HIS、大阪万博に協賛 広報やプロモなど実施へ

2023年12月14日(木) 配信

入場チケットの受付をHISの専用サイトで始めた

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)はこのほど、2025年日本国際博覧会協会と大阪・関西万博PRブロンズパートナーとして広報・プロモーション協賛契約を結んだ。

 HISは機運醸成をはかり、テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン“Designing Future Society for Our Lives”」の実現を目指す。これに併せ、入場チケットの受付を同社の専用サイトにて始めた。個人用の前売限定チケットや複数回入場が可能な通期パスのほか、法人や企業、学校関係者向けの団体割引券などさまざまな種類を用意している。

 大阪・関西万博は2025年4月13日~10月13日に開催。20年ぶりに日本で開かれる。前売限定チケット開幕券は大人4000円。

ブッキング・ドットコム、旅行トレンドを予測 24年は「旅が人生の原動力」に

2023年12月14日(木) 配信

24年の旅行トレンド予測について報道向け発表会が行われた

 ブッキング・ドットコム・ジャパン(東京都港区)は12月12日(火)、2024年の旅行トレンド予測と調査結果を発表した。同社によると、これまで旅行が日常から抜け出すための手段とみなされてきたが、24年は「Travel is LIFE」という考え方に変わっていき、旅行が最高の生き方をするためのきっかけを生み出す年になると予測した。同社の大畑智美広報部長は「旅が日常から逃れるための手段だけではなく、この先の最高の人生を描くためのヒントを求めるものになる」と捉え、同日に報道向け発表会を行った。

ブッキング・ドットコム・ジャパンの大畑智美広報部長

 同調査は、今後1~2年以内に旅行に出掛ける予定のある成人を対象にオンラインで行い、23年3月に集計されたもの。調査開始以来、最多となる33の国と地域の2万7000人超の回答を集めた。

 これによると、世界の旅行者の4分の3以上の78%(日本の旅行者の68%)が「休暇中はいつにも増して生き生きした気分になる」と回答した。68%(同55%)が「日常に戻っても休暇中の自分のようでありたい」と答え、その理由として、68%(同67%)が「休暇中は最高の自分になれる」などを挙げた。24年には旅が人生の原動力であると捉えられる傾向を示し、「Travel is LIFE」という考え方に変わっていくと予測した。

7つの旅行トレンド、旅が人生のヒントに

 このうえで調査結果を基に、ブッキング・ドットコム独自のデータと知見を併せて考察した、24年の7つの旅行トレンド予測を発表した。

 1つ目の「もう1人の自分・主人公の私を楽しむ旅」では、旅先で最高の「もう一人の自分」になりきり、より生き生きとした時間を楽しむ旅行者が増えると予想した。要因として、62%が誰も自分のことを知らない旅先で、いつもと違う自分になれるところを好むと回答。いつもと違うレベルアップした自分になりきるスリルを好み、最高の自分を創り出すためならどんな苦労も惜しまないと推察した。

 2つ目の「水を通じて、生きている実感に触れる旅」では、世界各地で記録的な暑さが観測されるなか、より多くの旅行者が涼しい場所でリフレッシュしたいと考えると予想。この傾向から、水や雪を近くに感じられるアクティビティのほか、氷を活用するリラックスや健康促進を追求するリトリート、水中ホテル、マーメイド体験など「水」に関連した旅行が増えていくと考える。

 3つ目の「偶然に導かれる、発見に満ちた旅」では、旅行中のサプライズ要素に身をゆだね、知らない世界を見たいと考える旅行者が増えると予想。調査結果から、旅行は計画ありきという考えから、偶然の出会いを大切にしたいという思いに、考え方がシフトしていると分析している。

 4つ目の「五感で味わい、風土想う食体験」では、61%が今まで以上に旅先の名物料理のルーツを知りたいと回答。これを受けて、食文化の掘り下げのほか、食体験や伝統的な味覚への需要が増えることを期待する。

 5つ目の「憧れのひとときを、アラカルトラグジュアリーで叶える旅」では、生活費の高騰を背景に、旅行費用を抑えながらも高級感のある旅で贅沢感を満喫する旅行者が増えると予想。この旅行を実現するために、56%がAIによる旅行計画のアドバイスを求めていると回答した。

 6つ目の「デザイン美+マインドフルネスで、美意識をアップデートする旅」では、より思慮深い旅行をしたいと考える旅行者にインスピレーションに与えるような、サステナブルで心満たされる美しさを堪能する旅など、刺激的な旅の選択肢が広がりを見せる。

 7つ目の「よりよい明日へとつながる旅」では、自分が望むような生き方を取り戻せるよう、自己改善を目的とした旅行を予約する傾向を示した。深い眠りを得ることを目的として、睡眠コンシェルジュや最先端のテクノロジーを活用した「スリープツーリズム」という新たな旅行の時代の到来を紹介した。

ロマンティックモダンな装いを再現したルームセット

 発表会場には、旅行トレンド予測にあるアラカルトラグジュアリーを表現したホテルのルームセットが展示された。インテリアデザインを担当したアールティー・ヘンマ(東京都渋谷区)社長の竹川倫恵子氏は「誰かと一緒ではなく、女性が自分らしさを探す初めての1人旅で選んだ憧れの一室」を表現したと話す。

新1万円札の顔・渋沢栄一にちなむ日帰りバスツアー 24年1月30日(火)、2月8日(木)出発(埼玉県物産観光協会)

2023年12月14日(木) 配信 

日帰りツアーイメージ

 埼玉県物産観光協会(朝霧重治会長)はこのほど、新1万円札の顔となる埼玉県深谷市出身の渋沢栄一にちなみ、造幣さいたま博物館や、旧渋沢邸を巡る日帰りバスツアーの申し込み受付を始めた。

 2024年7月3日(水)に新1万円札が発行されるこの機会に、埼玉でお金を学び、自然に触れながら金運がアップするかもしれないスポットを巡る旅を提案する。

 「祝!新1万円札の顔・渋沢栄一 造幣さいたま博物館見学&宝登山ロウバイ園観賞で金運アップ!?の旅」の出発日は、金運アップに良いとされる「巳の日」1月30日(火)と、「寅の日」2月8日(木)に設定した。

 定員は各出発日22人まで。最少催行人数は16人。

 旅行代金は大人1人当たり1万円、子供(小学生)が9600円。どちらも税込み。

「アオと夜の虹パレード」万博期間中毎日開催 サントリーとダイキンが共同出展

2023年12月14日(木) 配信

水上ショーのイメージ

 サントリーホールディングス(大阪府大阪市)とダイキン工業(同)は12月13日(水)、2025年大阪・関西万博における「未来社会ショーケース事業出展」の1つとして、2社共同で出展する「ウォータープラザ水上ショー」のタイトルを「アオと夜の虹のパレード」に決定し、ショーのコンセプトやストーリーを紹介する特設サイトを公開した。

 ショーは万博開催期間中の毎日、日没後に大屋根(リング)内側の水面「ウォータープラザ」で行う。幅約200㍍、奥行き約60㍍、面積約8800平方㍍の巨大なショーエリアが誕生する。その中心に、水のスクリーンで作り出すモニュメント「ウォーターカスケード」を建設し、約300基の噴水や照明、レーザーなどの演出装置を配置する。水、空気、光、炎、映像、音楽が織りなすスペクタクルショーになるという。

龍宮城スパホテル三日月が客室にAIスピーカー・アレクサを導入

2023年12月14日(木) 配信

龍宮亭(写真内左) 富士見亭(写真内右)

 ホテル三日月(小高芳宗社長、千葉県木更津市)は12月14日(木)から、木更津市・龍宮城スパホテル三日月の富士見亭と龍宮亭の全室、フロント合わせて計480台のAIスピーカー・Alexa(アレクサ)を導入した。

 同社は5月から富士見亭と龍宮亭の改装を行っており、客室の快適性などを高めてきた。今回、さらなる快適性や利便性向上のため、生成AIを活用したサービス展開を行っているTradFit社と協業し、AIスピーカーを導入した。

 導入したアレクサは、フロントと客室間の通話機能や、音楽の再生、天気情報、時刻確認・アラーム、ニュース情報、自然災害などの緊急時通知の機能を備える。来年1月中にも生成AIを組み込み、より機能を向上させる。また、アレクサを通じて音声で部屋内の電子機器を稼働させるスマートルームの試験的導入も予定しているという。

Jブルークレジット付旅行商品を発売 松江を旅して地球温暖化対策に貢献(日本旅行)

2023年12月13日(水) 配信

商品パンフレットイメージ

 日本旅行(小谷野悦光社長)はこのほど、西日本旅客鉄道(JR西日本)、島根県松江市、松江観光協会、中国電力と共に構成される「松江市脱炭素先行地域推進協議会 カーボンニュートラル観光タスクフォース」に参画した。これに伴い、海と日本プロジェクトinしまねと連携し、「ブルーカーボン」を活用した新しい旅行商品を12月15日(金)に売り出す。

 ブルーカーボンは、大気中のCO2を吸収する海の生態系として注目されている。同社は、これを活用した新しいカーボン・オフセット付旅行商品を造成した。中国電力が保有するJブルークレジットは、島根原子力発電所3号機人工リーフ(浅瀬)の藻場で吸収されたCO2が、Jブルークレジットの審査で認証されたもの。

 カーボン・オフセットプログラムでは、ほかの交通機関よりも1人当たりのCO2排出量が少なく環境に優しい鉄道を利用する。また、鉄道利用で排出されたCO2を、Jブルークレジットで相殺する。

 同商品を購入することで、海の豊かさを守る取り組みとなり、地球温暖化対策に貢献できる。

 「赤い風船 JRで行くCarbon-Zero 環境にやさしい旅 島根県 松江・玉造温泉」は、観光に便利な「ぐるっと松江レイクライン1日乗車券」2枚付き。

 また、特典として、「ブルーカーボン生態系で育ったわかめ」や「島根半島のシーグラスセット」など、ブルーカーボンの取り組みに関わる海のお土産が付いてくる。

 料金は2万3900円から。

黄金で埋め尽くされる展示室 12月17日から特別展「金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―」(岡田美術館)

2023年12月13日(水) 配信

展示室(イメージ)

 黄金で埋め尽くされる展示室--。岡田美術館(神奈川県・箱根町)は12月17日(日)から2024年6月2日まで、特別展「金屏風の祭典 ―黄金の世界へようこそ―」を開催する。

 金屏風における金の多種多様な表現に着目し、同館収蔵の金屏風約30件を「金雲」「金銀」「金地」の3つのテーマに分け展示する特別展。

 展覧会の見どころの一つが、金屏風における「金雲」。「金雲」は現実には存在しないモノではあるが、日本の画家たちは画面の荘厳さの表現や場面転換、不要なものの隠蔽などに用いてきた。

9 狩野派「春夏花鳥図屏風」(部分)桃山時代 16世紀 岡田美術館蔵

 例えば、狩野派の「春夏花鳥図屏風」(桃山時代 16世紀)は、木々と山々の間に金雲を配することで画面に奥行きを作っており、同手法を狩野派は得意としたという。

 また1626年に後水尾天皇が二条城に行幸した折の記録的な屏風「二条城行幸図屏風」(江戸時代前期 17世紀)には、幅の広い帯のような金雲が静かに流れ、行列を際立たせながら、歴史的な盛儀を典雅に装っている。

尾形光琳「菊図屏風」(部分)江戸時代前期 18世紀初頭 岡田美術館蔵

 この他今回の特別展では、金雲のない、金箔地が広がる屏風を好んで描いた尾形光琳の作品や、「伝統と創造」を強く意識しつつ日本画の革新をはかり、新感覚の金屏風を作った川合玉堂ら明治以降の画家たちの作品なども見ることができる。

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交際費の非課税上限額1万円へ大幅に引き上げへ 全旅連などが精力的に要望

2023年12月13日(水) 配信

 交際費の非課税上限額が5000円から1万円へ大幅に引き上げられる。

 全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(井上善博会長)は交際費の非課税枠の拡大へ向け、自由民主党や公明党などに要望活動や意見交換などを行ってきた。要求した内容は12月14日(木)、与党税制改正大綱に反映され、22日に閣議決定される見込み。

 1990年代はじめには約6兆円だった企業の交際費は、近年は約3兆円まで半減。税制が飲食需要の拡大に水を差していることが指摘されるなか、コロナ禍でダメージを受けた宿泊業や飲食業の活性化が急務となっており、全旅連は青年部や、日本ホテル協会などと連携して要望活動を加速していた。

 税法上、経費扱い(損金算入)できる交際費の非課税上限額は2006年以降、5000円となっている。このため、多くの企業は接待飲食費の額を社内規定などで1人5000円以下に設定している。

 これまで経費の増額につながることなどを理由に、企業側(各種団体)の積極的な協力が得られなかった。加えて、法人税収の減収を理由に、財務省からゼロ回答という厳しい結果となっていた。

 全旅連は今年6月26日、企業側への要望に交際費課税の緩和を盛り込むことを求めた。8月24日に、萩生田光一自民党政務調査会会長、30日に菅義偉前首相、31日に麻生太郎自民党副総裁へ要望。11月9日には、自民党の予算・税制等に関する政策懇談会と公明党の政策要望懇談会に出席。さらに、27日には日本ホテル協会と共同で田村憲久自民党政調会長代行との意見交換を行った。

 要望活動で協力姿勢を示さない企業側との意見の取りまとめを求められたことから、全旅連は企業側と意見を交換。企業側も、物価上昇が持続する可能性などを考慮した。

 井上会長は「少しでも組合員にプラスの影響があれば、うれしい。精力的に活動いただいた全旅連関係者に感謝したい」とコメントした。

高千穂町旅協サイト「高千穂に泊まる」 宿泊とセットで人気アクティビティ予約が可能に(JRシステム)

2023年12月13日(水) 配信

「高千穂に泊まる」トップ画面

 JRグループの鉄道情報システム(JRシステム)はこのほど、宮崎県・高千穂町旅館業協同組合の公式サイト「高千穂に泊まる」において、同サイトで予約した宿泊者を対象に、高千穂町の人気アクティビティ「高千穂峡貸しボート」「高千穂神楽」「あまてらす鉄道」も宿泊とセットでオンライン予約できる機能をリリースした。

 貸しボートとあまてらす鉄道は、一般販売よりも早く予約することが可能となる。

 高千穂町・高千穂町旅館業組合とJRシステムは、同町における観光振興事業の実施に関する包括連携協定を結んでいる。高千穂町の観光業におけるDX化の対応を進めており、同サイトでは、町の宿泊・観光ポータルサイトとして、さらなるアクティビティ追加や宿泊者限定の特典追加を検討していく考え。

 同社は、今回の取り組みにより、「宿泊者の利便性向上をはかるとともに、アクティビティ体験を通して高千穂町の魅力を伝えていきたい」とした。

JR東日本スタートアップなど、JR東の列車デザイン酒販売 消費者と酒蔵との接点創出で地域活性化へ

2023年12月13日(水) 配信

3つの車両をモチーフにした

 東日本旅客鉄道(JR東日本)のグループ会社JR東日本スタートアップと日本酒ブランドICHI-GO-CAN®を展開するAgnavは12月19日(火)から、JR東日本商事とJR東日本横浜支社のほか、熊澤酒造と花の舞酒造と連携して、NewDays川崎(神奈川県川崎市)などでJR東日本の列車をデザインした日本酒「ICHI-GO-CAN®」を売り出す。日本酒の魅力を発信することで消費者と酒蔵との接点を創出し、地域活性化につなげる。

 同商品はJR東日本の東京と伊豆を結ぶサフィール踊り子や、東海道線などで使用しているE233系、踊り子として運行していた185系をモチーフにした3種類を用意。純米吟醸が180㍉入っている。

 発売場所は横浜駅構内のNewDays横浜北口や、東京駅のTRAINART TOKYOグランスタ店などJR東日本駅構内の小売店のほか、ECサイトTRAINIART JRE MALL店。価格は605円(税込)。