No.359 紀伊乃國屋グループ - お客様の満足度を追求していく
紀伊乃國屋グループ
お客様の満足度を追求していく
〈「21世紀の宿を考える」シリーズ(2)〉 紀伊乃國屋グループ
前号からスタートした旅館経営者へのインタビューシリーズ「21世紀の宿を考える」の第2弾は、千葉県・安房温泉の「紀伊乃國屋本館・別亭」「お宿ひるた」などを経営する蛭田憲市社長が登場。じゃらんnetなどのクチコミは満点に近い高水準で推移し、グループ旅館の年間平均客室稼働率は休館日を含めて90%を超える。来年8月には客単価約3万円の10室の宿を新築する予定だ。「お客様満足度の高い宿しか生き残れない」と考える蛭田社長に、支持される理由を聞いた。
【増田 剛】
見えないものを“数値化”
≪アンケートの声をしっかり反映、宿の投資や方向性決める資料に≫
昭和30年代の海水浴ブームの最中に父が民宿を始め、私は2代目です。祖父は船大工でしたが、父が船の工場の2階を民宿に改装しました。現在の「お宿ひるた」の場所で、当時は8室ほどでした。しかし、次第に海水浴客も減り民宿を続けていくのが難しい時代になり、私も子供のころから手伝っていたのですが、「この先どうなるのだろう」と幼心にも感じることもありました。
※ 詳細は本紙1529号または12月18日以降日経テレコン21でお読みいただけます。