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No.415 櫻井寛氏インタビュー、国内外の観光列車を比較

2015年10月21日
編集部

櫻井寛氏インタビュー
国内外の観光列車を比較

 全国的に観光列車がブームとなっている。国内ではJR九州の超豪華寝台列車「ななつ星in九州」が好調で、JR各社でも開発が進んでいる。また、リーズナブルに楽しめる地方ならではの観光列車も続々と登場している。世界91カ国で鉄道を撮影・取材してきた鉄道フォトジャーナリストの櫻井寛氏に、今話題の超豪華寝台列車や日本と世界の観光列車の違いのほか、観光列車に関連する鉄道の課題についても聞いた。
【丁田 徹也】
 

 
 ――国内外の列車に乗車されていますが、日本の観光列車の特徴はなんでしょうか。

 海外にも観光列車はあるのですが、JR九州の「ななつ星in九州」に代表される豪華な観光列車とお手ごろな価格の観光列車が共存できていること自体が日本の特徴ではないでしょうか。海外には取材でこれまで91カ国を周ってきましたが、そもそも安く乗れる観光列車を見かけませんでした。ななつ星ほどの超豪華列車もなかなかありません。

 実際に、3泊4日ペアで最高150万円もする超豪華寝台列車が人気となっている一方で、青春18切符(全国JR線の普通列車が1回当たり2370円で1日乗り放題の切符、年齢制限なし)でも乗車できるリーズナブルな観光列車も好評なのです。両極端な価格の商品が同じように人気というのはおそらく日本だけで、観光列車のバリエーションの多さは日本の大きな魅力だと思います。

 日本は「1億総モノクラス」とでも言えばいいのでしょうか。海外の超豪華列車のようにドレスコードがあるわけでもありませんし、青春18切符で全国を巡る人には貧しさではなく旅を楽しむゆとりを感じますよね。色眼鏡で見ることなく、安全かつ多様に楽しめる文化があるからこそ、観光列車にもさまざまなバリエーションがあるのかもしれません。…

 

※ 詳細は本紙1605号または10月27日以降日経テレコン21でお読みいただけます。

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