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「進化する観光」へ意識を ハワイツーリズムフォーラムで村山氏が講演

2021年4月21日
編集部:飯塚 小牧

2021年4月21日(水) 配信

やまとごころ社長・村山慶輔氏

 ハワイ州観光局(ミツエ・ヴァーレイ日本支局長)は4月21日、オンラインで第2回「ハワイ・ツーリズム・フォーラム」を開いた。今回は「SDGs」をテーマに、ハワイの取り組み紹介や、他業種のパネリストを招いたディスカッションなどを実施した。基調講演を行った、やまとごころ社長の村山慶輔氏は、今後は「サステナブルツーリズム(持続可能な観光)」から、「リジェネラティブトラベル(進化する観光)」へ意識を向けるよう呼び掛けた。

 村山氏は新型コロナウイルス感染拡大の影響から国際観光が戻る期間の目安として、各種機関の発表などから「2年半~4年」と紹介。そのうえで、「観光はいずれ戻るが、カタチが変わる」とし、観光客と受け入れ側の地域の両者にニーズの変化があると述べた。

 コロナ禍で世界的にマイクロツーリズム(海外ではハイパーローカルやステイケーションと呼ばれる)が注目されるなか、身近な良いものに触れる機会が増え、観光客の目が肥えているという。

 地域にとっても、住民と共存できる観光でないと持続可能なものにはならないため、少人数でも地域を尊重する観光客を求める。今後は「量から質へ」の変革がさらに加速するとみる。

 持続可能な地域づくりに向けて、村山氏は「とくに体験型の価格が海外に比べ、日本は安すぎる。価値と価格のバランスを見直し、高付加価値で単価アップをすべき」と指摘。「観光客が来れば来るほど地域が良くなるような、進化する観光へと一歩先に目を向けることで、サステナブルを包括していく」とアドバイスした。

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