test

国内旅行は過去最高、景気回復ムードで前向き(JTB GW動向)

2013年4月21日
編集部

 JTBがこのほど発表した今年のゴールデンウイーク(4月25日―5月5日)の旅行動向によると、国内旅行が好調で、総旅行人数は過去最高の2279万6千人が見込まれる。景気回復ムードにより、旅行消費に前向きな傾向がうかがえる。国内旅行は、前年比1・0%増の2223万人で過去最高の見込みで、首都圏・関東方面が人気のほか、大河ドラマなどの影響で東北方面の旅行が増加する傾向だ。海外旅行は、同5・0%減の56万6千人で、過去最高だった昨年に次いで2番目の水準だが、連休が取りづらい曜日並びや、国際関係の影響で伸び悩んでいる。同旅行動向は、JTBグループの販売状況や予約状況、航空会社の予約状況、業界動向、1200人へのアンケート調査などから推計した。

 今年のGWは4月27―29日の3連休と、5月3―6日の4連休に分かれ、連休の間の平日が昨年より1日長く、前半と後半に分散する傾向が強い。国内旅行は、5月3、4日の宿泊が中心。海外旅行は、遠距離の欧州、米国、ハワイが4月27日、近隣アジアやグアム・サイパン方面は5月2、3日が出発のピークとなっている。

 国内旅行の平均費用は同2・9%増の3万5900円。海外旅行は同6・4%増の22万3400円といずれも増額の予想。旅行支出に対する意向は「支出を増やしたい」が25・1%で、前年比12・4ポイント増と大幅に増えた。

 国内旅行は、昨年5月に開業した東京スカイツリーや、東京ディズニーリゾートの30周年記念、今年3月にオープンした東京駅前の商業施設「KITTE」(旧東京中央郵便局舎を一部保存・再生)など、東京方面の人気が引き続き高い。また、大河ドラマ「八重の桜」の放映により会津や、NHK朝ドラマの「あまちゃん」の舞台である三陸など、東北方面の観光客増加が期待される。さらに今年は、伊勢神宮で20年に一度の「式年遷宮」、出雲大社で60年ぶりの「平成の大遷宮」が行われる。同年に伊勢神宮と出雲大社の遷宮が重なるのは史上初のできことで、伊勢志摩方面や山陰方面にも注目が集まっている。

 海外旅行は、昨年伸長した韓国、中国が国際関係の影響で、一部は国内や他国にシフトすると考えられる。方面別では、昨年に引き続きハワイ、シンガポール、タイ、台湾の人気が高く、昨年の同時期よりも1ドル10円以上の円安となるものの、影響は見られない。円安傾向や日並びの悪さに関わらず、欧州は堅調。ルックJTBの売れ筋コースは、イタリア、ドイツで、昨年ロンドン五輪で注目されたイギリスが例年以上に伸びている。なお、ヨーロッパの出発日は4月27日がピーク。 

いいね・フォローして最新記事をチェック

PAGE
TOP

旅行新聞ホームページ掲載の記事・写真などのコンテンツ、出版物等の著作物の無断転載を禁じます。