【北海道】新サウナで極上体験を 緑の風リゾートきたゆざわ

2025年10月21日(火) 配信 

新しいサウナ「水筋」

 今年オープン10周年を迎えた北湯沢温泉の「緑の風リゾートきたゆざわ」は7月、大浴場のサウナをロウリュ可能な新しい空間へリニューアルした。

 リニューアルのコンセプトは「自然と調和するふたつのサウナが、“水”の美しさと向き合う時間を提供する」。サウナクリエイティブ集団TTNE(東京都港区)プロデュースのもと、自然と調和する「波紋」「水筋」という、2つのサウナが誕生した。監修はBGMにも及び、総合演出で心身のリラクゼーションを促す。

 「波紋」は、黒を基調とした静謐な空間で12秒ごとに灯る光が水面に広がる波紋のように時を刻む。水音に包まれながらセルフロウリュを楽しみ、深く静かに自分自身と向き合う瞑想的な体験を提供する。

 一方「水筋」は、無垢の木に包まれた柔らかな空間を、一筋の水が静かに巡る。銅管を伝って流れた水は光の水槽に溜まり、やがて部屋全体を包む熱へと変わるオートロウリュによって、視覚・聴覚・肌で“水の動き”を感じることができる。

 このほか、既設のクールサウナ室を刷新し、寝転びながら冷水でととのう内気浴空間も新設した。

ゴールデンカムイと北海道を楽しむキャンペーン  26年2月27日(金)まで

2025年10月21日(火) 配信

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

 北海道・白老町のウポポイ(民族共生象徴空間)を運営するアイヌ民族文化財団は2026年2月27日(金)まで、テレビアニメ「ゴールデンカムイ」とコラボし、デジタルスタンプラリーなどで道内の観光やグルメ、自然、文化などを楽しんでもらうキャンペーンを実施している。

 事業名は「ゴールデンカムイと北海道を楽しもう!supported by ウポポイ」。スタンプラリーでは、ウポポイをはじめ、札幌や旭川など道内10エリアを巡り、スマートフォンでキャンペーンポスターの2次元バーコードを読み込むと、おすすめグルメの抽選プレゼントに応募できるほか、キャラクターの「録り下ろしキャラボイス」も入手できる。

 道内各エリアに出現する「ゴールデンワゴン」を見つけると、ガラポン抽選に参加でき、当たりを引いた人にオリジナルクッキーをプレゼントする。

 ウポポイ園内では、設置された9体のキャラクターパネルを探し、パネルに記載の2次元コードを読み込み、9文字のメッセージを完成させた人に、「ゴールデンポストカード」をプレゼントする。毎週土曜日には、「ゴールデンキッチンカー」が登場し、札幌のスープカレーの名店とコラボしたメニューを販売する。

「ばけばけ」放送開始、ゆかりの地などPR、島根県

2025年10月21日(火)配信

「小泉八雲旧居」

 明治時代の作家・小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻、小泉セツをモデルにしたNHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が9月29日から始まり、夫婦ゆかりの地である島根県や松江市などはPRを強化している。

 ドラマ放送に合わせ客足が急速に伸びているのが、松江市内にある「小泉八雲記念館」と「小泉八雲旧居」だ。記念館は八雲の直筆原稿や初版本をはじめ、愛用の机やイスなどを展示。八雲とセツの足跡をたどることができる。

 記念館に隣接する「小泉八雲旧居」は、1891(明治24)年6月から11月までの約5カ月間、八雲とセツが実際に暮らした家。旧松江藩士の武家屋敷で、八雲が好んで眺めた庭などが当時のまま保存されているのが特徴だ。

 同じく松江市にある八重山神社の縁占いもドラマロケ地となり、改めて脚光を浴びている。神社内にある「鏡の池」に和紙に硬貨を乗せて浮かべ、それが沈むまでの時間と距離で縁を占うというもの。若い女性を中心にパワースポットとして近年注目を集めていた。

 県は放送開始に先駆け今年4月、特設サイト「小泉八雲とセツが愛した島根ゆかりの地をめぐる」を開設。八雲・セツの生い立ちや出会いのエピソードをはじめ、旅を重ねた県内各地の思い出の場所、共同作業で創作した怪奇文学作品集「怪談」ゆかりの地などを紹介している。

八雲パッケージ販売開始、人気「ラフカディオ珈琲」、中村茶舗

2025年10月21日(火) 配信

ユニークな文庫型パッケージ

 創業1884(明治17)年の老舗茶舗「中村茶舗」(中村寿男社長、島根県松江市)は9月11日から、同社の人気ドリップバッグコーヒー「ラフカディオ珈琲」に、小泉八雲にまつわるエピソードと怪談を収録した「文庫型パッケージ」の新バージョンをラインナップした。

 「八雲を身近に感じる珈琲」をコンセプトに企画し、収録の怪談が異なる「母の幻影」「つながり」「耳で聞く」と名付けた3種類を揃えた。母の幻影には「飴を買う女」、つながりには「持田の浦の話」、耳で聞くには「小豆とぎ橋」をそれぞれ収録。コーヒーも通常版とは異なるブレンドをそれぞれに採用している。

 1つ(1冊)30㌘(10㌘×3)入りで1100円。 3冊セット版は専用ケース入りで3564円。

 ラフカディオ珈琲は1988年に誕生した同社のオリジナル商品。八雲の曾孫である小泉凡氏らに相談しながら、地元のコーヒー店オーナーと試行錯誤を重ねて完成したものという。

 同社はこれまで、ギリシアやアイルランドなど八雲ゆかりの地での国際シンポジウムに参加するなど、国際交流にも積極的に取り組んできた。そうした活動で得た八雲の「オープン・マインド」の精神が、今回の新商品のコンセプトになっている。

世界遺産・西表島などへ多彩なツアー、通年実施のアクティビティなど(安栄観光)

2025年10月21日(火) 配信

西表島・仲間川マングローブカヌー

 沖縄県・石垣島を拠点に離島ツアーを実施する安栄観光は、西表島や竹富島、小浜島など八重山諸島の島々へ50コース以上設定し、好評を集めている。

 離島のなかでも人気なのが広大なマングローブや特別天然記念物イリオモテヤマネコで知られ、“東洋のガラパゴス”と呼ばれる西表島だ。

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」として、ユネスコの世界自然遺産に登録されている西表島は、島の全面積の90%以上が手つかずの亜熱帯原生林で覆われ、貴重な動植物が多数生息する。

 その西表島の魅力を存分に満喫できるのが、アクティビティ体験だ。アクティビティと言えば夏のイメージがあるが、秋でも平均気温が25度以上になる西表島では、心地よい秋の島風が吹くなか、さまざまなメニューが楽しめる。マングローブカヌーや滝トレッキング、SUPなどが充実している。

 西表島のアクティビティ体験と、島めぐり観光定番の竹富島を1日で効率良く巡るのが、「西表島マングローブSUPと選べる竹富島観光」(通年実施、所要約7時間30分から9時間)。

 午前中に西表島を訪れ、マングローブ群生のなかを優雅にSUPクルーズ。波や風の影響を受けにくい水面で、初めての人でも安心して楽しめるという。雄大な自然と神秘的な雰囲気を体感できると好評だ。

マングローブクルーズ

 午後は昔ながらの集落景観が残る竹富島へ。基本、フリータイムだがオプションとしてグラスボート(大人3000円、子供2000円)遊覧も可能。

 石垣港午前8時30分発で所要約7時間30分から9時間。料金は大人1万6000円(税込)、子供1万2500円(同)。

 島々を1日でめぐる周遊コースで1番の人気が、「西表島・由布島・竹富島3島めぐり」。日本最大の規模を誇る西表島・仲間川流域のマングローブ林で、クルーズを楽しんだあと、干潟を水牛車で進み由布島へ。運転手のおじぃが三線を弾きながら民謡を歌ってくれ、沖縄らしい南国のムードに包まれる。

 由布島では植物園見学とランチ。午後は竹富島でのフリータイム(最大約2時間)となる。有料オプションでグラスボートが選択できる。石垣港午前8時30分発で所要約7時間30分から9時間。料金は大人1万5800円、子供1万500円。

由布島の水牛車観光

 各種ツアーのなかで最近人気上昇中なのが波照間島コース。日本最南端の有人島で、“ハテルマブルー”と称される海の美しさは訪れる人をとりこにする。同社では波照間島で自由きままに周遊が楽しめるサイクリングコースと昼食がセットになったバス観光コースをそろえる。

 一方、石垣島発着ではなく、西表島発の「離島発プラン」もある。一例として、西表島宿泊者を対象にしたツアー「西表島アンビエント星空ナイトツアー」は、世界でも稀有な星空環境を有する西表島の満天の星を観賞する。西表島ではほかに、早朝リトリートカヌーやSUPなどがある。

秘境・西表島船浮でシュノーケリング
西表島・星空ナイトツアー

 NHK朝ドラ「ちゅらさん」の舞台として今でも根強い人気を誇る小浜島へは、島内でのマイクロバス観光をセットにしたツアーを設定。サトウキビ畑と牧場が広がる牧歌的な雰囲気が満喫できる。

 人口約200人、ハート型の島の形から「ハートアイランド」とも呼ばれる黒島では、地元ガイドと島のおもしろスポットを訪ね歩くツアーが人気となっている。

 各離島航路が乗り放題になる乗船券「アイランドホッピングパス」も好評販売中。石垣港から竹富、小浜、黒島、西表など主要航路が乗り放題となり、パスの有効期限は3、4、5日の3パターン設定。料金は3日券が大人6800円、子供3400円、4日券が大人7800円、子供3900円、5日券が大人8800円、子供4400円。波照間航路を利用する場合は、大人5200円、子供2600円の割り増し。

人気上昇の波照間島
竹富島の絶景サンセット

 一方、販売中の「御船印」も好評。御船印は、神社仏閣でもらえる御朱印の船バージョン。日本旅客船協会の公認事業として「御船印めぐりプロジェクト」が展開され、全国の船会社などが順次、御船印を販売している。安栄観光で販売する御船印は3種類(1枚300円)。公式御船印帳も販売している。

「e-bike」で巡る沖縄県・石垣島、川平湾近くにカウンター開設

2025年10月21日(火) 配信

サイクリングツアーで石垣島の魅力体感

 沖縄県・石垣島でサイクリングツーリズムの定着を目指す「フルーツの森 吉田ルーム川平マエタケ店」(吉田寛店主)は9月、島随一の景勝地・川平湾に隣接する「島の駅カビラガーデン」内に受付カウンターを設け、電動アシスト自転車(e-bike)を活用したガイド付きサイクリングツアー事業を本格化させている。

 ガイド付きサイクリングツアーは、八重山諸島の地域資源を生かしたテーマ型ツーリズムを手がける「テマリズム」(石垣市、奥平崇史社長)との協業により展開。すでに今年1月、川平湾近くの「川平マエタケ農園」の敷地内にサロン兼工房を完成させ、事業の基盤を築いている。

 ツアーのガイドは、沖縄県文化財保護指導委員でもあるテマリズムの奥平社長が原則ガイド役として同行。各所で歴史や文化に関する丁寧な解説を行うことで、単なる移動手段にとどまらないサイクリングによる新しい体験型観光を提案している。

 カビラガーデン内に設けたカウンターは原則常設(スタッフ不在などにより休止の場合あり)で、多くの観光客が集結する人気観光地で直接アプローチをはかる狙いだ。

 市街地の史跡や御嶽を訪ねる文化コース、屋良部半島や島北部をめぐる絶景コースなど現在設定しているコースに加えて、今後川平周辺のコンテンツ開発にも力を入れる。

 具体的には、底地(すくじ)ビーチや、川平の豪族・仲間満慶山英極(なかまみつけいまえいきょく)を祭る断崖の洞穴にある墓所、西表島を望むパノラマビューなどを網羅するツアーを構想する。

 他方、石垣島全体では高級ヴィラなどの開業が相次ぎ、富裕層観光客の需要が増加中。これに対応するかたちで、1日1組限定の「セブンスターリゾート石垣」の室内にツアーをPRする専用ファイルを設置するなど、施設との連携も強める。

 滞在先からの送迎や宿泊施設を起点としてプライベートツアーの造成など、ニーズに合わせた柔軟なサービス展開も強みだ。

 ツアーは、3時間程度の行程で1人あたり1万5000円〜2万円。使用するe-bikeは、パナソニックやBESVなどの高性能モデルを中心に30台近くそろえる。ツアー中はメカニックも同行し、天候急変時には随行車によるサポートも実施する。

左端が奥平崇史社長、中央が吉田寛代表

絶景の川平湾グラスボート、気軽に”海中散歩”を、川平マリンサービス

2025年10月21日(火) 配信

石垣島随一の景勝地、川平湾を遊覧

 沖縄県石垣市の川平マリンサービス(松原一代社長)は、石垣島随一の景勝地、川平湾でグラスボート遊覧を行っている。今年4月には新船2隻を就航させるなど、充実の態勢のもと、小さな子供からお年寄りまで気軽に“海中散歩”が楽しめる。

 グラスボートの運航時間は、午前9時から午後5時までの15分間隔。乗船時間は約30分。乗船料金は大人(12歳以上)1700円、子供(4歳以上11歳以下)は800円。3歳以下の幼児は大人1人につき1人無料で、2人目から子供料金適用となる。

 川平湾は石垣市街地から車で約30分の場所に位置し、国の名勝で西表石垣国立公園の一部。世界的旅行ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で最高評価の3つ星に選ばれるなど、八重山観光の代表的な観光スポットだ。

 エメラルドブルーの透き通った海と、小さな島々が点在する風景が最大の魅力。グラスボート遊覧では、美しいサンゴや熱帯魚が間近で観察できる。潮の干満によって海の透明度が異なるため、上げ潮の時間帯が最も美しい景観が楽しめるという。

 一方、川平湾から徒歩3分の場所には、同社が経営する宿泊施設「川平の宿やすらぎ」がある。オーシャンビューの客室やコテージタイプがあり、宿泊プランも多数用意。随時客室リニューアルを実施しており、快適な滞在を提供していくという。

「ばけバス」運行開始、ドラマゆかりの松江市内巡る、JR西・島根県

2025年10月21日(火) 配信

 西日本旅客鉄道(JR西日本、倉坂昇治社長、大阪府大阪市)と島根県などはNHK連続テレビ小説「ばけばけ」の放送開始に合わせ、ドラマの主な舞台となる同県松江市内を巡る「ばけバス~小泉八雲とセツゆかりの地を訪ねて~」の運行を始めた。2026年3月までの土・日・祝日(12月27日から26年3月20日までは休止)の26日間、52便運行する。

 午前、午後便の1日2便の設定。午前便は玉造温泉を午前9時に出発後、JR松江駅を経由し、城山稲荷神社、小泉八雲記念館・小泉八雲旧居、八重垣神社を巡る。同駅着が午後0時50分ごろ。午後便は同駅午後1時30分発で、同様の場所を巡り同温泉に午後5時10分ごろ到着する。観光ガイドが同乗し車内などで解説を行う。

 料金はJR松江駅発着3500円、玉造温泉発着4000円。バス代、ガイド料、入館料が含まれる。

 JR西日本「tabiwa by WESTER」(tabiwaトラベル)で販売している。

絶景プールなど新設、客室・レストランもリニューアル、はいむるぶし

2025年10月21日(火) 配信

インフィニティプール「Main Pool(メインプール)」

 三井不動産(植田俊社長、東京都中央区)とグループ会社のはいむるぶし(佐藤浩行社長、沖縄県・竹富町)は7月、同町・小浜島のリゾートホテル「はいむるぶし」をリニューアルオープンした。

 北半球最大級のサンゴ礁に囲まれた全長約1・9㌔にわたる海岸線に面した立地を生かし、八重山の海と夕日を望む2つのインフィニティプールと、サウナ棟・スパ棟を新設したほか、レストランもリニューアル。一部客室も改装し、40平方㍍のプライベートガーデンを備えた「ガーデンテラス・プレミアムルーム」を新設した。

 約330平方㍍の2段のインフィニティプール「Main Pool(メインプール)」は、ホテルの新アイコン。抜群の眺望のなか、極上のリラックスタイムが楽しめる。

 大人専用の「ウェルネスエリア」も開設した。同エリアにはもう1つのインフィニティプール「Quiet Pool(クワイエットプール)」を設置。本格的なコンテナサウナとスパ棟もあり、ラグジュアリーなウェルネス体験を提供する。

【旅行新聞 創刊50周年メッセージ】 台湾「TTNメディアグループ」 代表取締役 椎原 正浩 氏

2025年10月21日(火) 配信

 本紙は今年、創刊50周年を迎えた。共に歩みを重ねてきた観光関係団体や提携紙のトップから、これまでの労いや今後への期待を込めたメッセージをお寄せいただいた。順不同で紹介する。

                    ◇

観光業界を導く先駆者

台湾「TTNメディアグループ」 代表取締役 椎原 正浩 氏

 旅行新聞創刊50周年、心よりお祝い申し上げます。

 半世紀にわたり、観光業界の発展と共に歩み続け、常に“先駆者”として観光業界を導いてこられたことに、深く敬意を表します。

 石井社長をはじめとする皆様のご努力により、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」をはじめ、多くの事業で業界に新たな価値を創出し、台湾を含む国際市場にも大きな貢献を果たされました。

 AIの進化や社会環境の変化に直面する今こそ、旅行新聞の存在意義はさらに高まると確信しております。

 未来に向けた一層のご飛躍を心より祈念いたします。