HIS、大阪に欧州中近東アフリカ専門店 地域絞った販売を強みに

2025年5月15日(木) 配信

店舗のイメージ
 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)は5月9日(金)、大阪駅に直結するイノゲート大阪に関西地区最大の店舗としてイノゲート大阪 ヨーロッパ・中近東・アフリカ専門店をオープンした。地域を絞り専門的に販売することを強みとして、店舗独自のツアーを企画。定期的な説明会なども開催し、情報の発信地としても展開する。
 
 コンセプトは「旅をデザインする」。ヨーロッパ・中近東・アフリカ地域への豊富な渡航歴と専門知識・販売経験を持つスタッフが、来店客の旅のイメージを膨らませ、理想の旅として提案。専任担当者制で、現地拠点と共に帰国まで安心・安全な旅をサポートする。

観光庁「地域観光魅力向上事業」2次公募、5月23日事業説明会

2025年5月15日(木) 配信

2次公募に向けてウェビナー形式で実施する

 観光庁は5月23日(金)、「地域観光魅力向上事業」の2次公募に向けたオンライン説明会を開く。説明会は午前11時~11時40分まで、Zoomを活用したウェビナー形式で行う。公募期間は5月下旬(予定)~6月18日(水)。

 説明会には、観光庁観光資源課の豊重巨之新コンテンツ開発推進室長、地域観光魅力向上事業事務局の青野潤プロジェクトマネージャーが参加する。それぞれ事業概要の説明、事業の全体像や支援内容などを説明する。

 同事業は、将来に亘って持続的に地方誘客が促進されるよう、地域資源を活用した収益性が高く独自性・新規性のある観光コンテンツの開発から、適切な販路開拓や情報発信の総合的な支援を行い、中長期に亘って販売可能なビジネスモデルづくりの支援を実施するもの。

 対象は地方公共団体、DMO、民間事業者など。補助額は400万円まで定額、400万円を超える部分の補助率は2分の1。補助上限は1250万円、最低事業費は600万円とした。

 説明会の申し込みは「地域観光魅力向上事業」サイトから。

日本旅館協会、冊子「ミライのリョカン」発行 旅館の持続化へビジョン示す

2025年5月15日(木) 配信

冊子の表紙

 

 日本旅館協会(桑野和泉会長)はこのほど、冊子「私たちが創る ミライのリョカン」(A4判、58㌻)を発行した。全会員に配布。旅館の持続化へ、未来ビジョン委員会(相原昌一郎委員長)で検討した各施設が向かうべき姿を示している。

 冊子では、社会における観光の立ち位置を説明したうで、旅館の現状を分析。これらを踏まえた旅館を未来へ導く6つのビジョンとして、①持続可能性を経営判断の最重要項目に②地域との関わりをもっと深く密に③豊かな食文化を次世代に残す④働きやすさと働きがいをすべての人に⑤教育にもっと深いアプローチを⑥ダイバーシティとインクルージョンへの理解と対応――を提示した。

 「地域の歴史や伝統を価値へ昇華した旅館は必ず世界から注目される」(日本旅館協会)としている。

KNT-CTHD、副社長に三宅専務 近ツー社長は永﨑安基氏

2025年5月14日(水)配信

近畿日本ツーリスト社長に就任する永﨑安基氏

 KNT-CTホールディングスは5月13日(火)に取締役会を開き、代表取締役専務の三宅貞行氏が代表取締役副社長に、専務取締役の中之坊健介氏が代表取締役専務に就任する人事を内定した。代表取締役会長の米田昭正氏は代表権を持たない取締役会長となる。

 連結子会社の近畿日本ツーリストでは、取締役社長に近鉄HRパートナーズ常務の永﨑安基氏が6月6日付で就任予定。代表取締役社長の瓜生修一氏は退任する。

 今回の異動は、6月17日(火)に開催する予定の定時株主総会と取締役会を経て、正式に決定する。同社グループの事業構造改革のさらなる推進をはかるため、新たな経営体制で社業の発展を目指す。

 永﨑 安基(ながさき・やすもと)氏 1965年生まれ。88年4月入社。2010年1月イベントアンドコンベンションハウス取締役社長、20年6月近畿日本ツーリストコーポレートビジネス常務取締役、21年10月近畿日本ツーリスト取締役、23年9月ツーリストエキスパーツ専務取締役、24年10月近鉄HRパートナーズ常務取締役などを歴任。

福井県あわら市で「フレンチ・トースト・ピクニック(FTP)」5月25日(日)に開催 テーマは“映画に出てきたクルマ達”

2025年5月14日(水) 配信

今年は5月25日(日)に開催

 初夏をピクニック気分で楽しめるイベント「第24回フレンチ・トースト・ピクニック(FTP)」が5月25日(日)、福井県あわら市の「金津創作の森」で開催される。入場無料。

 24回目となる今回は、“映画に出てきたクルマ達”がテーマ。フランス車や国内外の名車・旧車の展示や、旧車が走るピクニックラリーなど、盛りだくさんの内容となっている。

 午前10時からはピクニックラリー(80台予定)がスタート、午後1~2時は「旧い車たちの紹介」が行われる。また、午前10時~午後4時までパーツマーケット(20店予定)などが実施され、クルマ好きには特別な1日となる。

 同時期には、故・今村幸治郎氏による絵画展が開催されている。題材は、「シトロエンやかわいいロボット達」。色鉛筆や水彩で描かれたファンタスティックなイラスト原画、シルクスクリーン、リトグラフ作品を展示。会期は5月17日(土)~25日(日)。ポストカードやポスターなどのオリジナルグッズも販売予定という。

「ポルシェで巡る体験型観光プラン」が注目 大阪府箕面市のふるさと納税返礼品

2025年5月14日(水) 配信

ポルシェレンタカーを楽しむようす

 大阪府箕面市(原田亮市長)は2025年1月から、ふるさと納税返礼品として「ポルシェで巡る体験型観光プラン」を用意している。高級車での非日常な旅を通じて、観光の質と滞在時間を高め、箕面の魅力を再発見してもらうことを目指す。事業者は同市でポルシェのレンタル事業などを展開するドリームゲート(髙橋広規社長)。同社によると、開始から4カ月で問い合わせが増え注目を集めているという。

 同市は明治の森箕面国定公園や箕面大滝、勝尾寺など観光資源に恵まれている一方、紅葉シーズに観光客が集中し、通年での観光促進や客層の分散が課題。そこで、体験や非日常性を提供することでリピーターの獲得や長期滞在を促進しようと今回の返礼品を企画した。

 同市担当者は「ふるさと納税を通じて箕面の魅力を体験してもらえる新しいカタチ」と期待する。事業者の髙橋代表も「箕面の自然や文化に、ポルシェという非日常を掛け合わせることで、また来たいと思えるきっかけをつくりたい。ふるさと納税を通じて、地域と人をつなぐ新しい観光のカタチを広げていきたい」と意気込む。

 用意している返礼品は、ポルシェ(カレラ・マカンなど)を使用した1日観光ドライブ体験で、20時間または8時間が選べる。各種ふるさと納税ポータルサイトなどで受け付けており、20時間プランの納税額は26万7000円、8時間プランは16万7000円。

トルコ共和国、25年1~3月の観光収益が過去最高に 年間6500万人の訪問客目指す

2025年5月14日(水) 配信

観光客にも人気のスパイスバザール

 トルコ共和国はこのほど、2025年第1四半期(1~3月)までの観光実績を発表した。これによると、世界から884万4000人がトルコを訪れ、観光収益は過去最高の95億米㌦(約1兆4000億円)を記録した。また、日本からの訪トルコ観光客数は、前年同期比46%増の3万5464人と好調に推移している。

 メフメト・ヌリ・エルソイ文化観光大臣はイスタンブールで行われた記者会見で、 「国連観光機関(UN Tourism)のデータによれば、トルコは2024年、世界で第4位のインバウンド観光市場となった。当初、24年に6000万人の観光客の受け入れを目指していたが、結果的には過去最高の6220万人を迎えることができた」とし、「25年末の目標は、6500万人の訪問者を迎え、観光収益は640億米㌦を達成すること」と述べた。 

 25年第1四半期には、イランから73万3000人、ロシアから60万1000人、ドイツから57万2000人、ブルガリアから56万人、イギリスから30万4000人がトルコを訪問。平均滞在日数は11泊という。

7月18日に「ドーミーイン敦賀」開業 公式サイトで先行予約開始

2025年5月14日(水) 配信

フロント(イメージ)

 共立メンテナンス(中村幸治社長、東京都千代田区)は7月18日(金)、福井県敦賀市に「天然温泉 若狭の湯 ドーミーイン敦賀」(敦賀市本町2₋8₋17)を開業する。これに先駆け、5月13日(火)から、公式サイトで先行予約受付を開始した。福井県内では2軒目の出店。

 新施設は、天然温泉大浴場と高温ドライサウナ(オートロウリュ)、水風呂を完備する。風呂上りにはアイスや乳酸菌飲料のサービスもある。

 朝食は旬の食材を使った「小鉢横丁」やご当地料理「ソースかつ丼」をはじめ、約45種類の和洋バイキングを用意。夜食にはドーミーイン名物の醤油ラーメン「夜鳴きそば」を無料で提供する。

 客室数は全199室。立地はJR北陸本線「敦賀駅」から徒歩約8分。北陸自動車道敦賀ICからは車で約17分。

 なお、開業記念プランとしてダブルルーム1人1室利用の料金は朝食付きで9000円~、2人1室利用は1人6500円~用意している。

KNT-CTHD、海外旅行回復で増収 25年3月期連結決算

2025年5月14日(水)配信

KNT-CTホールディングスの小山佳延社長

 KNT-CTホールディングス(小山佳延社長、東京都新宿区)が5月13日(火)に発表した2025年3月期(24年4月1日~25年3月31日)の連結決算によると、売上高は前年同期比7.5%増の2745億1600万円だった。海外旅行を中心に取り扱いが増加したことで、増収となった。

 一方、営業利益は同16.9%減の60億4000万円、経常利益は同15.1%減の67億7600万円。新型コロナウイルス関連の公務受託事業の減少のほか、人的投資やシステム投資などの費用の増加で減益となった。

 当期純利益は同1.9%増の76億8000万円。投資有価証券売却益など特別利益を計上した結果、増益となった。

 旅行事業では、国内旅行が回復傾向となったものの、宿泊代金の高騰などの影響を受けて需要が伸び悩んだ。一方、訪日旅行は円安基調などの要因が需要を牽引し、海外旅行は旅行控えの傾向が和らいだうえ旅行単価の上昇が見られるなど、いずれも好調に推移した。

 26年3月期の連結業績予想は、売上高が同8.6%増の2980億円、営業利益が同7.6%増の65億円、経常利益が同7.7%増の73億円、当期純利益が同11.5%減の68億円。同社によると「旅行全般の回復と、コスト上昇以上の旅行回復に伴う増益を見込む。当期純利益は減益だが、前期との差額が投資有価証券売却益と同額のため、この特別利益を除く前期とほぼ同じ」と説明した。

 同社は9月1日(月)に創立70周年を迎える。小山社長は「全社一丸となって『旅』と『旅にとどまらない』当社ならではの付加価値の高いサービスを届けたい」と語った。

6月6~22日まで「らんざんラベンダーまつり」 嵐山町・千年の苑ラベンダー園で今年は無料開催

2025年5月14日(水) 配信

見晴台とラベンダー

 埼玉県・嵐山町観光協会(高橋兼次理事長)は6月6(金)~22日(日)まで、千年の苑ラベンダー園(嵐山町大字鎌形2326)で、「らんざんラベンダーまつり」を開く。昨年の猛暑で多くのラベンダーがダメージを受け、秋と春に新しい苗に植え替えたため、今年は見学料を無料で実施する。

 2019年にオープンした千年の苑ラベンダー園は、埼玉のほぼ中央に位置し、都心からも約1時間でアクセスできる。ラベンダーの植付面積はほぼ東京ドームと同等の広さで、約2万株のラベンダーを植えている。ラベンダーは日本では比較的涼しく、湿度の低い地域で多く栽培されているが、同地域は夏は暑く、湿度も高い。そこで、暑さに耐え香りの強いラバンティン系品種を中心に、土地に合った色や香りの異なる10種類のラベンダーを選択。見ごろに合わせてラベンダーまつりを開催しており、今回が6回目となる。

 今年、新たに植え替えた株は1年目となるが、花も香りも楽しめるという。同園は「来年にはさらに成長した、美しい花と香りをお楽しみいただけるよう、頑張って維持管理を行っています。今年は生育状況を鑑み、見学料を無料とし、皆様にぜひとも維持管理のためのご支援をいただきたく、協力金制度を設けました」とコメントしている。

 毎年人気の「ラベンダーつみとり体験」やクラフト体験は土・日曜日のみ実施する。また、園内には各店が出店し、スイーツやオリジナルフードを提供する。地元生産者によるラベンダー苗や花穂の販売もあり、自宅でもラベンダーを楽しめる商品を取りそろえる。

 アクセスは東武東上線「武蔵嵐山駅」から路線バスで約10分。土日は、同駅西口から有料シャトルバスも運行する。車は東京方面からは東松山IC、高崎方面からは嵐山小川ICからどちらも約15分で、駐車料金は1台1000円。期間中は無休で、午前9時~午後4時までの開園。