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沖縄のサクラをハワイに 沖縄美ら島財団で取り組み

2018年2月19日
営業部:鈴木 克範

2018年2月19日(月) 配信

組織培養技術でサクラの苗の増殖に取り組んでいる。

沖縄美ら島財団は、ハワイで開花するサクラの導入を目的に、組織培養技術を用い、気候が類似する沖縄のサクラの苗の増殖に取り組んでいる。

 1912年、当時の東京市長・尾崎行雄氏により、3千本のサクラがワシントン(ポトマック河畔に寄贈されて以来、サクラは日米友好親善のシンボルになっている。

 日本の外務省はサクラ寄贈100周年記念にサクラ名所を米国の主要地域につくる計画を立案。ハワイ州もそのひとつに選ばれ、2012年にハワイ桜基金により取り組みが始まった。

 しかし、ハワイの気候ではソメイヨシノが育たず、当時の総領事がハワイ州に在住する理学博士・小山鐡夫氏(=沖縄美ら島財団研究顧問、ハワイ桜基金の理事長)にサクラの品種選定を依頼した。その後の活動を経て、現在は、比較的温暖な地域に育成するオオシマザクラとセンダイヤが、15カ所に約160本植栽されている。

2月にはハワイの視察団が沖縄を訪問

八重岳さくら視察(本部町)

 小山氏は温暖な気候でも開花する沖縄のサクラの品種ならば、ハワイ州でも生育・開花しやすいと考え、ヒガンザクラの導入を提案。今年2月6日(火)、7日(水)の両日、ハワイ桜基金などから5人の視察団が、沖縄美ら島財団や沖縄本島北部を訪れ、ハワイへの導入に向けた調整を行った。

 ハワイでは生きた植物の持ち込みに際し、完全に病害虫を除去した状態でないと持ち込めないなど、厳しい検査がある。財団総合研究センターが、組織培養技術を有していることから、苗によるヒガンザクラの導入が提案され、現在組織培養(葉や芽から植物を再生する技術)によるサクラの苗の増殖を試みている。この技術を使えば、無菌状態でハワイに導入することが可能になる。

 同財団は「将来、沖縄のヒガンザクラがハワイで開花し、沖縄とハワイの交流がより深まることを期待している」という。

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