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「提言!これからの日本観光」 バランスのとれた観光へ

2019年1月14日(月) 配信

観光をめぐるさまざまなアンバランスが各方面で顕在化(写真はイメージ)

年末年始のテレビニュースや新聞をみるとまず飛び込んでくるのが駅や空港などの異常混雑風景である。交通機関の混雑風景がまるで季節の風物詩のようになっているのは何とも残念なことだ。しかもこの混雑のかなりの部分に観光客の動きが関わっていることを考えると、なおさらである。外国人観光客の急増に刺激されて邦人観光客も地域差はあるものの勢いを取り戻してきた。その結果、観光をめぐるさまざまなアンバランスが各方面で顕在化した。それが観光地住民の日常生活にも影響を与え、今後の観光増進の隘路となりかねない深刻な問題となりつつあることが懸念されている。アンバランスには次のようなものがある。

 第一に地域ごとのアンバランスである。外国人観光客がゴールデンコースと言われる首都圏、近畿圏に集中、これが邦人観光にも波及して両圏の主要観光地に異常混雑をもたらし、住民の日常生活に支障を及ぼす程になったところもある。

 第二に、宿泊施設需給のアンバランスだ。満室でビジネス客のホテル利用も妨げられる反面、旅館は利用減で廃業が続出している。これは旅館側の一部に今なお古い商慣習が残り、外国人客やビジネス客が利用しにくくなっていること、経営近代化の遅れによる宿泊代の高止まりなどによる。

 第三が、季節による観光客数のアンバランスである。観光の性格上、どうしても春秋の季節に集中しがちである。さらに邦人客の場合、有給休暇の取得率が低いことの影響で、公定休日へ集中する傾向がある。ハッピーマンデーなどの施策も観光客増へは寄与したが、逆に週末波動をより際立たせた面もあった。今年の“10連休”の混雑が今から心配である。

 第四は時間によるアンバランスである。観光は昼間という慣行が何となく定着、昼間時とそれ以外の混雑度(交通など)に大きい差が生じ、昼間は充分な観光効果が得にくいことである。以下、このようなアンバランス是正策を考えてみたい。

 第一は、“汎日本観光”を展開して各地に万遍なく観光客を迎えることである。すなわち、各地の観光資源の開発だ。「何もない」ことも観光資源になり得たことを考えると、まず、身辺を見つめ返すことが必要である。

 第二は旅館の経営改革促進と民泊活用など、宿泊事業の新秩序構築による受入体制強化である。

 第三は休暇改革の実現である。いつでも有給の休暇を取りやすい環境の整備に努め、公定休日への過度の依存をあらためるべきであろう。

 第四は「時間外観光」の開発である。有名寺院が早朝の座禅体験などを行い、大勢の参加を得た例、モーニングコーヒーをまちの名物として喫茶店が連携して、共同宣伝して観光客を集めた例、工場夜景観光、深夜の漁業観光の成功例など、最近の24時間観光への動きに注目したい。また、このような施策については、適確な観光情報の発信がその成否のカギを握ることも忘れてはならないと思う。

須田 寛

日本商工会議所 観光専門委員会 委員

 
須田 寬 氏

 

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