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大阪・関西万博のレガシーを横浜へ--「null²」一周忌の2026年10月14日に「null²n」が開幕。万博イベントで落合陽一氏が語る。

イベント
2026.08.26
株式会社サステナブルパビリオン2025
横浜常設ミュージアムシアター「null²n」の初公開“音だけの部屋”と新グッズ/横浜グリーンエクスポ(GREEN×EXPO 2027)「null⁴」へ続く展開ストーリーも明らかに

2026年8月23日、株式会社サステナブルパビリオン2025、一般社団法人計算機と自然は大阪・ATCホールで開催された万博レガシーイベント「Resona EXPO Re:Future(株式会社りそな銀行主催)」に出展、メディアアーティストの落合陽一氏が登壇しました。講演「null²・null²n・null⁴」には開場前から多くの来場者が集まり、開始前に観覧案内が終了。閉幕から約1年を経ても続く万博ファンの熱量と、大阪から横浜へつながるプロジェクトの現在地が語られました。

落合陽一氏によるメディア向け取材会1.

大阪に集まった“屈強な万博市民”――レガシーは記憶と行動の中に

落合氏は、万博のレガシーを、保存される建築物や展示物だけでは捉えていないと説明しました。万博に強く関わり続ける数万人規模の万博ファンが閉幕後も文化を盛り上げていること自体が、強いレガシーだと指摘しました。
さらに、2,000万人を超える来場者が「博覧会とはこういうものだった」「あれが良かった」と語り合える共通体験を持ったことも、社会に残った価値だとしました。イベント当日の盛り上がりについては、現在も人々が集まり続けていることへの驚きを示しつつ、予想どおりの熱量だったと振り返りました。

落合陽一氏ステージプログラム登壇の様子1.

null²ブースの賑わい

大阪府知事 吉村 洋文 氏も駆けつけ、「null²」の新たな門出を応援。

落合氏は大阪・関西万博の「null²」から、横浜の「null²n(ヌルヌルネクサス)」、そして横浜グリーンエクスポ「null⁴(テトラヌル)」について大阪府知事へ紹介。大阪で生まれた体験と思想は、横浜へと受け継がれていくことを語りました。大阪・関西万博で生まれた体験と思想を横浜へ受け継ぐ、万博レガシーの展開に期待が高まります。

(左から)落合陽一氏と大阪府知事 吉村洋文氏

「null²」から「null²n」、そして「null⁴」へ――受け継がれる体験と思想

大阪・関西万博の「null²」は、建築、映像、立体物、人工生命、内外がつながる空間を一体化したパビリオンでした。その体験と思想は、横浜の常設イマーシブシアター「null²n」と、横浜グリーンエクスポに登場する「null⁴」へ受け継がれます。
「null²n」は、建物を再現するのではなく、万博の体験を常設シアターとして再構成するプロジェクトです。万博を象徴したミラーとLEDの体験を発展させながら、LEDシアター2部屋を含む全5室を約60分かけて巡ります。一方、「null⁴」は、自然の中で4つの鏡面体そのものが回転・振動する“生命彫刻”です。内部体験だけでなく、庭で過ごし、建物を眺め、話しかけることも含めて楽しめる構成を目指しています。
落合氏は、「null²n」はシアターを中心とした多様な没入体験、「null⁴」は自然と一体化した彫刻的な建築が中心だと説明。「両方を体験すると、物語としてきれいにつながる」と語りました。


落合陽一氏ステージプログラム登壇の様子2.

落合陽一氏によるメディア向け取材会2.

「null²n」初公開 【映像のない、音だけの部屋】

なぜ”音だけの部屋”をつくるのか
「null²n」は5つの部屋で構成されています。LEDシアター2部屋に続き、今回は新たに第三の部屋の構想が明らかになりました。万博「null²」のミラールームは、鏡面の反射によって映像と空間が溶け合う、鮮烈な視覚体験を生み出しました。一方で、鏡張りの空間は音も反射しやすく、音そのものを精緻に聞かせることには適していません。
そこでnull²nでは、視覚に頼らず、音そのものに集中できる無響空間を新設予定。万博での体験を再現するだけでなく、聴覚へと感覚を広げることで、常設シアターとして新たな体験を生み出します。
音・声・気配を身体で受け取る
部屋には映像を設けず、光も極限まで抑えます。音の反射を抑えた空間に複数のスピーカーを配置し、音源の位置や動きを立体的に感じられるよう設計し、自分の声が空間から返ってくるような演出やASMRを通じて、音・声・気配・振動を身体全体で受け取る体験を提供することを検討中。
LEDシアターの後に訪れる「水風呂」
「音だけの部屋」は、鮮烈な映像に包まれるLEDシアターを抜けた先に設けられます。
落合氏は、LEDシアターを「サウナ」、その後に続く無響空間を「水風呂」になぞらえ、「デジタルデトックスのような不思議な音体験」と表現しました。
目で見る体験から、目を使わずに味わう体験へ。光と暗闇、視覚と聴覚を往還することで、「null²n」は新たなシアター体験へと進化しています。

null²nこれまで公開した体験情報まとめ ※本記事用資料

来場者からは、横浜みなとみらい「null²n」と横浜グリーンエクスポ「null⁴」への期待

イベント終了後、SNSや公開動画には、早朝から来場して講演を楽しんだという声や、講演を通じて「null²n(ヌルヌルネクサス)」や「null⁴(テトラヌル)」への理解が深まったとの感想に加え、「実際に体験したい」「今後の展開が楽しみ」といった期待も見られました。
こうした反応は、万博「null²」で生まれた関心が閉幕後も継続し、次の体験へと人々を動かすレガシーとして受け継がれていることを示しています。


そのほか「null²n」最新情報


試作のヌル靴下を着用する落合陽一氏
「ヌル靴下」など新グッズも企画中会場では、落合陽一氏が試作中の「ヌル靴下」を着用して登壇。SNSでも「靴下がヌルってる!」「これは買い!」と期待の声が寄せられました。このほかにも、「null²n」の世界観を楽しめる新たなグッズを多数企画中です。今後の発表を、ぜひ楽しみにお待ちください。




3つの「null²」、それぞれの特徴


null project
万博から横浜へー進化する3つのnull大阪・関西万博で誕生した「null²」は、2026年に「null²n」へ、2027年には「null⁴」へと進化します。屋内シアターから自然と響き合う動く建築へ。3つのnullがそれぞれ異なる体験を生み出します。




null²パビリオン正面(C)Yoichi Ochiai
null²(ヌルヌル):2025年10月13日閉幕「null²(ヌルヌル)」は風景を映し変形する鏡の外観と、来場者のデジタルヒューマンを映し出す鏡をモチーフとした2025年大阪・関西万博シグネチャーパビリオン。AIを手にした人類が、これからデジタルと自然とどのように向き合うかを落合陽一が提唱した作品。




null²n正面イメージ(C)Sustainable Pavilion
null²n(ヌルヌルネクサス):2026年10月14日~横浜ランドマークプラザ5階に開業する常設シアターミュージアム。2つのLEDシアターを含む5つのエリアを巡る。光と鏡、デジタルと身体が溶け合う、これまでにない没入体験へ。進化した「null²」の世界を、全身で体感できます。「n」はnexus(結節点)を表し、人・体験・場所をつなぐという意味を持っています。




null⁴イメージ(C)Yoichi Ochiai
null⁴(テトラヌル):2027年3月19日~9月26日横浜グリーンエクスポで発表予定の「null⁴(テトラヌル)」。鏡の生命彫刻が回転しながら、花や空、訪れた人々を映し込み、刻々と変わる風景をつくり出します。自然と人、デジタルが混ざり合い、風景を蒸留し、発酵させていく「計算する庭」。




デジタル上の自分「Mirrored Body(R)」とともに体験するnullの世界


「Mirrored Body(R)」
体験に連動するアプリ「Mirrored Body(R)」大阪万博で17万人が体験したアプリ「Mirrored Body(R)」を事前ダウンロードし、究極の体験をご準備ください。
あなたのデジタル分身が「null²n」や「null⁴」の空間演出と直接シンクロします。デジタルと物理空間が溶け合う計算機自然の世界を、あなた自身のAIアバターと共にお楽しみください。






「3Dスキャンタワー」撮影体験の様子
■ 万博会場にも設置されていた「3Dスキャンタワー」
全身を撮影し、デジタル上の自分「Mirrored Body(R)」をつくるための撮影設備です。

■「Mirrored Body(R)」は下記よりダウンロード可能です
◇App Store(R):https://apps.apple.com/jp/app/mirrored-body/id6736682219
◇Google Play:https://play.google.com/store/apps/details?id=com.sp2025.mirroredbody
◇13歳以下・海外にお住まいの方は「Mirrored Body Lite」をダウロードしてください




■ 落合陽一 プロフィール

メディアアーティスト。1987年生まれ。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センターセンター長、同大学図書館情報メディア系教授。2025年日本国際博覧会テーマ事業プロデューサー。一般社団法人計算機と自然 代表理事。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。Prix Ars Electronica栄誉賞(2016)、EU STARTS Prize、SXSW Creative Experience ARROW Awards(2019)受賞。日本科学未来館にて常設展「計算機と自然、計算機の自然」(2019年~)など国内外での発表多数。
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