「街のデッサン(217)」ジェノバでコロンブスに出会った GAFA超える事業フィールドは

2019年5月19日(日) 配信

次なるビジネス新大陸は何か

 MSCメラビリア号の船内リゾート生活がようやく身に着いてきた3日目の朝に到着したのは、イタリア・ジェノバの埠頭であった。ここもまたヨーロッパを代表する港湾機能を持つ都市で、金融・交易で栄えていた。船内のレストランでとる朝食は、頼んだハムエッグも普段の3倍ぐらいのボリュームで、それでもしっかりといただいてこれからの都市観光に備える。

 ジェノバの中心地区はバスで30分もかからず到着。かつての交易で財を成した富裕層のカラフルな邸宅が並ぶ街区を逍遥し、オペラハウスや市の庁舎の居並ぶ中心広場に至る。中でも目を引いたのはバンクイタリアなどの日本銀行に対応する銀行や民間の経営する銀行の豪奢なビル群であった。ジェノバは、フィレンツェに並ぶ財閥が生み出された都市で、世界の商品交易では港のないフィレンツェに対して優位にあった。

 銀行を意味する「バンク」という言葉は、フィレンツェのメディチ家の執務センターで使われていた机を「バンコ」と呼んでいたところから使われるようになったという。今ではオフィッチー美術館としてダ・ビンチやミケランジェロ、ヴォチェチェリィなどのルネサンス時代の名画が所蔵されている建物は、元はといえばメディチ家の事務所で、そこに次々に芸術作品が持ちこまれることによって、とうとう美術館として空け渡すことになってしまったが、名前のオフィッチーだけは後世に「オフィス」として残ることになった。

 内陸にあったフィレンツェは、13世紀には毛織物業を中心にした産業を興し、白地を染めてテキスタイルにする高度技術を開発して付加価値を生み出し、莫大な財を築いた。染めの定着材である明礬の権益を独占したのがメディチ家で、飛び抜けた資産を基に銀行業をリードしたが、彼らと競争できたのは港を持つジェノバの財閥たちだけであった。

 ジェノバの居並ぶ銀行群の豪華な建物を見ていると、現代の金融システム転換の必然性からして、仕組みのみならずこれらのハードそのものを維持していくことができるかどうか、疑念を持った。金融街を抜けると、なんとそこにコロンブスの生家があった。実に侘しい小さな建物で、コロンブスの履歴の厳しさを感じたが、今こそ新たな未開の情報やデータを超えるアフターデジタル・ビジネス大陸の発見を、すなわちGAFAを凌駕する観光産業をターゲットの1つにした事業創造するコロンブスを、世界のビジネス界が求めているのではないかと思ってもみたりした。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

「提言!これからの日本観光」“MaaS”で観光

2019年5月18日(土) 配信

観光立国への前進をはかるために“MaaS”の導入を

 近年、欧州を発祥の地とする“MaaS”が、俄然注目されつつある。国では観光庁などが中心になって、この“MaaS”の考え方を観光インフラ整備との関連で導入、観光客の円滑な移動に資するべく「『さまざまな移動手段を最適の組み合わせで利用客のニーズに応じて選択、統合したサービスの提供』を早急に検討するべき」ことを示唆している。

 “MaaS”とは「Mobility・as・a・Service」の頭文字をとったものである。すなわち、①移動にかかわるあらゆるサービス(公共交通機関によるものと私的な輸送手段)をリストアップして②顧客に選択肢(情報)を提供する。このなかから、顧客ニーズに合わせて③最適なサービス選択とその組み合わせを提案④申込みを受付⑤決済する――。これらを「一貫処理」するプログラムを会社、団体などが構築することをいう。その中には、規制緩和を前提とするが、自家用車の有効活用(カーシェアリング、相乗りなど)、さらに、自転車のレンタルなども含まれる。すなわち、顧客の移動に対するニーズを満たすサービスを検索(選択)、組み合わせ(編集)、予約(申込)、決済(発券)までをコンピューターシステム上で完結させ、商品化することを内容とする。これによって、これまでの移動手段の「所有」から脱皮して、もっぱら「利用」に着目したサービスが可能となり、自家用車などの保有コスト負担を低減するとともに、公共交通機関の活用、さらには自家用車の有効利用(相乗りや遊休時の活用)も可能となる。さらに、レンタサイクルも含め、各手段間におけるつなぎ部分に徒歩移動も挿入して全体の移動ニーズを効果的に満たせる結果、道路交通や公共交通の異常混雑が緩和され、移動空間の効率的利用が実現する。

 今後も増加するとみられる訪日客の円滑な移動も可能となり、また、邦人観光客も公共交通と自家用交通手段を継ぎ目なく結べる。このため、より多くの観光客を迎えられるので、観光効果も高まると期待される。

 交通機関同士の無駄な競争がなくなり、交通手段のもつ特色を活かして、現有設備でも相互連携により量・質共に高度なサービス提供が可能となろう。

 その結果、交通混雑の緩和で、観光地の環境保全(無駄な交通がなくなり環境破壊の低減に貢献)も前進するだろう。

 このように、“MaaS”の観光への活用はまさに、「観光立国」を掲げる現下の日本に急務と考えられる。ただし、実現のためには現行法制と各種規制の改革、緩和(自家用車の多目的利用。また、公共交通機関の規制緩和)が前提となり、秩序見直しにもつながる大きい変革を伴う。しかし、それによる前述の諸利点を考えると、この際、交通機関の公と私、所有と利用の関係に関わる新しい秩序を構築して、移動の円滑を確保することにより、「観光立国」への前進をはかるべき時期が、到来したように思われてならない。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

日本旅のペンクラブ賞は「遠州横須賀倶楽部」が受賞 「旅の日」川柳大賞は小幡由美子さん

2019年5月17日(金) 配信

喜びを語る遠州横須賀倶楽部の竹内さん(左)

 日本旅のペンクラブ(中尾隆之代表会員)は5月16日(木)、東京・目白の椿山荘で「第32回『旅の日』の会」を開いた。今年度の「日本旅のペンクラブ賞」には静岡県掛川市の「遠州横須賀倶楽部」が、「旅の日」川柳の大賞には小幡由美子さんが選ばれ、贈呈式が行われた。

 第39回「日本旅のペンクラブ賞」を受賞した「遠州横須賀倶楽部」を代表して登壇した竹内誠人さんは、「『旅の日』の会」との交流が30年以上にわたることを振り返りながら、「たくさんの方との触れ合いを通して、育ててもらった」と感謝を述べた。1987(昭62)年に発足した「遠州横須賀倶楽部」は、大規模店舗進出に伴い商店街存続に危機感を抱いた商工会青年部を中心に発足。以降、地道に活動を継続し、長年にわたって観光振興に寄与している。

 第11回「旅の日」川柳の大賞を受賞した小幡由美子さんは壇上で、受賞作「青年となって夫の独り旅」が誕生したいきさつを語った。昨年、退職した夫が今年始めの冬に「1人旅に出かける」と、突然言い出したことがきっかけだという。「どこに行くの?」という由美子さんの問いに「太平洋に突き出した岬」と答えた夫。

 旅行先を不安に思った由美子さんは「死にたいの?」とたずねると、「各駅停車の電車で、安いホテルに泊まって、食事はコンビニで調達する」という2泊3日の旅プランだったという。暖かい時期をすすめたが耳を貸さず、そんな夫に「頑固で不器用でちょっと純粋な青年の姿を重ね合わせて作りました」と語った。続けて、「夫は今回の受賞を自分のことのように喜んでくれた」と、夫婦で受賞をうれしがった。

大賞を受賞した小幡さん

 基調講演を行った温泉ソムリエ家元で新潟県赤倉温泉協会会長の遠間和広氏は「温泉ソムリエのブランディングを応用した地域活性法」をテーマにスピーチ。イベントを成功させるためのヒントや捨てられないパンフレットを作るコツなどを紹介し、参加者は熱心に耳を傾けていた。

講演する遠間和広氏

 第2部の懇親会では、静岡県立横須賀高校郷土芸能部のおはやしが披露され、躍動感あふれる演目に参加者からは盛大な拍手が送られた。

静岡県立横須賀高校郷土芸能部

 「旅の日」は、松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立ったとされる5月16日(陰暦元禄2年3月27日)に合わせて制定された。「日本旅のペンクラブ賞」は、旅の文化の向上に寄与したと認められる団体、個人、行政機関などを対象に贈られる賞で、1972(昭47)年から続いている。

                ◇

第11回「旅の日」川柳 受賞作

【大賞】

青年となって夫の独り旅   小幡由美子(群馬県・甘楽町)

【優秀賞】

旅人になれと一〇連休が言う   住野次郎(兵庫県宝塚市)
働き方変えてと旅にあおられる   鍬田美奈子(熊本県熊本市)
旅行中だけは何だかいい夫婦   せとか(岡山県岡山市)
三日目は少々荒れる夫婦旅   山田明(千葉県印西市)
対局のようにプランを睨み合い  さごじょう(愛知県清須市)

【鹿沼賞】

行き先が渋くなったと妻笑う  澄海(愛知県清須市)

※敬称略

JALホノルルマラソン受付開始!今年は12月8日に開催

2019年5月17日(金) 配信

フィニッシュエリア

 ホノルルマラソン日本事務局はこのほど、ハワイ・オアフ島で12月8日(日)に開催するJALホノルルマラソン2019の第1期エントリーを開始した。参加費が割安になるのは10月16日(水)の受け付けまで。

 JALホノルルマラソンは、最も多くの日本人が参加する海外マラソン。昨年は、フルマラソンと10Kラン&ウォーク合計の全体エントリー者数3万687人のうち、日本人は1万5017人と約半数を占めた。

 同マラソン大会の大きな特徴は制限時間がないこと。コースも比較的フラットなため、マラソン初心者やフルマラソンが初めての人も挑戦しやすくなっている。例年世界トップクラスの選手も参加するため、一流選手と同じコースを走れるのも魅力の1つという。また、毎年1万人以上のボランティアが大会を支えており、温かい声援やハワイの土地の魅力も人気を集める要因となっている。

 昨年から正式に競技種目となった10Kラン&ウォークはスタートはフルマラソンと同時で途中まで同じコースを走る。フルマラソンは自信がない人も、歩いてゴールを目指すことができるため、気軽に参加できるという。参加記念Tシャツのほか、完走メダル、完走証も授与される。

 このほか、前日の12月7日(土)の朝は「カラカウアメリーマイル」を開催する。1マイル(約1・6㌔)を朝のジョギング感覚で走るファンランで、こちらもエントリーを開始した。

JALホノルルマラソン2019

開催日時:12月8日(日)午前5:00スタート ※フィニッシュエリアのサポートサービスは午後2:00まで。

競技種目:フルマラソン/フルマラソン車イス競技部門(42・195㌔)、10Kラン&ウォーク(10㌔)

主催:ホノルルマラソン協会

特別協賛:日本航空(JAL)

参加人数:定員なし

エントリー:日本受け付けは11月12日まで、現地エントリーは12月5~7日

エントリー料:【フルマラソン】日本受付・第1期5月15日~10月16日 2万8千円、第2期10月17日~11月12日 3万3千円、ホノルル現地受付 380㌦

【10Kラン&ウォーク】日本受付・第1期5月15日~10月16日 9千円、第2期10月17日~11月12日 1万円、ホノルル現地受付 100㌦ ※日本受付の申込は別途事務手数料5%がかかる。

ANAグループとPECOが共同でペット事業サービス開始、第1弾はWebマガジン

2019年5月17日(金) 配信

 ANAグループとペット事業を手掛けるPECO(岡崎純社長、東京都渋谷区)はこのほど、共同でペット領域の包括的サービスを開始した。第1弾として、ANAグループのANA X(加藤恭子社長、東京都港区)とPECOが業務提携契約を締結し、 5月16日(木)から、“愛犬と行きたい上質なおでかけ”を紹介するWebマガジン「Pally」を公開した。

 「心満たされる瞬間を、愛犬とともに。」がコンセプトの「Pally」は、PECOのペット専門編集者・ライターからなる編集部が厳選した、愛犬との外出先を紹介する。ペットを知り尽くしたPECOと、旅を知り尽くしたANA Xが共同でコンテンツを企画。Pally編集部が飼い主の満足度やペットフレンドリー度など、100を超える独自の評価項目で厳選したコンテンツを公開する。ペット同伴で楽しめる宿泊先や交通手段、アクティビティ、安心して預けられるペットホテル、ペット保険、ライフスタイルグッズ紹介などオリジナルコンテンツを展開する。

KNT首都圏千葉支店が運営協力 千葉県、元アスリートを講師に陸上競技イベント開く

2019年5月17日(金) 配信

塚原直貴氏が指導

 千葉県はこのほど、千葉県総合スポーツセンター(千葉市)で陸上競技のイベントを行った。運営は、近畿日本ツーリスト首都圏(KNT首都圏)の千葉支店が担当。イベントでは元陸上アスリート塚原直貴氏が、リレーの基本である「スタートダッシュ」や「ランニングフォーム」、「バトンパス」などを千葉県内在住・在学の中学生に指導。プロ車いす陸上アスリート廣道純さんは、パラリンピック競技の魅力などについて講演した。

講演を行う廣道純氏

 同イベントは「IAAF世界リレー2019横浜大会」に出場するオランダリレー代表チームの練習が一般公開されたのに合わせて行われた。同チームは、5月11~12日神奈川県横浜市で開かれた「IAAF世界リレー2019横浜大会」に向け、千葉県総合スポーツセンターで事前キャンプを実施していた。

 事務局として運営に携わったKNT首都圏の千葉支店は、代表チームに事前キャンプに際し、選手団の空港からの送迎と宿泊を手配したほか、オランダと千葉県の交流イベントの情報発信や、オランダ選手への日本文化体験を実施。担当者は「今後も2020年に開かれる東京オリンピック、パラリンピックを始め、さまざまな世界大会の事前キャンプの誘致などに取り組むとともに、スポーツ振興を通じて千葉県の魅力を発信し、地域活性に貢献する」と語った。

2年に一度の芸術祭「のせでんアートライン」10月26日から開催

2019年5月17日(金) 配信

のせでんアートライン2019 避難訓練

 のせでんアートライン妙見の森実行委員会(三好庸隆実行委員長、兵庫県川西市)は、2019年10月26日(土)~11月24日(日)に能勢電鉄(のせでん)の沿線やその周辺地域で、地域とアーティストが一体となって作る2年に一度の芸術祭「のせでんアートライン」を開く。2013年に始まり第4回となる今回のテーマは「避難訓練」だ。

 川西能勢口駅を入口に、のせでんに乗って妙見山へ至るまでのルート(新村落=ニュータウン)と、妙見山の裾野の集落(旧村落=キュータウン)をメイン会場に、国内外の8組のアーティストによるオリジナル作品の展示やパフォーマンスを展開する。併せて、地域の住民や団体が主体となって企画する「地域プロジェクト」も実施する。

開催テーマ「避難訓練」

 実行委員会によると現代は、自然災害や国際社会の諸問題から「渋滞に巻き込まれた」「学校や会社に行くのが辛い」といった個人の日常の悩みまで、さまざまな困難や災難がある。それらと向き合う中で必要な、心身の危険を予測する直感力、的確に対処する身体感覚の重要性が、改めて問われているように感じられるという。

 今回の芸術祭の舞台、兵庫県と大阪府をまたぐのせでん沿線地域には、都市部近郊でありながら昔からの原風景が広がり、とくに川西市黒川地区の里山は現在に至るまで人の手が入れられ、「日本を代表する里山」と称されている。「この里山の人々の知恵と技術に出会ったアーティストによって生み出された作品を鑑賞することで、『里山で生きる術』に触れられる。これにより時間や場所の概念を捉え直し、凝り固まった思考や筋肉を柔軟にし、我われがこれから進むべき新たな経路を指し示す。これがアートを通した『避難訓練』だ」(実行委員会)。

「のせでんアートライン2019」概要

テーマ:避難訓練

アートプロデューサー:前田文化

期間:2019年10月26日(土)~11月24日(日)の30日間

エリア:川西能勢口駅・能勢電鉄 妙見口駅~妙見山の一帯 ほか

目的:のせでん沿線の一市三町(川西市、猪名川町、豊能町、能勢町)が、府県を越え、アーティストや地域住民、企業、行政などのコラボレーションによって、「日本を代表する里山」と称されるこのエリアの魅力(歴史、伝統文化、自然、景観、食、人など)を伝える。そして、新たな価値を生み出し、新たな人の流れや交わりを作る。

プログラム:

(1)作品展示・パフォーマンス

 8組のアーティストが、川西市・猪名川町・豊能町・能勢町に滞在しリサーチやワークショップを実施する。

 地域の固有の歴史や風土などをリサーチしながら、本芸術祭のための新作アート作品を制作する。アート作品は、「のせでんアートライン2019」の開催期間中、妙見山や山裾の集落、のせでん沿線のニュータウンなどに展示される。

<参加アーティスト>(合計8組)順不同

井上亜美/いのうえあみ(1991~、日本・京都)

渡邉朋也/わたなべともや(1984~、日本・山口)

岡啓輔/おかけいすけ(1965~、日本・東京)

深澤孝史/ふかさわたかふみ(1984~、日本・北海道)

contact Gonzo/コンタクト・ゴンゾ(2006~、日本・大阪

拉黒子達立夫/ラヘズ・タリフ(1962-、台湾・花蓮/台東/台北)

渡部睦子/わたなべ ちかこ(1969~、オランダ・アムステルダム)

Diego Teo/ディエゴ・テオ(1978~、メキシコ・オアハカ)

(2)地域プロジェクト ※詳細は、6月頃発表予定

 「のせでんアートライン」初の試みで、公募によって集まった、地域が主体となるプロジェクト。個性豊かな地域住民や団体が新たな価値や仕組みの創出を目指して取り組み、同期間中に連携企画・イベントとして実施する。

プレ・プログラム

能勢ささゆり学園・児童館活動でのワークショップ

学校や地域コミュニティでのアウトリーチワークショップ:

 参加アーティストの渡部睦子が、川西市・猪名川町・豊能町・能勢町の学校や地域コミュニティ(地域団体やサークルなど)を訪れ、ワークショップを実施する。

期間:2019年6月中旬~10月中旬の期間で開催予定

日本旅行 宇宙飛行士・山崎さんと星空を観賞するツアーを売り出す

2019年5月17日(金) 配信

宇宙飛行士の山崎さんと星空を観賞できる

 日本旅行(堀坂明弘社長)は5月17日(金)の午後2時に、宇宙飛行士の山崎直子さんと一緒に、ハワイ島(アメリカ)のマウナケアで星空と朝日を観賞するツアーを売り出す。

 同ツアーは、宙ツーリズム推進協議会の企画協力により実現したもの。山崎さんは、ツアーの1~3日目に同行。観賞のほか、「宇宙教室inハワイ島」を開き、宇宙と地球の神秘について、自身の体験談を踏まえた話をする。また、「ディナータイム」では、山崎さんとのコースディナーやフリートークを実施する。

ツアー概要

商品名:ベストツアー「宇宙飛行士 山崎直子さんと観る ハワイ島 宇宙体感の旅」(羽田発)
旅行日程:8月21日(水)~8月26日(月) 6日間
旅行代金:49万9900円~(2人1室/大人1人)
募集人員:30人(最少催行人員10人)
発売日:5月17日(金)午後2:00

ツアーのポイント
宇宙飛行士・山崎直子さんと一緒に星空と朝日を観賞
ハワイ島のマウナケアにて、満天の星と黄金に輝く朝日を一緒に観賞する。

山崎直子さんによる「宇宙教室in ハワイ島」を開催
「宇宙と地球の神秘」をテーマに、自身の体験談も踏まえた話を楽しめる。宇宙開発の最前線で活躍するスペースコーディネーター寺門邦次さんもサポートする。

山崎直子さんとのディナータイムを用意
1日目の夕食は、山崎直子さんと一緒に、コースディナーとフリートークを楽しめる。

経験豊富な添乗員が同行
宇宙体感ツアーに経験豊富な添乗員が同行するので、海外旅行が初めての人も安心して参加できる。

 □その他ラインナップ

ベストツアー「アメリカ 宇宙体感の旅」を同日発売する。NASA(アメリカ航空宇宙局)の宇宙開発活動に欠かせない3つの都市、ヒューストン・フロリダ・ワシントンD.C.に案内。「ケネディ宇宙センター」では、日本旅行オリジナル貸切見学で、日本語によるわかりやすい解説付き。
ツアー概要
商品名:ベストツアー「アメリカ 宇宙体感の旅」(成田・大阪発)
旅行日程:8月29日(木)~9月5日(木) 8日間
旅行代金:59万9900円~(2人1室/大人1人)
募集人員:30人(最少催行人員15人)
発売日:5月17日(金)午後2:00

HISら、国内過去最大17トン「MSCベリッシマ」のチャータークルーズ販売へ 全長315㍍ 乗客定員は5600人

2019年5月16日(木) 配信

(左から)小林敦氏、中森達也氏、オリビエロ・モレリ氏、澤田秀太氏

 エイチ・アイ・エス(HIS)らは5月16日(木)、2020年ゴールデンウイーク(4月28日~5月6日)に国内過去最大17㌧級の客船「MSCベリッシマ」(イタリア)をチャーターし、日本発着クルーズを行うと発表した。国内クルーズ市場は拡大しており、HIS単体、グループともにクルーズ取り扱いが急増するなか、さらなる需要の取り込みをはかる。HISは20年に創業40周年を迎えるため、今回はその特別記念企画の一環でもある。

 MSCクルーズが保有する同船は19年3月に新造船されたばかり。全長は315㍍で、東京タワー(333㍍)と比べても見劣りしないほど。高さ65㍍で、総トン数は17万1598㌧、乗客定員は5686人と超大型客船だ。

 横浜港を出発し、石垣島、台湾・花蓮、宮古島、高知を巡り、同港に戻る9日間のコースとなる。価格は15万8千円からで最上級客室は98万円に設定した。13歳以下の子供は3~5人目を無料とする。同日から予約受付を始めている。

 船旅中の過ごし方は、シルク・ドゥ・ソレイユの特別ショーや、海上80㍍の高さから船を横断するヒマラヤンブリッジ、カジノ、スパ、ショッピングなど多彩。96㍍に及ぶ天井のLEDスクリーンによる映像ショーや、VR(仮想現実)コンテンツなど最新技術を駆使した体験も楽しめる。

MSCベリッシマの構造イメージ

 HISのクルーズ取り扱いは大きく伸びている。19年はHISグループで、前年から送客人数が150%、売り上げが130%の着地を見込む。HIS単体でみても、人数は160%、売上は150%以上を見通している。

 さらに国内クルーズ市場は、17年に過去最高の31・5万人を記録。同社は旅行形態として「クルーズ」が、日本でも選択肢の一つになりつつあるとみる。

 一方で、訪日外国人旅行者は18年に3千万人を超えて過去最高を更新したが、座席供給量の不足に頭を抱えている。国土交通省では、羽田空港の発着枠増便など対策を進めている。

 同船は約5600人が乗船可能で、飛行機で換算すれば35から40機をチャーターした規模と同じ。GWの繁忙期にチャーターすることで、懸念される座席供給量不足の受け皿にする狙いもある。

 このほか、今回は海外からの販売も行う。今後は、桜シーズなどのピーク時にチャーターすることで、外国人旅行者の需要も掘り起こしていく。

 HISの専務執行役員兼HISJAPANプレジデントの中森達也氏は同日の会見で、「HISとしてクルーズ事業をより注視し、強化していきたい」と意気込んだ。MSCクルーズジャパンのオリビエロ・モレリ氏は「すぐに予約してほしい。すぐに売り切れてしまうはず」と笑顔で語った。

 なお、今回のチャータークルーズは、HISとグループ会社のクルーズプラネット(小林敦社長)、ベストワンドットコム(澤田秀太社長)の3社合同で実施する。ベストワンドットコムはクルーズ旅行に特化したOTA(オンライン旅行会社)。澤田社長は、HISの澤田秀雄会長兼社長の長男にあたる。

ジャパニーズ・イン・グループ 創立40周年

2019年5月16日(木) 配信

40周年を迎え今後の取り組みを語る(福田会長)

 ジャパニーズ・イン・グループ(福田金也会長、46会員)はこのほど、東京都内で創立40周年を記念して、パーティーを開いた。

 福田会長は「設立当初からの理念として『外客に宿泊施設と接遇を通して国際親善に寄与する』を定めている。これからも人と人とのつながりを大切にしながら、インバウンド増加の受け皿としてがんばりたい」と語った。

 観光庁の田端浩長官は「観光行政がインバウンドに取り組み始めたときから、ご指導いただき、感謝している。新しい発想や取り組みを参考にしながら観光先進国に向けて努める」と祝辞を述べた。

これまでの連携への感謝と今後の強化を述べる(田端長官)

 パーティーに先立ち、2019年度総会を実施。今年は「キャンペーンの実施」や「キャッチコピーの設定」を行う。このうち、キャンペーン事業では、訪日外国人向けにテーマを決めたうえで、5都市以上を巡るモデルコースを一般から募集する。優秀なコースは、同グループのホームページに掲載する。7月に始める予定だ。さらに、創立10周年の節目ごとに行ったアンケートを、今回も実施する。「同グループを知ったきっかけ」や「宿泊の動機」を聞くもの。福田会長は「回答を基に快適性などを追求し、宿泊客増加につなげたい。結果を楽しみにしている」と期待を込めた。