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No.473 観光で平和な世界実現、EXPO、第2ステージに

2017年10月2日
編集部:飯塚 小牧

2017年10月2日(月) 配信

□観光で平和な世界実現 EXPO、第2ステージに

 9月21日に開いた開会式で山口会長は「2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、全国津々浦々で国際交流の場ができる観光大国の実現に貢献したい。進化を続け、観光で平和な世界の実現に貢献するイベントになるよう約束する」とあいさつした。

 実行委員長の田川会長は専門紙の取材に対し、「ツーリズムEXPOは新しい第2ステージに入った。皆さんに新しい旅を体感していただきたい」と期待。今後の見通しは、来年は第2ステージの完成形を作り上げ、再来年以降は地方開催とし、地域の良さを生かした展開をはかる意向を示した。五輪後は再び東京開催を予定し、第3ステージと位置付ける。「五輪を経てどう市場が動くのかを見極めて展開したい」。BtoCの展示会については、田川会長自身は必要だと考える一方、「消費者はインターネットでリアルに情報が取れるので、どこまで価値が残っているのか分からない」との見方も示した。

     ◇

□持続可能な観光を、13カ国の観光大臣登壇

 ツーリズムEXPOジャパンフォーラムは、国際連合が2017年を「持続可能な観光国際年」に定めたことから、世界観光機構(UNWTO)との共催で、基調講演や観光大臣会合を設定。13カ国の観光大臣や観光局長らが登壇してそれぞれの国の政策などを発表した。

 基調講演に立った、マレーシアのダス・スリ・モハメッド・ナズリ・ビン・アブドウル・アジズ観光文化大臣は、マレーシアを世界屈指の自然ツーリズムのデスティネーションにする計画を紹介。

 国際エコツーリズム協会が、今後6年間で旅行市場の25%をエコツーリズムが占めると推定していることから、可能性が大きいとした。「エコツーリズムは責任あるツーリズムという意味もある。地域の人に大々的所得権をもたらすことで、自然を壊して農地にするようなことがなくなり、生物多様性の損失を軽減させる重要な役割を果たす。我われは、ツーリズムにより自然や文化、遺産を保存できると考えている」と述べた。

 観光大臣会合では、包括的で持続可能な経済発展や雇用拡大、貧困の撲滅などの観点から各登壇者が発言。観光産業が経済的に地域を救っている一方、観光客の増加で物価が上がり、住民が住めなくなってしまっている例なども示された。

 そのなかで、タイのコプカーン・ワタナワランクーン観光スポーツ大臣は「観光産業を数字だけでみると単なる商品になってしまい、利益ばかりをみるとコスト削減に走ることになる」と指摘。「我われは尺度を数字からどれだけ人のためになっているかに変えた。将来の世代に向け観光産業はお金儲けではなく、ありのままの自分たちを大切にすることだと訴えていく」と語った。

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