大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ、「仙台 秋保温泉 岩沼屋」を取得

2020年9月1日(火) 配信

仙台 秋保温泉 岩沼屋 外観

 大江戸温泉物語ホテルズ&リゾーツ(森田満昌社長、東京都中央区)は8月31日(月)、「仙台 秋保温泉 岩沼屋」(宮城県仙台市)を取得した。

 「温泉と旅の楽しさをもっと気軽に何度でも」をコンセプトに、全国に温泉宿・温浴施設を展開する大江戸温泉物語の39カ所目の施設として、今年11月に営業を再開する予定だ。

 同社は、「東北エリア7施設となる仙台 秋保温泉 岩沼屋を取得したことで、これまで以上に東北エリアをはじめ全国のお客様に、より一層喜ばれ、親しんでいただける宿泊事業を積極的に展開したい」とコメントを発表した。

営業損失64億円 コロナ影響で減収減益に 日旅連結中間決算

2020年9月1日(火) 配信

日本旅行

 日本旅行がこのほど発表した2020年度中間期(20年1~6月)の連結決算によると、営業収益は前年同期比60・4%減の100億6800万円と大幅な減収となった。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、営業損失は64億4100万円(前年同期は1億円の利益)と赤字に転落した。

 経常損失は63億5200万円(同5億6500万円の利益)、中間純損失は58億9500万円(同4億5500万円の利益)と赤字を計上した。

 当期は新型コロナ感染拡大の影響で、全マッハ・ベストツアーの催行中止や全店舗の臨時休業を実施するなど、事業運営を大幅に縮小した。

 一方で、社員の一時休業や在宅勤務にも取り組み、コスト削減に努めた。

 部門別(単体)にみると、国内旅行の販売高は、同65・5%減の470億2200万円。団体が同70・1%減、赤い風船が同61・2%減と低調に推移した。営業収益は同60・6%減の55億6300万円だった。

 渡航中止勧告や、ツアー催行中止で全体的に落ち込んだ海外旅行の販売高は、同77・5%減の134億8000万円、営業収益は同75・3%減の10億4000万円。

 訪日を含めた国際間の流動が停止し、インバウンドの受注がなくなった外国人旅行の販売高は、同71・6%減の65億5200万円、営業収益は同71・7%減の8億2100万円。

 通期連結予想については、新型コロナ感染症の終息時期が予測不能であり、「当社グループに及ぼす影響を見極めることが困難」とし、現時点では未定とした。

21年度版100選本が発売 各宿のコロナ対策も掲載

2020年9月1日(火) 配信

2021年版100選本表紙

 2021年度版「プロが選んだ日本のホテル・旅館100選&日本の小宿」(発行・旅行新聞新社、発売・自由国民社)の書籍が8月中旬から全国の主要書店で発売されています。

 本書は19年12月に発表した「第45回プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」の入選施設と選考審査委員特別賞「日本の小宿」を受賞した歴代の宿など77軒を北から順に掲載。各宿の料理や温泉、客室などの魅力を文章とカラー写真、また今年は新たに新型コロナウイルス感染症対策についても掲載しました。

 さらに当社が事務局の「ピンクリボンのお宿ネットワーク」加盟施設にはロゴマークを付けて紹介しています。

 なお、巻末には「総合100選」のほか「もてなし」「料理」「施設」「企画」の各部門100選の入選施設を一覧表で掲載しました。

 定価は2千円(税別)。A4判変形、オールカラー128ページ。

〈旬刊旅行新聞9月1日号コラム〉北海道・猿払村 もう一度見ておきたい景色を再訪

2020年9月1日(火) 配信

今回の旅では、知床のカムイワッカ湯の滝も訪れた

 北海道の北端の村・猿払村(さるふつむら)の景色が忘れられずに、今夏、再訪した。

 
 3年前の夏、スズキのST250という、空冷単気筒エンジンの古いオートバイに乗って、北海道を一周旅行した際に訪れた村だ。その旅は、海岸線をひたすら時計回りに走るだけの旅だった。セイコーマートにお世話になりっ放しで、北海道の美味しいものを食べたわけでもなく、行く先々で雨にも降られ、“キツイ”旅でもあった。

 
 それでも、稚内市のノシャップ岬近くの小さな宿で女将さんの優しさにも触れるなど、私にとって忘れることができない思い出がたくさん残った。

 
 そのなかで、どうしても、もう一度見ておかなければならない景色があった。それが猿払村だった。

 

 
 猿払村には、取り立てて何か象徴的な観光名所があるわけではない。

 
 多くのライダーたちは時計回りで北海道を走るときに、日本最北端の宗谷岬で旅の一つの到達点を迎える。あるいは、そのゴールに辿り着く前の、利尻富士を左に北海道道106号稚内天塩線の圧巻の直線道路に心を奪われる。

 
 しかし、到達点を過ぎた猿払村の景色にどうして私は心が惹かれるのか。ずっとこの数カ月、自問しながら、広大な牧場と、少し暗いオホーツク海の霧に覆われた猿払村を走ることを夢見てきたのだ。

 

 
 8月のある日、私は夜明け前に、ボストンバッグを紫色のクルマの後部座席に投げ込んで、ヘッドライトを付けて神奈川の自宅を出発した。

 
 そのまま高速道路を北上し、青森港で青函フェリーに乗り、函館へと渡った。4時間の船上で吹き抜ける津軽海峡の潮風に、疲弊した心身を清めた。

 
 北海道では、旅人の姿は少なかった。私はクルマに乗って、人のいない田園風景や、大自然の中をゆったりと走った。

 
 ニセコから眺める羊蹄山は壮観だった。駒ヶ岳や支笏湖、摩周湖、美瑛町の白金青い池の美しさは、言葉もいらない。サロマ湖や、能取湖の地の果てを感じさせる旅情の豊かさや、媚びた表情を一切見せない白老の海岸線も大好きな風景である。けれども、猿払の景色はまたもや私の心を捉えて離さなかった。

 
 カムイワッカ湯の滝にも訪れた。知床半島の先端に向かって11㌔にも及ぶ未舗装の道を、4WDを駆使して白い砂煙を上げながら辿り着いた。

 
 靴を脱いで、ジーンズをまくり上げて、私は滝の上流に向けて歩いた。ヒグマとの遭遇を警戒し、温泉が流入した心地よい温度の川の水を感じた。

 
 その後、羅臼温泉熊の湯にも入った。カーナビゲーションの無いオートバイの旅では、深い霧のため、小さな看板を見つけることができなかったが、今回は熱い硫黄臭たっぷりの力のある温泉に全身浸かった。あまりの温泉の熱さに、命懸けで浸かった。

 

 
 北海道を回る旅は8日間で、東北自動車道往復を含め、3650㌔を走った。1日平均450㌔である。

 
 私は何も考えずにハンドルを握り、深い緑の森を抜け、真っ赤な夕日や、直線道路の向こうを眺めた。それでいい、と思った。今眺めている景色は無意識の底に沈殿し、都市生活で疲れたときに、きっと再訪への想いをかき立てるだろう、と確信した。

(編集長・増田 剛)

 

【特集No.562】JTB 山北新社長インタビュー デジタル活用で新時代へ

2020年9月1日(火) 配信

1804号(9月1日発行)1面

 2020年初頭から、観光業界を取り巻く環境は目まぐるしく変化している。そうしたなか、6月にJTBの社長に就任した山北栄二郎社長。荒波への船出となったが、まずはデジタルの基盤整備を軸にさらなるサービスの向上と効率化をはかる。近年まで長期の海外赴任を経験し、グローバルな視点も持ち合わせる。世界規模で前例のない時代に、国内最大手の旅行会社が進む方向性について話を聞いた。【入江 千恵子】

旅自体が衰えることはない

――コロナ禍での就任となりましたが、現状と抱負をお願いします。

 誰も想定できない状況下において、まず会社の経営状態をきっちり安定させることが重要です。あらゆる方法で、経営のスリム化も含めて進めていきます。〝旅行〟は人間の本質的な部分であり、旅自体が衰えることはないと思っています。そのなかで〝新しいカタチ〟の旅行のあり方を、大きく切り拓いておかなければなりません。現地での過ごし方や安全のエチケットをお客様にしっかり伝える。今こそ旅行会社の果たす役割が大きいと思っています。マーケットの変化をしっかり捉える部分にエネルギーを集中していきます。

――マーケットの変化とは。

 予測が難しいなか、明らかに変化するのは「デジタルが、もう一歩先に進む」ということです。デジタル基盤を整えておく必要があります。

 当社は〝人の力〟が非常に強い会社と認識しています。人の力をお客様につなげて、社員同士もつながり合い、そして事業パートナーの皆さんとつながることがポイントです。そのためには、デジタルの基盤整備は欠かせません。

――投資は、主にデジタルの部分ですか。

 デジタルにしっかりと投資していきます。すべて自前ではなく、優れた企業とパートナーシップを組みながら進めていくことを考えています。

【全文は、本紙1804号または9月4日(金)以降、日経テレコン21でお読みいただけます。】

THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~初運行迎える

2020年8月31日(月) 配信

出発時のようす

 東急と北海道旅客鉄道(JR北海道)が運行する「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」が8月28日(金)、初運行を迎え、JR札幌駅(北海道札幌市)を出発した。

 3泊4日の旅程で、十勝、知床、旭川・富良野エリアを東急の観光列車「ザ・ロイヤルエクスプレス」と、バスで巡る周遊プラン。同ツアーは9月にも2回実施されるほか、来夏7回の実施が決定している。

 同列車の運行開始に際し、午前10時からJR札幌駅で出発セレモニーが行われ、関係者によるテープカットの後、 11時2分に札幌駅長の出発合図とともに列車が出発した。

THE ROYAL EXPRESS 外観

 道内観光の支援と地域活性化をはかり、2018年に発生した北海道胆振東部地震からの復興を支援することを目的に計画された今回のツアー。

 計150人の応募枠(5回運行、各回30名定員)に対し、平均約8.2倍の当選倍率となる計1232人の応募があった。当初は8月14日(金)に初運行を迎える予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大防止に向けた万全の準備のため予定を変更し、同日が初運行となった。

 これにより運行本数は5回から3回と変更され、中止分のツアー参加者に対しては、来年のツアーに振替を行う予定だ。

トリップアドバイザー、旅好きが選ぶ「人気の美術館・博物館ランキング2020」発表 博物館は「鉄道博物館」が初の1位に

2020年8月31日(月)配信

博物館1位の鉄道博物館

 トリップアドバイザー(牧野友衛社長)は8月27日(木)、過去1年間に同社サイト上に投稿された口コミをもとに「旅好きが選ぶ!日本人に人気の美術館・博物館ランキング2020」を発表した。美術館部門では昨年に引き続き「ポーラ美術館」(神奈川県・箱根町)が、博物館部門では初めて「鉄道博物館」(埼玉県さいたま市)が1位に選ばれた。同ランキングは今回で5回目を迎える。

 同ランキングは、19年6月~20年5月の1年間に日本の美術館、博物館に対して投稿された日本語の口コミを、評価点や口コミの投稿数などをもとに、独自のアルゴリズムで集計したもの。

 美術館部門では、「松本市美術館」(長野県松本市)、「地中美術館」(香川県・直島町)、「佐川美術館」(滋賀県守山市)の3施設が初ランクイン。一方、博物館部門では1位の「鉄道博物館」をはじめ、8施設が初ランクインという入れ替わりの激しいランキングとなった。全体のうち、戦争にまつわる歴史資料や展示物のある施設が7施設と最も多いことも特徴とされる。

「日本人に人気の美術館ランキング2020」トップ20

1 ポーラ美術館/神奈川県・箱根町

2 大塚国際美術館/徳島県鳴門市

3 足立美術館/島根県安来市

4位(初)松本市美術館/長野県松本市

5 ミホ ミュージアム/滋賀県甲賀市

6 大阪市立東洋陶磁美術館/大阪府大阪市

7 ひろしま美術館/広島県広島市

8 国立新美術館/東京都港区

9 十和田市現代美術館/青森県十和田市

10 三鷹の森ジブリ美術館/東京都三鷹市

11 大原美術館/岡山県倉敷市

12 東京都庭園美術館/東京都港区

13 MOA美術館/静岡県熱海市

14 横須賀美術館/神奈川県横須賀市

15 富山市 ガラス美術館/富山県富山市

16位(初)地中美術館/香川県・直島町

17 箱根彫刻の森美術館/神奈川県・箱根町

18 根津美術館/東京都港区

19位(初)佐川美術館/滋賀県守山市

20 国立西洋美術館/東京都台東区

「日本人に人気の博物館ランキング2020」トップ20

1位(初)鉄道博物館/埼玉県さいたま市

2 トヨタ産業技術記念館/愛知県名古屋市

3 長崎原爆資料館/長崎県長崎市

4 江戸東京博物館/東京都墨田区

5 広島平和記念資料館/広島県広島市

6 立佞武多の館/青森県五所川原市

7 知覧特攻平和会館/鹿児島県南九州市

8 島根県立古代出雲歴史博物館/島根県出雲市

9位(初)筑波宇宙センター/茨城県つくば市

10 東京国立博物館/東京都台東区

11 福井県立恐竜博物館/福井県勝山市

12位(初)舞鶴引揚記念館/京都府舞鶴市

13位(初)九州鉄道記念館/福岡県北九州市

14位(初)遊就館/東京都千代田区

15 国立科学博物館/東京都台東区

16位(初)記念艦 三笠/神奈川県横須賀市

17 九州国立博物館/福岡県太宰府市

18 大和ミュージアム (呉市海事歴史科学館)/広島県呉市

19位(初)京都国立博物館/京都府京都市

20位(初)北海道大学総合博物館/北海道札幌市

 なお、各ランキングの詳細は、トリップアドバイザーのWebサイトから閲覧できる。

(初)はランキング初登場

香港の旅行会社とオンライン商談 JALサテライトトラベルら新サービス開始

2020年8月31日(月) 配信

商談イメージ

 ジャルパックの香港現地法人、JALサテライトトラベル(藤田亘宏社長)はこのほど、インバウンドニュースサイト「訪日ラボ」を運営するmov(渡邊誠社長)と連携し、オンライン商談サービスを始めた。香港からの訪日観光客誘致を求める日本の関係者へ、香港の旅行会社を紹介する。

 新型コロナウイルス感染拡大で、旅行博などのイベントは軒並み中止となり、海外の旅行会社とコミュニケーションをはかる機会が激減している。こうしたなか、日本の関係者と香港の旅行会社をオンラインで橋渡しする新たなサービスを開始した。香港の窓口をサテライトトラベルが務め、movは日本の窓口となる。

 従来の営業活動では経費がかかるうえに、現地での時間が限られており、希望の企業に会えないこともあるという。また、商談会でも設定された短い時間では相手と深い話ができず、次につながらないという課題もある。

 こうしたことを踏まえ、今回のサービスでは、参加者のニーズを事前にヒアリングし、相手と円滑に商談できるように事務局がスケジュール調整する。オンライン商談会は約45分。また、参加者が作成したメールニュースを香港の有力旅行会社へ1回代行配信する。

利用フローイメージ

 両者は新サービスを、現在の感染拡大防止と経済活動との両立「ウィズコロナ」から、収束後の「アフターコロナ」まで有効なセールス手法として捉え、取り組んでいく。

 なお、movは同様のサービスをオセアニアや東南アジアなどでも展開している。

山梨県在住のYouTuber MINAMIさんが「山梨チャンネルPRリーダー」に就任 9月1日から動画配信

2020年8月31日(月) 配信

MINAMIさんは山梨県在住のYouTuber

 山梨県はこのほど、SNSのフォロワー数が168万人を超えるYouTuberのMINAMIさんが「山梨チャンネルPRリーダー」に就任したと発表した。YouTuberならではの視点や演出で、県の魅力を若い世代に伝える動画を、9月1日から来年3月までに16本配信する。

 山梨チャンネルは2009年3月に県がYouTubeに開設し、今までさまざまな魅力を発信してきた。今回新たに制作する動画では、県内の若年層が動画コンテンツを楽しみながら、県の魅力や情報を再発見してもらう内容を目指す。また、県外の若年層には県に関心を持ってもらう機会とし、理解・認知度の向上と来県機会の増加に期待している。

Go Toトラベル参加の宿42施設を調査 24施設に改善指導行う 観光庁

2020年8月31日(月) 配信

観光庁

 観光庁は8月19(水)~20日(木)に、Go Toトラベル事業参加の宿泊施設新型コロナウイルス感染拡大防止策の実施状況を調査した。2回目となる今回は、42施設のうち24施設が改善の指導を受けた。

 「Go Toトラベルを利用される方が遵守すべき事項」の旅行者への周知は、実施が不十分だった施設が15施設と、最も多く指導された。施設内での掲示や旅行者への紙の配布などで改善をする。

 各地方運輸局が宿泊施設に出向いて調査したところ、旅行者への検温の実施や浴場・飲食施設などの3密対策については、大半の施設で確実に行われていた。

 指導内容として、エレベーターの人数制限を行っていない(1施設)、浴場の人数制限を行っていない(2施設)、公的書類による本人確認を実施していない(9施設)、平日夜間や土休日の保健所との連絡先を確認していなかったため指導(3施設)――など。

 また、「健康チェックシートを記入してもらい、記載した書類を保管している」「部屋食での食材の説明を口頭からお品書きに変更している」「ビュッフェにおいて、事前に盛り付けた小皿の陳列場所上部にアクリル板を設置している」――など、各施設が独自の工夫をしていた。

 観光庁は調査結果を受けて、「登録されたすべての宿泊施設について実施状況を確認していくため、運営事務局における体制の充実・強化をはかっていく」とした。