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「提言!これからの日本観光」 “オリンピック年(イヤー)を迎えて”

2020年1月19日(日) 配信

オリンピック年を迎えて

 今年は、東京でオリンピックが開催される記念すべき年になる。日本に訪れる多くの外国人客にオリンピック観戦と、幅広い「日本の観光」を味わってほしい。

 観光公害などと言われるように、外国人観光客が急増し、特定地域に偏ってきたため、一部の観光地は異常に混雑している。また、宿泊施設の需給が逼迫して、宿泊予約ができないなどの苦情が続出。観光資源が荒れるなどの声も聞かれた。前回の東京オリンピックが開催された1964年には、まったく起こらなかった現象である。64年の外国人客は年数十万人ほどで、現在の約4千万人とは大きい差がある。

 今年は64年と比べて、約100倍になるであろう外国人観光客に加え、オリンピック観客が日本を訪れる。オリンピックを成功させるためには、外国人客をより円滑に受け入れる抜本的な施策を考えなければならない。

 オリンピックを機に、またオリンピック観客を中心に“汎日本観光”(全国各地への幅広く万遍ない観光)の呼び掛けが有効と考える。併せて、外国人客は、見る観光が中心だったが、新しい観光手法として幅広い観光を提案、呼び掛ける必要がある。

 来年、外国人客に全国各地を幅広く訪れてもらうには、次の対策が必要になる。第1に交通インフラの整備である。空港と新幹線駅、オリンピック開催地から、国内各地へはもとより、各観光地相互間を結ぶ公共交通機関の充実である。64年に比べ、新幹線が北海道から九州まで整備され、全国に約100の空港があり、全国高速道路網がほぼ完成しているなど、格段の差がある。

 しかし、これらは一部を除いて、外国人客には有効活用されていない。現在、ほとんどの地域へは、高速道路と空港を使ったアクセスが可能になっている。それらを活用すれば、〝汎日本観光〟は直ちにスタートする。そのためには、モデルコースの提案や日本の交通事情、利用方法の情報発信が急務である。

 第2に、宿泊需給の緩和である。ホテルの客室稼働率は約80%。和風旅館は約40%と大きな差がある。和風旅館の経営近代化による高コスト体質の是正、泊食分離の徹底などで有効活用を促したい。日本人の生活に接したい外国人が多いので、ホームステイの紹介や民宿の利用促進など、宿泊施設の幅広い活用を考えなければならない。

 第3に「新しい観光」の提案だ。これまでの見物中心の観光から脱し、各地の特色を生かした体験型観光の提案である。特産品の製作体験(作陶や木工、染織など)やウォーキング、登山、テニスなどの提案が考えられる。「産業観光」や「街道観光」などのテーマ別観光も視点を変えて、新しい魅力を見出すとして注目されつつある。

 これら新しい観光を提供し、いわばワイドな観光を進めたい。64年にはなかった新しい〝オリンピック年〟にふさわしい外国人客向けの企画と提案、情報発信が今年の観光の大きい課題ではなかろうか。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

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