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訪日PRを抜本転換、3Cで「日本人」を切り口に(観光庁)

2013年4月1日
編集部
阿波踊りのメイン映像
阿波踊りのメイン映像

 観光庁はこのほど、ビジット・ジャパン事業10周年を機に海外プロモーションを抜本的に転換し、「訪日観光の3つの価値(3つのC)」を踏まえ、PR映像やウェブサイト、ガイドブックなどで「日本人」を切り口にPRするよう一新した。17言語で展開するメインPR映像では「DISCOVER the SPIRIT of JAPAN」をテーマに、リオのサンバカーニバルとも比較される「阿波踊り」を入り口に、楽しく情熱的な「日本人」を紹介する。

 12年8月から行われてきた、海外6カ国8人の外国人を含む11人の委員による「普遍的な日本の魅力の再構築・発信に関する検討会」では、新たな観光プロモーションの切り口として震災時に称賛を浴びた「日本人」に着目し、「訪日観光の3つの価値(3つのC)」を取りまとめた。3つのCでは、(1)高い美徳や規律、礼儀正しい気質、シャイだけれど親切で、「わびさび」や五感を超えた「暗黙知」など、日本人の神秘的で不思議な気質「日本人の気質(Character)」に触れられること(2)歴史や伝統を継承する「匠」による作品や、世界一「ハイテク」な作品、「自然」への畏怖や感謝をもとに自然と一体化することで生まれる作品、山海の素材の持ち味を引き出した「日本食」などの「日本人の作品(Creation)」に出会えること(3)四季や伝統が深く入り込み、現代と「融合」した生活や、「お客様は神様」が合言葉の完璧な「おもてなし」、都市から田舎まで全国どこでも「便利」「清潔」「安全」な生活など、日本人の普段の「生活」にあるちょっとしたこと「日本人の生活(Common Life)」を体験できること――をあげる。

 メインのPR映像は、日本語、英語、ハングル語、簡体字、繁体字、タイ語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、スペイン語、アラビア語、マレー語、ベトナム語、インドネシア語、ヒンディー語の17言語で作製。そのほかにも新設のウェブサイトに合計で160本以上の動画を準備し、「知られざる日本」を発見してもらうことを狙う。

 井手憲文観光庁長官は3月21日の会見で、同サイトが3月15日の開設から19日までの5日間で、世界90カ国から1万8千アクセスあったことを報告し、「同サイトの注目度は高い」と語った。また、10年目を迎える訪日プロモーションについて「今までは日本の魅力発信に工夫が足りなかった。日本食がヘルシーでおいしいことや、電車の時間が正確なことなどは、当たり前すぎてあえて発信していなかった。BtoCで映像をうまく使っていきたい」と話した。

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