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観光庁ら3庁が連携 「スポーツ文化ツーリズムアワード2018」表彰式開く

2019年1月28日
編集部:平綿 裕一

2019年1月28日(月) 配信 

入賞者らと田端長官(右から3番目)、宮田長官(同4番目)、鈴木長官(同5番目)

スポーツ庁、文化庁、観光庁の3庁は1月24日(木)に羽田空港ターミナル内で、第3回「スポーツ文化ツーリズムアワード2018」の表彰式を開いた。表彰式後には3庁の長官がトークセッションを行った。表彰式ではマイスターとチャレンジの2部門で、計5団体が受賞した。

 スポーツ庁の鈴木大地長官は代表者あいさつで、「スポーツ文化ツーリズムの取り組みが、各地域に大きな実りをもたらすように皆様と協力して進めていきたい」と語った。3庁でのアワードは今年で3回目となる。3庁が手を組み、新たな日本ブランドを確立、発信して、訪日外国人旅行者を増やし、国内活性化をはかっていく狙い。

 マイスター部門では3団体が入賞した。サイクルツーリズムを行う「ツール・ド・ニッポン」では、全国でイベントを開催するなか、地域の特性に合わせて内容を変え、海外からの誘客につなげる仕組みなどが評価された。

 カヤックで農業用水路を下る「イデベンチャー」は、地域の文化資源である農業用水路を活用し、スポーツアクティビティに転換している。スポーツとエコロジーを上手く掛け合わせた点も評価の対象となった。

 雪かきをアクティビティとした「国際スポーツ雪かき選手権」は、「雪かき」という社会問題を逆転の発想でスポーツ化した。新たなスノースポーツであり、社会貢献・地方創生につなげている点が評価を受けた。

スポーツ文化ツーリズムアワード2018

 一方、チャレンジ部門には残り2団体が入賞した。夜のボートクルージングを行う「十勝ナイトリバークルージング」は、自然を上手く活用したナイトタイムエコノミー(夜遊び経済)の取り組み。訪日外国人旅行者を含め、今後の発展が期待できる点が入賞理由となった。

 「世界一自由な空へ 翼に乗っていこう 南陽は空もバリアフリー 空飛ぶ車椅子体験」は、日本で唯一、車イスのパラグライダーフライトを行う。車イス利用者だけでなく、視覚障害者などにもスポーツをする楽しみを届ける取り組みとして入賞した。

 ※マイスター部門:過去3回以上のイベント開催実績または3年以上継続的な取り組みであり、国内外の観光客の増加に寄与しているもの

 ※チャレンジ部門:マイスター部門の応募条件を充足しないが、1回以上の実施実績がある取り組みであり、地域への国内外からの観光客の増加効果が期待できるもの

トークセッション

トークセッションのようす

 ――今回のアワードの感想は。

 スポーツ庁(鈴木大地長官):「年々レベルが高くなっている。3庁は独立しているが、互いに連携することで、より大きなことができると実感してきている。スポーツにおける競争の面だけでなく、体験型の広義なスポーツをより発信してもらえたら」

 文化庁(宮田亮平長官):「私は雪国の生まれだが、雪国のつらい部分を、あえて、雪のない国に体験させるというのは素晴らしい。『まさか』の一言だ。新たな日本の資源になる」

 観光庁(田端浩長官):「バリアフリー旅行は非常に重要視している。バスの改良などハード面のアプローチはしてきたが、空を飛ぶという発想は我われにはまったくなかった。本当にいい取り組みだと思う。今後、しっかりと根付かせてほしい」

 ――2020年向けての取り組みは。

 スポーツ庁:「とくに武道ツーリズムと、アウトドアツーリズムに力を入れている。2つのプロモーション動画は、合計500万回以上の再生回数となっている。武道は日本の発祥。体験してみたいという訪日外国人旅行者が多くいて、各地には特色ある武道があるので、どんどん地方に送客したい」

 ――スポーツ文化ツーリズムによる地域活性化について。

 観光庁:「いわゆる、モノ消費からコト消費に向かっていることが、非常に重要な行政課題となっている。2018年の訪日外国人旅行者数は3119万人となったが、より地方に足を延ばしてもらい、長く滞在して楽しんでもらい、より消費してもらうことが必要になる。コト消費は地方において大きな可能性がある。外国人旅行者はアクティビティを重要視しているので、外国人旅行者の目線で取り組み、磨き上げることが大事になる」

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