神奈川県・城ヶ島に車中泊スポットがオープン レビュー投稿でキャッシュバックCPも実施

2020年11月17日(火) 配信

キャンピングカー向けの車中泊スポットがオープン

 京浜急行電鉄(原田一之社長、神奈川県横浜市)とCarstay(宮下晃樹代表、東京都新宿区)は11月18日(水)、神奈川県・城ヶ島にキャンピングカーの車中泊スポット「城ヶ島シーサイドRVステーション」をオープンする。オープン記念として11月18日(水)~12月20日(日)の期間、利用してレビューを投稿した先着50人を対象に「車中泊料金キャッシュバックキャンペーン」を実施する。

 2社は、駅から先のスポットへの移動や車中泊で使えるキャンピングカーのカーシェア環境と車中泊スポットを整備し、三浦半島の「バンライフの聖地化」を目指し協業している。

 今回車中泊スポットがオープンする城ヶ島地区は、マグロや地魚を提供する飲食店や、馬の背洞門、城ヶ島灯台などの観光スポットを有している。宿泊施設が少なく日帰り利用が中心となっているところに、6台の駐車スペースがある関東最大級の車中泊スポットをオープンする。

 「城ヶ島シーサイドRVステーション」は、城ヶ島西部地区のタイムズ駐車場の奥に位置し、料金は1泊2000円(税込)。キャッシュバックキャンペーンでは、同ステーションのレビューを「カーステイ」サイト上に投稿した先着50人に車中泊料金の2000円をキャッシュバックする。

日本トランスオーシャン航空と琉球エアーコミューター 機内販売での「Go To トラベル事業」地域共通クーポンの使用を開始

2020年11月16日(月) 配信

機内で販売するTERIHA ナチュラルタマヌオイル

 日本トランスオーシャン航空(JTA)と琉球エアーコミューター(RAC)はこのほど、機内販売での「Go To トラベル事業」地域共通クーポンの使用を始めた。

 機内販売で沖縄県産品の商品を取り扱い、県産品の普及に努めている両社。地域共通クーポンの使用を可能にすることで、さらなる県産品の普及促進につなげることが狙い。

 地域共通クーポンはJTAが沖縄県内路線(那覇ー石垣、宮古、久米島)、RACは全路線で使えるが、利用エリアに搭乗する飛行機の出発、到着空港が所在する都道府県が記載されていることが条件となる。

凸版印刷、ARとVRで再現 古代出雲大社の高層神殿

2020年11月16日(月)配信

実寸大の古代出雲大社高層神殿をARなど見られる(製作・著作:出雲市、制作:凸版印刷)

 凸版印刷(麿秀晴社長、東京都千代田区)と山陰中央テレビジョン(田部長右衛門社長、島根県松江市)はこのほど、古代の出雲大社(島根県出雲市)の荘厳な姿が見られる「古代出雲大社高層神殿AR・VR」を制作した。同コンテンツは11月16日(月)から、凸版印刷が展開する体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」で公開。現地の出雲大社で再現された、古代の出雲大社を鑑賞できる。

 出雲大社は、本殿の高さが約24㍍。出雲大社の社伝によると、平安時代(古代)のころは2倍の16丈(約48㍍)あったと伝えられている。2000年に、本殿の南側で3本1組の巨大な柱が発掘され、かつての巨大な出雲大社を支えていた可能性が高く、高層神殿の存在を裏付ける発見とされた。凸版印刷は今回、これまで培ってきたAR・VR技術を活用して制作。今では見ることができない、平安時代の出雲大社が復元したかのように体感できる。

 凸版印刷がAR・VRコンテンツの制作と、「ストリートミュージアム」の提供を担当し、山陰中央テレビが制作統括・演出を担当している。同コンテンツは日本語のほか英語、中国語、フランス語で鑑賞可能。これにより、実際の出雲大社をより楽しく体験し、出雲大社の魅力を深く感じてもらうことで、観光客・参拝者数の増加を目指す。

 「古代出雲大社高層神殿AR・VR」で体感できるコンテンツは3つ。出雲大社の「東神苑」で、実寸大の古代出雲大社高層神殿を体感できるARコンテンツと、出雲大社の「西神苑」で夕暮れの古代出雲大社高層神殿を体感できるVRコンテンツ。最後に同じくVRコンテンツで、島根県立古代歴史博物館(島根県出雲市)で現代に溶け込んだ出雲大社高層神殿を鑑賞できる。

 なお、アプリは無料でダウンロードできる。

JTB沖縄、定額会員制リゾートワークサービス販売 コワーキングスペースやレンタカーなど提供

2020年11月16日(月) 配信

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 JTB沖縄(沖縄県那覇市)は11月12日(木)、日本トランスオーシャン航空(JTA)とマッシグラ沖縄タイムスと連携し、沖縄に特化した国内初の定額会員制リゾートワークサービス「Re:sort@OKINAWA」の販売を始めた。ニューノーマル社会において、沖縄が自宅以外の生活拠点に加わることを見据え、新たなトラベルスタイル、ライフスタイルを提供していく。

 「Re:sort@OKINAWA」は、会員が沖縄出張やワーケーションの際に、離島航空便やコワーキングスペース、レンタカー、ホテルなど仕事環境が向上するサービスを定額で提供する。

 対象は沖縄県外在住者で、法人の出張や福利厚生のほか、個人での利用も可能。ワーケーションなど、新たなトラベルスタイルを創出しすることで、経済効果100億円規模の市場創出を視野に入れる。

 会員種別は3種類。「コーラル会員」(年会費3万円・税別)は、那覇と沖縄離島間のJTA航空券3便や、コワーキングスペースの使い放題、ホテルやレンタカー店舗でのサービスなどが付く。

 「法人会員」(12月下旬サービス開始予定)は、出張やリモートワーク、福利厚生などの従業員向けとなっている。また、サービスの一部を3カ月間無料で体験できる「トライアル会員」もある。

 JTB沖縄では、会員サービスの管理やJTBグループと連携した会員の獲得、旅行者へのワークスペースを紹介する。

 また、「Re:sort@OKINAWA」のサービス開始に伴い、販売を継続的に最大化すとを目的に、コワーキングスペースのサービス提供を行うマッシグラ沖縄タイムスと業務提携を締結した。

温泉総選挙、「リアルタイム温泉地情報サイト」信頼度1位に

2020年11月16日(月)配信

日本マーケティングリサーチ機構調べ、調査概要:2020年10月期_ブランドのイメージ調査

 「温泉総選挙」の運営事務局であるジャパンデザインは11月16日(月)、日本マーケティングリサーチ機構が実施したインターネット調査「2020年10月期_ブランドのイメージ調査」にて、「リアルタイム温泉地情報サイト信頼度 No.1」「旅行時に利用する温泉地ランキングサイト No.1」の2冠を獲得したと発表した。

 旅して日本プロジェクトが主催する「温泉総選挙」は、今年度で5年目。5省庁(環境省、内閣府、総務省、経済産業省、観光庁)の後援で、観光地の活性化プロジェクトを実施している。自治体や観光協会などの温泉地担当者が直接情報を更新することで、リアルタイムな温泉地情報が掲載されている。例年、国民投票で9部門の温泉地ランキングが決まり、旅行時の参考として利用されてきた。

 全国の温泉地が参加している「温泉総選挙」は、1人1日1票の投票を通じて、気に入った温泉地を応援できる。さらに、投票数に応じて総額100万円分の豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーンも実施している。昨年度は、温泉地の入浴剤や湯の素が当たるキャンペーンを実施。今年度は、最大10万円分の商品券のほか、各温泉地の特産品が入ったお土産セットやおうち時間セットなどが抽選で当たる。

 エントリー部門は、(1)リフレッシュ(2)うる肌(3)スポーツ・レジャー(4)健康増進(5)ファミリー(6)歴史・文化(7)女子旅(8)外国人おもてなし(9)絶景――の9部門。このほかに選考委員会から、環境大臣賞、地方創生担当大臣賞、総務大臣賞、観光庁長官賞、特別賞(10賞程度)の受賞温泉地をそれぞれ選出する。

 今年度の投票期間は、10月1日(木)~2021年1月20日(水)まで。ランキングの発表は21年2月1日(月)に行われる。表彰式は21年3月上旬を予定。

【にっぽん旬旅】~動画で各地の魅力紹介~富山県

2020年11月16日(月)配信

 富山県総合政策局 地方創生・中山間対策室は、映画『真白の恋』でデビューを果たし「もみの家」で話題となった富山県出身の新進気鋭映画監督、坂本欣弘氏を起用した最新動画を11月13日(金)に公開した。富山県の4つの中山間地域で生きる人々と大自然を描いたドキュメンタリーとなっている。

八尾編

 大阪でイタリア料理の修行をし、世界大会で2位となった腕前の女性は、地元富山に戻り大長谷(おおながたに)で開業。そして、旧市街地で観光拠点を立ち上げた女性は街の賑わい創出を目指す。自然と文化のコントラストの中で繰り広げられる彼女たちの生き方を追った。

朝日編

 「今後は雇われるのではなく、自ら稼ぐ時代」と夫婦で静岡から朝日町に移住した夫妻。美しい大自然の中でたくましく、そして自分らしく生きる姿から大きなエネルギーを感じることでしょう。

井波編

 木彫の里として有名な南砺市井波地区。日本遺産にも認定され注目を集める井波には、外部から来た人と一緒に文化を築きあげてきた歴史があった。100年後の井波文化を創り出す為に、「物を残すのではなく、人を残す」。土徳(どとく)文化に「自らを進化させていく力」を加えた新たなまちづくりを行う彼らの取組みを追った。

氷見編

 海越しの立山連峰が美しい氷見市。そこに移住して暮らし始めた若者たち。移動スーパーやコミュニティスペースを運営する人。移住をサポートする人、企業をサポートする人など、様々な方面から地域を盛り上げる魅力的な街を追った。

「提言!これからの日本観光」 ふたつの会議

2020年11月15日(日) 配信

 コロナ禍のため緊急事態宣言発出後の4~5月から国内のほとんどと言っていいほど、観光関係の会議や会合、イベントなどが中止・延期に追い込まれた。その後、少しずつ復活の兆しが見え始めたが、7月以降に蔓延が再発し、現在は中途半端な社会経済の動きが広がりつつある。7月に開かれた2つの会議はウィズコロナ時代を意識するものだった。

 「観光」のような分野では、企画を考えるにも各施策の方向を考えるにも、絶えず関係者同士の会議などによる論議、いわば熟議が必要である。即ち、「観光」は人の「心(観光意思)」に基づく行動であるから、「観光」への人々のニーズとその動向を絶えず担当者が把握し、これを共有するなかからさまざまな観光推進への方向、アイデアなどが得られるからである。

 従って、会議の中止、とくに年度初の当面の施策展開を決める時期での会議中止は致命的だった。その時期再開された会議だけに大きく期待して出席した。

 そのひとつは「オンライン会議方式」であった。関係者の努力の結果、地方数カ所と本部スタッフと会議できることになった。しかし、内容は残念だった。映像が映る間に発言するため、どうしても一方交通の反覆に終わり、相互の質疑や討議がしにくかった。

 また、背景によっては相手の姿が正確に映らないときがあり、意見や印象が上手く伝わらず、その人の映像からバイアスが掛かることが多かった。とくに通信環境が悪くなった際、かん高い無機質な音声が変形された顔つきと共に映り、「心」の通いにくい会議となった。

 「観光」のように「心」を重んずる会議では今の技術水準のオンライン会議の導入は無理と考えざるを得なかった。

 コロナ対策を盛り込んだ通常の会議にも出席した。会場は人数に比し、やや広い部屋を用意。座席の間隔は2㍍以上空けた。マスクを着用のうえ、発言は自席で行い、一人ひとりにマイクを用意した。扇風機で室内は絶えず香り強い香水の匂いがする微風がそよぎ、落ち着いた雰囲気で参加者の肉声による発言討議が行われた。

 出席者の目つきや顔つきを見ながら発言を聞くと、「心」が伝わった。その交流が会議の効果を高め、熱心な討議を久しぶりに実感できた。しかも、挨拶を省略したこと、会議の時間をなるべく短縮したいとの司会の要望もあり、普段の3分の2くらいの短時間で議題審議を終える効率的な会議も印象に残り、対面会議の効果が確認できた。

 また、対策と会場進行の工夫で安全を確保でき、従来以上に成果を得られることも実感した。何事にも「心」の伴わない会議などは人間同士である以上、程度の差はあれ、効果は低いと思う。

 「心」の要素が強く求められる「観光」の会議から、コロナ禍に対応する「会議の在り方」のモデルを提案してはどうかと思う。コンピューターでは「心」を伝えることは難しい。人間の生の声が如何に大切か、当然のことを両会議で確認した。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏
 
 
 
 

「旅館コンサルタント大坪敬史の繁盛旅館への道(59)」 地域共通クーポン狂騒曲

2020年11月14日(土) 配信

 10月1日(木)から「地域共通クーポン」の事業がスタートし、各宿では大忙しの状況かと思われます。

 「地域共通クーポン」紙版は宿に届き、それに1枚1枚、使えるエリアのハンコを押し、有効期限を記載する(ハンコor手書き)必要があります。

 あるクライアントでは6000枚の「地域共通クーポン」が届きました。それを1枚1枚処理することは、もはや「いじめ」の状況です。政府が打ち出した「はんこ廃止」の方針とは、まったく逆行する状況です。「縦割り110番」が稼働していたら、間違いなく通報されてしまいます。

 もちろん、自社予約のお客様に「地域共通クーポン」を配るのは当然の話ですが、OTA(オンライン旅行会社)経由予約のお客様にも「地域共通クーポン」の手配をするのは大きな手間です。

 業界全体が人手不足のなか、過大な負荷を現場に掛けている認識がOTAにあるでしょうか。「パートナーのお宿様と共に成長する」と言うのであれば、こんな時こそ宿に来て、クーポンにハンコを押す手伝いをするぐらいの対策を考えるべきではないでしょうか。

 実際、クーポン1枚発行ごとに、OTAに発行手数料を請求できるぐらいの業務負荷があります。業界全体として、OTAに発券手数料を求めていきたいものです。

 先日、長野県・上諏訪温泉で、クライアント先と昼食でも利用する地元で人気の蕎麦屋を訪ねました。「地域共通クーポン」について聞くと「手間が掛かる」と、本事業に参加しないことを早々に決めたそうです。

 クライアントも、「あの蕎麦屋さんのようなお店でクーポンが使えると、ご宿泊のお客様にもご案内しやすいし、地域活性化にもつながるのだけど」と残念そうでした。

 ただ、その蕎麦屋さんにすればクーポンは「手間が掛かる」し「分からない」ことが多いのでしょう。「キャッシュフローが回らなくなる」というのも大きな要因です。

 中小の小売店や飲食店などは、コロナ禍で大きなダメージを受けています。「地域共通クーポン」が使われても、入金までのキャッシュアウトが心配でしょう。  

 多くが現金仕入で商売をしており、売上が発生しても、それがすぐ使える現金でなければ商売は回らない。

 金融機関のつなぎ融資を受けるところも少なく、受けようとしても手間が掛かる。Go Toトラベル期間中だけの施策なので参加できない、というのが本音でしょう。

 旅館のように、通常から2~3カ月遅れで入金される旅行会社の「クーポン」に慣らされている業種は、売上後払いでも許容できる範囲ですが、そうでない業種にとって、現金が滞ることは死活問題につながります。

 「地域共通クーポン」の理想は素晴らしいと思いますが、理想だけで商売は回っていかない。制度設計した方々に、ぜひ今回の反省点を踏まえ、次の施策につなげていってほしいと切に願います。

大坪敬史氏

旅館コンサルタント 大坪 敬史 氏

大手旅行会社での実務業務を経て船井総合研究所入社。インターネットを駆使したWeb販促&直販売上倍増&即時業績向上ノウハウには定評があり、数多くの宿泊産業の業績向上に貢献。観光文化研究所を設立し代表取締役。

 

 

 

「津田令子のにっぽん風土記(67)」安心・安全で迎える御前崎~ 静岡県・御前崎市編 ~

2020年11月14日(土) 配信

御前崎市観光協会の会員宿に掲示されている「安心・安全」ステッカー
御前崎市観光協会 事務局長 小野木 邦治さん

 11月に入り「海から昇る朝日、海に沈む夕日が見られる季節になりましたよ」と、静岡県御前崎市観光協会で事務局長を務める小野木邦治さんは言う。
 
 御前崎といえば、きれいな海、海と行きかう船を護る灯台、まとまった数のアカウミガメが産卵のために上陸する保護、監視の行き届いた砂浜、ほどよい波を求めてやって来るマリンスポーツの憧れの地。さらには子供も一緒に楽しめる遠浅の海岸を有する「海の街」として人気を博している。
 
 とくに晩秋から初冬、さらに冬から春にかけての御前崎は、話題に事欠かない。まずは、冒頭で小野木さんがおっしゃるように、御前崎の地に立つと朝焼けに染まる波光を眺めながら物思いにふけてみたり、周囲をオレンジ色に輝かせながら沈む夕日に思いを馳せたり、時にセンチメンタルに、あるいはロマンティックに海と過ごすことができるのだ。
 
 2つ目は、御前崎で養殖された高級魚「御前崎クエ」の季節到来だ。クエは、スズキ目ハタ科マハタ属ハタ亜科に属する高級魚だ。透明感のある白身で、しっかりして硬い歯ごたえが特徴だ。これをフグのように薄造りにすると、食感の良さに加え、しっかりとした旨味が感じられる。
 
 3つ目は、これから3月まで本格的なシーズンを迎えるウインドサーフィンの聖地に、多くのウインドサーファーが風を求めてやって来る。この地の風の素晴らしさは、かつて世界大会が開かれたこともありお墨付きだ。
 
 4つ目は、地勢的にも貴重な「風成樹形」だ。冬に灯台近くの樹木に、強い西風が吹き続けることで草木が一斉にお辞儀をしたように東を向くようすが見られる。
 
 5つ目は、御前崎の田園地帯の、そこここで干し芋を乾燥させている冬ならではのほのぼのとした風景に出会えること。さらには5月までは港に揚がったばかりの伊勢エビがリーズナブルな価格で食べられることだ。
 
 コロナ禍での宿泊施設の取り組みも気になるが、観光協会会員の宿の9割が「安心・安全」のステッカーを貼り、日々、50にも及ぶ厳しいチェック項目をクリアすることでお客様をお迎えしている。
 
 坂の多いこの街で4月から始まったうれしい試みは、電動アシスト自転車Eバイクの貸し出しだ。「ファミリー層を中心に『目的地まで気軽に行ける』と利用者が急増しています」(小野木さん)。これさえあれば多少のアップダウンはなんのそのである。
 
 今すぐ、御前崎に行ってみよう。

 

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

日本旅行、橿原市の協力で古墳解説付きツアー発売 非公開の場所や石碑文字を紙に写す体験など盛り込む

2020年11月13日(金) 配信

ツアーでは古墳にある非公開の場所などを巡る
 日本旅行(堀坂明弘社長、東京都中央区)はこのほど、奈良県橿原市の協力のもと、古墳の解説付きのツアー「古墳シンガーまりこふんと行く、橿原(かしはら)飛鳥の古墳にコーフン旅行」を売り出した。
 
 古墳シンガーまりこふんさんは十数年前に音楽活動の合間に仁徳陵に行ったことを機に、古墳を巡るようになった。2013年1月には、「古墳をゆるく楽しく愛でる」を理念に「古墳にコーフン協会」を設立し、会長を務めている。これまで巡った古墳は3000基以上だという。
 
 古墳を「かわいい」という独自の目線で発信している。14年からは毎年、はとバス主催の「まりこふんと行く古墳バスツアー」を開催する。このほか、CD「古墳deコーフン!」と「装飾古墳」をはじめ、古墳関連の著書を6冊販売した。また、古墳グッズコレクターとして、約1000点のグッズを所持する。毎月第3日曜日11時からの狛江FM「古墳にコーフンラジオ」の構成兼パーソナリティーも務める。
 
 出発日は12月5日(土)と12日(土)、21年1月16日(土)1月30日(土)。いずれも1泊2日。募集人員はすべての出発日で最大40人。最少催行人員は15人。なお、新型コロナウイルス感染を防止するため、バスの乗車人数は定員の50%以下にする。
 
 料金は東京発着で2人1室利用の場合、1人5万6800円。Go Toトラベルキャンペーンを適用で1人4万2800となり、地域共通クーポンが6000円分付く。名古屋駅から利用は2人1室利用で、3万6000円。Go Toキャンペンの利用で2万3400円となり、地域共通クーポンは5000円となる。このほか、1~4人1室利用もある。
 
 ツアーは初心者からファンまで、すべての人が楽しめる内容にしたという。沼山古墳と小谷古墳、菖蒲池古墳にある非公開の場所を巡る。このほか、5つの古墳や神武天皇陵などを訪れ、学芸員が詳しい案内を行う。橿原市博物館では、石碑などに刻まれた文字や模様を紙に写すカラー拓本を体験し、完成品は持ち帰ることができる。夕食には、まりこふんさんのミニライブ&トークショーを開催する。