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【旅行収支】5月も2000億円の黒字 インバウンド対応強化も進む

2018年7月10日
編集部:謝 谷楓

2018年7月10日(火) 配信

17と18年、各月の旅行収支比較(1~5月まで)。財務省の資料をもとに、旬刊旅行新聞編集部が作成した

国際収支統計(速報、財務省)によると、2018年5月の旅行収支は2113億円の黒字。黒字額は4月と比べ縮小傾向にあるが、前年同期と比べると拡大した(66・1%増、速報ベース)。インバウンド消費は引き続き、好調が続く。なお、貿易・サービス収支などを総合した経常収支は1兆9383億円。14年7月以降、47カ月連続の黒字となった(季節調整なし)。

 2020年を控え、インバウンドへの対応強化についても検討が進む。観光庁は明日11日(水)、「外国人観光旅客利便増進措置に関する検討会(2回目)」を行う予定だ。急増するインバウンド、とくにFIT(海外個人旅行客)の受入体制の充実を目的に、Wi-Fiスポットの整備やトイレの洋式化について、関連事業者からヒアリングを実施する。

 FITの増加は著しく、14年には約半分だった構成比が17年には10㌽アップし、60%を占めるようになった。今や、団体客による爆買いが話題となった中国人観光客の7割がFIT化している。政府は、急増する各国からのFITの受入体制を整えることで、国内での移動ハードルを下げ、ローカル地域への来訪・消費増につなげたい考え。

 今回の検討会は、4月に成立した国際観光振興法にて公共交通機関の努力義務を拡充したことを受けて立ち上がったもの。6月27日(水)に初回が開かれ、開催回数は未定。19年には新幹線内での無料Wi-Fiサービスが開始することとなっており、年内には一定の成果が出ると予想される。

 同会には、海外OTA(オンライン旅行会社)大手エクスペディアホールディングスのマイケル・ダイクス代表や、無線LANビジネス推進連絡会の北條博史会長らのほか、座長として一橋大学大学院経営管理研究科の山内弘隆教授が参加している。

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