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観光庁、ラグビーW杯へ期待 “夜遊び経済”を呼び掛け

2019年3月29日
編集部:平綿 裕一

2019年3月29日(金) 配信 

田端浩長官

観光庁は3月19日に会見を開き、2月の外国人旅行者は前年同月比3・8%増の260万4300人だったと発表した。2月として過去最高だったものの、伸び率は鈍った。一方、ラグビーワールドカップ(RWC)日本大会まで半年を切り、ナイトタイムエコノミー(夜遊び経済)の充実化を開催都市に呼び掛けた。 【平綿 裕一】

 全体の8割弱を占める東アジア4市場(韓国、中国、台湾、香港)は春節期間だったが振るわなかった。韓国は1・1%増の71万5800人、中国は1・0%増の72万3600人、香港は0・5%増の17万9300人だった。台湾は前年から3日長い9連休だったものの、0・3%減の39万9800人となった。

 中国はクルーズ船の便数が前年から約26%減少したこと、韓国は経済の低迷が響いた。台湾は春節期間を含め、一部航空会社でパイロットのストライキがあった。日本への航空便が8便欠航したことなどが影響したという。

 観光庁の田端浩長官は「東アジア市場はボリュームが大きいので、しっかりと分析を加えながら、対策を考えていきたい」と述べた。

 なお、日本人出国者数は10・4%増の153万4800人と好調だった。

ラグビーW杯 アジアで初開催

 アジア初の開催となるRWCは、期間が9月20日―11月2日と長期にわたり、開催都市は全国12都市に及ぶ。開催までは半年を切った。

 「欧米豪を中心に世界各国から多数の訪日客、また地方誘客が見込まれる。とくに富裕層が訪れる傾向にあり、試合も1週間に1度ずつと間が空くため滞在も長い。観光消費の底上げも期待している」(田端長官)。

 ナイトタイムエコノミーなどの体験型コンテンツの充実化を、12開催都市に呼び掛けているという。「地方都市では飲食店などが早く閉まってしまう。せっかく地域に訪れてもらっているので、夜間に飲食を楽しめる場を提供できるようにしたい。我われとしても重要性を認識している」と語った。

 一方、受入環境の整備が課題だ。海外ではキャッシュレス化が進んでいるが、日本では追い付いていない地域も多い。「地方滞在時に快適に過ごしてもらえるように整備が非常に重要なる。開催都市に強く働きかけている」と説明した。

今夏に新たな部署設立 

 国際観光部長と、その下の組織を7月に設置する見通し。新たに国際観光部をつくり、以下に国際観光課と国際観光部参事官、MICE・IR参事官がつく。50―60人規模を見込む。

 同部長は国際観光振興の施策の総括・整理など、従来は審議官が担っていた業務を担当する。訪日プロモーション事業や国際相互交流促進、国際関係業務などを一体的戦略的に行う。

 MICE・IR担当参事官は、国際会議における開催シェアの低下を食い止める。「(国際会議の)高い経済効果を最大化するため、国際競争力の強化をはかる企画立案業務などを総括・調整していく」という。

 このほか、IR区域整備にもかかわる主務大臣業務も担当する。

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