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変なホテルが浜松町でオープン、受付無人クリニックを併設 HIS

2018年4月27日
編集部:平綿 裕一

2018年4月27日(金) 配信 

25日の会見のようす。中央左側が澤田社長、右側が陰山社長

 

HISホテルホールディングス(澤田秀雄社長)は4月27日(金)に東京・浜松町で、医療クリニックを併設した変なホテルを開業した。東京は3軒目、全国では6軒目となる。受付は2体の人型ロボットを配置。2階にある「AI(アイ)ロボクリニック」も受付はロボットで無人化させた。内科と皮膚科、歯科の医療を提供する。宿泊と医療をセットにし、時間が無いビジネスユーザーらを取り込んでいく。

 「変なホテルに泊まって仕事もでき、その場所で健康チェックや診断が可能になる。我われとしても初の取り組み。ホテルと医療が合致すれば新たなサービスが生まれるはず」。開業に先立ち25日に行われた会見で、澤田社長はクリニック併設に期待を示した。

2階に医療クリニックを併設。ロボット(ペッパー)が受付を行う

 同クリニックでは歯科衛生士と医師が2人常駐する。遺伝子検査や腸内フローラ検査を導入し、結果から予防医療・治療を提供する。初診料は5千円。アプリを活用した予約システムや受付ロボットで生産性向上、待ち時間の削減をはかる。

 待合室の中にいるロボットは、検査や医療についての簡単な受け答えを行う。6月ごろからは体調不良などの健康相談を、ロボットが対応できるようにしていくという。

 クリニックをプロデュースした医道メディカルの陰山康成社長は、「遠方や海外からの旅行者が、宿泊付きでじっくりと診断を受けることができる。ホテル宿泊をきっかけとして健康増進につなげ、健康寿命を伸ばしてもらえれば」と語った。

変なホテル初の男性の人型ロボット

 変なホテルでは受付に2体の人型ロボットを置いた。チェックイン・アウトをこなし、日本語を含む5カ国語(英語・繁体字・簡体字・韓国語)に対応する。カウンター横のコミュニケーションロボット「ユニボ」に話しかけると、館内や設備の紹介など約50の質問に応えてくれる。

 3階フロアは、客室と廊下すべてにアクアメタル技術をほどこした世界初の「ファイテンルームフロア」を展開する。世界のトップアスリートらにボディケア商品を提供するファイテンと連携し実現した。同社の水溶化メタル技術「アクアチタン」をフロア全体に用いることで、心身ともにリラックス状態にしていくという。

コミュニケーションロボットの「ユニボ」

 このほか、スマートフォンをかざすだけでレストランやタクシーの情報を取得できる「スマートプレート」を全室に設置した。すでに国内で6万個ほど設置した実績がある。一部客室には、布団の温度を快眠温度(約33℃)に保つことができる「フトコン」を導入した。

 今回の変なホテルのコンセプトは健康と快眠、近未来。それぞれのコンセプトに合うコンテンツを多数用意し、顧客の満足度を向上させていく。客室は全118室で、ビジネスユーザーに配慮し8割をシングルルームに設定した。宿泊料金は1室1万2千円から(シングルルーム)。

 なお、変なホテルは今年中に残り6軒の建設を見通す。7月13日には東京・浅草橋、同20日には東京・赤坂、10月30日の東京・羽田のほか、12月中には大阪・心斎橋、大阪・心斎橋アネックス、福岡・博多でオープンを予定している。さらに来年3月には京都で1軒の建設が発表されている。

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