節分前夜に「冬景色花火クルーズ」を特別運航 箱根神社の花火を船から鑑賞

2025年1月19日(日) 配信

芦ノ湖で行われた花火大会のようす

 小田急箱根(水上秀博社長、神奈川県小田原市)が運航する箱根海賊船は2月1日(土)、「冬景色花火クルーズ」を特別運航する。神奈川県・箱根町の芦ノ湖元箱根湾内で節分前夜に開かれる、箱根神社「節分祭奉祝花火大会」に合わせて企画した。海賊船のデッキや特別船室などから、湖上に打ち上がる2000発の花火が楽しめる。

 募集定員は450人。乗船運賃は大人2400円、子供は事前購入で600円、当日現地購入が1200円のため、事前予約がおすすめ。大人はいずれも同額となる。Web予約は「じゃらんnet」「アソビュー」で受け付けている。現地では午後5:30から当日券を売り出す。事前予約優先で、募集人員に達した場合は現地での発売はない。

 運航時間は箱根町港発午後7:20~元箱根湾~箱根町港着8時。出航の15分前までに集合する。帰りは8:13発の箱根町港発箱根湯本行き臨時バスに接続する。

4月1日から約50人の芸妓舞妓たちによる「都をどり」上演 今回の演題は「都風情四季彩」

2025年1月18日(土) 配信

令和6年公演より(第8景 歌舞練場桜揃)

 八坂女紅場学園・祇園甲部歌舞会(京都府京都市)は4月1日(火)~30日(水)まで、祇園甲部歌舞練場(京都市東山区祇園町)で「都をどり」を上演する。京都最大の花街・祇園甲部の約50人の芸妓舞妓たちによる舞の舞台。通常はお座敷でしか芸妓舞妓に会うことはできないが、同舞台はお茶屋さんと縁がなくても誰でも鑑賞できる。

 同公演は毎年4月に行っている春の風物詩。1872(明治5)年に京都博覧会のアトラクションとして創始された。戦中戦後の6年間とコロナ禍を除いて毎年上演している。151回公演となる今回の演題は「都風情四季彩」。昨年、150回目の節目の公演を終え、次の大きな節目である創始200年に向けて原点に立ち返り、京都の名所を巡る内容で構成する。

 公演では舞を舞う立方(芸妓舞妓)、演奏を行う(芸妓)、鳴り物(お囃子)を受け持つ芸妓の全員が呼吸を合わせ、洗練された舞の世界を作り上げる。ほかの演劇公演と異なり、一度も幕を下ろすことがなく行う舞台転換が特徴。

 毎年新調される京友禅と西陣織の職人の手で作られる衣裳の美しさは唯一無二だという。振付は、創始当初から変わらず、「京都井上流」が担っており、現在は人間国宝・五世井上八千代氏が直接指導を行っている。舞だけではなく、三味線・唄・鳴物は生演奏で、曲も毎年書き下ろされている。

 「都をどり」のポスターは、時代を代表する日本画家が毎年制作している。今年のポスターは昨年に引き続き、諌山宝樹氏が手掛けている。磯山氏は多方面で活躍しており、2024年の大河ドラマ「光る君へ」では衣裳デザインを担当した。

 また、同公演の舞台は国指定登録有形文化財の「祇園甲部歌舞練場」。23年に令和の大改修を終え、建設当初の姿を残しながら、最新の設備を取り入れた。

 期間中は4月15日のみ休演日。各日3回公演で、各公演約1時間。チケットは公式ホームページで売り出している。料金は茶券付一等観覧席が7000円、一等観覧席は6000円、二等観覧席は4000円、学生料金(二等席限定)が2000円。

旅行新聞新社「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2024」表彰式開く グランプリは加賀屋グループ(石川県七尾市)

2025年1月17日(金) 配信

グランプリに輝いた加賀屋グループ

 旅行新聞新社(石井貞德社長)は1月17日(金)、東京・新宿の京王プラザホテルで「第50回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」などの表彰式を開いた。あわせて、昨年12月1日に発表した「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2024」の表彰を行った。

 「日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー」は、観光業界の専門紙「旅行新聞」が取材活動などを通じて、先進性や創意工夫が見られる観光業界の優れた取り組みを毎年選出している。2021年に創設し、今回は4回目。

 グランプリに輝いた「加賀屋グループ」(渡辺崇嗣社長、石川県七尾市)は、24年1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」により甚大な被害を受けた。和倉温泉では旗艦店の「加賀屋」、「松乃碧」「あえの風」「虹と海」の4館が営業していたが、現在も休業を余儀なくされている。 

 予期せぬ災害時にあって、宿泊者に“寄り添う” 献身的な心からのおもてなしに、宿泊客や常連客、避難所で支援を受けた地元住民からも続々と感謝と激励の声が届いた。能登半島地震発災後の加賀屋の姿勢は、日々おもてなしをしている全国の旅館にも「自信と誇り」を再認識させ、旅館業界からも多くの称賛の声が上がった。

 本業の「旅館業」が休業しているなか、スタッフの希望を聞きながら、グループ企業や全国の旅館に出向させるなど雇用維持にも努めている。一方で新規出店など、さまざまな事業を前進させる歩みを止めていない。「能登半島復興応援」オンラインマルシェでは、共に復興を目指そうと、地元事業者の商品販売の支援も行っている。

優秀賞の伊予鉄バス

 優秀賞の「伊予鉄バス」(清水一郎社長、愛媛県松山市)は、運賃改正による運転者の賃上げや労働条件の改善に留まらず、多様な働き方ができるように幅広く選択肢を設けるなど、慢性的な人手不足の解消に向けて力を入れている。

 23年12月に年間を通じて休日数を約8%増加させ、24年1月の賃金改定では、実質的には1人当たり平均7%の賃上げを達成した。親会社の伊予鉄グループは、23年10月から完全週休3日制に移行、伊予鉄バスも週休3日制を選択できる枠組みを設けた。

 また、キャッシュレス割引の導入や、バス全線でモバイル含む全国交通系ICカードの利用も始める予定。EV(電気自動車)バスの積極採用や、自動運転バスの実証実験などにも取り組んでいる。

優秀賞の奥出雲多根自然博物館

 同じく優秀賞の「奥出雲多根自然博物館」(多根幹雄理事長、宇田川和義館長、島根県・奥出雲町)は、地域に根差した「暮らせる博物館」の構想を掲げている。博物館は世界の化石や地球を形成するさまざまな鉱物、恐竜の全身骨格標本など約2000点を展示。館内には客室を備え、全国唯一の「泊まれる博物館」としても知られる。宿泊者を対象にした「ナイトミュージアム」も好評だ。

 1棟貸しの体験交流施設「奥出雲百姓塾」では、宿泊しながら近隣田畑での農業体験や、奥出雲の食材を使った料理体験などができる。

 東京の大学からインターン生の受け入れや、地元調理専門学校とのコラボ企画などにも積極的に取り組み、博物館を拠点と周遊観光や、食を通した地域活性化にも貢献している。

セトレマリーナびわ湖で2月2日にキャンドルナイト 2000個のキャンドルが幻想的に彩る

2025年1月17日(金) 配信

キャンドルナイトイメージ

 ホロニック(長田一郎社長、兵庫県神戸市)が運営するホテル「セトレ マリーナびわ湖」(滋賀県守山市)は2月2日(日)、「Candle Night2025」を開く。2000個のキャンドルが煌めく幻想的な一夜限りのイベント。

 湖の目の前の自然を感じる場所で、無数に輝くキャンドルの世界が楽しめる。イベントは午後5~8時で、時間内の会場は入場無料。手軽に食べられる飲食の販売もある。

 また、午後7:30から、「Blow out ceremony」を開催する。キャンドルの灯りに願いを込めて、そっと吹き消して幸せを閉じ込めるセレモニー。セレモニー用のキャンドルは販売ブースで購入できる。

 SNS投稿キャンペーンとして、セトレ公式Instagramアカウントをフォローし、キャンドルナイト開催中に指定のタグ付けまたはメンションして投稿すると会場で使えるドリンク引換券がもらえる。

 このほか、セトレで結婚式を挙げた夫婦には「おかえりなさい」の気持ちをこめて、フードマルシェチケットとブローアウトセレモニー用のキャンドルをプレゼントする。

大阪観光大学の山本ゼミ生、東京からの修学旅行生を引率体験

2025年1月16日(木) 配信

大阪観光大学の学生が東京からの修学旅行生を引率

 大阪観光大学観光学部の山本剛准教授のゼミ生はこのほど、東京都内から地元・大阪を訪れた高校の修学旅行生が、公共交通機関や徒歩での移動をスムーズに行えるように現地サポートを試みた。大阪・関西万博を控え、観光業界への就職を目指す山本ゼミ生(3年生)4人がボランティアで参加し、課題や手ごたえを感じたようすだ。

 当日、ゼミ生らは朝8時30分に「CLARK NEXT Tokyo」の3クラス約70人が宿泊するオリエンタルホテルユニバーサル・シティ(大阪市此花区)でのお出迎えからスタートした。高校の先生や、旅行会社(東武トップツアーズ東京法人西事業部)の担当者らと顔合わせ、ルート確認などの打ち合わせを行ったあと、いよいよ出発。

 最寄りのユニバーサルシティ駅から、いくつかの電車や地下鉄を乗り換えながら、「eスタジアムなんば本店」や昼食会場などを巡り、新大阪駅発東京行き新幹線「のぞみ号」を無事にお見送りするというコースを体験。

 旅行会社時代に団体旅行の引率経験が豊富な山本准教授は、ゼミ生に対して「最短距離や速さよりも『安全を最優先』にし、分かりやすいルートを選ぶ」ように指示。横断歩道やエスカレーターでの注意点、後続が遅れてきたらスピードダウンすること、駅では一般客が入ると改札が混雑するため、「間を空けない」など配慮すべきポイントを事前に伝えていた。

 実際に高校生を引率した3年ゼミ長の平比菜さんは、「現場で高校の先生方と連携を取りながらガイドをする難しさを感じました。反省点もありますが、多くの学びを得ることができました。歳の近い高校生の生徒さんたちと交流できて楽しかったという印象が一番強いです」と振り返る。

 山本准教授は「資格取得や、教室の座学で終わることなく、教員が見守りその場で指導しながら本物の団体客に対応する“現場対応力”こそ、今後社会で生かせる力になると確信しています」と語る。

ラグーナテンボス、サンリオフェス開催 ピューロランド世界観再現

2025年1月16日(木) 配信

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 ラグーナテンボス(小寺康弘社長、愛知県蒲郡市)は2月15日(土)~5月18日(日)、運営するテーマパークの「ラグナシア」でサンリオキャラクターフェス in ラグーナテンボスを開催する。

 テーマパーク「サンリオピューロランド」(東京都多摩市)の世界観を再現したアトラクション会場で、キャラクターや同テーマパークについて紹介するコーナー、キャラクター「クロミ」をモチーフにした特設フォトスポットなどを設置する。さらに土・日・祝日には、ハローキティをはじめ、多くのサンリオキャラクターが登場するキャラクターグリーティングランドを開く。

 料金は1人500円で、別途ラグナシア入園券が必要となる。開催時間は午前10時~午後5時。

はとバス共栄会、シンフォニー・クラシカで新年賀詞交歓会を盛大に開催

2025年1月16日(木) 配信

前田伸会長

 はとバス共栄会(会長=前田伸・TOKYO TOWER社長)は1月15日(水)、はとバスのクルーズ船「シンフォニー・クラシカ」で、150人を超える会員らが参加して新年賀詞交換会を開いた。

 前田会長は「2025年は、観光事業者の役目をしっかりと見極め、色々な種を蒔いているはとバスと、協力会が一致団結して良いサービスを行っていきたい」と強調した。

武市玲子社長

 はとバスの武市玲子社長は「昨年新たなデザイン車両を導入し人気を博している。今年は11月にデフリンピック開催など、世界中から東京が注目を集めている。業界の課題を直視しながら、持続可能な観光に向けて事業に取り組んでいきたい」と語った。

 共栄会、はとバス役員による鏡開きが行われ、乾杯には共栄会副会長の松倉由幸東京興業社長が登壇した。懇親会では役員やスタッフの紹介が行われ、会員同士の情報交換や、シンフォニー自慢の料理を味わった。

 お楽しみ抽選会には、グループ会社から、はとバスの乗車券をはじめ、銀座キャピタルホテル宿泊券、シーライン東京乗車券、はとバスエージェンシー賞など33本が提供された。

本紙を訪れ「いわて冬旅キャンぺーン」をPR  岩手県

2025年1月16日(木) 配信

岩手県の宣伝隊が来社

 岩手県は1月1日(水)~3月31日(月)まで「いわて冬旅キャンペーン2025」を展開しているが、このほど本紙を訪れ、期間中のイベントなどを説明した。

 キャンペーンでは雪国岩手ならではの雪や氷を楽しむ各種体験メニューや毛ガニ、カキなどの旬の味覚を味わうイベントなどが用意されている。

 このうち本州一寒いと言われる盛岡市の薮川地区のまほら岩手では数多くの氷像が出現し、観客を現像的な氷の世界へと導く。

 食の魅力では沿岸部の9カ所の宿泊施設で、三陸ゆで毛ガニ1杯付きの「三陸ぜいたくざんまい宿泊プラン」を2月1日(土)~4月13日(日)まで展開する。このほか、宮古市では2月1日(土)~28日(金)まで、「宮古すし月間」として参画する寿司屋で期間限定のお得な寿司を提供する。

「インバウンドの地方誘客」待ったなし 第11回観光立国推進協議会を開く

2025年1月16日(木) 配信

観光関係のトップ約70人が出席した(中央Aの位置が菰田正信委員長)

 観光関係団体や民間企業などで組織する観光立国推進協議会(委員長=菰田正信・日本観光振興協会会長)は1月15日(水)、東京プリンスホテル(東京都港区)で、第11回観光立国推進協議会を開いた。同日発表された2024年推計の訪日外国人観光客数は3600万人を突破して過去最高を記録し、好調の訪日外国人観光客だが、さまざまな業界の出席者から「インバウンドの地方誘客」が待ったなしの喫緊の課題として挙げられた。

 菰田委員長は「今年はいよいよ4月から大阪・関西万博が開幕する。世界中から観光客が集まり、関西のみならず日本が脚光を浴びる絶好のチャンス」と述べ、「この恩恵を確実に日本の各地域隅々まで行きわたらせるため、政府の政策と歩調を合わせて取り組んでいく」と意気込みを語った。

 来賓としてあいさつに立った観光庁の秡川直也長官は「昨年、観光はさまざまな分野で大きな成果が出た。インバウンド客数はコロナ前の2019年を超え、3700万人近くになり、消費額も8兆円を超える数字となる見込み。今年はこのトレンドを大事にし、外国の方により日本に来ていただくことに加え、日本人の海外旅行や当然国内観光も含めて、3つ同時に次のステージへ進んでいきたい」と力を込めた。

早期来場呼び掛け 4月13日から大阪・関西万博が開幕

 今回は、4月13日から開幕する大阪・関西万博について、日本国際博覧会協会の髙科淳副事務総長が登壇して、最新の情報を説明した。今週末の1月19日には会場最寄りとなる大阪市高速電気軌道中央線の新駅「夢洲駅」が開業するが、「SFの世界のようで、駅に着くだけでワクワクする」と紹介した。また、参加者数の状況は目標数150カ国・地域、25国際機関に対し、公式参加表明は158カ国・地域、9国際機関となっている。

 参加国パビリオンでは、それぞれの国が今回のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を体現しており、個性豊かな展示が並ぶ。とくに、次回2030年の万博開催国のサウジアラビア王国は力が入っており、パビリオンのなかにいくつも建設物を建て、アラブの市場「スーク」を再現するなど、とても壮大なものになるという。このほか、期間中は各国や参加企業らがさまざまなイベントやショーなども予定しており、それらは公式ホームページのイベントカレンダーで紹介している。

 万博は10月13日までの半年間。髙科氏は終盤になると大混雑が予想されるとし、9月以降は入場制限も視野に入れる。「前半に来場いただき、来場者による発信も狙いたい」とし、チケット販売に加え、早期来場の促進にも協力を求めた。

各委員が現況報告や意見発言 3連休の重要性も確認

 協議会では、各委員が業界や自社の状況、課題などについて意見を述べた。そのなかで、

24年の訪日客数3687万人、消費額8兆円へ 「地方で2泊」目標に(秡川観光庁長官)

2024年1月16日(木) 配信 

観光庁の秡川直也長官は1月15日(水)に会見を開いた

 観光庁の秡川直也長官は1月15日(水)に開いた会見で、2024年の訪日外客数が前年比47・1%増、19年比15・6%増の3687万人と、過去最高を記録したことを報告した。24年12月推計値は同27・6%増(19年比38・1%増)の349万人となり、単月過去最高を更新した。インバウンド消費動向調査によると、24年暦年の速報値では、前年比53・4%増、19年比69・1%増の8兆1395億円となり、統計上最高額を達成した。

 1人当たりの旅行支出は、同6・8%増(19年比43・3%増)の22万7000円。

 観光立国に関する2025年目標に示された、訪日旅行消費額5兆円、1人当たりの消費額20万円、訪日外客数19年水準超えなどを早期に達成できたとして、秡川長官は、「ここまで来たのかという感想を抱いている。来年26年から30年に掛けての5カ年計画の目標を立てなければならない時期。今年中に分科会にて検討を進める」と話した。

 観光庁によると、訪日外国人による消費は、24年1~9月値で見ると三大都市圏で75%、地方で25%と割合に偏りがあり、地方誘客が課題となっている。

 「今年もやることは変わらない。訪日リピーターへ地方の魅力をPRし、地方で2泊してもらうことが大切。誘客するだけではなく、その地域で宿泊してもらう取り組みが必要だ」との認識を示した。

 一方で、アウトバウンドの回復は遅れており、24年の出国日本人数は19年比33・2%減(同35・2%増)の1300万7000人となった。秡川長官は、「円安や物価高の影響が強い。ハワイなどは一部回復しているものの、若い世代にとってはまだ旅行しづらい状況にある。単月でみると、12月はコロナ前の7割程度まで戻っている。海外教育旅行の支援を他省庁と連携しながら取り組んでいく。また、大阪・関西万博では毎日出展国が催しやイベントを開催する。これらを活用してアウトバウンド促進していければ」と語った。