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No.430 指宿を“医療リゾート”に、世界の富裕層を指宿へ誘致!

2016年5月1日
編集部

指宿を“医療リゾート”に
世界の富裕層を指宿へ誘致!

 鹿児島県・指宿温泉の指宿白水館(下竹原啓高社長)は、指宿市内にある世界最先端の陽子線がん治療施設「メディポリス国際陽子線治療センター」と連携したメディカルツーリズムを展開し、注目を集めている。“医療リゾート”という独自のキラーコンテンツで世界の富裕層を誘致し、完治するまでの間、砂蒸し温泉の入浴やトレッキング、森林浴などさまざまなメニューがそろう指宿で滞在してもらう。温泉地や旅館の生き残りをかける取り組みを取材した。

【九州支局長・有島 誠】

 
 
 今や2人に1人が「がん」になるという時代。「がん」は特別ではなく、誰もがなりうる病になりつつある。それゆえに、がんを治療する医療技術の進歩も目覚ましい。

 がんの治療方法は手術による外科療法、抗がん剤を使う化学療法、X線やガンマ線を使う放射線療法の3つがあるが、いずれも体への負担と副作用をともなうなど、リスクは大きい。

 指宿の「メディポリス国際陽子線治療センター」では、放射線療法のなかで、がん病巣のみピンポイントで照射する陽子線を用いた粒子線治療を行い、効果をあげている。

 陽子線は体内に照射される正常な細胞にほとんど影響がなく、がん細胞のみ死滅させることができるため、治療は熱くも痛くもなく、点滴チューブなど一切付けず、照射時間も1回当たり数分。これを4―40回、数週間かけて行い、がん治療は完了する。

 メリットとしては治療が短期間に集中することで、体への負担も少なく、高齢者や体力のない人にも適している。普段通りの生活ができ、治療後の社会復帰も早く、忙しい外国のVIPでも受診しやすいのが特徴だ。

 指宿白水館の下竹原啓高社長は「治療中に湯治やゴルフ、テニス、セーリング、トレッキングに森林浴などが楽しめ、美味しい地元食材を使った料理も味わえる。医療リゾートとしての指宿は最高の環境です」と強調する。

 実は下竹原社長自身も、昨年1月から2月にかけて、がん治療のため同センターで25回の陽子線照射を受け、見事に完治した体験者。その体験から得た実感は、国内外の医療リゾート地に対する指宿の優位性に説得力を与える。…

 

※詳細は本紙1627号または5月3日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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