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旅行収支は4月も黒字、好調なインバウンドは1300万人を突破

2018年6月21日(木) 配信

国際収支統計(速報、財務省)によると、2018年4月の旅行収支は2272億円の黒字。前年同期を27%上回った。訪日外国人旅行者(インバウンド)数が好調に推移し、消費を牽引した格好だ。インバウンド数の伸長も目覚ましい。日本政府観光局(JNTO、清野智理事長)は6月20日(水)、5月のインバウンド数が267万5千人となり、今年累計で1,300万人を突破したと発表。欧米など、長期滞在を期待できるエリアからの来訪者数も増加傾向にある。

 1~4月までの旅行収支を比較すると、18年各月の黒字額は前年同期と比べ、14~20%を超える高い増加率を維持している。今年は、中華圏の長期休暇(春節)が2月にずれ込んだことも黒字を押し上げる要因とされていたが、下記【面グラフ①】が示すように、3月以降も勢いは止まりそうにない。

【面グラフ①】17と18年、各月の旅行収支比較(1~4月まで)。財務省の資料をもとに、旬刊旅行新聞編集部が作成した

 インバウンド数を見ると、18年2月の前年同期23%増を筆頭に、ほとんどの月で同10%の増加を記録してきた。累計では4月に1千万人、5月には1300万人といずれも過去最速のペースとなっている。

 東アジア(韓国・中国・台湾・香港)エリアからの来訪者数が全体((5月累計)の7割と多数を占めるが、ロシア(30・6%増)やスペイン(18・5%増)、イタリア(16・1%増)、フランス(13・7%増)、オーストラリア(12・9%増)といった新興市場の伸長も目覚ましい。実人数ではまだ、東アジア諸国・地域と開きがある一方、JNTOを中心に、現地プロモーションの強化に取り組んでいることから、今後のさらなる成長に期待したい。

 インバウンド数の好調を受け、年間3千万人突破の大台も見えてきた。

17と18年、訪日外国人旅行者(インバウンド)数比較 (1~5月)。日本政府観光局(JNTO)の資料をもとに、旬刊旅行新聞編集部が作成した

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