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訪日客、中国のみ健闘、出国者は53カ月ぶり2ケタ増、JNTO9月推計値

2009年11月5日
編集部

 日本政府観光局(JNTO)がこのほど発表した2009年9月の訪日外客数(推計値)によると、前年同月比16・4%減の53万5800人と14カ月連続の減少となった。主要11市場が減少するなか、中国が同5・2%増の9万8800人と唯一健闘した。

 市場別にみると、韓国はインフルエンザの流行や、ウォン安の継続などが影響し、同33・9%減の10万5500人と大幅に落ち込んだ。韓国では一部の地方自治体で、厳しい経済情勢を受けて公務員の外国出張や研修を中止する通達を出しているほか、公務員の私的な外国旅行にも自制を呼びかけている。また、3月にソウル市教育庁などが各学校に外国教育旅行の自粛通達を出して以降、訪日教育旅行がほとんど実施されていないことなどが、大きく影響した。

 台湾は同24・2%減の7万7500人と昨年9月以降13カ月連続の減少となった。8月には1ケタ台の減少に留まったが、9月に再び大幅に落ち込んだ。要因として、台湾で旅行や引越し、結婚式などが控えられる「鬼月」が昨年の8月1―30日から、8月20日―9月18日に移動しためにマイナスに作用した。

 中国は個人観光ビザの発給に合わせた訪日旅行の広告宣伝などがプラスに作用し、訪日客が増加した。香港は同16・7%減の3万2700人。豪州は同20・6%減の1万8800人、米国は同9・6%減の5万2300人となったほか、英国、ドイツ、フランスも2ケタのマイナスで推移した。

 今年1―9月までの訪日外客数の累計は前年同期比24・5%減の494万2900人に。  一方、出国日本人数はシルバーウイーク期間中に海外旅行の需要が拡大し、前年同月比15・3%増の158万人と53カ月ぶりに2ケタの増加。

 09年1―9月の出国者数の累計は前年同期比4・8%減の1151万1千人となった。

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