ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構とネイチャーホスピタリティ協会 初の合同ファンミーティング開く

2023年7月25日(火) 配信

ファンと関係者が交流を深めた

 ONSEN・ガストロノミーツーリズム推進機構とネイチャーホスピタリティ協会は7月20日(木)、ルポール麹町(東京都千代田区)で初の合同ファンミーティングを開いた。

 ナショナルパーク検定受講者、ON・ガスウォーキング参加者21人が参加。両団体理事長の小川正人理事長は冒頭、両協会の立ち上げの経緯や狙い、これまでの実績を紹介。「会場にいらっしゃるのは、コアなファンの皆様。楽しいひと時をお過ごしいただくとともに、検定やイベントに関し、忌憚のない意見をお聞かせください」と呼び掛けた。

 各テーブルでは、「自分の地元が講義テーマだったので受講した」、「国立公園を題材にした検定はこれまでなかった。学んだことが仕事に生かせているので、楽しい」など、検定試験受験のきっかけやイベントに参加しての感想などをファン同士が共有。途中に行われたゲーム大会などを通じ、親睦を深めた。

 終了後、小川理事長は「非常に新鮮な時間だったので、今後月に一回全国各地で、ファンミーティングを開きたいと考えている。また、皆様から建設的な意見をたくさんいただいたので、生かせるものからどんどん取り入れていきたい」とファンミーティングを総括した。

環境配慮型旅館へ 強羅花扇、水素コンロを旅館「円かの杜」に導入

2023年7月25日(火) 配信

「二酸化炭素を削減したうえで、美味しいものが提供できる

 環境配慮型旅館へ――。強羅花扇(神奈川県・箱根町)はこのほど、運営する「円かの杜」に水素コンロを導入した。旅館に導入されるのは、日本で始めて。

 水素コンロを2台使用することで、厨房か出る二酸化炭素を年間1.2㌧削減できるという。同社は今後、煮炊きに使うコンロも水素を利用するモノに変更する予定。今後、水素を用いた燃料電池や太陽光で館内の消費電気を賄うことも検討している。

 水素コンロの製造、販売を行うH2&DX社会研究所(福田峰之代表、東京都千代田区)と共同で行われた今回の取り組み。7月20日(木)に行われた内覧会で福田代表は、「二酸化炭素を削減したうえで、美味しいものが提供できるところ」に水素コンロの導入価値があると語った。

 水素コンロで食材を調理する場合、水素と酸素が結合することで中はジューシーに、一方外は水素の燃焼温度が高いのでカリっと焼きあがるという。また水素は無臭なので、炭やガスと違い食材に匂いが移らず、素材本来の味を楽しめることも特徴と同代表は説明する。

 松坂美智子女将は2019年に発生した台風19号の豪雨被害によって旅館「早雲閣」を閉館したことが、環境問題に目を向けるきっかけになったとし、「子供たちの世代、またその次の世代まで、美しい地球を残すために、環境問題に取り組む。環境に配慮し、お客様をお迎えしたい」と語った。

制限区域内で降車 「羽田空港ベストビュードライブ」コースリニューアル(はとバス)

2023年7月25日(火) 配信

離発着を真近に

 はとバス(武市玲子社長、東京都大田区)は7月22日(土)から、2階建てバスで羽田空港内を走行するコースをリニューアルした。

 2022年6月の運行開始以来、約6500人が参加した同ツアー。リニューアルでは、航空機の迫力をより間近で体感できるよう、制限区域内で降車できる時間を設けている。

 「羽田空港ベストビュードライブ」は、空港内の制限区域を約70分間走行するツアーで、空港内専用のナンバープレートの取得、セキュリティチェック体制の構築、はとバス運転士の制限区域内車両運転許可取得や習熟運転など、関係各所との折衝を含め、約半年をかけて実現した。

普段とは違う角度で空港を見学

 車内から格納庫や洗機場など普段なかなか見ることができない施設、離陸準備が行われるようすなどを、バスガイドの解説とともに見学。タイミングが合えば、バスと飛行機が並走する瞬間や、間近で離着陸の瞬間も見ることができる。

 ツアー中、約10分間滑走路付近に停車、その際、2階建てオープントップバスで運行の場合は、屋根(幌)が開放される。降車時間と、屋根が開放されている間は、より臨場感ある航空機の離発着する瞬間を写真や動画に収められる。

 同日から、日系航空会社の国際線機内食でも提供され人気の高いハンバーグに、空港見学後の食事のメニューも変更、羽田エクセルホテル東急オリジナルハンバーグを含む4品が味わえる。

 同ツアーは、9月10日(日)までの土・日(8月12~13日を除く)に1日3便運行。ツアー料金は大人、子供ともに1万3000円。

「るるぶ」50周年、二子玉川蔦屋家電で特別記念展示

2023年7月25日(火) 配信

「ありがとう!るるぶ50周年」特別記念展示

 JTBグループで旅行・ライフスタイル情報を提供するJTBパブリッシング(盛崎宏行社長、東京都江東区)は、世田谷区二子玉川ライズの二子玉川蔦屋家電で、「ありがとう!るるぶ50周年」特別記念展示を開催している。実施期間は7月22日(土)~8月4日(金)までの2週間。

 特別記念展示は、旅行誌からはじまり、今では子供から大人まで楽しめる多ジャンルの商品まで広げた「るるぶ」の歴史を、多彩な展示物で表現する。「るるぶ」を読んで旅をした思い出に残る場所を、日本地図にシールを貼って共有する参加型企画や、50年の間に育まれた読者による「るるぶの思い出」をパネル展示する。

 このほか、るるぶ50周年の年表や記念動画、児童書「るるぶマンガとクイズで楽しく学ぶ!」シリーズなどのパネル展示を行っている。

 実施場所は、二子玉川蔦屋家電の2Fギャラリースペース。営業時間は午前10時~午後8時。

キャンプ泊数が過去最高に、平日キャンプの人気急騰へ(オートキャンプ白書2023)

2023年7月25日(火) 配信

1年間の平均キャンプ回数・泊数の推移

 日本オートキャンプ協会(明瀬一裕会長)が7月13日(木)に発表した「オートキャンプ白書2023」によると、22年のオートキャンプ参加人口は前年比13.3%減の650万人だった。一方で1年間の平均キャンプ泊数が7.2泊、回数が5.4回とともに過去最高となり、「平日にキャンプをする」人が50.1%と半数を超え、平日の利用が多いソロキャンパーは同3.5ポイント増の16.6%となった。キャンプが家族やソロ、休日や平日とさまざまなスタイルで楽しむ身近なレジャーに進化していることが表れている。

オンラインで発表会見を行う明瀬一裕会長

 明瀬会長は冒頭、昨今のオートキャンプ人気が高まりを見せた1つの要因として、過去3年間続いたコロナ禍を挙げた。これにより外出が厳しく制限された一方で、却ってアウトドアに対するニーズを喚起し、さまざまな媒体でオートキャンプが報道されるようになったと振り返る。続けて、「オートキャンプが3密状態になりにくいレジャーであると広く認知され、これまで興味がなかった人も新たに関心と参加意欲を持ち、実際にキャンプを始める人が増えた」と伝えた。

 新型コロナが終息した訳ではないと強調したうえで、明瀬会長は「仮に新型コロナの感染危機がなくなったとしても、日本の社会や人々の行動形態がコロナ禍以前に戻ることは恐らくないと思う。オートキャンプもその例外ではない」と言及。「コロナ禍という3年間の大災害を経て、今後オートキャンプは新たなステージに入るのではないかと予感している。白書からもその一端が垣間見られるのではないか」との考えを示した。

 一例として、オートキャンプ参加人口が同13.3%減の650万人だったことについて、明瀬会長は「コロナによる規制が徐々に解かれ、野外活動含むレジャー全般が回復した結果、相対的に減少した」と説明した。

 あわせて、キャンパーが1年間でキャンプ場に泊まった平均泊数が7.2泊で前年より1泊増、1年間でキャンプに行った平均回数が5.4回とともに過去最高だったと語った。明瀬会長はこれらを踏まえ、「キャンパー1人当たりのキャンプ回数が増え、それぞれより長くキャンプ場に滞在するようになった。コロナ禍が要因となって新たにキャンプを始めた個人や家族を含めて、オートキャンプが多様な階層の人々が年間を通して実践するレジャーとなりつつある」と期待を寄せた。

 これから少子高齢化が進むなか、「オートキャンプ参加人口は今後徐々に減少しながら、オートキャンプそのものは益々盛んになり、日本人のライフスタイルとして定着していくのではないかと見ている」と、明瀬会長は締め括った。

平日もキャンプ場へ、ソロキャンプ増加で

 22年は、コロナの影響でキャンプが注目されたほか、休暇が取りやすくなり、曜日にとらわれずに行動できるソロキャンパーの増加から、平日キャンプが伸長している。

 それを表すように、キャンパーへ「平日にキャンプをするか」と調べた結果、50.1%と半数以上が平日にキャンプをすると回答。「キャンプ同行者」の「ソロキャンプ」は、同3.5ポイント増の16.6%と上昇した。

 22年は9月に3連休が2回あったことで、「キャンプした月」では9月が65.0%とトップ。2つの連休が一番大きな要因ではあるが、近年の秋冬キャンプの人気、猛暑による夏キャンプから秋キャンプへの移行などが背景にあるとみている。

 キャンプ場の平均稼働率は同0.3ポイント増の20.7%と伸長し、過去最高を更新した。22年のキャンプ場から見たキャンパーの傾向は、1位が「ソロキャンパーが増えた」で58.1%、2位は「女性のソロキャンパーが増えた」の38.2%、3位が「初心者が増えた」の34.4%だった。また、「平日によく利用する人」でも「ソロキャンパー」が最も多く80.5%で、2位の「シニア」46.9%を大きく離す結果となった。こうした平日のソロキャンパーの利用増が、キャンプ場の稼働率を押し上げている。

キャンプ用品の価格、材料費高騰で上昇へ

 22年は原材料費の高騰がアウトドア用品に大きな影響を及ぼし、テントの輸入金額は同60.2%増の304億9000万円となった。金額が大きく伸びる一方、輸入重量は同17.5%増の1万9858トンで留まり、輸入価格の高騰が輸入金額増加の理由になっている。

 用品メーカー・販売店から見た22年の傾向として、女子を含めたソロキャンパーの増加、テントなどの大物よりも小物類やオプションパーツなどの買い足し需要が増加。キャンプに使うテントが鈍化する一方、登山や自転車、オートバイなどのアクティビティに関わるキャンプ用品は好調であったと明かした。

キャンピングカー台数、3.6%増と堅調な伸び

 22年のキャンピングカーの登録台数は、3.6%増の11万3453台で堅調な伸びとなった。国産のキャンピングカーの販売価格は、近年の材料価格の高騰などにより、キャンピングカーに改造する材料だけでなくベース車両の価格も上昇。すぐに購入できる中古車の人気が高まり、価格も上昇傾向とわかった。

NeRF技術使用した動画で観光地紹介 ビッグホリデーがAster氏とコラボ

2023年7月25日(火) 配信

新技術で名古屋の魅力を再発見

 ビッグホリデー(岩崎安利社長、東京都文京区)は7月25日(火)から、最新のAI技術を使用した観光地紹介旅コラムを公開した。新規視点の画像生成技術のNeRF(ナーフ)分野で幅広く活躍する次世代XRエンジニア「Aster」氏とのコラボ企画で、NeRF動画・観光地紹介旅コラム「一日で名古屋を満喫!ワンデートリップで『名古屋の魅力を再発見』」と題して掲載している。

 同社は、NeRFの技術を用いて各観光地の魅力をリアルでインパクトのある視覚的イメージとともに発信することで、旅行先に興味を持たせ、旅行を思い立つきっかけや動機を提供したい考え。

 今回の旅コラムは、名古屋城と中部電力MIRAITOWER、オアシス21、ランプライトブックスホテル名古屋の4スポットの動画をNeRF技術により制作。現場では一眼レフカメラで数千枚単位の撮影が行われ、その後AIの生成で自由視点によるダイナミックなカメラワークを実現しているという。

福島県浜通りで「テレワークキャンペーン」 宿泊料金割引やQUOカードPay贈呈など

2023年7月25日(火)配信 

 福島県は2023年7月20日(木)~24年3月12日(火)まで、宿泊料金割引などを行う「ふくしま浜通り・テレワークキャンペーン」を実施している。

 企業で働く人(個人事業主含む)とその家族が対象。キャンペーン専用サイトを通じて、県太平洋沿岸部・浜通り地域の宿泊施設やコワーキングスペースなど27施設(7月20日現在)を利用すると、先着500人に特典として宿泊料金を20%割引きの案内を行うほか、500円分のQUOカードPayを贈呈する。

 キャンペーンに加え、現地ガイドが復興の取り組みを紹介する周遊バスの無料運行(8月11日(金・祝))や、サイクリスト誘致のための環境整備も行う。また、10月21日(土)、22日(日)の2日間、六本木ヒルズアリーナで「浜フェス2023」を開催する。浜通りのグルメや地酒を堪能できるほか、浜通りゆかりのアーティストのトークステージやライブパフォーマンスなども実施する。入場は無料。

ホテル三楽荘 客室共有フロア改修 「楽しみがいっぱい」へ

2023年7月25日(火)配信

「波の綾」客室

 和歌山県・南紀白浜温泉のホテル三楽荘は今年春、「楽しみがいっぱいのホテル」のスローガンのもと2階フロア「凪」と、6階客室「波の綾」をリニューアルオープンした。

 3月31日には、1―9階を結ぶエレベーターと、2―8階を結ぶエレベーターが共有する唯一のパブリックフロアとなる2階を、滞在客が集い、楽しめる空間「凪」として改修。エステやスパ、授乳室などの既存施設はそのままに、フリードリンク制のラウンジや「こどもひろば」、ミニゲームコーナー、マッサージチェア、コワーキングスペース、フォトスポットなどを新設した。

 また4月12日には、美容と癒しにこだわった客室「波の綾」を6階にオープン。ファインバブル技術を活用した製品を製造するサイエンス社と連携し、全16室にマイクロバブル技術により肌の老廃物を取り除き美肌にするウルトラファインバブル生成シャワーヘッドを装備。8室には身体の洗浄のほか、浴槽や配管の汚れなどの分解や除菌、脱臭に効果があるとされるマイクロバブル化した低温プラズマ発生体を生み出す浴槽も導入した。

 これまで広さが異なっていた2つの大浴場は、広さを均等化する工事を実施。今秋には、プロジェクションマッピングの導入も予定する。

関案連 観光キャラバン実施 関西旅行社約200社訪問へ

2023年7月25日(火)配信

出発式のようす

 石川県内の宿泊・観光施設の大阪営業所などで構成する関西石川県観光旅館・施設案内所連絡協議会(関案連、会長=西元丈人会長・葉渡莉大阪営業所)は7月5日から、関西圏の旅行会社を対象に、石川県の魅力を発信する観光キャラバンを実施している。

 石川県への誘客促進を目的に、毎年夏に行っているもの。今年は8月31日までの期間中に、近畿2府4県の旅行会社約200社を訪問する予定となっている。訪問先では、観光パンフレットを配布して、石川県の魅力をアピールするとともに、情報収集や動向調査なども行い、今後の会の事業活動に役立てていく。

 初日となる7月5日には、「ほっと石川なにわ館」(大阪府大阪市)で出発式が行われ、会員らは4班に分かれて、それぞれの担当エリアに向けて出陣した。

サンフロンティアと酒田市が連携協定結ぶ 25年秋に新ホテル開業予定

2023年7月24日(月) 配信

(左から)酒田商工会議所・加藤聡会頭、掘口社長、丸山市長

 サンフロンティアホテルマネジメント(堀口智顕社長、東京都千代田区)は7月19日(水)、山形県酒田市(丸山至市長)と地域振興に向けた連携協定を結んだ。ホテル・観光事業を通じた地域創生に向け、2025年秋、同市内に新ホテルの開業を目指す。

 協定内容は①賑わいを創出する交流人口の創出や増幅に関すること②中心市街地の活性化に関すること③地域資源や観光資源の活用に関すること④住民の暮らしに役立ち、地域を活性化するためのプランニングに関すること⑤その他地域の活性化策の提案に関すること――。

 また、中心市街地に位置する旧パイレーツビル跡地に「心温かい楽しいホテル」をテーマに新ホテルの建設を予定する。同ホテル事業計画は同グループ初の東北エリアでの開発・運営で、「お客様にとって『世界でたった一つのホテル』に」をコンセプトに据える。ホテル事業を通じて、交流人口を増やし、地域の活気や地元の雇用を作り出すことで、幸せづくりを目指していく。