コロナ禍で迎えた8周年 「8月には計画通りの運航を」 ジェットスター・ジャパン

2020年7月6日(月) 配信

記者会見のようす(ジェットスター・ジャパン 片岡優社長)

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長、千葉県成田市)は7月3日(金)、就航8周年を迎えたのを記念し、国内線全23便を対象に、片道運賃8円の特別セールを行うと発表した。同日の記者会見で片岡社長は、「8月には事業計画通りに運航する」と全国内線復便を明言し、今後の方針を語った。8周年のイベントとして、片岡社長とスタッフが搭乗口と駐機場に並び、成田発新千歳行きGK109便(180席満席)を見送った。

搭乗口で利用客を見送る

 片岡社長は、「8周年を迎え、25機体制に成長できたことをうれしく思う。利用者、スタッフ、関係者の皆様に厚く御礼申し上げたい。新型コロナウイルスの影響もあって、大きなイベントは行わず、お見送りやセールなどでお祝いをしたい」と語った。

 8周年を記念したキャンペーンは、国内全23路線対象で、往復で購入した場合、片道が8円になる。セール期間は7月9(木)~15日(水)。

 同社SNS(交流サイト)の投稿に集まった「いいね!」の数に応じて、セールの対象座席数を決定する。結果は7月9日(木)のセール開始までにWebページに掲載する。

 同社が新型コロナで最初に影響を受けたのは2月初旬の国際線。3月以降は全便運休し、現在も続いている。

 国内線は4月以降に利用者が減少していき、ゴールデンウイーク明けから6月中旬にかけて「需要と運航便数ともに〝底〟だった」(片岡社長)。

 緊急事態宣言が解除された6月12日(金)以降は予約数が増加し、それに伴い便数も増やしていった。7月下旬には当初の事業計画の70%を復便させる予定だ。8月7(金)~17日(月)のお盆の時期に関してはほぼ計画通りの便数で運営していく。国際線は検疫の問題など、「クリアする課題が山積しているため、まだ見通しが立たない状況」という。

 記者との主な一問一答は次の通り。

    ◇

 ――新型コロナ感染症の第2波が懸念されるが、その場合の対応は。

 再び緊急事態宣言が発令される場合になれば、便数の調整をするなど、柔軟に対応していく。

 ――Go Toキャンペーンへの期待は。

 パッケージツアーを購入したお客様が、本機を利用してくださると思う。CPをフルに活用して需要回復ができればいいと考えている。そのための仕込みとして、ツアー会社と打ち合わせを重ねているところ。

 ――LCCとしてアフターコロナの見通しは。

 利用客の割合はビジネス2割、観光4割、VFR(家族・友人へ訪問する)4割。出張禁止などで影響が出るのがビジネスで、1番早く戻ってくるのはVFRと見ている。

 ――国内路線で需要の回復が早い路線は。

 福岡と千歳便はコロナ禍のなかでも毎日運航していた。観光として強いのは沖縄便。海外旅行に行けない層が沖縄に向かうと見ている。

 ビジネスで利用する層は減るが、親類や友人に会いに行く目的での利用は増加する見通し。

 ――コロナ禍での経営対策、固定費削減などの対応は。

 コロナ以前から固定費を抑える経営対策は行ってきた。毎年固定費削減はし続けてきたが、これからは一層必要になってくる。

 4月以降は社員全員に休業要請をし、全体として50%の休業を行った。7月も30%の休業を続ける予定。5月中旬から新規採用枠は設けていないが、人員削減などの対応は今のところ考えていない。

片岡社長(右端)と同社スタッフがGK109 便を見送った

エクスペディアグループ、300億円投じる 業界全体の回復はかる

2020年7月6日(月) 配信

旅行業界への支援策を6つのテーマでまとめた

 エクスペディア・グループは2億7500万㌦(約300億円)を投じ、新型コロナウイルスの影響を受けた宿泊施設をはじめ、旅行業界の回復に取り組んでいる。

 マーケティング費用には、最大2億5000万㌦(約270億円)を投入する。パートナー施設には、手数料の25%を同グループ内で利用できる費用として還元する。

 旅行需要の回復時期を把握できるよう、旅行者のデータをまとめた「マーケット情報分析(仮称)」も公開した。

 データ内容はウェブサイトの訪問者数や滞在期間、旅行者の出身国など。パートナー施設が無料で利用できる。

 このほか、地域認知度を向上させるキャンペーンのため、2500万㌦(約30億円)を用意した。

 「『次はどこへ行く?(Where Next?)』キャンペーン」も行う。旅行意欲を高めるため、旅行先をオンラインで提案する。

 旅行者の安心につなげようと宿泊施設が衛生対策を掲載できるようした。内容は非対面のチェックインのほか、消毒液の設置有無など。

 休業のスタッフへの無料トレーニング支援として、「エクスペディア・グループ・アカデミー」も始めた。

クラブツーリズム、「リアル形式」の入社式実施 新型コロナで3カ月延期に

2020年7月6日(月) 配信

新入社員を前にあいさつする酒井博社長

 クラブツーリズム(CT、酒井博社長)は7月1日(水)、新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期になっていた入社式を新宿住友ビル(東京都新宿区)で開いた。新入社員120人を前に、酒井社長は「(6月の)社長就任時に『旅が持つ力を、いちばん信じる会社でありたい』と心に誓った。ともに挑戦を続けていこう」とエールを送った。

 今年度の入社式は、各企業で中止やWeb上での開催が相次ぐなか、同社では感染防止策を講じたうえで、実際に対面する「リアル」形式で実施。新入社員は4月1日(水)の入社以降はオンライン学習をしながら自宅待機が続いていたが、この日が初出社となり、同期が一堂に会した。

 酒井社長は、ウィズコロナやアフターコロナにおける旅行のあり方や、同社の強み、新戦略について説明。また、基本的な心構えとして「クラブツーリズム・ミッションの実践」「お客様第一主義の徹底」「クラブツーリズム・コンプライアンスポリシーの遂行」の3点について理解を求めた。

 新入社員代表のあいさつでは「企画から添乗まで一貫して旅に携わる『旅のデザイナー』として働くことに憧れ、入社した。未曾有の影響をもたらしている新型コロナウイルスの流行の中でも時代に合った新しい旅の形を作り、社会に貢献していきたい」と決意を新たにした。

「街のデッサン(231)」ホテル、ホスピタルとトラベル 旅の社会インフラが未来を支えている

2020年7月5日(日) 配信

かつての神学校がホテルに(イタリア・アルベロベッロ)

 港町である小さな地方都市に、私は子供のころに移り住んだ。港は半島に囲われた湾奧に位置していたが、漁港だけでなく交易や外国からの観光客を乗せた商船の着く埠頭もあって、私の住まいの近くには彼らの宿泊できるホテルも構えていた。

 地方都市には、旅で泊まるのは旅館や宿屋しかない時代である。小さなホテルであったが、その名前も「港ホテル」といっていた。円柱のあるポーチから玄関の奥には、フロントが正面に見えて身仕舞を正した黒服の男が、ときに外国人を相手ににこやかに対応していた。

 子供の私は、フロントの左奥にある2階の客室に登る飾り階段や、右側のベランダに面した洒落たレストランが望めるだけで、気持ちが高まった。レストランの道を挟む対面に「川口珈琲」というコーヒー専門店もあり、その一角がまるで外国のように思えるのだ。こんな風景があるだけで、私は街がすっかり気に入ってしまった。ホテルのある街が誇りだった。

 コロナウイルス旋風にすっかり蹂躙されている昨今、ホテルの役割が見直され、社会にとってより重要な意味を持ってくるのではないか。降って湧いたような不条理なコロナ感染を克服できるかどうかの要諦は、差し当たっては2つ。集団の社会感染を完全に遮断し、医療崩壊を未然に防ぐことであるが、社会インフラとしてのホテルの存在が鍵になるように私には思える。

 かつての中世の旅の始まりには、西欧中世史の泰斗・木村尚三郎先生の言説によればキリスト教の教義が大きく係わっているように思える。キリスト教では、罪びとに遠くの教会への贖罪の旅を課したのだという。なぜなら、当時の旅は困難を極め途上で食べることも、宿泊することも、疫病による病の治療もままならず、生死を掛けた旅が罪の償いになったからである。旅をトラベルというのはトラブル(困難)を重ねることであり、フランス語のトラバーユ(労働・仕事)もそれに類する。ホテルとは旅に病んだ人々を収容し治療した修道院などから始まり、それらがホスピタル(病院)に進展していくのだという。

 コロナ感染者を3段階に分けて、軽微な人をホテルに、発症者を専門病院(ホスピタル)へ、重篤患者をエクモ(ECMO)などの整備した集中治療室に、という体制は医療崩壊を防ぐ基本布陣であるが、まさに中世の旅の体験がそのまま、現代社会の礎になっていることを、コロナ後の自由化した旅の学びの中心テーマにする時代がそこまで来ている。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

 

「味のある街」「アングレーズ・アブリコ」――PAUL神楽坂店(東京都新宿区)

2020年7月4日(土) 配信 
 

PAUL神楽坂店の「アングレーズ・アブリコ」518円(税込み)▽東京都新宿区神楽坂5-1-4 神楽坂テラス 1階▽☎03(6280)7723。

 お神楽の音が響く街ということから名づけられたといわれる神楽坂。大久保通り交差点から外堀通り交差点までの坂を指すが、それほど長くも広くもない坂道には900軒近い店がひしめくように立ち並ぶ。 

 距離にして700㍍ほど。粋な石畳の料亭街があったかと思えば、フランス料理やイタリアンの店、評判の中華まんの店にファーストフード店にコンビニエンスストア。食器屋さんに老舗のお茶屋さん。病院に学校に不動産屋さん。神社にお寺。文筆家が常宿にしている老舗旅館もある。
 
 夏目漱石、北原白秋、石川啄木、坪内逍遥などの文豪が使っていたという原稿用紙を売る文房具屋さんは今も健在だ。メインストリートから一歩入れば住宅街が広がっている。
 
 坂の中ほどに人気のパン屋PAUL神楽坂店はある。カフェのイートインスペースもあり、クロワッサンが美味しいと評判の店だ。この界隈に多く暮らすフランス人御用達の店でもあるという。モダンで清潔感あふれる店内は常に満席状態だ。
 
 ガイドブックを抱え込み、うれしそうに語らう女性客はもちろんのこと、仕事帰りのサラリーマンや、カップル、ご近所の方まで幅広い客層から支持されているのがよく分かる。目と香りで楽しめるこの店では、焼き上がる際のフランス産小麦の香りと、フランス直輸入のヴィエノワズリ(クロワッサン類)の発酵バターの香りで異国情緒も味わえる。
 
 数あるパンの中でも、人気はフランス直輸入の発酵バターを使用したクロワッサン。サクサクの食感が美味しいと評判だ。新鮮な具材をフランスパンやクロワッサンに挟んだ惣菜パンも人気だ。濃厚な古典菓子がショーケースに彩りを添えている。
 
 私のお気に入りは、ここに行儀よく並ぶ「アングレーズ・アブリコ」というパイ生地仕立てのフルーティーで上品な洋菓子的パンだ。3等分にして、一切れは、そのまま食べる。2切れ目はオーブンで軽く焦げ目をつけていただく。
 
 最後の一切れは、冷凍にして明日の楽しみに。というのが私のいただき方である。さて、皆さんはどうやって召し上がるのかしら。
(トラベルキャスター)
 
 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

「もてなし上手」~ホスピタリティによる創客~(114)3秒間のお辞儀に想いを込めて 己を見つめ高めていく

2020年7月4日(土) 配信

 

 とても感動的な風景に出逢いました。

 それは、あるホテルの日常だったのかもしれませんが、私にとっては初めて見る風景でした。

 多くの方にとってもあまり知られていない風景なのかもしれません。

 ホテルや旅館には、お客様を想う多くのスタッフが日々笑顔で働いています。一歩足を踏み入れた瞬間、あるいは入る前から、たくさんのドラマが始まります。

 素敵な笑顔に迎えられて、いくつもの感動風景に出逢える場所がホテルや、旅館です。

 その日もワクワクした気持ちでホテルに到着したのです。

 「お帰りなさい、西川様」と笑顔で迎えられ、客室に案内してもらう。

 「ほかにご不明な点や、お手伝いできることはありませんか」と声を掛けられる。実に気持ちの良い会話です。

 食事のために部屋を出てエレベーターに向かう途中で、廊下の先の部屋の扉が開き、案内を終えた客室係が出てきました。

 「ごゆっくりとお過ごしください」とお客様に退出のあいさつをして、そのまま扉を離れると思ったときのことです。

 彼が身体の前で手を整えて背筋を伸ばし、扉に向かって3秒間、深いお辞儀をしました。

 本来であれば、誰にも見られることのないお辞儀です。

 「数あるホテルの中から当館を選んでいただき、本当にありがとうございます。ゆっくりとお寛ぎいただき、最幸の時間をお過ごしください。そのために私たちは、いつでも最幸のおもてなしをさせていただきます」。そんな声が聞こえてきそうな感動的な風景でした。

 誰かに見られているからするのではない。お客様のために何ができるだろうかと常にお客様を想う意志があるのです。

 その想いを高め、行動に移すための自分自身への覚悟の証なのだと感じました。

 お客様の前では常に笑顔で、身に付けた振る舞いに磨きをかけながら一生懸命に行動しても、「お客様や、上司に評価してもらえない」といった、声を聞くことが多くあります。

 「今日は少し疲れているし、仕事にも慣れて誰にも見られていなければ、少しくらい手を抜いても、それをカバーする技術も身に付けたから大丈夫」と考えてしまうことはないでしょうか。

 お客様と向き合う瞬間だけが仕事ではなく、常にお客様のお役に立てるように願う想いが大切なのです。その想いを育てるためには、自分自身の仕事の目的を見つめ、高める行動をすることが大切です。

 3秒間のお辞儀に込められた想いを私はそう理解しました。

 
 

コラムニスト紹介

西川丈次氏

西川丈次(にしかわ・じょうじ)=8年間の旅行会社での勤務後、船井総合研究所に入社。観光ビジネスチームのリーダー・チーフ観光コンサルタントとして活躍。ホスピタリティをテーマとした講演、執筆、ブログ、メルマガは好評で多くのファンを持つ。20年間の観光コンサルタント業で養われた専門性と異業種の成功事例を融合させ、観光業界の新しい在り方とネットワークづくりを追求し、株式会社観光ビジネスコンサルタンツを起業。同社、代表取締役社長。

 

 

ホテル京阪、京都駅前に3店目 京都駅八条口から徒歩1分

2020年7月3日(金) 配信

ホテル京阪 京都駅南 外観

 ホテル京阪(工藤俊也社長、大阪府大阪市)は7月1日(水)、宿泊特化型のホテル「ホテル京阪京都駅南」をオープンした。JR京都駅八条口から徒歩1分の距離にあり、京都駅前は3店目となる。

 全室Wi-Fi付き、加湿機能付空気清浄機を完備する。ほとんどの客室が16平方㍍以上で、和を意識したデザイン。北側の客室は、京都駅を一望できるように窓を大きくとっている。照明、空調、アラームをタッチパネルで操作できるタブレットを、ベッド横に設置しているのが特徴。

 館内設備はレストランを備えている。京都ならではのメニューを取り入れた朝食を提供する。価格は1650円(税込み)。午前7~午前10時の朝食営業以外の時間帯は、カフェラウンジとして利用できる。1時間300円(税込み)。セルフサービスのドリンク付き。

 客室数はシングルルーム24室、ダブルルーム31室、ツインルーム144室、ユニバーサルルーム1室の合計200室。宿泊料金は8500円から(税・サービス料込み)。

客室(スタンダードツイン)

「STEM RESORT-創造的遊場-」、7月19日開業 イーアス沖縄豊崎に恐竜を再現

2020年7月3日(金) 配信

STEM RESORT-創造的遊場-(イメージ)

 屋上型テーマパーク「STEM RESORT-創造的遊場-」は7月19日(日)、イーアス沖縄豊崎(沖縄県豊見城市)の屋上階にオープンする。バーベキューができる「ダイナソーバーベキュー」エリアと、再現された恐竜を見たり、大型プールや乗り物で遊べる「ダイナソーミュージアム」エリアで、目的に合わせて楽しめる。

 「ダイナソーバーベキュー」エリアでは、屋上に用意された6エリア全71区画から好きな席を選べる。食材やドリンクは持ち込み可能、バーベキューに必要な機材はすべて用意している。肉や海鮮のセットも事前予約で購入することができ、手ぶらでバーベキューを楽しめる。また、バーベキュー利用客は、大型のプールも利用できる。

 「ダイナソーミュージアム」では、大きさや動き、鳴き声などを再現した恐竜を多数展示する。エリア内を散策できる恐竜の乗り物など、子供向けのアトラクションも用意する。

店舗概要

店舗名:STEM RESORT-創造的遊場-

開店日:7月19日(日)

所在地:〒901-0225 沖縄県豊見城市豊崎3-35 イーアス沖縄豊崎屋上4F

アクセス:那覇空港から車で約20分、美らSUNビーチ隣

営業時間:午前9:00~午後11:00(最終受付午後10:30)

定休日:年中無休

JTBが事務局の「大学生観光まちづくりコンテスト」、参加大学生チーム募集 7月27日まで

2020年7月3日(金) 配信

「持続可能な韓国まちづくりステージ」を開催

 JTBなどが事務局を務める、大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会(実行委員長:長田進慶応義塾大学経済学部教授)は7月27日(月)まで、「大学生観光まちづくりコンテスト2020」に参加する大学生チームの募集を受け付けている。

 地域資源を発掘・活用し、観光を通じて地域活性化させるプランを競い合い、優秀プランは商品化やプロジェクト化を検討する。

 10回を迎える今年は、全国を対象地域とした「持続可能な観光まちづくりステージ」を開催。来訪や交流を促進するニューノーマル時代を見据えた観光まちづくりプランを募集する。テーマは、①来訪や交流を促進する、ニューノーマル時代を見据えた「観光まちづくり」②つくば霞ケ浦りんりんロードを活用した「持続可能な観光まちづくり」(プラン推奨自治体:茨城県行方市、神栖市)――の2通り。

 JTBグループは第1回以来、開催地域と地域支店が連携したコンテスト本選の運営を展開してきた。今回は、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、説明会をWeb方式にするなど新たな取り組みも行う。

 同コンテストは、Web説明(基礎講座動画など)とプラン作成、成果発表会で構成される。参加希望のチームは、Web説明で、観光まちづくりに必要な基礎的知識とコンテストの課題について学び、観光まちづくりプランを作成する。

 成果発表会では、予備審査通過チームによるプレゼンテーションを行い、産官の有識者からなる審査委員会で、各チームのプランを審査・表彰する。

「大学生観光まちづくりコンテスト2020」概要

エントリー:2020年7月1日(水)~7月27日(月)

プラン提出:2020年8月1日(土)~10月9日(金)

成果発表会:2020年11月中旬~12月上旬(予定)

※新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、成果発表会についてはWEB開催などに変更となる場合がある。

主催:大学生観光まちづくりコンテスト運営協議会
 
実行委員会:長田進(慶應義塾大学経済学部教授)、歌代豊(明治大学経営学部教授)、香取幸一(玉川大学観光学部教授)、宮崎里司(早稲田大学大学院日本語教育研究科教授)
 
持続可能な観光まちづくりステージアドバイザー:村上雅巳(跡見学園女子大学観光コミュニティ学部准教授)
 
運営協議会事務局:JTB、株式会社三菱総合研究所※事務局窓口 株式会社JTBコミュニケーションデザイン
 
後援:(申請中)観光庁、文部科学省、総務省、経済産業省、日本観光振興協会、日本旅行業協会
 
運営:JTB埼玉支店
 
コンテストホームページ:http://gaku-machi.jp/

持続可能な観光まちづくりステージ

対象地域:全国(日本国内であれば設定自由)但し、対象地域を明確にすること
 
テーマ:
①来訪や交流を促進する、ニューノーマル時代を見据えた「観光まちづくり」
②つくば霞ケ浦りんりんロードを活用した「持続可能な観光まちづくり」(プラン推奨自治体:茨城県行方市、茨城県神栖市)
プラン対象者:訪日外国人および日本人
 
審査基準
 
表彰: 観光庁長官賞受賞(1チーム)、優秀賞(2チーム)、審査員特別賞を設定。優秀プランについては、商品化やプロジェクト化を検討。
 
新型コロナウイルス感染拡大防止の取組みについて:運営協議会では、新型コロナウイルス感染拡大防止について、以下の取り組みを行う。
集合説明会は開催せず、Webにて行う。フィールドワーク(現地調査)について、今年は必須ではなく任意とする。フィールドワークで訪問の際は体調確認やマスク着用を必須とする。プラン作成にあたりWeb会議などを推奨し、状況によって成果発表会(本選)をWebなどで実施する。

「インバウンド需要拡大推進事業」個別無料相談始める 予約は7月15日まで

2020年7月3日(金)配信

無料相談受付の案内サイトイメージ

 エアトリ社子会社のインバウンドプラットフォーム(王伸社長、東京都港区)は、中小企業庁から公募が行われている「インバウンド需要拡大推進事業(地域消費拡大推進事業)」に関する、中小小売業・サービス業のグループ向け個別無料相談会と、申請支援を始めた。予約受付は7月15日まで。

 今回の「インバウンド需要拡大推進事業」は、インバウンド需要の取り込みをはかりたい中小小売業・サービス業のグループにとって魅力的で有意義な制度。一方で、短い公募期間に独力で事業アイデアの構想から要件を満たすスキームの構築、申請手続きまでを実施する点で難易度が高いものとなっている。募集についても、予算額に達し次第打ち切られるため、「スピード勝負」の一面も持つ。

 このため同社は、これまでの自社インバウンド関連事業の運営やインバウンドコンサルティング事業を通じて培った「実務に基づく知見」を生かし、意欲の高い中小小売業・サービス業のグループの事業アイデア構想から申請手続きまでをワンストップで支援する。これにより、Withコロナ、アフターコロナ局面でのインバウンド需要拡大に貢献していきたい考え。

 また、中小小売業・サービス業のグループがスピーディな初動を取りやすくなるために、随時、対面かリモートでの個別無料相談会を実施する。

Withコロナ、アフターコロナで訪日観光の楽しみ方にも変化が

 同社は、今後のインバウンドのキーワードは”人混みが少ない”、”自然を楽しむ”といったものが主流になると考え、地方や郊外の自然がとくに注目されているという。そのため、既に多くの訪日旅行客が訪れていた大都市やゴールデンルートのみでなく、これまで訪日旅行客が多くなかった地方や郊外にも誘致のチャンスが訪れていると考えている。

「インバウンド需要拡大推進事業」とは

 コロナウイルス禍の影響を観光業界、とりわけインバウンド事業が強く受けているなか、2020年6月22日から中小企業庁から「インバウンド需要拡大推進事業(地域消費拡大推進事業)」の公募が始まった。同事業は、外国⼈⽬線で魅⼒のある商品・サービスづくりや環境づくりを推し進めることで、アフターコロナ局面での訪日外国人消費額の増大につなげることが目的とされている。