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「提言!これからの日本観光」 外国語と観光

2019年8月23日(金) 配信

外国語を用いるときは、意味が通じるように心掛けを

 観光立国”の推進で日本の観光も近年、急速に発展してきた。とくに国際化の進展が著しい。これに関連して観光(施策)にかかわる用語に外国語(とくに英語)が氾濫し、一部混乱が見受けられるようになった。

 例えば、国がテーマ別観光事業に認定した“ガストロノミーツーリズム”。さらに、国が各地での推進を称揚している地域づくり法人の“DMO”、国の観光目標数値にもある“リピーター”、新しい観光資源に加えるべき“ユニークベニュー”など、国などの観光重要施策(ビジョン)を少し見ただけでも、専門知識がない人にとって、すぐに理解しにくい英語が盛んに用いられている。これらの英語はほとんどの場合、公式書面などでも邦訳が付されていない。私も辞書を引いて“美食観光”、“着地振興組織”、“再訪客”、“特別な資源”とようやく理解した。しかし、この訳語ではすぐに、期待されている観光施策の意図につながらない。美食だけでなく幅広く伝統料理と地産郷土料理なども深く味わうことが真の“ガストロノミーツーリズム”の狙いだからだ。“DMO”も従来の観光関係者の会議を法人化しただけのものが各地にできるのも“DMO”のMの意味が正しく理解されていないからであろう。“ガストロノミー”も美食から連想し、単に高級料理を提供することと思っている人もいる。“ユニークベニュー”もユニークの語感からか大国際会議場の建設だと思われ、極端な場合、MICEをNICEと間違えている場合さえあった。

 日本語では表現しにくい微妙なニュアンスを表現したり、「観光」という用語から「遊び」を連想させることを防ぐため、「ツーリズム」を使ったり、新しさを強調するため外国語を濫用(国や自治体も)している場合もあるように思う。

 日本人と日本の機関に観光施策を説明する際は原則として日本語で行うべきである。外国語を使う場合は必ず邦訳をつけるか、詳細な説明が必要だと思う。そうでないとまったく期待に反した観光施策と観光資源ができあがることになりかねない。

 一方、日本語として定着したガイド、チケット、サービスなどは導入時に適切な説明があったこと、日常活動に密着した用語であったこと、日本人にも発音しやすく、使いやすい英語であることによって日本語化のされているものもある。

 日本の観光の国際化で、外国語を観光で使う場合も増えると考えられるが、上述のような意思が伝わらない可能性を考え、慎重を期す必要がある。“シンカンセン”のように日本語を世界に普及させる特別な努力があってもよいのではないかと思う。大切なことは、筆者も含めて先進国で語学力最低といわれる日本人が、語学力向上のためにまず勉強に励むことだ。外国人客もより日本語を勉強し、来ていただきたい。真の観光は「異国民同士の交流」だと考えると、外国語の学習は急を要すると言わざるを得ない。

須田 寛

 

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

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