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ヨーロッパ観光事情 まち歩きの楽しみ 旅行作家 秋山秀一〈著〉

2018年4月7日
編集部

2018年4月7日(土) 配信

 旅行作家の秋山秀一氏は、海外への旅はこれまで200回を超え、訪れた国と地域は80カ所以上という〝旅人〟。「ぼくには、旅がある。旅があるから、何があっても、大丈夫」と言い切る。「ずっと、旅をしてきて、書いたり、しゃべったりしてきた。ありがたいことだ」――秋山氏を知る人なら、この言葉が自身のすべてを言い表していることがわかるはずだ。

 秋山氏がこのほど著した「ヨーロッパ観光事情まち歩きの楽しみ」(新典社、定価1500円+税)は、旅先のまちを歩きながら、心を動かされたものを写真に撮り、その時の感動をそのまま記録したもの。リスボン、プラハ、ブダペスト、ベネチア、トレド……など、珠玉のヨーロッパ24都市に絞った構成となっている。一行目を読み始めると、気づかぬうちに旅の世界に惹き込まれる。実際に裏路地を歩き、カフェで見知らぬ人が行き交うのを眺めている感覚になるから、不思議だ。映画や文学を愛する秋山氏のさりげない雑学と、歴史的な知識を織り交ぜた〝秋山節〟も心地いい。「旅に誘う力」を十分に感じることができる1冊だ。

【増田 剛】

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