パズル」

 画面に表示されたメニューに合うキャラクターを選んで、定食を完成させるパズルゲーム。制限時間内に、定食をたくさん作ろう。

③「プリンガーデン」(ポムポムプリン)

ポムポムプリン(ゲーム2種類、フォトスポット「プリンハウス」、巨大ポムポムプリンなどのオブジェ)

ゲーム1:「プリンとミルクdeまぜまぜプリンシェイク」

 足元の「ポムポムプリンの足跡(フットスイッチ)」をたくさん踏んで、ジューサーを回してプリンシェイクをつくるゲーム。

ゲーム2:「フルーツもぎもぎ!プリンアラモードづくり」

 果樹園でフルーツを収穫して、フルーツたっぷりのアラモードをポムポムプリンにごちそうしよう!画面をタッチして、落ちてくるフルーツを収穫するゲーム。

④「お空の遊園地」(シナモン)

シナモン(ゲーム1種類、フォトスポット「シナモンの空中観覧車」、「空中散歩」)

ゲーム:「雲のおかたづけ」

 「お空の遊園地」を飛んでいるシナモン。画面の雲をタッチして、遊園地を隠してしまう「いたずら雲」を動かしていくゲーム。

 最後は、まるで空を飛んでいるような「空中散歩写真」を記念写真に撮影できる。各エリアで撮った写真を購入すると、Webからデータのダウンロードもできる。

「トリックアート」で空を飛んでいるような写真に

施設概要

住所:大分県速見郡日出町藤原5933

tel:0977-73-1130

Fax:0977-73-1130

Visaが「京都国際観光大使」に就任

2018年4月10日(火) 配信

任命式のようす

世界200の国と地域で電子決済の事業を展開するビザ・ワールドワイド(安渕聖司社長、東京都千代田区、以下「Visa」)は、4月4日(水)、「京都国際観光大使」に就任した。任命式は世界遺産の二条城「桜の園」で開かれ、門川大作京都市長から安渕社長に任命証が交付された。

 就任にあたり安渕社長は「世界的な観光都市である京都市からこのような機会をいただいたことは、大変光栄。今後、世界中からますます多くの訪日外国人観光客が日本を訪れることが予想されるなか、さらに京都の魅力を世界に向けて発信、観光の振興に貢献する」と述べた。

 「京都国際観光大使」は、世界に向けて京都の魅力を発信、PRすることを目的に2011年4月に京都市が創設した。これまでに58人、8団体が任命されている。  

 Visaは、15年12月に京都市と「地域活性化包括連携協定」を締結。京都市と一体となって地域活性化推進に取り組み、観光消費の拡大や地域の買い物環境整備などに関するさまざまな施策を実施してきた。

 同社は、「今後、京都国際観光大使として、外国人観光客があまり訪れていない地域などと連携したイベントを企画、観光スポットの開発や観光客の分散化などの取り組みを通じて、地域の魅力を世界に発信していく」とコメントしている。

古民家活用のあるべきカタチを求めて (東京・小石川大正住宅の例)

2018年4月10日(火) 配信

インタビューに答えてくれた、所有者である根木隆彰・豊子夫妻。
近隣珈琲焙煎店とコラボしたドリップコーヒーも、ユーザーから好評を博す

 2013年、国内の空き家数は820万戸。総住宅数に占める割合は13%。内訳を見ると「賃貸用の住宅」が5割強を占め、世帯が長期不在などの「その他の住宅」が続く(4割弱)。話題の民泊は前者の運用に焦点を据えたもの。利活用の難しい物件が多いことも事実で、すべての空き家に活路がある状況ではない。世相やライフスタイルの変化によって居住困難になる住宅をどう活用するか? 東京都文京区、東京ドームにも近い一等地に建つ“小石川大正住宅”を例に挙げる。【謝 谷楓】

コミュニティに喜ばれる古民家として保存したい

 大正初期に建造された“小石川大正住宅”。純木造建築で、窓枠にはアルミサッシがなく、高度経済成長期の昭和感をまったく感じさせない造りが特徴だ。所有者である根木隆彰さんが生まれ、高等学校1年のとき1972(昭和47)年まで実際に住んだ家でもある。その後空き家や貸家となったが、1989(平成元)年ごろから、絵描きや能楽の稽古場として利用されるようになる。経緯について隆彰さんは次のように答えてくれた。

 「引退した父親が、趣味を楽しむための空間となりました。現役時代は銀行に勤めていたのですが、昔の銀行員は付き合いの関係もあり、さまざまな趣味を持つのが当たり前だったようです。先輩から能を習うよう勧められ、結局60年以上続けました。蓮阿弥(れんあみ)を流祖とする宝生流の先生に師事していました。稽古場といっては大げさかもしれませんが、定年退職後はここで、人に教えてもいました。私の結婚時には、修築して住むことも検討したのですが、新しいものがもてはやされるバブル期だったこともあって実現しませんでした。それが功を奏したのでしょう。大正時代の雰囲気を留めることができたのです」。

小石川大正住宅の外観(写真提供=所有者) 個展や海外ブランドの展示会スペースとしても活用されている

 1935(昭和10)年、母方の祖父ら一家で住み始めた住宅は、東京大空襲の難からも逃れることができた。B29爆撃機の落とす焼夷弾によって、火は路地一本隔てた向こう側まで及んでいたという。

 「関東大震災でも倒れませんでした。基礎がとてもしっかりしていたのです。2013年に耐震診断を行い、15年に改装したのですが、専門家からも手を加える必要はないとのお墨付きをもらいした」。

 保存時に懸念したことは、近隣コミュニティとの関係だ。古く寂れたままでは不安を与えてしまう。近隣住民にも喜ばれる保存方法を模索するなか、いくつかの建築事務所に改装を打診した。

 「父も亡くなり、私自身の定年退職が近づくなか、東日本大震災が起きました。いよいよダメかと思い来てみるとしっかり建っている。その姿を目の当たりにして、残してあげたいという思いが芽生えたのです。それなら近隣住民の方にも喜ばれるものが良い。百年先のことを考えると、地域にとって価値ある古民家であってほしいと考えたのです。縁があって、近所に事務所を構える一級建築士事務所 REIKA/NARITA Architectsにお願いすることとなりました。改装時には近所の方も気にかけてくださり、取り壊しになると考え残念がる方もいたほどです。改装後には貸事務所や催し事の利用場所にと声を掛けてくれる方も出てきました。住宅街ということもあり、興味を示す子供も多いですね」。

 “小石川大正住宅”は近隣コミュニティにとって、地域の歴史文化を象徴する存在としても認められている。

小石川大正住宅〈住所〉:〒112-0002 東京都文京区小石川1丁目11−3

人と出会い交流する場に

 “小石川大正住宅”は現在、レンタルスペースの仲介サイト、スペースマーケットを通じ時間単位で貸し出されている。改装後から利用したいという問い合わせが相次ぎ、江戸文化の関連イベント、能楽など、NPO法人や近隣住民らが主催するイベントを月1回ほど行うこととなる。一方、20―30人が集う催事は100年経つ純木造建築にとっては大きな負担に。役立つことは喜ばしいものの、保存したいという本来の目的も果たしたい。悩むなか、利用者とのマッチングをサポートする仲介サイトを知ることとなる。

 「写真撮影やポスターの背景、CDジャケット、映画・演劇ロケ地など、海外含めさまざまな分野のアーティストの作品の一部となっています。皆さん目的意識がしっかりしているので、気持ちよく貸し出すことができています。申し込み時に用途を伺ったうえで注意事項を伝えるなど、当方からのお願いごとも理解したうえで使ってもらえています」。

 貸し出す際のモットーは、無理をしないこと。運営者である自身の考えや、建物の状況とも相談しつつ、できる範囲内で要望に応えてきた。注目すべきは世相に適した運営スタイルだ。バブル期の90年代には利用が難しかったが現在ではさまざまな作品の一部分として活用されている。30年ほどの間に、古いものに対する価値観が大きく変化し、古さ=文化という考えが浸透した結果といえる。昭和感のない“小石川大正住宅”はこの世相にピッタリマッチした物件といえよう。

 「サイトに掲載してから1年ほど。写真撮影がメインのためリピーターは少ないのですが、利用者と出会う度に発見があり、セカンドライフの活力となっています」。

 所有者のライフスタイルに適した運営が実現されていることも特色の1つ。根木さんにとってここは利益を追求するための商材ではなく、人と出会いバイタリティが生まれる場なのだ。

地域の歴史や文化を発信

 民泊も含めた、物件や建物のシェアリングエコノミーは、文化と商い2つの側面を有し、いずれを主眼に据えて運営するかによって建物の持つ意味も変わってくる。例えば、農泊といった地域特有の生活を体験する場として活用する場合には、宿泊場所となる建物も文化的側面が強調されることとなる。ローカルに根付く風習を知る対象として、建物は機能するからだ。一方、遊休資産として捉え運用に徹すれば、建物は商材としての意味合いが濃くなる。

 仲介サイトを利用するユーザーは自身の需要に見合う物件を探すため、物件運営者は建物のコンセプトを明確に示す必要がある。保存を大きなテーマとする“小石川大正住宅”はまさに、文化的側面を前面に押し出すことで、創作需要を持つアーティストらの取り込みに成功した例といえる。

 残念ながら、同住宅の改装費は非公表。費用面での実例は示せないものの、地域の歴史や文化を発信する場として古民家を有効活用できる点は参考としたい。シェアリングエコノミーでは、宿泊分野への注目が高いが、時間貸しという選択があることも忘れてはいけない。地方行政や観光協会が地銀と協力して、古民家にギャラリーやイベントスペースとしての役割を持たせれば、空き家再生と文化事業を融合させることもできる。地域の特色やマーケティングといった需要把握作業は必須で手間だが、大型のハコモノを作る前に、あるものを有効活用するというシェアリングエコノミーの思想は、無視し難い世相となっている。

全国における、空き家の種類別空き家数の割合(平成25年)
※総務省統計局の資料を基に、旬刊旅行新聞編集部が作成した

〈旬刊旅行新聞4月11日号コラム〉人気観光地の異変 混雑の激しさと接客態度の低下…

2018年4月10日(火) 配信

人気観光地の混雑激化とサービス低下は日本各地にも……

 旅先での食事は大きな楽しみの1つだ。

 メインは夕食だろう。長い旅の1日を振り返りながら、美味しいお酒とともに、地元産の食材や珍味を口にすることは、旅の醍醐味の一つである。

 いつもとは違う旅先の客室で目覚め、自分が旅人であることを認識する瞬間も素晴らしい。そして、旅先の朝食も、夕食に匹敵するほど、魅力的だ。

 近ごろは、「朝ごはん」にこだわる旅館やホテルも増えてきた。野菜や果物などの新鮮さや、炊き立てのお米、焼き立てのパン、絞ったばかりのフレッシュジュース、挽きたてのコーヒー、バターやジャムなどの〟こだわり〟が、夕食以上に意識されやすいのも朝食の特徴だ。

 夕食や朝食に比べ、旅の途中の昼食は重きを置かれないことも多いけれど、旅の成否を大きく分けることが多々ある。とくに日帰り旅行では、昼食は主役級である。

 そんな旅の重要な部分を占める昼食ではあるが、団体旅行でなければ、食事処やレストランを予約しないケースが多いのではないか。その日の宿泊施設や、遊ぶ場所、観光名所に立ち寄る計画は立てても、昼食は「旅先でどこかいい店があったらそこに入ろう」「途中、美味しそうな店があれば、そこに決めよう」というパターンが多い。旅の成り行きに任せてしまう、といった扱いだ。

 しかし、旅の途中に「雰囲気が良くて、美味しい店」は、そうそう見つからないものだ。道路脇や駅周辺の飲食店は自宅の近所にもあるチェーン店がほとんど。「せっかく旅に出ているのだから、ここにしかないローカルな店を探そう」と力んでしまうと、いつのまにか山道に入っていたり、郊外に出ていたりという経験は1度や2度ではない。結局、どこにも店が見つからず、空腹のまま旅の目的地に着いてしまうこともある。

 一方、人気観光地内であれば、飲食店はひしめくほどあるので、「そぞろ歩きしながら店を選べばいい」と考えてしまう。

 最近、人気観光地の異変が少々気になっている。それは飲食店の混雑の激しさと、接客態度の低下に対してだ。もともと、「観光地の飲食店は高い」というイメージがあるし、実際そうである場合が多い。とくにメイン道路に面している店は、近年の外国人観光客の爆発的な増加によって、その混雑度は一層激しくなっている。観光客がひっきりなしに入って来るので、経営努力をあまり必要としない幸運? な店も、なかにはある。

 平気で1時間くらい待たせる店も少なくない。それだけならいい。客が店に入って来ると、自分たちが忙しくなるので、無視したり、露骨に嫌な顔をする店もある。         

 バブル期に旅行作家の野口冬人さんが、ある温泉地の旅館経営者から「お客さんを上手く断る方法を教えてほしい」などと相談され、「憤りを覚えた」とおっしゃっていたことを、ときどき思い出してしまう。客を捌く姿勢が端々に感じられると、「また行きたい」と思うはずがない。人気観光地の驕りは、旅行者にすぐに伝わる。通りにはたくさんの観光客がいても、割高な料金設定と劣悪なサービスの店が並ぶ観光地は、寒々しく映る。

 難しい問題だが、にぎわう観光地が陥りやすい落とし穴である。

(編集長・増田 剛)