HIS、4期ぶり黒字化 水際終了などで主力の海外旅行回復

2023年12月19日(火) 配信

矢田素史社長

 エイチ・アイ・エス(HIS、矢田素史社長)が12月15日(金)に発表した2023年10月期(22年11月1日~23年10月31日)連結決算によると、営業利益は13億9700万円(前年同期は479億3400万円の損失)と4期ぶりに黒字化を達成した。

 水際対策終了と新型コロナウイルスの5類への移行で訪日と海外旅行の需要が増加。さらに、国内旅行は全国旅行支援などの観光施策で堅調に回復した。売上高は前年度比76.4%増の2518億6600万円、経常利益は14億4600万円(同490億100万円の損失)となった。

 5月の台風被害を受けたGuam Reef Hotel(アメリカ・グアム)の建物などの固定資産を減損損失として計上し、当期純損失は26億1800円(同95億4700万円の損失)となった。

 事業別では旅行事業の売上高が、同298.4%増の2020億800万円、営業利益は8億300万円(同286億2900万円の損失)。このうち、主力の海外旅行の収益はコロナ禍前の2019年の5割程度まで回復。第4四半期(23年8月1日~23年10月31日)では7割ほどに戻った。主要旅行事業者の平均を13㌽ほど上回ったという。パスポート申請代金の全額負担や取消料を無料にするなどの施策で、夏休み期間が好調に推移したことが主な要因。

 九州産交グループの売上高は同20.7%増の216億7600万円。営業利益は5800万円(同15億5400万円の損失)だった。いずれも国内の人流と海外からの入国者数が復調した。

 24通期の業績予想は、売上高が同55.5%増の3500億円、営業利益は同544.2%増の90億円、経常利益が397.9%増の72億円、当期純利益は52億円を見込む。 

 同日に開かれた決算会見で、矢田社長は「海外旅行は急回復しないだろう」との認識を示し、「他社との差別化によるシェア拡大へ資源を使っていく」と語った。

大分県が新PR動画公開 「風呂そうじ」のおもてなし

2023年12月19日(火) 配信

おんせん県の魅力をアピール

 大分県はこのほど、温泉の源泉数・湧出量とも全国第1位を誇る「おんせん県」をPRする新動画「さ、全力風呂そうじだ。」を公開した。

 同県はこれまで「シンフロ」や「MIDNIGHT OITA―ミッドナイトおおいた―」など、ユニークな動画を制作してきたが、今回は県民の“おもてなしの心”に焦点を当てた。一般公募した県民と県で活躍するタレントやインフルエンサーなど236人が登場し、由布、別府、竹田、九重、日田・天ケ瀬の温泉施設で風呂掃除しているようすを描いた。

 動画は特設サイト「さ、全力おもてなしだ。<みんなで磨こう!おもてなしの心!全力風呂そうじ!>大分県 風呂そうじ企画 (zenryoku-oita.com)」上で公開している。

 県では2024年2月29日(木)まで、「おんせん県に湯こ!湯こ!おおいた旅得キャンペーン」を実施中。期間中、対象となる県への旅行・宿泊利用者に、県内加盟店で使える電子クーポン3000円分を付与する。

近畿日本ツーリスト、旅行券をウェブ対応 リニューアルして発売

2023年12月19日(火) 配信

「フリーセレクション」「ベストセレクション」カード

 近畿日本ツーリスト(瓜生修一社長、東京都新宿区)は12月18日(月)、旅行の支払いに利用できる旅行券をウェブ対応型にリニューアルし、全国の店舗や公式サイトで売り出した。

 これにより、従来発行していた「ツーリスト旅行券」はウェブ対応型の旅行券「フリーセレクション」に、旅のギフト券「ベストセレクション」は旅のデジタルギフト「ベストセレクション」に刷新した。それぞれはウェブサイトで利用登録と旅行の予約後、カード番号と利用登録時に発行されたPIN番号を利用する支払いに簡易化。従来の紙製での利用時に行った店舗への持参や、コールセンターへ郵送する手間が不要となる。

 紛失時の使用停止と再発行、未使用の場合は有効期限の通知が可能となり、店舗で旅行を予約した際の支払いにも従来通り利用可能。公式サイトから購入した場合、贈り先へデジタルデータのみの送付もできる。

 「フリーセレクション」は1000円、5000円、1万円、5万円、10万円、20万円、50万円の7種類。有効期限は発行日の翌日から5年。国内・海外のダイナミックパッケージ、宿泊商品、クラブツーリズム旅行商品に利用できる。なお、クラブツーリズム店舗・コールセンターでの利用、クラブツーリズム公式サイトから申し込むクラブツーリズム主催の旅行商品には現段階では利用できない。

 「ベストセレクション」はスタンダードが5万円、優が10万円、極が20万円、煌が50万円の4種類。有効期限は発行日の翌日から1年。

JAL、国内線・国際線とも予約開始を360日前からに変更へ

2023年12月19日(火) 配信

 日本航空(JAL)はこのほど、国内線・国際線とも予約開始を搭乗日の360日前午前零時に変更すると発表した。変更後は世界トップレベルの早さとなり、約1年前から旅行の予約が立てられる。適用は2024年3月26日(火)午前零時から。ただし、適用開始時点で予約可能なのは2025年3月21日(金)搭乗分まで。

 現行は国内線が330日前午前9:30、国際線は360日前午前10時から予約可能だが、分かりやすく統一し、より早期に予約可能にする。

 また、現在はJMBダイヤモンド会員・JGCプレミア会員を対象に、JALグループ便の国内線航空券予約、国内線特典航空券予約を通常予約より先行して行っているが、今回の変更に伴い、予約開始を361日前の午後10時に変更する。

 なお、時間はいずれも日本時間となる。

ホノルル・レインボー駅伝2024、島谷ひとみさんがオフィシャルサポーターに

2023年12月18日(月)配信

歌手の島谷ひとみさん

 ホノルル・レインボー駅伝(EKIDEN)を主催するJTBハワイトラベル(梶原友幸社長、米国・ホノルル市)は12月15日(金)、2024年大会のオフィシャルサポーターに、歌手の島谷ひとみさんの就任を発表した。駅伝大会は2024年3月10日(日)、ハワイ州ホノルル市で開催される。

 ホノルル・レインボー駅伝(EKIDEN)は、13年3月にハワイ初のアマチュアランナー対象の市民駅伝として幕を開けた。20年3月開催予定であった第8回大会以降、新型コロナウイルス感染症のため中止としていたが、5年ぶりに開催することが決まった。

 オフィシャルサポーターに就任した島谷ひとみさんは、1999年7月のデビュー以降、ジャンルを超えてさまざまなタイプの楽曲を歌いこなす歌唱力が支持され、数々のヒットソングを生み出している。このなかで、2022年に配信したシングル「より速く!」は、市民ランナーへの応援ソングとして制作されたもの。その趣旨が合致するため、大会公式イメージソングに決定した。

 島谷さんは、駅伝大会の開催日前日に行われるオフィシャルサポーター就任記念スペシャルミニライブの中で「より速く!」を歌唱する予定だ。

福島県・下郷町、春夏の観光PR動画 動画部門優秀賞を受賞

2023年12月18日(月) 配信

下郷町観光PR動画のオープニング

 福島県・下郷町(星學町長)が制作した観光PR動画「EMOTIONAL SHIMOGO 春夏総集編」が、日本地域情報振興協会が主催する「日本地域情報コンテンツ大賞2023」で、動画部門優秀賞を受賞した。

 受賞した下郷町観光PR動画は、春から夏の時期にかけて楽しめるおすすめ観光スポットや撮影スポットを4K動画で紹介している。会津鉄道の湯野上温泉駅の茅葺き屋根駅舎と桜のコラボレーションや、四季の光景が美しい観音沼森林公園など、春夏の美しい花々と自然、そこに暮らす人々の郷愁を感じさせるエモーショナルな動画が収録されている。

茅葺き屋根駅舎の湯野上温泉駅と桜

 下郷町は、観光PR動画で紹介した場所の撮影情報をまとめたポータルWebサイト「フォトナビ下郷」を今年10月に公開。下郷町の美しい被写体の検索や撮影時期を案内し、今後、「撮影観光」で観光誘客の活性化をはかり、将来的には東日本エリアでの「撮影観光の先進地」を目指す。

古城館、南魚沼宿のおにぎり 姉妹店「魚野の里」で販売

2023年12月18日(月) 配信

おにぎりイメージ

 新潟県南魚沼市・丸山温泉の古城館(阿部弘社長)は12月16日(土)、姉妹店の雪国観光センター「魚野の里」(阿部淳社長、新潟県南魚沼市)で、おにぎり屋「おにぎり処いしうち屋」をオープンした。おにぎりに使用するコシヒカリも販売する。

 おにぎり処では、南魚沼市塩沢の西山地区で栽培している最高級コシヒカリを使用したおにぎりを、注文を受けてから握った出来立てのものを販売する。具材は追加トッピングも可能、とくに地元農家自家製かぐら南蛮味噌がおすすめという。

 おにぎりに使用するコシヒカリは長年、古城館の夕・朝食で提供してきたもの。お客から美味しい米でおにぎりを食べたいという意見や本場に食べに行きたいという要望から、気軽に旅館の味を提供できないかと考え、今回のおにぎり屋のオープンを決めた。

おにぎり屋「おにぎり処いしうち屋」の店頭

 なお、コシヒカリの販売は、今まで宿泊客のみに販売をしていたが、インターネット販売も始めたところ、予想以上の売れ行きと好評をきっかけに、魚野の里でも数量限定での販売に至った。

 メニューは塩おにぎりのほか、こんぶ、明太子、たらこ、紅鮭、かぐら南蛮味噌、すじこ、梅干しの7種の具材がある。価格はすべて税込で、小サイズが250~440円、大サイズが300~490円。

 営業時間は午前11:00~午後5:00、ご飯がなくなり次第閉店となる。

新スタジアム内にミュージアム 体験型コンテンツも充実(サンフレッチェ広島)

2023年12月18日(月) 配信

ミュージアムのイメージ図

 サッカーJ1のサンフレッチェ広島(仙田信吾社長、広島県広島市)は2024年2月1日(木)、同月開業予定の新しいホームスタジアム「エディオンピースウイング広島」内に、「HIROSHIMA SOCCER MUSEUM」を設置する。

 施設内ではクラブの歴史をはじめ、被爆からの復興とサッカーの関わり、「日本一の育成型クラブ」を目指す運営施設などを発信する。体を動かしながら楽しめる体験型コンテンツもそろえ、サッカーファンだけでなく、市民や観光客など幅広い人々の交流の場にしたい考えだ。

 入場料は大人500円、小中学生300円。営業時間は午前10時から午後6時まで。

島根県とベトナム航空 定期便就航に向け覚書

2023年12月18日(月) 配信

丸山達也知事(左)とゴー・シー・アイン総支配人

 島根県は12月13日(水)、ベトナム航空と国際定期便の就航実現に向けた覚書を締結した。

 同日、同県松江市の県庁で調印式が行われ、丸山達也知事と同社日本支社のゴー・シー・アイン総支配人が締結書に署名した。

 連携事項として、共同プロモーションの実施やシーズンチャーターおよびプログラムチャーターの実施などを盛り込んだ。

 同社は2024年3月下旬、出雲空港(出雲市)とベトナムの首都ハノイのノイバイ国際空港を結ぶチャーター便の運航を計画する。その後、利用実績などを踏まえ定期便就航化を目指すという。

「かごしま空港ホテル」建て替え、新ホテル26年末開業へ

2023年12月18日(月) 配信

新ホテルの完成イメージ図

 タカラレーベン(島田和一社長、東京都千代田区)は12月12日(木)、鹿児島県霧島市のかごしま空港ホテルで、同ホテルの営業終了および新ホテル計画発表会を開いた。

 同ホテルは1972年に開業。土佐屋(岡部龍一郎社長、鹿児島県鹿児島市)が51年に渡り経営してきたが、2024年3月末で営業終了する。SMFLみらいパートナーズ(寺田達朗社長、東京都千代田)に売却し、タカラレーベンが「Fun&Cool Hotel KAGOSHIMA Airport(仮称)」を開発し、運営を行う。新ホテルの開業は26年末の予定だ。

 新ホテルの現在の計画は、客室が全154室。標準客室面積は約24平方㍍。本館と別館の2棟で構成する。上層階にレストランや展望大浴場を設け、鹿児島空港や霧島連山、桜島のパノラマビューが楽しめるようにする。

 同ホテルは、タカラレーベンのオリジナルブランド「Fun&Cool」の第1号店となる予定だ。