ピコ太郎、農水大臣を表敬訪問 農泊応援ソングを披露(農林水産省)

2022年1月11日(火) 配信

金子農水大臣(左)と、ピコ太郎氏

 シンガーソングライターのピコ太郎氏は1月11日(火)、農泊ファンバサダー(ファン・サポーター)として、金子原二郎農林水産大臣を表敬訪問した。農泊の認知拡大に向け制作した農泊応援ソング「NOU HAKU~田舎に泊まりたい!~」を、ダンスと共に大臣の前で披露した。

 農泊の認知度向上を目指す農水省は、楽曲によるプロモーション企画に多くの実績を持つピコ太郎氏に対し、一般消費者目線で農泊の魅力を伝えるサポーターとして農泊応援ソングを依頼した。

 このほど披露した応援ソングは、後日、同氏のティックトックにて公開される。

 金子大臣は、「影響力のあるピコ太郎氏にPRしていただけるのはとても喜ばしい。若い層を中心に農泊の認知を広めていければ」と期待を語った。歌とダンスを披露したピコ太郎氏は、「応援ソングは、思わず口ずさんでしまうようなメロディーと、覚えやすい振り付けを意識した。農泊を知っていただくきっかけになれば幸い」と語った。

 また、同氏のプロデューサーである古坂大魔王氏が自身の実家のある青森県にて農泊を体験した模様を、農水省のユーチューブ「MAFFチャンネル」で公開する。

農泊応援ソング「NOU HAKU~田舎に泊まりたい!~」を披露した

新感覚バスツアー「WOW RIDE」、1月13日から予約開始

2022年1月11日(火) 配信

新感覚バスツアー「WOW RIDE」イメージ

 KNT-CTホールディングス(米田昭正社長、東京都新宿区)とクオラス(松下幸生社長、東京都品川区)は、VR(仮想現実)とAR(拡張現実)を活用した都市観光バスツアー「WOW RIDE(ワゥ ライド)」を2月10日(木)~3月13日(日)まで運行する。運行便数は全120便(各日4便)、ツアー時間は60分で東京・銀座を中心に巡る。ツアー予約は、1月13日(木)午前10時から受付開始する。

 同ツアーは、「透過有機ELディスプレイ」と一体化した「車窓」そのものをコンテンツ化し、VR、AR映像の投影を可能にした映像表示システムにより、新しい観光体験を提供する。VRゴーグル装着の必要はなく「座っているだけ」で非日常空間を体感でき、同乗者とリアルタイムで感動共有をすることを可能にした。

車窓正面にしがみつく温水洋一さん(昨年12月の乗車体験時撮影)

 見慣れた景色から、陸海空、令和から江戸時代へと目まぐるしく車窓が変化する同バスの総合演出を、映画監督・堤幸彦さんが手掛けた。脚本は俳優・池田鉄洋さんが担当し、映像には池田さん本人をはじめ、俳優・温水洋一さん、お笑い芸人・ガンバレルーヤよしこさんが出演する。さらに日本が世界に誇る大怪獣「ゴジラ」が登場。日本の伝統芸能の象徴とも言える歌舞伎の楽しみ方を歌舞伎役者・片岡愛之助さんが紹介する。

池田鉄洋さん演じる一心太助が江戸の町を紹介する(昨年12月の乗車体験時撮影)

 さらに、声優の梶裕貴さんと日笠陽子さんが声の出演を務める、オリジナルショートアニメも登場。お笑い芸人やタレントがガイド役として同乗しMCを務める。

 ツアーの旅行代金は1人2500円(税込)。予約受付はチケットサービス「セブンチケット」Webサイトで行う。予約者はコンビニエンスストア・セブン-イレブン店舗で支払い、乗車チケットを受け取ることができる。

海の小浜 山の雲仙 それぞれの魅力をウォーキングイベント通じ発信

2022年1月11日(火) 配信

小浜の美しい風景を楽しむ参加者

 長崎県島原市で昨年11月13~14日、ONSENガストロノミーツーリズムが行われた。「海の小浜 山の雲仙」をテーマに、13日は小浜温泉、14日は雲仙温泉で、食や景観、歴史などを存分にアピールした。

小浜温泉
 

 小浜温泉のイベントでは、温泉街を抜け、高台へ進み、途中からは海を横目に進む9㌔のコースを設定した。 

おうちカフェ マロンのおもてなしメニュー

 スタート後、ボンパティ小浜店の限定スイーツや、海幸の里のサザエとカキの浜焼きをいただきながら、「おうちカフェ マロン」へ。「地元の人にゆったりとくつろいでもらいたい」との店主の思いから、中心街から少し離れた場所に建つ同カフェの自慢は、自家焙煎コーヒーと、店内やテラスから望む夕日。カフェで一息ついた後、再び歩き出すと、地元小浜高等学校の生徒がお出迎え。小浜の魅力に「温泉」、「人」、「自然」を挙げ、「県内外から多くの人に来てもらいたい」と話してくれた。

 その後海を目指し歩みを進め、「温蒸素味」へ。海を望むテラス席で渡り蟹の味噌汁と鯖寿司を味わいながら、しばしの休憩。同店を出発後は、ハンバーガーやアイスソルベを楽しみながら、ゴール地点へ。ゴールでは、小浜ちゃんぽんと足湯、そして美しい夕陽がお出迎え。豚骨と鶏ガラのWスープによるあっさりとした味わいと、海鮮を多めに使用していることが、小浜ちゃんぽんと長崎ちゃんぽんとの違いという。

 参加者からは、「いつも通過するだけだった小浜を歩くことで、新しい発見ができた」、「次に来た時の過ごし方のヒントが見つかった」などの声が上がった。

雲仙温泉

 雲仙温泉のイベントは、島原半島の食材を豊富に使ったフルコースが楽しめる。 

 スタート後しばらく進んだ「白雲の池」のほとりが、最初のガストロノミーポイント。昨年10月に販売が開始された「雲仙ジオバーガー」を味わう。市内5店舗で食べられる、雲仙生まれの食材をふんだんに詰め込んだ一品で、店舗ごとに使用する食材が違う。今回は、雲のなかcafeのバーガーを味わった。

 山を下り、まちの中を進んでいくと、「地獄の方へお進みください」という、ヒヤリとする案内が。これは地元の人が「雲仙地獄」をいう際に普通に使う言葉で、「雲仙地獄」が望めるホテルの客室は、「地獄ビュー」と呼ばれ、通常客室よりも宿泊料が高くなるという。

 雲仙地獄に向かう途中、2つ目のガストロノミーポイントでは、島原半島の郷土料理「六兵衛」に舌鼓。六兵衛はサツマイモの粉とつなぎとなるヤマイモを使用した黒い麺が特徴的な温かいうどん。

チーズをPR

 六兵衛を堪能した後は、雲仙地獄、昨年11月に誕生した展望公園「極楽公園」を経て、おしどりの池へ。ここに至るまでに温泉たまご、柚子緑茶、雲仙牛の鉄板焼を堪能。おしどりの池への入口では、小浜町にある牧場のチーズの盛り合わせを楽しんだ。

瑞穂産かきとチキンと雲仙種採野菜のソテーを鉄板で調理

 おしどりの池散策の途中では、瑞穂産かきとチキンと雲仙種採野菜のソテーを、鉄板で焼いているスポットが。ここがゴールを除く最後のガストロノミーポイント。種取り野菜は、種を採り続けて繰り返し栽培される雲仙の在来・固有種の野菜や、長年雲仙で栽培され続けその土地に馴染んだ固定種の野菜のことで、代を重ねるごとに甘みが増していくという。

 「県内に住んでいても知らなかった食に出会えた」、「何度か来たことはあったが、今まで知らなかった場所を歩けた」など、参加者に多くの新発見を提供した同イベント。両日のイベントを主催した関係者は、「今回は、宿泊につなげる狙いで、2日の開催にしました。グルメは、小浜は海産物を中心に雲仙は肉や野菜を中心に選んでいます。小浜、雲仙に関しては、内容を磨き続けながら毎年続けますが、来年、違う切り口でもう一カ所増やし、3カ所でイベントを開催したいと思っています」とイベントを振り返った。

2月中の週末10日間、日光・鬼怒川フリーパス配布 東武鉄道

2022年1月11日(火) 配信

フリーパス(イメージ)

  東武鉄道は栃木県日光市などと協力し、2月の土・日・祝日の計10日間、日光・鬼怒川エリア内の鉄道・路線バス・一部の東武グループ施設が無料になる「日光・鬼怒川エリア週末フリーデー」を実施する。冬の日光・鬼怒川エリアの魅力発信と誘客が目的。

 同企画は、東武グループと日光市、観光協会などで構成する実行委員会が実施する。新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催日を分散化するほか、Webによる事前申込み制(日光市外在住者対象)とし、密を避けることを目的に割引情報や案内マップは、アプリを活用することで非接触をはかる。

 特設サイトで事前申込みをした人に無料で配布するイベント限定の「日光・鬼怒川エリア週末フリーパス」を提示すると、東武日光駅と鬼怒川温泉駅の改札窓口で日光線・下今市駅~東武日光駅と鬼怒川線・下今市駅~新藤原駅が乗り放題になる「日光・鬼怒川エリア鉄道乗り放題きっぷ」がもらえる。

 日光・鬼怒川エリアの路線バスや、明智平ロープウェイなど一部の東武グループの施設が無料で利用できるほか、協賛店舗での割引などさまざまな特典も受けられる。また、フリーパスに加え往復の運賃などが割引になるNIKKO MaaSのデジタルチケットを購入すると、さらにお得に日光の旅を楽しめるという。
 
 イベント開催に合わせ、2月5日(土)には浅草方面からの特別ツアーを実施するほか、2月1日(火)~28日(月)には非接触のデジタルスタンプラリー「『冬の日光ぐるっとデジラリー2022』」も行う。

1月14日 旅館100選表彰式について(1/11現在、開催予定です)

2022年1月11日(月)配信

新年あけましておめでとうございます。

2020年1月14日(金)の
 プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選
 プロが選ぶ観光・食事、土産物施設100選
 プロが選ぶ優良観光バス30選
 プロが選ぶ水上観光船30選
 選考審査委員特別賞「日本の小宿」
 もてなしの達人・優秀バスガイド・優秀バスドライバー
 日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー2021
表彰式につきましては、1月11日現在、開催の方向で進めています。

【中止の判断】
1月14日、東京都内に緊急事態宣言が発令された場合、式典を中止いたします。

なお、感染状況を鑑み、当日の出席をお控えいただく場合ご連絡は
 メール 100sen@ryoko-net.co.jp
 電話  03-3834-2718
にて承ります。

どうぞよろしくお願いいたします。

あなたの好きな露天風呂のある宿 鶴の湯温泉(秋田県 乳頭温泉郷)

2022年1月11日(火) 配信

 旅行新聞新社では2021年3月に、公式ホームページ上で「あなたが好きな露天風呂のある宿」のアンケート調査を実施しました。人気を集めた宿のなかからおすすめの施設を紹介します。

鶴の湯温泉 秋田県・乳頭温泉郷

名物の混浴露天風呂

 奥羽山脈の秋田県側に位置する「乳頭山」の近くにある、乳頭温泉郷。その中でも最も歴史が古く、1688年頃から湯宿としての記録が残っているのが、大自然に囲まれた露天風呂と茅葺き屋根の風情ある建物が特徴の「鶴の湯温泉」だ。

 温泉は効能の異なる4種の源泉から湯を引いており、それぞれ白湯、黒湯、中の湯、滝の湯と呼ばれている。「鶴の湯」を代表するのが一番大きな混浴露天風呂で、開放感あふれる自然の中での湯浴みは心も体もリラックスできるだろう。この他にも女性専用露天風呂や、内湯、打たせ湯(冬季は閉鎖)などがあり、存分に温泉巡りを楽しみたい。

 食事は山の滋味豊かな山菜や名物の山の芋鍋、新鮮なイワナの塩焼きなどを、昔ながらの囲炉裏を囲んでいただくことができる。

宿データ

雪国らしい風情たっぷりの景観

住所:〒014-1204 秋田県仙北市田沢湖田沢字先達沢国有林50
TEL:0187-46-2139
FAX:0187-46-2761 
チェックIN:15:00/OUT:10:00
風呂:大浴場3、混浴露天風呂、女性専用露天風呂
泉質:含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物・炭酸水素泉、含硫黄ナトリウム塩化物・炭酸水素泉、含重曹・食塩硫化水素泉 
客室:全35室
宿泊料金:9830〜1万9950円

松本の風物詩・氷彫フェスティバル2022が開催 1月21~23日

2022年1月10日(月) 配信

                 氷彫フェスティバル

 長野県松本市で、1月21日(金)から23日(日)まで「国宝松本城氷彫フェスティバル2022」が開かれる。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で開催を中止していたが、今回で35回目を数える同市の冬の風物詩が帰ってきた。
 
 力を使う大胆さとセンス・技量を要する繊細さの両方が求められる氷彫制作は、年々氷彫師が減少。同フェスティバルでは、その貴重なパフォーマンスと作品を観ることができる。新型コロナウイルス感染症対策とし、松本市内で氷彫作品を安心して楽しんでもらえるように、今回は会場を分散させた。松本市街地のさまざまな場所で氷彫が制作されるため、松本の散策を楽しみながら街中で作品に出会える。
 
 松本市街地の中心部にある公園では、若手氷彫師達の登竜門である全国氷彫コンクールプレイベントを実施。氷彫制作歴がおおむね5年未満の若手選手のみが参加できるコンクールで、今年は5チームが参加し、作品完成後、指導者による講評が行われる。
 
 また、22日、23日の土・日曜日には、メインイベントとなる国内14チーム総勢28人による全国氷彫コンクールチャンピオンシップが開催される。全国からトップレベルの氷彫師が松本城へ集結し、22日の夕方から制作を始める。夜を徹して作業をし、23日の明け方に完成する氷彫作品は、松本城と北アルプスを背景に朝日に輝くという。23日の朝に出掛けた100人は、氷彫コンクール特別賞の選出のための投票ができる。
 
 さらに、松本市イルミネーション2021-2022とのコラボレーションも必見だ。氷彫フェスティバル開催期間にあわせて、松本市イルミネーション2021-2022のメインコンテンツである「松本城~氷晶きらめく水鏡~」に、氷彫フェスティバル特別演出が登場する。1月16日(日)から1月22日(土)までの午後6時から9時までの特定の時間に観覧することができる。

札幌市からワーケーション発信業務を受託 東武トップ、特設サイトを開設

2022年1月9日(日) 配信

新サイトのイメージ

 東武トップツアーズ(百木田康二社長、東京都墨田区)はこのほど、北海道札幌市から「札幌版ワーケーション発信業務」を受託し、特設Webサイト「Creators Worcation in Sapporo」をオープンした。ワーケーションなどの「新たな旅のスタイル」を提案することで、札幌への誘客を促進する。

 札幌市は、商業施設やオフィスが集まった「都市」の機能と、山々や公園など豊かな「自然」が両立した暮らしが実現できる場所として、ワーケーションやブレジャーなど、新たな旅のスタイルの提案に適した環境にある。この札幌の利点を生かし、今回のサイトはワーケーションを比較的容易に実施できるクリエイター層に注力。クリエイターが「最高の仕事環境で創造に打ち込める」ことを前面に打ち出して来札を促していく。

 サイト内には、市内のコワーキングスペースや、ワーケーションプランのある宿泊施設情報をはじめ、TABIPPO協力のもとZ世代を中心にクリエイターやノマドワーカーがモニターとして実際に札幌で滞在した際のようすをストーリー仕立のレポートで紹介している。今後もモニターツアーの実施などを行いながら、季節ごとの新たな旅のスタイルに関する情報を発信していく予定だ。

日本生産性本部 茂木友三郎会長 2022年 年頭所感「改革実践への決意~持続可能な経済社会の実現に向けて」

2022年1月8日(土) 配信

日本生産性本部 茂木友三郎会長

 日本生産性本部の茂木友三郎会長は1月1日、「改革実践への決意~持続可能な経済社会の実現に向けて」と題した2022年の年頭所感を発表した。全文は以下の通り。

 新型コロナウイルス感染症との闘いは、未だ予断を許さない状況が続いている。我が国の感染状況はやや落ち着きを見せているものの、感染が再拡大している国や地域もある。当面は、これまでの経験を踏まえ、国内の医療提供体制を整備するとともに、ワクチンや治療薬の開発・安定供給など、次なる感染拡大への備えに注力し、国民の命や健康に対する不安を払拭していくことが重要である。そのうえで、今回のコロナ危機を歴史的な転換点として捉え、ポストコロナを見据えた持続可能な経済社会を構築するための契機としなければならない。

 新型コロナウイルス禍は、先進国と途上国との間の格差をさらに拡大させた。世界の分断は深刻さを増している。

 グローバルガバナンスが揺らぐなかで、コロナ危機以前から始まっていた米国と中国の対立は、経済、安全保障、人権など多岐にわたっており、「新冷戦」と呼ばれる体制間競争の様相を呈している。その影響は経済活動にも及んでいる。産業界も経済安全保障に無関心でいることは許されない。

 また、各国の利害が異なる地球環境問題への対応をめぐっては、カーボンニュートラルの実現を新たな成長へとつなげていく視点が重要となる。SDGs(国連の持続可能な開発目標)達成への貢献も含め、我が国は国際社会において、リーダーシップを発揮していかなければならない。

 国内に目を転じると、昨年10月には4年ぶりに政権選択選挙である衆議院議員総選挙が実施された。国民は、自由民主党・公明党の与党に政権の継続を求めた。岸田総理には、リーダーシップを発揮し、転換期にある我が国の国家ビジョンを明らかにし、政策の優先順位を示し、着実に実行することを期待する。民主主義が適切に機能するためには、政権交代可能な責任野党の存在が不可欠である。ポストコロナを見据え、持続可能な経済社会システムを構築するためには、改革を進めるための与野党を超えた基盤を再構築しなければならない。統治構造改革、財政再建・社会保障制度改革、国土構想など、平成時代から先送りされてきた改革課題に取り組むため、改革推進の合意形成活動に取り組む必要がある。

 日本経済は、数十年にわたる長期停滞が続いている。コロナ危機が停滞に拍車をかけており、経済の構造改革は待ったなしの状況にある。岸田内閣は「成長と分配の好循環」の実現を掲げている。分配に向けて必要な成長を実現するためには、生産性の向上が不可欠である。昨年末、日本生産性本部が発表した「労働生産性の国際比較」によれば、2020年の我が国の時間当たり労働生産性の順位は、1970年以降最も低い23位(OECD加盟38カ国中)に低迷している。

 今こそ、生産性改革の実践が求められている。殊に、経済成長の主役である企業は、イノベーション(革新)とディファレンシエーション(差異化)によって、新たな需要を創造し、付加価値の拡大に取り組んでいくことが肝要である。併せて、経営者は、リスクを恐れず、新たな成長を見据え、デジタル化、研究開発、人材育成などへ積極的に投資すべきである。商品やサービスの価値に見合う価格を形成することにより、企業は収益を高め、従業員や株主をはじめとするステークホルダーに分配することで新たな成長につなげることができる。

 また、個々の企業による努力は当然であるが、経済の新陳代謝を促し、生産性の高い企業へ資本や労働力を移動させることにより、経済全体の活力を生み出していかなければならない。その際には、労働市場の整備など、セーフティーネットを強化することが不可欠である。

 コロナ禍は中堅・中小企業や地域の企業に大きな打撃を与えた。日本経済再生のためには、その約7割(GDP・雇用ベース)を占めるサービス産業の生産性向上は、官民挙げて取り組むべき需要な課題の1つである。我われは、我が国のサービス産業の底上げをはかるべく、サービス産業生産性協議会(SPRING)の活動を通じ、他の範となる、革新的かつ優れたサービスを全国各地から発掘し、普及していく。

 コロナ危機を乗り越え、持続可能な経済社会を実現するためには、労使の信頼と協力を基盤とする生産性運動の推進が、今こそ必要である。

 日本生産性本部は、昨年3月の定時理事会において、「日本の改革と生産性運動の新展開~基盤整備の3年から改革実践の3年へ」を旗印に、第2次中期運動目標を決議した。

 すなわち、①「生産性のハブ・プラットフォームとしての発信と実践展開」②「社会経済システム改革にむけた合意形成活動の推進」③「日本の人材戦略の再構築と中核人材の育成」④「付加価値増大を軸とした生産性改革と『成長と分配の好循環』の創出」⑤「国際連携活動の強化」――である。

 我われは、ポストコロナ時代を見据え、第2次中期運動目標2年目となる本年を、持続可能な経済社会の構築にむけた実践活動に取り組む年とする。

第6回「日本宿泊ダボス会議」2月15日(火)開催へ 宿泊施設活性化機構

2022年1月8日(土) 配信

(イメージ)

 宿泊施設活性化機構(JALF)は2月15日(火)、東京都千代田区の衆議院第一議員会館国際会議場と多目的ホールで、第6回「日本宿泊ダボス会議」を開く。

 今回のテーマは、「分散型ホテルとアルベルゴディフーゾ」。SDGsの観点から、「あるものを活かす地方創生」に特化して、宿泊施設が地域創生に果たす役割の重要性を考える。

 午後3時からカンファランス、5時45分から名刺交換会(立食形式)レセプションを予定している。詳細は後日発表するという。