料理にもいちごを使用 東京ベイ東急ホテル「ベイサイドストロベリーフェア」 

2021年3月16日(火) 配信

「いちご入り四川風麻婆豆腐」

 東京ベイ東急ホテル(千葉県浦安市)は3月6日(土)、レストランコーラル テーブルで「ベイサイドストロベリーフェア」をスタートした。関係者一押しの「いちご入り四川風麻婆豆腐」や「いちごの天ぷら」などイチゴを使用した料理が味わえる。

 片之坂亨料理長は、「多くのホテルでは、スイーツを主体にイチゴのフェアを展開されます。一方、我われは、和、洋、中華のさまざまな料理に取り入れています。一見すると味の想像がつかないと思いますが、食べてみて、組み合わせの意外性とおいしさを味わってください」とPRする。

 同フェアは昨年2月に初めて開催したが、新型コロナウイルス感染症の影響で約1カ月で終了した。ホテルは2回目を迎えるにあたり、福島県川内村の農園で千葉県の会社が栽培した新品種のイチゴ「よつぼし」を新たに用意。昨年12月に初収穫を終えたばかりで数が少なく、入荷状況に左右されるが、入荷時はデザートやトッピングとして提供している。

ストロベリールーム

 ホテルでは、同フェアをホテル宿泊客にも広くPRするため、新たに「ベイサイドストロベリーフェア宿泊プラン」も造成した。ホテル11階コンセプトフロアにある「プリンセスルーム」6室をイチゴのデザインを施した「ストロベリールーム」に模様替え。1泊2食付きや、ランチ付きプランを展開している。

特急の隣席を小児料金で確保 東武鉄道がサービス開始

2021年3月16日(火) 配信

リバティ

 東武鉄道はこのほど、特急乗車の際に隣席を小児特急料金でキープできるサービスを開始した。 通常1人の乗車に対して1座席分としている特急券販売だが、ソーシャルディスタンスを確保して乗車を希望する人に、隣の席を同時購入できるようにした。

 対象は伊勢崎線特急「りょうもう」号と「リバティりょうもう」号の全列車、全区間で、期間は4月25日(日)までの土・日曜日、祝日。

 販売は東武線の駅窓口で行い、駅の券売機・チケットレスサービスでは取り扱わない。なお、隣席の乗車券は不要。

旅と学びの協議会、不便さでの学びを 新しい旅の需要創出はかる

2021年3月15日(月) 配信

基調講演では旅で新しいことが知れると強調した

 旅と学びの協議会(出口治朗代表理事)は2月16日(火)、オンラインシンポジウム「第4回『ポストコロナの旅と不便益』」を開いた。同協議会はANAホールディングスが2020年6月に設立した。「旅は多様性への理解力や課題解決力など21世紀を生き抜く力を育む」という仮説を科学で明確化することで、旅行を通じた新しい需要創出を狙う。今回は、所要時間が長いことなど旅の不便さによる学びを共有したほか、同協議会の活動内容を紹介し、新メンバーを募集した。

 同協議会は昨年9月に第1期の会員を募集した。企業や教育機関、自治体などから26団体が集まった。観光業界からは日本航空(JAL)や東日本旅客鉄道(JR東日本)、地球の歩き方などが参加する。このほか、ソフトバンクや日本アイ・ビー・エム、品川女学院など観光業以外の会員も所属している。

 基調講演では、駒沢女子大学観光文化学類准教授の鮫島卓氏が「ポストコロナの旅と不便益『旅と学びのツーリズム・リテラシー』」と題した講演を行った。

 冒頭、21世紀を生き抜く力を育成する旅の例として、グアム(アメリカ)のビーチにある旧日本軍の施設トーチカを示した。

 同施設は戦時中に一部が破壊され、大きなコンクリートの塊に見えるが、旅行者自らが調べれば、戦争の激しさを理解できる」と紹介し、「『自ら学ぶ姿勢』が身に着く」と説明した。

 そのうえで、とくに力が身に付く旅として、「不便だからこそ旅行者が得られる効能がある『不便益の旅』」と定義した。

 具体例としては、イギリスで盛んだという徒歩での旅行「フットパス」を紹介した。鮫島氏は、「徒歩は移動時間や疲労など不便なことがほかの移動手段と比べて多いが、ゆっくり移動することで地域文化の理解などが進み、21世紀を生き抜く力を育む」と説明した。

 一方で、まだ明確化していないことが多いとして、「協議会で皆さんと一緒に、不便益による旅で身に付く効能の数を増やしていきたい」と語った。

 その後、事務局の大下眞央氏がテーマ別に4グループに分かれて活動していることを紹介。各グループの代表者が活動内容を紹介した。

 このうち、A1は新たな旅の教育プログラム開発を目的に設定している。地域と連携した中高生向けの教育プログラムの開発や、21世紀を生き抜く力を育める修学旅行を企画する。

 グループ代表のソフトバンク部長の杉原倫子氏は「多くの人の力を結集して、1つでも多くプログラムを完成させたい」と意気込みを語った。

 A2は、地域と連携したうえで、社会人の学び直し「リカレント教育」を実施するほか、旅による人事研修など、働く人をターゲットに旅行プログラムを造成する。

 JOB HUB部長の加藤遼氏は「時代の変化が激しくなるなか、働く人は常に、新しいスキルを身に着ける必要性がある。旅で五感を刺激することで、新しい学びになるようにしたい」と決意を述べた。

 B1は、旅の効能の明確化に特化する。旅は交通手段や宿泊先、旅ナカの時間配分など決断事項が連続することから、意思決定力が増すことや、異文化交流における個人の成長などを数値化する。

 日本アイ・ビー・エムの上甲昌郎氏は「難しい内容だが、楽しみながら、挑戦していきたい」と参加を呼び掛けた。

 C1は、活動実績をメディアやSNS(交流サイト)を通じて、発信する。また、旅による効能をまとめた書籍の発行もはかる。

 TABIPPOの清水直哉氏は「19年における日本人のパスポート所持率は23%。とくに低い若者を中心に、旅の効能をアピールし、海外旅行の需要を喚起したい」と強調した。

 全体総括では事務局の久保哲也氏が「活発的な参加者が多いので、普段の業務で生かせる気づきもある。ぜひ加入してほしい」と呼び掛けた。

ビスタホテルマネジメント民事再生 負債は約30億円 東京商工リサーチ調べ

2021年3月15日(月) 配信

ビスタホテルマネジメントは3月11日(木)、東京地裁に民事再生法適用を申請した

 ビスタホテルマネジメント(佐藤雅之社長、東京都千代田区、資本金5000万円)は3月11日(木)、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、保全・監督命令を受けた。申請代理人は澤野正明弁護士(シティユーワ法律事務所、東京都千代田区)、監督委員には長沢美智子弁護士(東京丸の内法律事務所、東京都千代田区)が選任された。

 東京商工リサーチの調べによると、負債総額は約30億円。

 同社はシンガポール上場企業の系列企業として、ビジネスホテル「ホテルビスタ」を運営していた。主にビジネス客向けの事業展開で2019年12月期には売上高71億1450万円を計上した。

 東京オリンピック・パラリンピックのインバウンド需要増加を見込み、19年末から20年に掛けて新たに5館を開業するなど事業の拡大を行っていたが、新型コロナウイルス感染拡大で売上が減少。資金繰りが悪化し、このほど民事再生法を申請した。

 なお、同ホテルは休業せず営業を継続している。

四国・愛媛の3市町~松山市、東温市、砥部町をまとめて観光できる1泊2日の観光モデルコース造成

2021年3月15日(月)配信

家族旅のワンシーン(イメージ)

 四国・愛媛県にある松山市、東温(とうおん)市、砥部(とべ)町の3市町でつくる広域観光連携推進協議会はこのほど、観光客増加や滞在型観光の促進を目指し、3市町を回遊する1泊2日の観光モデルコースを造成した。「ウィズコロナ時代に合った新しい旅で、地域の魅力を再発見してもらいたい」とPRしている。

 3市町は多様な観光資源に恵まれ、車を利用すれば30分程度で往来できるアクセスのいい観光圏だ。今回造成したモデルコースは、家族旅、女子旅、大人旅、男子旅の4コースで、コンセプトは「シェア旅 トライアングル」。旅した人がシェアしたくなる周遊コースを目指すなか、各コースのナビゲーターには、SNSなどで拡散力と情報力を持つ地元インフルエンサーを起用。さらに地域のコアな情報にも精通する地元情報誌の編集者やライターもアドバイザーとして加わった。

 完成したモデルコースは松山市公式観光Webサイトで紹介するほか、家族旅についてはYouTubeでPR動画も公開した。女子旅では東温市の体にやさしいランチやハーブティー、松山市・圓満寺での恋愛成就祈願、砥部町で砥部焼の工房巡りなどを通じて、地元の人たちとの触れ合う旅を紹介している。ウィズコロナ時代の観光スタイルとして「マイクロツーリズム」や「グリーンツーリズム」が注目を集めるなか、県外はもとより、愛媛県民が地元の魅力を再発見できる新しい旅のあり方を提案している。

HIS、メルペイ導入 コロナ禍で増加する現金離れに対応

2021年3月15日(月) 配信

キャンペーンでは利用額の50%をポイントで還元する

 エイチ・アイ・エス(HIS、澤田秀雄会長兼社長)は3月15日(月)、メルペイ(青柳直樹CEO、東京都港区)が提供するキャッシュレス決済サービス「メルペイ」を導入した。コロナ禍で増加する現金の受け渡しを避ける声に応える。

 同サービスは、フリマアプリ「メリカリ」での売上金や銀行口座からのチャージなどで決済する。2019年2月にスタートし、20年12月には利用者数が850万人を突破した。

 導入店舗は国内全店。オンラインとコールセンター、法人、団体営業所では利用できない。決済方法は店舗にあるQRコードを読み取るユーザースキャン方式となる。上限額はメルペイで登録した支払い方法の金額。

 キャンペーンも実施する。初めて「メルペイスマート払い(定額)」で使用する人には、50%相当分(最大5000㌽)を㌽で還元するほか、半年間手数料を実質無料にする。期間は21年4月15日(木)の午後11時59分まで。

〈観光最前線〉新しいMICEを大阪から

2021年3月15日(月) 配信

 ウィズコロナ時代における安心・安全な「新しいMICE開催モデル」を提案する「大阪MICE安全対策推進EXPO2021」が3月24、25日の2日間、西日本最大級の国際見本市会場「インテックス大阪」(大阪市住之江区)で開かれる。

 コロナ禍の昨年7月に、関係ガイドラインに則して、国内で最初に大規模見本市を再開したインテックス大阪で、安全対策や感染症対策を施した展示会・イベントの運営手法(=新しいMICE開催モデル)や、各種ツールについて提案・共有する見本市。大阪・関西経済の振興・発展をはかるべく、行政機関や自治体、大阪府内のMICE施設などが協力した「オール大阪体制」での実施となる。展示会の開催や参加に慎重になっている企業・団体はチェックされてみては。

【塩野 俊誉】

 

「津田令子のにっぽん風土記(71)」安曇野に故郷のイメージを抱きながら ~ 長野県・安曇野市編 ~

2021年3月15日(月) 配信

安曇野の美しい景色
安曇野市地域おこし協力隊      北村 昌之さん

 難波生まれのハマ育ちの北村昌之さん。現在、安曇野市地域おこし協力隊として、観光分野で安曇野の交流人口の拡大とブランディングを担っている。
 
 「父が転勤族だったので、あちこち動きましたが名古屋が一番長く住んでいました。祖父と祖母の家も街の中心部だったので風光明媚な安曇野とはかけ離れた場所で過ごしていました」と振り返る。
 
 安曇野は「故郷」と呼べるイメージをたくさん持っていると感じている。田んぼに生える青稲や稲穂、満開のそば畑、鬱蒼とした森の中にある神社の境内、きれいな水のせせらぎ、カエルの鳴き声がうるさい畔など、安曇野への想いは、「故郷といえる場所がない僕にとって、より魅力的に映るんです」と話す。
 
 故郷へのイメージを抱きながら、観光PRに邁進する北村さんは安曇野で1番好きな季節は、春だと語る。「冬の季節が長く感じられ、やっと春が来てくれた! と思うほど待ち遠しかった」。
 
 この時期のお勧めポイントについては、「水鏡に映った安曇野の風景を探しに自転車に乗って出掛けてほしい。北アルプスや屋敷林が映りこんだ風景。とくに御法田の一本道からの景色や、犀川の堤防からの眺めは素敵です。安曇野シンメトリーはあちこちに出現します。漕ぎ疲れたら、おしゃれなカフェや、おいしいパン屋でティータイムを楽しむのが最高です」と満面の笑みで話す。
 
 山登りがお好きで、長峰山や光城山に登って、山頂から安曇野の景色と北アルプスの峰々を眺めていることも多いという。安曇野に暮らしていると「ふと見上げると、3千㍍級の山々が見渡せます。普段からこんな景色が当たり前にある場所は他にはありません。平野部に長く住んでいる人間にとっては毎日が感動の連続です」。
 
 旅の醍醐味は、「未知の世界に行くことのワクワク感や、素晴らしい景色を見て感動することがたくさんあります。今まで味わったことのない食や初めて会う人たちなど、自宅と職場の往復という日常を飛び越えて自分の枠から外へ出ることが魅力」と熱く語る。
 
 コロナ禍でも安心安全で安曇野の旅を楽しんでいただくために、観光協会が薦める「安曇野あんしん旅」の動画作成に関わってこられた。「これを見ていただければ安曇野って楽しそう、行ってみたいと思っていただけるはず」と力を込める。
 
 生まれや育ちが他市であることで、より安曇野の魅力や伝えたいコンテンツが明確なのだと確信した。

 

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。

 

「街のデッサン(239)」文化を生み出す人間が、観光資本の原点 ドラマツルギーツーリズムへ

2021年3月14日(日) 配信

フォーラムは能舞台を背景に開催

 都市や地域にどんな価値ある「観光資本」が存在しているか。それら多様な観光資本の関係性やカテゴリーの見立て、活用の展開、資本価値の順列、そしてその資本類型を観光価値へ昇華させる方法論がこれまでに深耕されてこなかったのではないか。

 そう感じたのは、佐渡の文化観光フォーラムで基調の話をさせていただいたのがきっかけだ。そしてその背景には、観光資源の発見や商品化の研究と議論はたくさんあっても、観光の資源を素材や原料にして価値あるものに磨き上げて資本化する発想が希薄であったために、資源が商品化され得なかったのではないか、とも考えられる。

 「文化観光」を地域観光の大きな柱として捉えるときに、文化という抽象概念を観光価値に育てていく必要がある。地域資源を価値あるものに変えていくためには資源の存在の奥にある意味や歴史、暗示などを発掘、感知し、文化としての価値概念を実体化していくことが、資源のキャピタライズ(資本化)を可能にさせる。

 私は佐渡を訪れたときにあまりの観光資源の豊饒さに惑わされた。佐渡といえば、誰でもが思い浮かべるのは「金鉱山の島」であろう。それら鉱脈の存在が古くから認知されていたが、金銀の存在が江戸時代に国際交易の不可欠な交換貨幣となり経済力を示すことから、幕府は大々的な発掘拠点として開発していった。当時の先端開発人材や技術、文化がそっくり佐渡に集積され、佐渡は孤島ではなく江戸の出島となった。

 この地は、歴史的に「流人の島」でもあった。その多くは、一般的悪行を働いた罪人ではなく、政治犯や宗教的逆賊、ときに美の規範を越境する異端であった。彼らは、いわば知識人であり、社会的地位を持つ人物であった。彼らが佐渡に流され、数年の滞在で残したものは、思想であり、美学であり、生き方の哲学であった。

 私は観光資本マトリックスの中に、資本としてのカテゴリーに観光の基盤である自然資本や事業資本に上位して、人間資本と文化資本を置いた。とくに、異端の存在は日本の他の島には皆無の、佐渡の卓越した資本である。歴史の中で、優れた歌人や能役者(世阿弥は世界で最も高次な芸能論を物にした)、日蓮のような宗教者が佐渡を思想や美学の涵養の場とした。私は佐渡生まれの天性的な思想家・北一輝も含め、佐渡を訪れる人々が人生をドラマチックに生きるための学びの場として先人(人間)に出会う島だと捉える。その旅を「ドラマツルギーツーリズム」と考えたい。

コラムニスト紹介

望月 照彦 氏

エッセイスト 望月 照彦 氏

若き時代、童話創作とコピーライターで糊口を凌ぎ、ベンチャー企業を複数起業した。その数奇な経験を評価され、先達・中村秀一郎先生に多摩大学教授に推薦される。現在、鎌倉極楽寺に、人類の未来を俯瞰する『構想博物館』を創設し運営する。人間と社会を見据える旅を重ね『旅と構想』など複数著す。

 

津田令子の「味のある街」「湘南ゴールドどら焼き」――和果(神奈川県・湯河原町)

2021年3月14日(日) 配信

和果の「湘南ゴールドどら焼き」(1個259円)▽神奈川県足柄下郡湯河原町土肥1-16-3▽☎0465(63)3633。

 月に1回、エフエムciao!熱海湯河原、津田令子の「土曜旅カフェ」(第1土曜日午前9時30分―10時)の収録のために海の見える高台のスタジオに通っている。旬な旅情報や旅にまつわるエピソードなど、心地のよい音楽とともにお送りする30分の番組だ。獲れ立ての新鮮な地場産品や、地元のグルメ情報などで盛り上がることもしばしば。

 今回ご紹介するのは、熱海帰りに度々立ち寄っている湯河原名物、オリジナルどら焼き和果(WAKA)の「湘南ゴールドどら焼き」だ。特徴は1枚1枚丁寧に職人さんが焼き上げるふかふかで弾力のある生地。きつね色についた焦げ色も食欲をそそる。上品な香りと爽やかな酸味の湘南ゴールドを皮ごと練り込み風味豊かに仕上げた餡を、ふわふわ食感の生地でサンドした湘南ゴールドどら焼きは、爽やかな香りとの相性が抜群で1度食べたら「もう1度」、いやさらに何度も食べたくなる。

 中に入る具(餡)の種類は季節によっても変わるが、常に10種類以上。湯河原みかん、京ほうじ茶、レモン、マロン、さつまいも、栗あん、桜、バター、白あん、などだ。

 湯河原駅近くの「和果」は、ピンクの看板が歩道に出ていて目を引く。階段を数段上がり、扉を開けると正面のテーブルの上にどら焼きが、ずらりと並ぶ。最近はメディアに取り上げられることも多く、訪れたときは何組もの先客でにぎわっていた。種類が豊富で初めて訪ねた人はどれを買おうか必ず迷う。

 先日立ち寄ったときには、粒あんの中央にバターがサンドされている「バターどら焼き」と「桃どら焼き」を買ってみた。色合いも綺麗でフルーツの味もしっかり感じられる。お店構えのかわいらしさや見映えだけでなく、素材や材料にもしっかりとこだわり、接客も優しさたっぷりの店だ。

 湯河原の店舗のほか、湯河原・箱根・小田原周辺のコンビニやスーパー、オンラインショップでも販売されているのもありがたい。

 先日注文していた「湘南ゴールドどら焼き」が、ちょうど届いた。

 

   (トラベルキャスター)

津田 令子 氏

 社団法人日本観光協会旅番組室長を経てフリーの旅行ジャーナリストに。全国約3000カ所を旅する経験から、旅の楽しさを伝えるトラベルキャスターとしてテレビ・ラジオなどに出演する。観光大使や市町村などのアドバイザー、カルチャースクールの講師も務める。NPO法人ふるさとオンリーワンのまち理事長。著書多数。