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「ZOOM JAPON(ズーム・ジャポン)(9月号)」

2019年9月22日
編集部

2019年9月22日(日) 配信

http://zoomjapon.info

〈巻頭言〉

クロード編集長

 フランスも年々休暇の分散化が進んでいます。8月に休みを取るのは、とくに子供のいる家庭を中心に全体の約40%。次に多いのが、9月。約700万人のフランス人が、ハイシーズンを避けて、安価で人混みの少ない9月をバカンス時期に選びます。主な旅行先は、ギリシャやスペインなど近隣諸国が多いものの、日本人気も記録的な高まりを見せ、日本を訪れるフランス人旅行者数は、年間15万人だった10年前に比べると、現在は倍以上に増加。リピーターも多く、彼らはより観光客の少ない地域を目指して旅立ちます。そこで、本誌9月号ではまだまだ外国人観光客がまばらな東京の下町、昭和の情緒が残る葛飾区の魅力に着目しました。文化面では、春日部の庄和排水機場、別名「地下神殿」の圧巻の見学コースを紹介。 旅ページでは尾瀬国立公園を訪れています。

(編集長 クロード・ルブラン)

特集 「東京・葛飾へようこそ」

アニメの聖地でもある葛飾に立つ「こち亀」像

 過去70年来、東京都は、都市開発に伴い、過去を消すように古い建物を崩してきた。その結果、画一的なビルが建ち、各地域はその個性や魅力を失い始めている。葛飾区はそれらの開発の手を逃れた貴重な地区だ。戦後の香りが漂う、この東京に残された最後の労働者のまちを探索した。■日本映画でおなじみの寅さんが生まれた柴又。帝釈天や参道、寅さんミュージアムを訪れて、古き良き時代にタイムスリップしたい。■「こちら葛飾区亀有公園前派出所」や「キャプテン翼」など、人気漫画の舞台となった葛飾での「聖地巡礼」が人気。両さんや翼の像を探そう。■玩具のまちとしての歴史も持つ葛飾区。大正期に建てられたセルロイド工場に始まり、その後、リカちゃんを生んだタカラ(現タカラトミー)、キューピー人形の生産で知られるオビツ製作所などが日本製おもちゃの発展を支え続けている。■月間雑誌「ガロ」でも知られる漫画家・つげ忠男氏に聞く、幼少期を過ごした葛飾区立石と、その暮らしが作品に及ぼした影響。■立石を歩く。仲見世通り、中川沿い、住宅地と町工場跡、呑んべい横丁など、都市開発でいつか姿を消してしまうかもしれない下町の日常を巡る。

〈ZOOM・JAPON 編集部発 最新レポート〉モチブーム真っ只中

パリで販売されている餅アイス

 日本食ブームに乗って、寿司や天ぷら以外にも、パリではたこ焼きやお好み焼きなどいわゆるB級グルメを提供する店もどんどん増えてきました。また、柚子や抹茶フレーバーは、日本食店に限らず、幅広いシーンで重宝されています。これらに加えて、昨今急激に需要を増やしているのが、「餅アイス」。アイスクリームをモチモチの皮で包んだ、いわゆるロッテの「雪見だいふく」みたいなアイス、というのが日本人には一番伝わりやすいかと思います。仏語では「モチグラッセ」と呼ばれ、数年前から多少話題になってきましたが、本格的に人気に火がついたのは今年。有名スーパーマーケットのチェーン店でも取り扱い始め、それまではアメリカやイギリス産が主でしたが、生産・販売のために起業するフランス人も登場。値段は店頭で1つ200円程度、レストランでは300―400円。チョコレート、ストロベリーなどスタンダードな味に加え、マンゴーやココナツ、そして抹茶、黒ごま、桜など日本風味も人気。餅ブームは、アイスばかりでなく、餡子がたっぷり入った大福にも及んで、豆大福やいちご大福、草餅など、なんでも「モチ」と呼びながら美味しそうに食べる姿が印象的です。

 

フランスの日本専門情報誌「ZOOM JAPON」への問い合わせ=電話:03(3834)2718〈旬刊旅行新聞 編集部〉

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