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JATAの緊急Webセミナー【第2部-2】国内DMOの視点から(雪国観光圏代表理事の井口智裕氏)

2020年5月11日
編集部:入江千恵子

2020年5月11日(月) 配信

Webセミナー画面のスクリーンショット

 日本旅行業協会(JATA)は4月28日(火)、緊急Webセミナー第2部を行った。2日目となったこの日は、企画担当者や各地のDMOなどを対象に「新たな旅行トレンドを創る~日本の旅行業界に期待する事~」をテーマとし、3人の講師がそれぞれ登壇した。

国内DMOの視点から

 2人目の講師は「『地域の過ごし方』を軸とした新しいツーリズムへの変革」と題し、雪国観光圏代表理事で、いせん社長の井口智裕氏が説明を行った。今後の国内観光は「地域らしさを感じる旅」が求められるとし、「地域での過ごし方がメインになり、宿泊施設はどう寄り添えるかという視点が大事になる」と述べた。

 雪国観光圏は、新潟県湯沢市を中心に37市町村が一体となり、「雪と共生してきた雪国文化」を軸に国内外に発信して地域活性化を目指している。井口氏は「雪国文化」を体感できる場として、古民家ホテル「ryugon」(新潟県南魚沼市)をリニューアル。「古いものと新しいものを組み合わせながら、雪国文化を後世に残していくことを意識して作っている」と話す。

 同ホテルは「過ごし方」をキーワードにし、「ラグジュアリー」と「地域性」を融合しているのが特徴だという。また、ラグジュアリーを「非日常の旅」、地域性を「異日常の旅」と捉えている。

 「非日常の旅」は、観光名勝の見学や、ぜいたくな旅など“演出された観光”を指し、「異日常の旅」は、地域の暮らしの体験や地元の人との触れ合いなど“生活が見える観光”と説明。今後は、「『非日常の旅』と『異日常の旅』が共存することが大事になるのでは」との考えを語った。

 地域のコンテンツは、全体のコンテンツを1つのストーリーとして伝えるための仕組みが必要だとし、ツアーガイドの存在を重要視した。

 今後の地方・国内マーケットは、「宿泊施設と地域と旅行会社が1つのチームとしてやっていく必要がある」と強調。そのうえで、地域がどうあるべきか、お客のターゲット像、理想のために何をすべきかといったビジョンを共有し、同じ目的意識を持つ事業者が連携することを考えることがチャンスにつながるとアドバイスした。

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