わかやま12湯サミット 南紀白浜温泉で開催 温泉の魅力発信へ 

2023年11月10日(金) 配信

南紀白浜温泉宣言をする沼田弘美さん

 和歌山県の温泉の魅力を発信する「わかやま12湯サミットin南紀白浜温泉」が10月4日、南紀白浜温泉の「SHIRAHAMA KEY TERRACE ホテルシーモア」で開かれた。

 同サミットは、和歌山県旅館ホテル生活衛生同業組合の「WOK委員会」と、協同組合和歌山県旅行業協会の「わかやま12湯運営委員会」が連携して組織する「わかやま12湯推進協議会」(会長=青木査稚子協同組合和歌山県旅行業協会理事長)が、和歌山県内に点在する温泉の魅力を国内外に発信することを目的に実施する。2021年の龍神温泉、22年の南紀勝浦温泉に続き、今年が3回目。

 今回のサミットテーマは「和歌山の温泉の魅力を大いに語る」。県内の自治体や観光団体、宿泊施設関係者など約70人が集まるなか、講演会やパネルディスカッションなどが行われた。

 青木会長は「今回、皆様のおかげで、無事3回目を迎えることができた。今後も、幅広い方々の協力を得ながら、地元ならではの観光素材や体験、食の創作などにも取り組み、1人でも多くの方に、和歌山県の温泉に足を運んでいただけるよう努めていきたい」とあいさつした。

 白浜町の井澗誠町長は「皆さんの力添えにより今回、白浜でサミットが開催されること、心から感謝と敬意を表します。サミットを通じて、多くのことを学び、和歌山県の温泉の魅力を国内外にアピールしていただきたい」と歓迎のあいさつを述べた。

 また、「残酷な天使のテーゼ」や「寂しい熱帯魚」など、数々のヒット作を手掛ける和歌山県出身の作詞家で、同サミットの特別顧問に就任した及川眠子さんも特別ゲストとして登場。及川さんは「約40年、音楽業界に身を置き、どうPRしていくかを常に考えてきた。それらの経験を、和歌山の温泉アピールに役立てたい」と抱負を語った。

 講演会では、白浜温泉観光協会の藤田正夫会長が「南紀白浜温泉の歴史と現状」と題し、日本書紀にも湯治場として記載がある白浜が、一大観光地へと発展してきた歴史を紹介した。

 徳島県の「大歩危・祖谷いってみる会」の植田佳宏会長(ホテル祖谷温泉・取締役会長)は「世界に通用する観光地域づくり―徳島県大歩危・祖谷温泉郷の挑戦」と題し、インバウンドや修学旅行を大幅に増やすことにもつながった大歩危・祖谷での地域連携の取り組みを報告した。

 パネルディスカッションには、熊野幸代さん(椿温泉しらさぎ)、川田純子さん(南紀白浜温泉ホテルシーモア)、小川さださん(龍神温泉季楽里龍神)の3人の“和歌女将”が登壇。和歌山県の温泉について「海、川、山といったロケーションも魅力だが、何より地元の人の温かみを感じるもてなしが1番の魅力」など、会場の参加者を交えながら、それぞれが思う魅力を語り合った。

 最後には、参加者を代表して紀州・白浜温泉むさしの女将沼田弘美さんが「和歌山県の温泉のゲートウェイとしての重責を担い、周辺観光地へ誘う温泉地となることを宣言します」と南紀白浜温泉宣言を行った。

 次回サミットは、来年に熊野本宮温泉郷での開催を予定する。

雲仙宮崎旅館 グッドデザイン受賞 人が自然となれる工夫で

2023年11月10日(金) 配信

昨年12月に全館建て替えしてリニューアル

 長崎県・雲仙温泉の雲仙宮崎旅館(宮崎高一社長)はこのほど、日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン賞」を受賞した。

 雲仙温泉を代表する観光名所「雲仙地獄」に建つ同館は昨年12月、全館建て替えしてリニューアルオープンしており、雲仙の自然や温泉街との共存をはかりつつ、地域性と老舗旅館としての歴史を継承し、雲仙固有の自然を取り入れた建築デザインがポイントとなっている。

 今回の受賞は「雲仙でなければならない旅館を追求し、ずっと前からここにあるように、雄大な景観のなかに馴染ませるようにと作りこまれた空間は、ここを訪れる人までもが自然の一部となる工夫が随所に仕掛けられている」といった点が、高く評価されたもの。

訪日客向け国際手荷物配送サービスの実証実験 ホテルから海外の自宅までワンストップ(東武鉄道など)

2023年11月9日(木) 配信

サービス利用の流れ(イメージ)

 東武鉄道(都筑豊社長、東京都墨田区)と東武ホテルマネジメント(三輪裕章、東京都墨田区)はこのほど、総合物流管理業務を行うオー・エス・エス(荒本修一社長、大阪府大阪市)と協働し、浅草東武ホテルにおいて、訪日外国人観光客向けの国際手荷物配送サービスの実証実験を12月1日(金)から始める。

 オー・エス・エスは、訪日旅行客の手荷物などを海外の自宅までワンストップで配送する事業を行っている。

 浅草東武ホテルに宿泊した訪日客の手荷物を、ホテルから海外の自宅まで直接届ける検証を行う。このサービスにより、お土産や不要になった手荷物を持って移動する手間がなくなり、身軽で快適な旅行を楽しむことができる。

 同実証実験は、東武鉄道の事業共創プログラム「TOBU Open Innovation Program」で採択された施策。国際手荷物配送に関するオペレーションの確認と、サービスの市場性・収益性を検証する。

山形県・東根温泉「花の湯ホテル」経営会社、事業停止(帝国データバンク調べ)

2023年11月9日(木) 配信

 花の湯(元木章社長、山形県東根市)は11月1日(水)までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。帝国データバンクによると、「今後、任意整理を進める方針」で、負債は「2023年5月期末時点で約4億円」としている。

 同社は1913(大正2)年創業、73(昭和48)年11月に法人改組され、東根温泉で温泉旅館「花の湯ホテル」を経営していた。92年に開催された「べにばな国体」に向けて90年に旅館を改装し、93年5月期には年間収入高約5億9400万円を計上していた。

 しかし、その後は長期不況や東日本大震災の影響などにより、2017年5月期の年間収入高は約1億2600万円に落ち込み、赤字経営を余儀なくされていた。

さらに、新型コロナの影響で22年5月期の年間収入高は約2700万円まで落ち込んだ。コロナ禍の影響が緩和された23年5月期も年間収入高は約3900万円と、コロナ禍前までの業績には回復せず、先行きの見通しが立たなくなった。

ジェットスター、九州路線復路が3100円に 「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」とコラボ

2023年11月9日(木) 配信 

「翔んでジェットスターセール」イメージ

 ジェットスター・ジャパン(片岡優社長)は11月23日(木・祝)に全国公開の映画「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」とのコラボレーション企画として、「翔んでジェットスターセール」を全3回行う。映画のタイトルにちなみ、往復購入で九州路線復路が3100(語呂合わせでさいたま)円になるセールを11月10日(金)午後5時から実施する。

 同セールは第1弾が11月10日(金)~11月14日(火)午後5時まで。搭乗期間は11月28日(火)~12月21日(木)、2024年1月10(水)~1月30日(火)。往復でお航空券を購入すると、席数・曜日限定で復路が3100円となる。

 対象路線は、九州7路線。

 また、セール期間中は、九州7路線を対象に片道4280円からのセール運賃でも売り出す。

 映画が公開される11月23日(木・祝)からは、国内線の機内で「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」のコラボレーションステッカーをプレゼントする。なくなり次第終了。

KKday、フラッシュセール実施 毎週木曜に商品公開

2023年11月9日(木) 配信

メルマガ会員への登録で、セール開始前日に対象商品の情報を入手できる
 アジアでオプショナルツアー予約サイトを運営するKKday Japan(大淵公晴支社長、東京都新宿区)はこのほど、期間限定・数量限定で同社の商品を特価で販売するKKday フラッシュセールを始めた。
 
 セール商品は週替わりで毎週木曜日の午後零時に公開している。メルマガ会員への登録で、セール開始前日に対象商品の情報を入手でる。国内や海外旅行のアクティビティのほか、日常のお出掛けでも使える各種施設やイベントのチケットなどが対象となる。
 
 同社はこれまで、よこはま動物園ズーラシア(神奈川県横浜市)の 入園チケット を20%割り引き、ベトナム・ハロン湾の日帰りツアーを2人で予約した場合、1人を無料にしてきた。
 

日本と北欧を最速で結ぶフィンエアー 創立100周年、日本就航40周年に 

2023年11月9日(木) 配信

オーレ・オルベールCCO(中央)が100年の歩み紹介

 フィンランドの航空会社、フィンエアーは11月1日に創立100周年を迎えた。また今年は日本就航40周年の節目でもあることから、同社は11月7日(火)に駐日フィンランド大使館で記者会見を開き、改めて日本と北欧を最速で結ぶ航空会社であることなどをアピールした。

 フィンエアーは1923年11月1日に設立した世界で6番目に古い航空会社。100年の歴史のなかでは、世界で初めて禁煙席を導入したほか、環境問題にもいち早く取り組み、2001年に「環境マネージメントシステム規格」ISO14001(ケータリング部門)を取得。またデジタル対応も積極的に進めている。100周年を機にブランドの存在意義を「The Modern Nordic Airline(北欧の最新鋭のエアライン)」と定義し、北欧デザインとのコラボレーションやデジタル活用など、シンプルで洗練された顧客サービスに力を入れる。

 会見に登壇した、オーレ・オルベールCCO(コマーシャル・オフィサー)は「今年の乗客数は1000万人を超える」とし、直近12カ月の営業利益は1億7900万ユーロ、売上高は29億5000万ユーロと順調にコロナ禍から回復していることを報告した。一方、ロシア・ウクライナ危機では「最も影響を受けている航空会社」とし、ロシア領空閉鎖は同社のアジア戦略に大きな影響を及ぼしていることにも触れた。

 日本には1983年から就航しており、40年の歴史がある。現在、日本発着便はロシア上空を回避するルートで運航しているためヘルシンキまでの飛行時間は2~3割増の約12時間だが、日本と北欧を最短最速で結ぶ航空会社であることに変わりはない。また、30年ぶりに北極上空を飛行する北回りが復活したことで、「北極航路通過証明書」も発行している。

 2023年夏期スケジュールでは東京の羽田空港と成田国際空港、大阪の関西国際空港の3路線を運航しているが、2024年5月31日(金)から名古屋線(中部国際空港)を週2便で運航する。名古屋線はコロナ禍で運休してから約4年ぶりの再開で、これにより日本とヘルシンキを結ぶ線は週20便となる。

 オルベールCCOは「ヨーロッパと日本を結ぶ線は好感触で、楽観的な見通しを持っている」と表情は明るい。

 日本線の傾向について、日本支社レジャー部門の北川昌彦営業本部長によると3分の1が日本人客、3分の2がインバウンド客という。現状、日本人の乗客はレジャー客とビジネス客が半々で、レジャー客のうち約3分の1がパッケージツアー利用となっており、今後は個人客の復活に期待する。

長野市が冬の最新情報を紹介 「こたつキャンプ」など

2023年11月9日(木) 配信

冬の雪中キャンプ「こたキャン」が楽しめる(飯綱高原)

 長野県長野市は10月17日、アンテナショップ「銀座NAGANO」でスーパープレゼンテーションを開いた。ウインターシーズンに向け、開業60周年を迎える戸隠スキー場の最新情報や、新たな取り組みを始めた飯綱高原森の駅の「こたつキャンプ」など、長野市の冬ならではのアクティビティを紹介した。

 同市は長野県の北部に位置し、国宝である善光寺や川中島古戦場、松代城跡など歴史情緒あふれる史跡が多い。市街地を少し離れると戸隠神社奥社参道の杉並木が有名な戸隠やキャンプ場を有する飯綱高原など、壮大な自然の中でさまざまなアクティビィを楽しむことができる。

 戸隠スキー場は長野市の最北に位置するスキー場で、今年で60周年の記念シーズンを迎える。スキー場内には7本のリフトと19のコースがあり、ゲレンデ左サイドには子供に人気の「とがっきーコース」がある。戸隠が忍者の里としても有名なので忍者修業としてのアイテムを作成し、山を越えたりバンクを滑ったり、ジャンプしたりと滑っているだけで勝手にスキーが上達してしまう人気のアトラクションコース。ゲレンデ入り口付近には小さな子供やソリで遊んでもらえるキッズパークも設置されている。

 ゲレンデの最奥には、シニアに人気のメノウ・お仙水コースがある。晴れた日には日本海から富士山まで見渡せる360度パノラマが広がる林間コース。山頂は標高1700㍍あり、樹氷など別格の景色を楽しむこともできる。今シーズンは12月9日のスキー場オープンを予定している。

 一方、飯綱高原は長野駅から車で30分の距離にありながら、豊かな自然環境が広がる高原エリア。湖とカラマツに囲まれた飯綱高原キャンプ場は2022年4月に新施設「森の駅Daizahoushi」と5つのフィールドからなる施設「nagano forest village」に生まれ変わった。

 20年に飯綱高原スキー場が閉鎖され冬の目玉施設がなかったエリアを盛り上げようと、こたつキャンプ(=こたキャン)など高原の冬を満喫できる新アクティビティが誕生。メインターゲットは首都圏の20~30代女性(女子旅・カップルなど)や市内外のヤングファミリー。集客減が予想される冬の集客維持・向上や若い層から支持されるコンテンツ構築を目指している。

 冬の特別企画として「体験×食」をテーマに、クリスマススペシャルメニューや、冬の雪中キャンプ「こたキャン」と地元食材を使ったスペシャルコ―スを組み合わせて販売する計画。

店の味が野外でも味わえるレトルトの「信州森のスープカレー」新発売

 また新商品開発にも力を入れており、森の駅のカフェレストランで今年2月から提供している人気メニュー「信州森のスープカレー」を10月20日からレトルトで売り出した。野菜など好きな具材を入れて、店の味を自宅やキャンプでも食べられるように工夫した。230㌘入りで550円。

 銀座NAGANOのプレゼン会場ではお焼きや鹿肉ジャーキー、信州森のスープカレー、戸隠そば、松代産の長芋を使ったクラフトビール「カイヅ」などが試食で振る舞われた。

関西―バンクーバー線 24年夏期の運航前倒しへ(エア・カナダ)

2023年11月9日(木) 配信

787ドリームライナー

 カナダ最大手の航空会社「エア・カナダ」は、関西―バンクーバー線の2024年夏期スケジュールの運航開始日(関西発)を同年5月2日(木)にすると発表した。当初は6月19日(水)としていたが前倒しした。

 運航開始日から6月15日(土)までは週3往復する。バンクーバー発が月・水・金曜日、関西発が火・木・土曜日となる。6月18日(火)から10月25日(金)は週4往復に増便する。

 運航スケジュールは関西発午後6時10分で、バンクーバー着午前11時35分。バンクーバー発は午後1時45分で、関西着は翌日午後4時35分となる。

 機材はボーイング787ドリームライナー。シグネチャークラス、プレミアムエコノミー、エコノミーの3クラスで、計298席。

 同社のアジア太平洋地区統括支社長のワイス貴代氏は「運航開始日を早めることにしたのは、エア・カナダの日本市場へのさらなる期待を示すものです。多くの皆様にゲートウェイの1つであるバンクーバーへお越しいただき、さまざまな体験をしていただきたい」と話した。

 なお、同路線は今年6月3日(土)、コロナ禍からの旅行需要回復に伴い再開し、10月28日(土)まで運航した。

直行・周遊バスの実証運行実施 北陸新幹線の延伸に向け(福井県)

2023年11月9日(木) 配信

2次交通の充実をはかる

 福井県は、2024年3月16日(土)の北陸新幹線金沢・敦賀延伸による、関東方面からの観光需要増加を想定し、あわら温泉(同県あわら市)と県立恐竜博物館(同県勝山市)を結ぶ直行バスと、博物館から周辺観光地を周回する周遊ループバスの実証運行を行っている。

 運行期間は2期に分かれ、第1期は10月14日(土)に始まり12月17日(日)まで。第2期は新幹線の延伸開業月となる2024年3月8日(金)から31日(日)。

 直行バス、周遊ループバスとも「あわら恐竜号」と名付けた。ケイカン交通(同県あわら市)が運行する。

 直行バスは1日往復。往路はあわら湯のまち駅を午前9時50分に出発し、JR芦原温泉駅を経由し、博物館に同11時に到着する。復路は博物館を午後3時5分に出発し、JR芦原温泉駅を経由し、あわら湯のまち駅に同4時12分に到着する。運賃は片道大人(中学生以上)2000円、子供(小学生)1000円。

 周遊ループバスは博物館発着で、大野市内や一乗谷朝倉氏遺跡、大本山永平寺をめぐる。運賃は大人1000円、子供500円。