沖縄県の20年観光客数、前年比63.2%減の373.7万人 震災以来9年ぶりの減少に

2021年1月27日(水) 配信

新型コロナの影響で観光客が減少した(イメージ)

 沖縄県(玉城デニー知事)が1月26日(火)に発表した2020年の入域観光客数は、前年比642万7300人減の373万6600人となり、1000万人を超えた19年を大幅に下回った。

 減少率は63.2%となり、減少数、減少率ともに過去最大となった。前年比で減少に転じたのは、東日本大震災の影響を受けた2011年以来9年ぶり。

 国内客は同51.9%減の347万9700人、外国客は同91.2%減の25万6900人。減少の主な要因は、新型コロナウイルス感染拡大による旅行自粛や、国内航空路線の運休・減便が挙げられる。また、日本への入国制限措置による外国客の減少のほか、クルーズ船の寄港キャンセル、日韓情勢の悪化による韓国客の減少も影響したとみられる。

 国内客の概況は、20年1月に前年同月を上回ったものの、3月以降は大幅に減少した。4~5月は国と県独自の緊急事態宣言発出に伴い、旅行の自粛要請があったこと、8~9月上旬に再び県から緊急事態宣言が発出され、県外客に慎重な渡航が呼び掛けられたこともあり、前年を大幅に下回った。

じゃらん、道の駅「お取り寄せ人気ジャンル」ランキング発表

2021年1月27日(水)配信

道の駅からお取り寄せしてみたいものは何ですか?

 リクルートライフスタイル(淺野健社長、東京都千代田区)が企画・編集する旅行情報誌「じゃらん」がこのほど、道の駅での「お取り寄せ人気ジャンル」のランキングを発表した。調査の結果、1位には「ご当地スイーツ」が輝き、続いて2位に「産直野菜」、3位に「ご当地グルメ」が選ばれた。

 調査は2020年12月11日(金)~14日(月)までの4日間、47都道府県の20~50代男女を対象に、インターネットで実施した。有効回答数は1071人。

 道の駅は、とれたて野菜や海産物、スイーツや特産品まで美味しいものがそろう“食の宝庫”。お取り寄せ以外にもテイクアウトや予約販売、ドライブスルーなど、新しい生活様式に合わせた進化に取り組むところも存在する。自宅用はもちろん贈り物用などのために、オンラインショッピングに力を入れているとされる。

「#オンライン青森冬景色2021 ~with道南 ステイホームで北国を満喫~」 2021年2月6日(土)開催

2021年1月27日(水)配信

 #オンライン青森体験フェス実行委員会(後藤 清安・佐藤 大介共同代表)は2021年2月6日(土)に、イベント「#オンライン青森冬景色2021 ~with道南 ステイホームで北国を満喫~」を開く。

 「津軽鉄道ストーブ列車」「地吹雪体験」「弘前公園“冬に咲くさくら”」「イグルーづくり」「青森空港除雪隊“ホワイトインパルス”」「江差・ひな語り~歴まちのおひなさん~」「雪見露天風呂10選」などの冬らしい景色やイベントを生中継すする。「十和田バラ焼きと地酒のマリアージュ」や「八戸ブイヤベース」「あおもりの“んめー酒”でカンパーイ!!」などの青森が誇る冬味覚のPR・販売、応援投げ銭サイトを活用した飲食店、観光事業者支援コーナーも楽しめる。

 カーネギーホールを感涙させた津軽笛奏者・佐藤ぶん太氏やYouTubeで方言カバー曲が有名なジンジャー姉妹、スコップ三味線と津軽三味線の競演などが集う「青森冬の音楽祭」など、コロナ禍を乗り越えるべく多彩なチャンネルを通じて、青森の冬の魅力を発信する。

 現在、公式サイトでプログラムへの参加を受け付けている。

奈良県・川上村、アストロコネクトと業務提携 オンラインプラネタリウムを実施

2021年1月27日(水) 配信

奈良県・川上村は「宇宙×地方創生」に関する事業展開を行う

 吉野川の源流部に位置する奈良県・川上村はこのほど、満天の星空を活用した「宇宙×地方創生」に関する事業展開について、宇宙や天文に関する事業を進めるアストロコネクト(新井大作代表、神奈川県川崎市)と業務提携した。

 同村は、源流部ならではの満天の星空を生かした事業展開で村を知ってもらい、⾃然に触れる機会を提供する、ファンを⽣み出すといった仕組みを構築することで、環境保全と地域経済の活性化、人口問題解決に取り組んでいる。

 同事業では、吉野川流域の人々だけでなく、都市部や遠方の人々なども対象に、豊かな森が⽣み出す満天の星空を届けるイベントを、リアル・オンライン両⾯から企画・実施する。

オンラインプラネタリウム

川上村の星空を再現する「オンラインプラネタリウム」

 オンライン企画では、同村の星空を忠実に再現した「オンラインプラネタリウム」をライブ配信で実施。コロナ禍で外出が難しい状況でも、安心して鑑賞することができる。また、これまで現地での星空観察会に参加できなかった遠方の人も気軽に参加できる。

 ライブ内では、星空の専門家による解説や同村の星空案内人による魅力の紹介が行われる。テキストチャットでは双方向コミュニケーションができるなど、これまでにない星空の楽しみ方を提供する。

「あつ森」で周南を巡る しゅうなん島ガイドツアー、2月20日(土)開催 山口県周南市

2021年1月27日(水) 配信

周南市は2月20日(土)、「あつまれ どうぶつの森」に制作した「しゅうなん島」のガイドツアーを開く

 山口県周南市は2月20日(土)、ニンテンドースイッチ(TM)専用ソフト「あつまれ どうぶつの森」内に、同市をイメージして制作した「しゅうなん島」を旅するガイドツアーを開催する。

 市民と市職員で構成するシティプロモーションワークショップチーム「SHUラボ」が企画し、町並みを再現した。

 午前10時、午後1時、午後3時の計3回で、各回30分開催する。

 内容は、島の住民「みなみちゃん」によるしゅうなん島ガイドツアーを行う。フグはえ縄漁発祥の地クイズや、宝探し、「みんなでフグになって集合写真」の撮影などを企画する。

 ガイドツアーのようすは、周南市のユーチューブチャンネルと、徳山駅前図書館2階・インフォメーションスペースの大型モニターでライブ配信予定。

 応募方法は、ツイッターで周南市公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#しゅうなん島ガイドツアー参加希望」で投稿するか、同市ホームページのガイドツアー募集ページから応募する。

 応募期間は2月1(月)~11日(木)まで。定員は各回7人ずつの、合計21人。

 同市は、「新型コロナウイルス感染症の影響で、周南市への観光や規制がままならないなかでも、市の魅力である徳山ふぐや温泉、梨、ぶどう、工場夜景などを楽しんでもらいたい」と企画した。

 

オンラインツアー 博物館明治村(2月6日)と彦根城博物館(2月13日)を会場に開催  アクティビティジャパン

2021年1月27日(水)配信

オンラインツアー受付ページ(彦根城博物館)

 日本全国の博物館や美術館、水族館や伝統文化、音楽を扱う各施設が実施するオンラインツアーの造成サポート事業に取り組むアクティビティジャパン(小川雄司社長、東京都新宿区)はこのほど、愛知県「博物館明治村」と滋賀県「彦根城博物館」で開催されるオンラインツアーの予約受付を開始した。申込は同社ホームページで。

博物館明治村オンラインツアー

 明治期を中心に64件もの歴史的建造物の展示に加え、当時のSLや市電が今も村内を走る博物館明治村。その魅力を主任学芸員がわかりやすく紹介する。学芸員と直接コミュニケーションを取ったり、普段は聞くことが出来ない館長の特別ガイドも楽しめる。参加者の自宅には、施設でしか購入できない博物館明治村オリジナルグッズ(夏目漱石初版本の装丁をデザインしたノートと書き味抜群「ガラスペン」)が届けられる。

主催  :博物館明治村(所在地:愛知県犬山市字内山1番地)
ツアー名:
 近代建築・歴史好き必見!主任学芸員とオンラインで巡る「博物館明治村」散策 中川武館長による帝国ホテル特別ガイド付き
開催日時:2021年2月6日(土)午前10:30~
所要時間:約60分
参加人数:先着20人限定
販売額 :参加者1人につき2千円(税込)
配信方法:Zoom(ズーム)

彦根城博物館オンラインツアー

 武器武具担当の学芸員がメインホストを務め、井伊家13代当主・井伊直弼の「ほんもの」の甲冑の細部や組み立て方等についての解説をする。鑑賞するだけの博物館ではなく普段、直接やり取りすることが難しい学芸員との質疑も交えながら歴史、収蔵品について学ぶことができる。参加者の自宅には、館内で販売している彦根城博物館発刊の図録『井伊家伝来の名宝2 武器と武具』と滋賀県彦根市の銘菓「埋れ木」(2個)が届けられる。

主催  : 彦根城博物館(所在地:滋賀県彦根市金亀町1-1)
ツアー名:
 甲冑ファン必見!彦根城博物館学芸員による「井伊の赤備え」解説付きオンラインツアー
開催日時:2021年2月13日(土)午後3:30~
所要時間:約70分
参加人数:先着20人限定
販売額 :参加者1人につき2千円(税込)
配信方法: Zoom(ズーム)

ANA、2月国内線の減便率57%に 2409便を追加減便へ 

2021年1月27日(水) 配信

イメージ

 全日本空輸(ANA)は1月26日(火)、新型コロナウイルスの影響に伴う需要動向の変化により、2月の国内線74路線を対象に2409便の追加運休・減便を決めた。2月1~28日における減便数の合計は106路線1万1576便となり、当初の事業計画から57%減少する。

 期間中、減便数が最も多い路線は、羽田―福岡間の384便。次いで、羽田―札幌間の346便、羽田―伊丹間の334便と羽田発着が続く。事業計画の運航便数が多いこともあり、羽田発着の減便数は合計5645便にのぼり、全体の約半数を占める。

 また、他空港では伊丹―松山線が294便、福岡―沖縄線251便、沖縄―石垣線214便など、各路線でも減便を実施する。

観光実務人材の確保・育成のための全国セミナー(観光庁) 2月16日(火)オンライン開催

2021年1月27日(水) 配信

観光庁は2月16日(火)、観光実務人材の確保・育成のための全国オンラインセミナーを開く

 観光庁は2月16日(火)、「地域における観光実務人材の確保・育成のための全国セミナー」をオンラインで開く。セミナーは2020年度観光産業の実務人材確保・育成事業の一環として行われる。全国5地域のモデル事業をもとに、地域の観光産業で働く魅力や課題を紹介する。これにより、地域の経営力を強め、生産性の向上を目指す。

 旅館やホテル、観光協会、DMO、自治体の担当者など、観光人材を求める人が参加対象。また、観光産業で働きたい学生や転職を希望する人(子育て世代、就職氷河期世代など)も歓迎する。

 セミナー内で紹介する5事例のうち、一関温泉郷協議会(岩手県)の取り組みでは「小規模・分散型温泉地の人材確保や定着の戦略と手法」や、「仕事体験とプロモーションの組み合わせによる採用活動の方法」などを発表する予定だ。

 ほか乳頭温泉組合(秋田県)、湯田川温泉観光協会(山形県)、蓼科観光事業者向け「女性活躍」支援策事業化協議会(長野県)、黒川温泉観光旅館協同組合(熊本県)が取り組みを紹介する。

 同セミナーは2月16日(水)にZoomで開催。ユーチューブで同時LIVE配信も行う。

 Zoom視聴の申し込みは2月15日(月)まで。

温泉ワーケーション 第1弾は嬉野温泉・和多屋別荘 イノベーションパートナーズ

2021年1月26日(火) 配信

温泉ワーケーション

   イノベーションパートナーズ(本田晋一郎社長、東京都港区)はこのほど、温泉旅館でのワーケーションを提案する「温泉ワーケーション」サービスを始めた。温泉旅館での長期滞在向け宿泊プランを売り出すほか、ワークスペースの貸出や、ご当地ならではの体験コンテンツを提案する。第1弾は、佐賀県・嬉野温泉の和多屋別荘と提携。

 同サービスでは、月額会員も募集し、全国展開を予定している。月額会員サービスでは、提携シェアオフィスの利用ができるほか、温泉の入浴料や提携する飲食店の利用が割引となる。空港までの無料送迎などの特典も付く。

 また、コンシェルジュサービスも提供し、近隣のグルメなどの観光スポットの案内や予約手配、荷物の受け取り、クリーニングサービス(有料)、ポケットWi-Fiの貸し出し(有料)などのサービスが受けられる。

 このほど提携する和多屋別荘では、ワーケーション滞在中に温泉付きの専用客室に宿泊し、「日本三大美肌の湯」に選ばれた名湯や佐賀食材を使った料理などを楽しめる。

 館内ではWi-Fiが使用可能。有料で貸切できるレンタルオフィススペースも備える。

MaaSは「行けない場所に行くためのツール」(WILLER  執行役員 中島 正陽氏)

2021年1月26日 (火)配信

 地域住民や旅行者個々の移動ニーズに合わせ、複数の公共交通や移動サービスを組み合わせ、検索・予約・決済などを一括で行う「MaaS」。観光などとの連携により、地域の課題解決につながると期待される。京都府などで利用できるアプリをリリースしたWILLERに、アプリのあり方や今後の展望を聞いた。

WILLER株式会社 
執行役員 中島 正陽氏

 我われは、検索や予約、決済を含め、誰もがストレスなく移動ができるためのツールがMaaS だと考えています。

 長距離を移動する列車や高速バス、エリア内を走っている路線バス、自宅から1マイル程度を移動するオンデマンド交通がシームレスにつながり、自家用車などを使わなくても皆さんがストレスなく移動できることは大切です。

 こうしたなかで一般に言われるような「生活型」や「観光型」など、 MaaSを細分化して考える必要はないと私は考えています。
 旅行者も地域の方が日常的に使用する移動手段も同じモビリティを使うことになるからです。

 また、観光だけで交通体系が成り立つエリアは限られていて、生活があっての観光だと思っていますし、地域にとっては観光が生活の重要なファクターの一つにもなっています。両者を別々のものとして考えるのではなく、地域としてMaaSのようなシームレスに移動できる仕組みを持つことができれば、誰もが使い続けられるツールになります。

 さらに、MaaSを梃子にすることで、交通の最適化や都市の在り方、まちづくり、経済活性化までもが可能になるとみています。
 当社がリリースしたMaaSアプリは、京都府北部と兵庫県北東部を走る京都丹後鉄道沿線エリア、南山城村エリアと、11月中旬にアプリをアップデートした北海道のひがし北海道エリアなどでご利用いただけます。

 「誰もが行きたいところにストレスなく行ける」ことを目指し、既存の交通事業者とも連携しながらサービスを考えています。

 アプリでは、トヨタの超小型パーソナルモビリティ「i―ROAD」などの新しい交通手段の提供や、共通の観光地に行きたい人を相乗りさせるサービスを提供するなど、既存の交通サービスを統合するだけではなく、新しいサービスを生み出すことを目的に捉えています。

 アプリを作る際に重要なのは、利用者の目線に立ち、何が最適なのかを意識することです。

 例えば、地元の隠れた名店のような本当は行きたいけれどなかなか行けない場所に行くための交通手段として使われたり、毎日の生活の中で必要なスーパーや病院に簡単に移動できたり、小さなお子様がいる在宅勤務のお母さんが、夕方に仕事が終わると子供を保育園に迎えにいき、帰りにスーパーによって帰るという毎日の大変だった移動がスマートに行える。このようなストレスのない移動を提供することで、経済活動を活性化し、経済を回す一助になるようなMaaSをこれからも開発していきたいです。

 また、MaaSを考えるうえでは、「都市」と「地方」を分けて考えることも大事だと思っています。

 大都市では今後、コロナ禍でテレワークをする人が増えるなか、自宅周辺約2㌔の近距離圏の移動も考えなければなりません。一方地方部では、地域住民の移動手段の確保が大きな使命です。

 今後は、両者の課題を解決させるために、一歩踏み込み商業ベースで自走できるさまざまな取り組みに挑戦していきたいです。