東旅協、「オリンピックで復興アピールを」 新年賀詞交歓会開く
2020年1月28日(火) 配信
全国旅行業協会東京都支部・東京都旅行業協会(村山吉三郎会長支部長・会長)は1月23日(木)に、ヒルトン東京(東京都新宿区)で新春賀詞交歓会を開いた。村山会長は「東京オリンピックは、震災などからの復興を世界にアピールする最大のチャンス」と日本を観光面でPRできることを語った。さらに、雪不足については「業界でも影響が出ているのではないか」と危機感を示した。
式典には来賓として小池百合子東京都知事が登壇した。過去のオリンピック期間中は外国人客が1千万人増えるとしたうえで、「『東京にまた来たい』と思ってもらい、ビジネスチャンスを広げられる大会にしましょう」と呼び掛けた。
このほか、来賓として全国旅行業協会の駒井輝男副会長と観光庁参事官の奈良和美氏、(株)全旅の中間幹夫社長が挨拶した。
観光庁参事官の奈良氏は訪日客向けウェブサイト「Your Japan 2020」などを紹介したうえで「地方への観光を促進する情報を掲載した。業界全体を活性化していく」と意気込みを述べた。
19年に台風などで被災した地域への観光需要創出にも期待した。「19年に創設した復興割を活用し、国内各地への送客をお願いします」と要望した。
全国旅行業協会(ANTA)の駒井副会長は19年にアウトバンドが過去最高を記録したことに触れたうえで、「このうち数%でも国内旅行に出掛けてほしい。努力しないといけない」と力を込めた。
(株)全旅の中間社長は冒頭、19年4~12月の同社における東京都旅行業協会の売上を発表し、「クーポン事業とペイメント事業、保険事業は全国1位を記録した」と報告した。
中間社長は「全旅の19年度の売上は407~408億円に達する」と予測。そのうえで、「1千億円の売上を達成することは夢ではない。一層の努力をしてほしい」と呼び掛けた。